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リカーシブル
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リカーシブルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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登場人物の少ない話です。主人公の少女と母親と弟、そして女の子の友達と社会科の先生程度。部隊も引っ越してきた、ややさびれた街だけです。 そして、ストーリーは、恵まれた境遇とは言えない少女の一人称で語られます。 もともと著者・米澤穂信さんの作品は、ほのくらい独特のテイストの話が多いですが、この本は、上記のようなこともあって、閉塞感さえ感じる本です。 私は、これまでも著者の力量に感心して「すごく上手な作家さんだなあ」と思いながら読んできましたので、この本も、一気に読んでしまったのですが、人によってはあまり好まない人もいるかもしれません。 それにしても、この作品は、(ネタバレになるので多くは書けませんが)よくあるような「冒頭に殺人事件があって、その犯人を推理する」というような単純な構成の話ではなく、「いったいどこに連れていかれるんだろう」と思いながら読み進めてしまうような、ミステリアスで不思議なテイストが楽しめる本です。 読んで損はない、米澤穂信作品らしい、質の高い優れた本と思います。 | ||||
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不思議な、妖しい雰囲気の作品が多く、好きな作家さんです。 シリーズ物は一般的に好きではないので、食わず嫌いの作品もありますが、 amazon書評を参考にこの作本にもたどり着きました。 期待通りの作品だったので有意義な読書ができました。 | ||||
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素晴らしい。思考で至高な作品です。 人生は壮大な舞台であると感じさせてくれるサーガだ。(意味不明) | ||||
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同著者の『ボトルネック』と同じくらい鬱っぽい話を覚悟して読んだのですが、良い意味で予想を裏切られました。 『ボトルネック』はあらゆる角度から見た上で救いのない話でしたが、『リカーシブル』は辛く苦しいながらも、わずかに希望が残されているという終わり方をしています。 主人公のメンタルがタフだというだけで、こうも読後感が変わるものか…と驚きました。 その土地に古くから伝わる言い伝えや村ぐるみの犯罪など、ミステリーとしても楽しめる要素は十分にありましたが、最後まで謎が放置されていたりと若干荒削りな部分はあります。 他の米澤作品のように細部まで計算され尽くしたミステリーや、救いのない鬱展開を期待して読むと肩透かしをくらいますが、姉弟もの好きな自分としてはラストに少し泣かされてしまいました。 主人公ハルカのその後の物語があるとしたら読んでみたいですね(間違いなく生易しい物語ではないでしょうが…) | ||||
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全編を通してどこか不気味な雰囲気で、舞台は村八分が日常の村。謎が謎を呼び、オカルトルートなのか科学ルートなのか判らないままかなり焦らされた。焦らしに耐えられず一度は挫折したが、今回は夢中で読み切った。 エピローグがもう少しあっても良かったかもしれない。社会の先生とか、お母さんとか、なにより主人公のその後とか。 | ||||
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最初の方を読んでいてすごく陰鬱な話なのか? と恐る恐る読み進めていくとそこから加速度的に 面白くなっていく展開にあっという間に引き込まれていき、 お決まりの読了後のほろ苦いじーんとした感じが体を覆いました。 ボトルネックに近いけどあっちよりは暗い感じはしないです。 米澤先生の作品のなかでもトップクラスの傑作です。 私がそうなのですが親関係で苦労してきた方におすすめします。 | ||||
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主人公のハルカが未来と過去が見えるというタマナヒメ伝説の謎を解く話なのだが、優しい笑顔のママと弟のサトルとの関係が読んでいてホッとしたりなんとも苦しかったり。謎解きよりもこの家族の物語に心を痛めた。 ハルカのその後が気になります。 | ||||
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2013年に出た単行本の文庫化。 大きな仕掛けのある物語だ。最初は桜庭一樹作品かと思うような陰鬱な家族の情景で始まる。そして主人公が救われていくように見えながらも、不安がたちこめていく。このあたりの語り口は抜群だ。 そして絶望。さらに謎解き。 大作であった。 | ||||
