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(短編集)
望郷
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望郷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 61~80 4/5ページ
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"とても良いと思いますが、最近忙しくてまだ読み終わっていません。 " | ||||
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ある島を通して描かれる人間模様。 「みかんの花」 ずっと島を出たかった主人公と、自由に出て行ってしまった姉との対比。ある疑問が浮かんだことから急展開するミステリ。最後 の主人公の決意はいか程のものか。島内と島外の人々の島に対する思いの温度差が印象的である。 「海の星」 日本推理作家協会賞受賞作 突然現れた『おっさん』の不器用ながら懸命な姿。子供の頃にそれに気づいていればと悔やまれる。手品のような『海の星』は侘 しい子供時代に光を残す。おっさんの行動・言葉の意味がラストで氷解する。ここでも大逆転なのだが、最後の最後で小気味の 良い逆転が待っている。伏線のしき方が秀逸である。 「夢の国」 あるテーマパークに行くことを切に願う、封建的な家に生きた主人公。その窮屈な空気感が読んでいて息苦しいほど。しかしテー マパークに焦がれるあまり大切なものを失った彼女が引き起こした事実が恐ろしい。不穏な言葉が随所に散りばめられている。 「雲の糸」 主人公にとって島は地獄であった。帰らざるを得なかった彼にとり、未だ島は地獄のままだった。息が詰まっていく彼の心情と過 程が良く描かれている。しかし姉から聞かされた思いもよらない言葉に彼は初めて前を向く、再生の物語。 「石の十字架」 少女の頃、友達とあることをした女性。『あること』の結果は。伏線がしっかりしていて、ラストは感動。 「光の航路」 『いじめ』とはなんなのか。教師という立場から延べられる見解は卓見である。 | ||||
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本書は6つの短編作品から構成されています。いずれも、本土に近い瀬戸内海の島で生まれ育った人と島に関係を持つ人の、人間関係と心理を掘り下げ、それらに地方と都会の生活習慣の違和を織り交ぜて描き出した作品になっています。私自身も、大学進学まで〇〇県〇〇郡といった地方の出身のせいか、これらの作品の雰囲気がとてもしっくりきます。都会で生まれ成長した人には、少しわからないかも知れません。都会からの目線で見ると、地方には、自然や素朴さの一方、ある種の暗さや息苦しさは間違いなくあります。それらが嫌で地方に距離を保っていたが、いつしか自分の中に「望郷」の繭が出来上がっていた。第一作「みかんの花」の冒頭の3行にハッとしました。本書では、単にストーリーではなく、そのような人間色彩も味わいながら読んでほしいと思います。 | ||||
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人間はそれぞれの業を抱えて生きている。 闇は誰にだってある。 そんなこんなも引き受けて人はとにかく生きている。 「光の航路」に確かな希望を見出せた。 | ||||
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読後の印象は「見事だ」です。 余りに鮮やか過ぎて、逆に読後の感慨がなかった。「心を揺す振られる」前に「感服」してしまった感じ。 楽しく読みました。 | ||||
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「みかんの花」、「海の星」、「夢の国」、「雲の糸」、「石の十字架」及び「光の航路」の6つの作品から構成される白綱島(作者の出身地である因島をモデルとした架空の島)を舞台として故郷をテーマとした連作短編集。島を出て行った者、出て行かざるを得なかった者、島に残った者、残らざるを得なかった者という様々な立場の人々の人間模様を"家族"に焦点を当てて描いた作品である。 作者のデビュー作「告白」を読んで、その悪意小説振りに辟易して以来(新聞のインタビュー記事で作者がミステリに関しては素人である事も知った)、作者の作品からは遠ざかっていたのだが、本作の世評が高かったため、久し振りに手に採ってみた。冒頭の「みかんの花」を読んだ時はミステリ色の濃い作品かと思ったが、続く短編は単に作者自身の感傷をダラダラと綴っただけの凡庸な内容。本作は悪意小説ではないものの、敢えて描き込むだけの新しいテーマを有しているとは思えない。本土と橋だけで結ばれている孤島というシチュエーションを除けば、親子の相克と和解、"いじめ"問題等、ありふれた題材ばかりなのにはガッカリした。 作者が抒情性を強調している事もあって読後感は悪くはないものの、読み応えという点では物足りなかった。作者が島暮らしをしていた時の夢の実現・鬱憤晴らしをしている感さえ覚えた。ミステリ短編集とするためには、「みかんの花」級の短編を並べるべきだし、"家族"に焦点を当てた抒情的短編集とするためには、もっとテーマ及び各編の構成を練るべきだったろう。 | ||||
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白綱島というムラ社会で暮らす人々の都会への想いと葛藤を表現力豊かに描写した、、、みたいな作品なのだと思うのだけど、とにかく登場人物がみんな暗くてうじうじしててちょっと合わなかったなぁ。 ひさびさに途中で読むのを止めました。 | ||||
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島での生活、島民の心情、閉塞感。 今ひとつピンとこない。 私が都会育ちの為なのでしょうか。 説得力が感じられません。 | ||||
