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(短編集)
望郷
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望郷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全92件 21~40 2/5ページ
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作者のファンですが、意外性もサスペンスや推理色もかなり少ないです。 | ||||
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親ははじめから親ではない いつかは親は子で いつからからか子は親になって なやみ生きていく 隠された謎が最後にふとあかされ 主人公の視野が変わる話集 | ||||
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故郷である、閉鎖的な「島」に縛られている人々の話です。 狭い地域内では、過去の話であっても消えることがないのは、村社会の歪であり、 現在、社会問題化している、「虐め」の記憶は強く、その後の人生に影響します。 嫌な人間関係にがんじがらめですが、「光の航路」の先生の言葉に救いを感じます。 | ||||
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ミステリーではないのかな?ってちょっとおもった。 でもすごく面白くて、あっという間に読み終わった。 さらっと読見たい人にはオススメです。 | ||||
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それぞれの文には、二つ以上の読み時がされるような文書構成になっていて、数学的問題のようで、面白い。 | ||||
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瀬戸内海の架空の島を舞台にした短編集。著者の出身地がモデルになっているようで、島に暮らす人々の心のうちがリアルに描かれている。 他人から受けるいや〜な感情の表現は流石だ。唐突に殺人事件へ展開する「みかんの花」を除き、他5編はほんのりと希望がもてるお話しになっていて読後感は良い。 母子家庭へ押しかけるおっせっかいなおじさんの真意「海の星」は予想外の結末、売れっ子となってミュージシャンとして帰郷したいじめられっ子「雲の糸」は、途中の憤懣を跳ね返す清々しさ。 各作品がどこかでつながっていてくれたら、ものくすごく良くのだが、それは贅沢かな。【日本推理作家協会賞】 | ||||
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初めは入りにくいが、読み始めたら面白い | ||||
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1つの島を舞台とした6つの短編集である。 それぞれが途中まで暗い設定であるが、結末部分では、それぞれの状況に応じた明るい(?)最後を迎えており、読後感は悪くない。 また、「ナイフになる「がんばれ」と、ナイフにならない「がんばれ」なんて、最初から区別できるわけがない」(p.235参照)など、印象に残るセリフも多く、興味深く最後まで読める一冊である。 | ||||
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いつも、ネットで湊さんの本を購入して読んでいますが、何か残るものがあるような気がしておりますが、考えすぎでしようか。 | ||||
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一見、事件性のない物語のようだけど、次第に深刻になっていくという展開のため 全体的に大人しい印象を受けましたが、まあまあ面白かったです。 島に住むそれぞれの人が、それぞれの悩みを抱えていて、 いろいろな視点から読めたのが興味深かったです。 ただ、どの話も、特異な人は登場せず、世間のそのへんにいそうな人達が登場するため、 わかりやすい反面、あまり心には響きませんでした。 でも「海の星」は深くて重い話で、好きです。 | ||||
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全て読んだが、どこが面白いのかわからなかった。 起伏のない物語が繰り返されるだけ | ||||
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全体的に非常に面白かったです。 短編集にハマるきっかけになりました。 短編だからすぐ結論出るし、 合わない作品があっても、費やした時間は僅かなので苦じゃない。 長編読んで落ちが納得いかなかった時の切ない感じが無いので他の作者含め短編集にしばらくハマリそう。 | ||||
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私の母親は大のアナゴ好きです。 10年ほど前に大きな病気で手術をしなければならなくなり その前にと、母親が食べたいものを家族で食べようということに。 聞いてみたところ、アナゴ料理が食べたいとのこと。 今では元気な母ですが、疑似的な最後の晩餐はアナゴ料理でした。 そんな母親は作者の生まれ故郷の隣の島の生まれ。 おそらく小説の舞台の白綱島が作者の故郷なのであろう。 同じく蜜柑農園があり、造船所があり、橋から本土につながっている。 そして、アナゴ好き。 ドンピシャです。 子供のころよく聞かされた母親の故郷を想像してさらに意味の深い 小説として読むことができました。 | ||||