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大好きな作家さんの、 その中でも一番好きな作品です。 どこか既視感のある情景と、 違和感のある現実の中で生きるうち、 意外な事実が明らかになっていきます。 主人公はこの後、 恐ろしい現実とどう向き合っていくのか、 読了後も後を引く作品です。 | ||||
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格闘していると思った。 ミステリーの背景に舞台をあつらえようとしているようだった。 偉大な先駆者が三句の死体で読者に映像美を想像させたように、 作者は奇妙な都市伝説を下敷きにして、ある少女の精神的な成長を瑞々しく描こうとしているように感じたのだ。 本格じゃなくて、なんかものすごいトリックが配されているわけではないけど面白かった。 さて。こういう作品、ジブリで映画化されたらなかなか面白そうなんだが、 「 バカ って 言う 方 が バカ な ん だ バカハルカ」 こういうのジブリのアニメーションで観てみたい。いかがでしょうか? | ||||
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あらかじめ言っておきますが、購入していません。図書室で借りたのを読んだ、その感想です。商品の状態云々ではございませんのでご了承下さい。 作品は、とても面白かったです。 前半では不必要に思えた描写が後半の伏線になっているのには思わず唸らされました。 矛盾等は見受けられず、流石は米澤先生だなと思わされる高度なミステリー作品でした。 図書館で借りた身分の私が言うのもおこがましいですが、この作品にはお金を払う価値があると思います。 ただ一方で、不満な点もあります。 登場人物魅力が薄く、全員が『与えられた役割を全うしている』感が否めませんでした。 流石に主人公の感情描写には子供特有の悩み等が見受けられ、感情というものが感じられましたが、それ以外のキャラクターにはそういった感情を感じることが出来ませんでした。 ただ、繰り返しになりますがミステリー作品としての完成度は凄まじいものでした。 近年乱造されている産廃同然の燃えないゴミよりタチの悪いスクラップ小説とは違い、お金を対価に得られる娯楽として成り立っていると思いました。 購入していない身分で偉そうな長文を書くのもそろそろ自重しなければなりませんし、私が言いたい事を最後に一言。 オススメです‼︎ | ||||
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時間が経ってしまって、そこそこ面白かったくらいしか印象に残ってないです。 ごめんなさい。 | ||||
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主人公の中学生が、ママとサトルと一緒にこの町に 連れられてきて生活することになり、 主人公の中学校生活、友人、町のイベントなどや それらの背景に多少とも絡んでいる地域の伝承にまつわる 不可解なことがどんどんと起こって、 いろんな事件が起こっていくというストーリー。 主人公(少女)の女の子らしい、繊細でかつ直感が鋭い性格が いっそうこの日常をミステリアスにとらえていて 読んでいてとても展開が気になり、後半は特にどんどん 読み進みました。 意外と、こういう町ってあるかもしれないなぁと 思い、日本の地域の伝承、祭などにも興味が湧き 図書館でそれらを調べてみたいと思いました。 | ||||
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鬼のように賢かったびっくりした。学校生活におけるこまやかな駆け引きは、まぁ、そこそこリアル。誤解されそうな言動を先回りして訂正できるところも、悪くない。頭が悪く読者に対して見え見えのミスをする登場人物は嫌いですが、語り手にそういう隙はあまりない。親の言動も距離を置いてきちんと分析してるのも、まぁ、それぐらいのことはその年代でも出来るだろう。 納得いかないのはMO! 中学生が扱うにはあまりにもマイナーなメディアじゃないかな! 年代を考えたって中学生が当たり前に手にするほど普及したメディアとも思えない! それはさておき強引に民俗学的な方向にもっていかれたり(主人公が抵抗なく受け入れてるのは不自然といえばそうですね。明らかに教師による誘導が見られるというか)、サイキックな描写があったり(主人公の疑いはもうちょっときちんと描くべきじゃないかな。タマナヒメ伝承にはそこまで踏み込むのにサイキックには距離をおくのはアンバランスっていうか普通の感覚なら逆なんじゃないかと思いました。話の構成的にはベストポジションだっただけに余計に不自然にかじる)、いろいろわくわく興味をひきずって、この展開で現実的なオチは無理っしょ!と思っていたのに超現実的に着地して面白かったです。 特にラスボスとの一騎打ちが面白かった! でもその翌日から普通にラスボスとほのぼの学園生活始まるヨ!みたいな感じなんですかね。それはそれで読んでみたい…けどラスボスが非業の死を遂げる未来しか見えない。あと三浦先生とハルカの常井町フィードワークシリーズがちょっと読みたいです。具体的には3年分短編にして5編ぐらい。 | ||||