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島町内で起こった出来事を6編まとめた短編集。 評価が高いので読んでみたが、全般通して暗い。 。 読んでいて鬱になる。 最後に少し明るく締めるが、そのためにこの暗さを感じたくはない。 | ||||
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湊かなえにはもっとグロくてエグい内容を求めてしまう。 。 消化不良だ。 | ||||
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話の展開がたくみでした8888888888888 怖いですね田舎もんは んたむんだな 故郷である小さな島島に生まれ育った私たちが抱える故郷への愛と憎しみいわば封建的うわさが怖いねたみとかしきたりがうるさいと巧みな心理ビョウサ | ||||
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それぞれの境遇で、それぞれが抱える胸の痛み、苦しみが読み手にもひしひしと伝わってきて、読んでいて何度も涙が出ました。 | ||||
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湊かなえ 氏の代表作「告白」を過去に読みましたが、私には合わず、好きな作品では ありませんでした。 ゆえに、イヤミス系の作家であろうと思い、その後、他の作品を 読む事はありませんでした。 今回、「海の星」が、日本推理作家協会賞を受賞した事もあり、あえて、この本(作品集) を読んでみました。 島を舞台にしたミステリーではあるものの、登場人物たちが、皆前向きで、読了感が 大変清々しい気分となりました。 特に、「雲の糸」の姉がいいですね!前向き生きる 姿勢が素敵です。 たぶん、湊かなえ氏の作品の中でも、異質な光を放す作品集だと 思います。 | ||||
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まるでほんとうに存在しているような島でした。(実在なのかも?)描写がとても細かくて、情景が目の前に広がる作品です。 | ||||
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やはりこの人は長編でないと真価を発揮できないのかなとがっかりしました。 五つ?のうち三つしか読んでいませんがどれもイマサンくらいで、残りを読む気になれませんでした。 なんの起伏もないストーリー、この人得意の人称が入れ代わり立ち代りする手法も おいおいまたそれかよ、というかんじで鼻白んでしまいました。 「夜の観覧車」「少女」などの名作を書いた人とは思えないつまらなさでした。評価が高いのが 不思議でなりません・・・ 追記;つまらないと書きましたが「海の星」という作品だけは、とてもイイかんじでした。 この人は良い作品とつまらない作品の差が激しいですよね・・ | ||||
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架空の島「白綱島」を舞台にした連作短編集です。 「みかんの花」「海の星」「夢の国」「雲の糸」「石の十字架」「光の航路」の6つのお話が収録されています。 湊さんの著書は全て読ませて頂いていますが 今までの作品とは全くタイプが違い、登場人物も実際に存在しているのかと思わせる様な巧みな描写でかなり感情移入して読めました。 どの短編もそれぞれ趣があって楽しめます。 今までは長編のイメージしかありませんでしたが、短編も面白く読めました。 | ||||
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あとあと、つながってくる話が面白くて続きが気になり、すぐに読みおわってしまいました!湊かなえファンなのでまた違う本を読みます!私が買ったのは中古でしたが、十分キレイな本でした。 | ||||
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離島の閉塞感と、主人公がいじめ、差別、村八分などを受ける陰惨な体験。 とても、故郷を懐かしむ「望郷」の物語とは思えない。 | ||||
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私が島出身で、島から出て帰らない人間だからだろうか。共感でいっぱいだった。特に、みかんの花、夢の国。あの何とも言えない窮屈さを今もまだ私自身ひきずっている感じがする。更に湊さんの作品が好きになりました。 蜘蛛の糸は胸がしめつけられて苦しかったです。私自身は違いましたが、村社会には村八分みたいにされる家がありました。 私は集団が好きではないので、小さい頃から、何でなんだ、とは思っても何も出来ない小さな人間でした。 この主人公のように、この母に憤りを感じながら読み、終盤でハっとさせられました。 そう考えると18まで夢の国のように(少しはマシだったけど)過ごした私の母も、夢の国の母もまた、何か考えがあったのだろうか。。。 | ||||
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登場人物たちの故郷「白綱島」 小さな島は、閉鎖的で噂好き… 仲が良いようで、縛りつけられてているようでもあり… 島から出たいと強く望んでも、出られなかったり、出なかったり… 出た人間も帰りたかったり、帰りたくなかったり… 好きなの?嫌いなの? そんな簡単にどちらかに決めることでもないし… といった事情や人間関係を描くことでは、とても巧み!上手いです。 この作家さん特有の「読後感の悪さ」は本作にはありません。 小さな希望とまではいかないまでも、生きていく心構えというか「つもり」のようなものが見えるからです。 | ||||
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