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実は湊さんが苦手でした。 イヤミスという括りより、じめっとした感じが。 うまいんだろうけど、女子社会の揉め事を無理やり見せられる気がして。 でも、これは違いましたね。 白綱島という、瀬戸内の島に育った子供の、閉塞感と本土への憧れ。あるときは夢の国、あるときは大学のように、素晴らしい世界が島さえ出られれば手に入るような夢を抱いている。 これだけだと、いつもの湊さんて感じなんだけど、今回はちょっと違う。母となり、子供を連れて夢の国に行く女性がいる。 夢にみたアトラクションはこんな小さかったんだ、塗装も剥げたりしてて… そして、フラッシュバックする記憶。 窮屈な島の暮らし、働き口は限られていて、身を縮めて生きている母が情けなくてつらくてたまらなかった。 でも、それは子供を必死で育てる母にとっては何でもない。 母になった今だからわかる。 その時には既に、気づいているはずだ。 東京みたいな泡のような夢想ではなく、地味で恥ずかしく思っていた島の暮らしが、確かに自分を育てたことを。 池井戸潤なら、ここでヒロイックに書くかもしれない。 すべての働くひとは、周りに喜んでもらえるのが一番幸せなんだ、会社の大小は問題じゃない、とか何とか。東京でも島でも関係ない。幸せはどこにでもある。 湊さんて、こんな力強い作家だったっけ?ちょっと御見逸れしました。 | ||||
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白綱島という島を舞台に繰り広げられるヒューマンドラマの6つの物語。 故郷と家族の物語にはめっぽう弱いのですが、「雲の糸」で泣きました。 | ||||
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なんていうか、これ結局は全部ええ話にまとめたくて書いてる感じ。 なんでこの作家が人気があるのか自分にはさっぱり分からない。 | ||||
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「海の星」目当てで購入。作品自体は良いと思うが、日本推理作家協会賞受賞という期待感とはかけ離れていた。トリックに期待せず、エッセイを展開した短編物語として読んでいたら読後のわだかまりは感じなかったと思う。そういう意味では、タイトルを「海の星」ではなく、それこそ「望郷」として欲しかった。良い作品ということを強調した上で、私が感じたトリックへの欲求不満を具体的に挙げると、「妻」のことばに作者からの言わされている感が出すぎていたこと、象徴的な場面の描写、例えば海の星が出現するシーンで近くのカップルのはしゃぐ姿を否定するほどにはその美しさを読者の頭に再現しきれていないというか、作者のこだわりが感じられないこと、おっさんの母に対する失敗シーンにおける台詞がどこか他人事のように感じられること、母の最期の願いの展開は良いが、おっさんが気にしていた彼女が待ち続けた想いへの補償が無視されているというか、そこに「さびき」的な仕掛けが出来なかったのかということなど、いずれもトリックへの強い先入観を抱かなければ無視できた。「推理」とか「海の星」という先入観を持たせたマスコミ的な宣伝や解説は、この作品に込められた「何か」をぼやかし、売れたかも知れないが作品の価値に副作用をもたらしたと感じる。ただ、登場人物の望郷の想い、心のすれ違い、こだわりを展開した面白い作品であることは間違いない。皆による海の星の再現にはきっとお母さんも参加したことでしょう。 | ||||
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島を舞台にした重く辛い人間関係から始まるストーリばかりです。 胃が重くなりながら読み進めるのですが、終盤でこちらの想定を超えた展開に驚かされ、(少し)スッキリして読み終えられます。 (この感じが湊かなえさんの真骨頂なのでしょうか) そしてこの話もサスペンスだったと理解します。 全6作品すべて良かったですが、未来への希望を感じさせるということで「光の航路」が印象深かったです。 短編集なので今まで湊かなえさんを読まれたことがない方にもオススメだと思います。(私もそうでした) | ||||
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湊かなえ作品はリバースしか読んだことありません。 話題となった告白のあらすじを読んだだけで苦手な作品だと思ったので。 今回は映画を見るために読みました。 全体的に暗いです。それでも湊かなえにしてはさらりとした暗さです。 爽やかな結末とは言えませんが、おもしろいと思います。 この人短編もかけるんだ、短編の方がいいのでは?と思います。 このくらいライトな作品がすごく好きです。 みかんの花が一番好きかな。ミステリー初心者なのでそういうことか!と驚きました。 | ||||
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現実社会は,往々にして不条理で冷淡です。時として,事実はあまりに哀しく,一生閉ざしてしまいたい場合もあります。だから,人は優しい嘘をつくのかもしれません。 本書は,瀬戸内海に浮かぶ「白綱島」という地方の小都市を舞台に,「望郷」はじめ6つの短編から成る短編集。どの作品の主人公も不条理な現実に傷ついた過去があり,表向きは普通に生活しているように見えて,心の中では今日までそれを引きずりながら生きている・・・という設定。 かつては造船の街で賑わったものの,今や寂れて人口も減った・・・一見,のどかに見えて実はうら寂しい街に流れる緩やかな時間。そのゆったりとした時間の中を淡々と進んでいく物語。こえはヒューマン・ドラマなんだろうか・・・と思い始めた頃,何やら怪し気な雰囲気が。それまで物語の断片でしかないだろうと思われていたエピソードや描写が一気に複雑に絡みあい,驚くべき真相が明るみになります。それは時に背筋がゾッとするような話であったり,胸を打つような感動的な話であったり・・・いずれも哀しい事実ゆえの優しい嘘が,長い年月を経て溶けてゆきます。 アッと思わせる絶妙の展開,そして,不思議と優しい気持ちになれる読後感。 著者は,小説推理新人賞を経て,映画化された『告白』で本屋大賞を受賞したミステリー作家ですが,本書ではミステリーの域を越えて,人間の心の綾を丁寧に,そして優しく描いているように思えます。これはお薦めです。 | ||||
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