残穢

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評判

残穢の評価:

3.38/5点 レビュー 306件。 D ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点3.38pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全561件 441〜460 23/29ページ
No.121
(5pt)

とても怖い本だった。

実話のような感じがして、こんなに怖い小説は初めてだった。屍鬼も怖かったが、この残穢ただひたすら恐かった。
残穢(ざんえ) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 残穢(ざんえ) (新潮文庫)より
4101240299
No.120
(1pt)

まったく怖くない。

少しも怖くなく話が終わってしまった。なんだ、これ?と言う感じだった。
山本周五郎賞を受賞しているらしいが、たぶんもっといい作品あったはずだ。授賞理由がわからない。
残穢 Amazon書評・レビュー: 残穢より
4103970049
No.119
(5pt)

前評判通り、怖い・・・

怖い本が読みたくて。
小野不由美さん大好きなので信頼して購入。
期待を裏切らない内容でした。
残穢(ざんえ) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 残穢(ざんえ) (新潮文庫)より
4101240299
No.118
(5pt)

前評判通り、怖い・・・

怖い本が読みたくて。
小野不由美さん大好きなので信頼して購入。
期待を裏切らない内容でした。
残穢 Amazon書評・レビュー: 残穢より
4103970049
No.117
(1pt)

ひどい

いつか大きなオチがあるんだろうと思いましたが…残念すぎます。ひどいです。
しかし相変わらずの丁寧せ分かりやすい文章はさすがです…
残穢(ざんえ) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 残穢(ざんえ) (新潮文庫)より
4101240299
No.116
(1pt)

ひどい

いつか大きなオチがあるんだろうと思いましたが…残念すぎます。ひどいです。
しかし相変わらずの丁寧せ分かりやすい文章はさすがです…
残穢 Amazon書評・レビュー: 残穢より
4103970049
No.115
(4pt)

「よくわからない」が一番怖い

夜は、読めません。怖くて。
読み応えがあり、やはり、安心して作者買いし続けられる方だと嬉しくなりました。
原因不明の怪異が続く前半が特に怖くて、夢中になりました。居心地の悪さを早くどうにかしてくれと、ページを繰る手が止まりませんでした。
後半、解き明かされていく因縁の深さ・呪いの強さにも恐怖と興味が尽きませんでしたが、
「分かっていく」事への安心感で、少し読むスピードが落ちました。

‘ドキュメンタリーホラー’と銘打たれていますが、どこまでが現実でどこからが創作か分からない不安定感も、この本をより楽しむ一つの要素になっていて、本当によく作り込まれた作品だと思いました。

同時発売されたもう片方をまだ読んでいませんが、レビューで多くの方がこちらを後に読むよういわれてるので、未読の方を読んだらまた読み返したいと思います。

星➖1なのは、装丁です。
個人的好みの問題です(^_^;)
残穢(ざんえ) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 残穢(ざんえ) (新潮文庫)より
4101240299
No.114
(4pt)

「よくわからない」が一番怖い

夜は、読めません。怖くて。
読み応えがあり、やはり、安心して作者買いし続けられる方だと嬉しくなりました。
原因不明の怪異が続く前半が特に怖くて、夢中になりました。居心地の悪さを早くどうにかしてくれと、ページを繰る手が止まりませんでした。
後半、解き明かされていく因縁の深さ・呪いの強さにも恐怖と興味が尽きませんでしたが、
「分かっていく」事への安心感で、少し読むスピードが落ちました。

‘ドキュメンタリーホラー’と銘打たれていますが、どこまでが現実でどこからが創作か分からない不安定感も、この本をより楽しむ一つの要素になっていて、本当によく作り込まれた作品だと思いました。

同時発売されたもう片方をまだ読んでいませんが、レビューで多くの方がこちらを後に読むよういわれてるので、未読の方を読んだらまた読み返したいと思います。

星1なのは、装丁です。
個人的好みの問題です(^_^;)
残穢 Amazon書評・レビュー: 残穢より
4103970049
No.113
(4pt)