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主人公の一人称で話は進んでゆきます。 メインとなる謎から、小さなことまで少しずつベールが剥がされていきます。 加速するのはやはり後半から。 主題としては納得の終わり方ではあるのですが、副題には色々と。。。 バカバカと言い合っている義姉弟の愛を感じるのですが、同時に大人の身勝手も。 | ||||
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この作品大好きです。、 いとおしく、先に進むのがもったいなくて途中から何度も何度も読み返し、ページが先にいくのを自分で妨げていました。 この世界観がいつまでも続けば良いと言ったところでところでしょうか。 この姉弟のやりとりいとおしいです。母の優しい怪しさもすてき。 ミステリーと言うよりはミステリー仕立ての青春純文学? 残念なのは、最後の部分が一気に進んでしまうところ。 多分連載のおしりが決まっていたせいでしょうか、一気に終わります。 文庫化に当たっては、最後の部分を3倍ぐらい加筆して前半と同じようなペースで終わって欲しいと希望します。 最後が端折った感があるので5のところ4と致します。 | ||||
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カタカナのタイトルですが、古くから伝わる風習が残る地方都市が舞台の作品です 著者の定番ともいうべき、学生が主人公(今回は中学生・女子)の青春もの かつ、ミステリ 個人的には民俗学的要素があり、非常に好みでした ネタバレがあります 超常現象の有無がミステリ的焦点になります ある人物については否定され、謎が解けます しかし、その後に別の人物については肯定されます 主人公が遭遇するメインの謎は組織的につくられたもので、理論的に解決されます しかし、その後に別の事柄で超常現象が肯定されるとルールの基盤が覆れてしまう 最近、こうした不安定さを残したミステリが多いきがします 普通に終わってほしかったな | ||||
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中学生女子の心情にしては、気持ち悪い文章だ。 3月まで小学校6年生だったようには思えない思考回路。 「12歳の少女が、そんな単語知っている!?」というのも多々あった。 だけど、筋書きが面白い。スイスイと一気に読めた。 ドラマになったら、すごく面白いミステリーモノになるんじゃないのだろうか。 主人公が大人になってから 「もうそばにいないサトルを思って」という形で進めて欲しかったな。 高速道路誘致がどうなったのか それによって町がどうなったのか 大人になったリンカがどうなったのか ハルカはどうやって今後生きていくのか 町にとって利用価値のなくなったサトル親子はどうなるのか それも全部書いて欲しかった。 この作者さんの本を読んだのはこれが初めて 他のレビューを見ると、他の本も面白そうなので そちらも読んでみようと思う作品でした。 | ||||
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主人公の意識の動きについて、新たな形式の小品です。 この作品では壊れてしまった家庭の中でかろうじて保たれる「きずな」とは何か、という課題が解決されています。 表象は、いくつかの場所、いくつかのイベントをめぐっての淡い色彩の幻燈となっています。 | ||||
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超能力や怖い伝承絡みの物語かと思いきや、とても現実的な作品だった。 そして、読み始め、うっすら感じていたのよりもはるかに過酷な現実と主人公は向き合うことになる。 甘い環境に身を置いている私にとっては、主人公のたくましさにただただため息が出た。 古典部シリーズもだけど、著者は「決して甘くない現実」を描くのが巧すぎる。 そして今回は、ほろ苦いというよりは、痛いほどに苦々しい逃げ出したいほどの現実が描かれていた。 思わず脱力……。 おみくじの偶然の甘い文言にすがりたくなる気持ち、私にも分かる。 本当はまやかしだとも分かっていたけど、なぜか信じたくなる。 まやかしから目が覚めた少女は強くなる。 作品としてすごく面白かった。 どんどん先を読みたくなる。 | ||||
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