恐怖感というのか、悪寒がはしるというのか、そういうのを単純に期待する作品ではない。

小野不由美という作家は「東亰異聞」を読んでから気になっていた。その後、「屍鬼」は読みたかったが長すぎたし、「十二国記」シリーズ」は私の傾向ではなかった。そういう意味では「黒祠の島」は読むべきだったが、機会を逸してしまった。本書は山本周五郎賞を受賞したが、選考委員の石田衣良が「今まで読んだ中で一番恐ろしい小説」とコメントしていたのを読み、ここで読まないと小野不由美は再び読めないと思ったので、満を持してページを開いた。

発端は作家のもとに読者から届いた一通の手紙である。転居した賃貸マンションで妙な音が聞こえるという。調べてみるとその部屋は、短期間に頻繁に退去しているらしい。作家と読者はそこから同じマンションや、周辺の住民に聞き込みをし、退去した人まで探して調査を進めていく。

古来、死や出産などで異状な生理的事態を「穢れ」とし、特に死による穢れを「死穢」と云って重大視された。だから死者を供養し土地を浄めるのだが、あまりに強い場合、浄められずに残ってしまう事を「残穢」という。この正体がやっかいで、本書の主題となる。

話は淡々とした描写で時代を溯っていき、明治、大正年間まで突き進む。壁が膨らみ、よく見るとそれは赤ちゃんの頭で、それが次々と顔を出しては消えていく。こういった一つひとつのエピソードの繋がりが不気味な連鎖を呼ぶのだが、逆にいうと細切れになり、そこで終っている為、恐怖感が続かず、ああ、そうですかという印象しかない。

古びた田舎の因習に満ちた異常な世界のなかで生じる怪奇ではなく、都会のマンションで日常生活をおくっているなかでの怪奇を、現代から過去に溯って調査していくシチュエーションは悪くはない。ただ恐怖感というのか、悪寒がはしるというのか、そういうのを単純に期待する作品ではない。
残穢(ざんえ) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 残穢(ざんえ) (新潮文庫)より
4101240299
No.112
(4pt)

恐怖感というのか、悪寒がはしるというのか、そういうのを単純に期待する作品ではない。

小野不由美という作家は「東亰異聞」を読んでから気になっていた。その後、「屍鬼」は読みたかったが長すぎたし、「十二国記」シリーズ」は私の傾向ではなかった。そういう意味では「黒祠の島」は読むべきだったが、機会を逸してしまった。本書は山本周五郎賞を受賞したが、選考委員の石田衣良が「今まで読んだ中で一番恐ろしい小説」とコメントしていたのを読み、ここで読まないと小野不由美は再び読めないと思ったので、満を持してページを開いた。

発端は作家のもとに読者から届いた一通の手紙である。転居した賃貸マンションで妙な音が聞こえるという。調べてみるとその部屋は、短期間に頻繁に退去しているらしい。作家と読者はそこから同じマンションや、周辺の住民に聞き込みをし、退去した人まで探して調査を進めていく。

古来、死や出産などで異状な生理的事態を「穢れ」とし、特に死による穢れを「死穢」と云って重大視された。だから死者を供養し土地を浄めるのだが、あまりに強い場合、浄められずに残ってしまう事を「残穢」という。この正体がやっかいで、本書の主題となる。

話は淡々とした描写で時代を溯っていき、明治、大正年間まで突き進む。壁が膨らみ、よく見るとそれは赤ちゃんの頭で、それが次々と顔を出しては消えていく。こういった一つひとつのエピソードの繋がりが不気味な連鎖を呼ぶのだが、逆にいうと細切れになり、そこで終っている為、恐怖感が続かず、ああ、そうですかという印象しかない。

古びた田舎の因習に満ちた異常な世界のなかで生じる怪奇ではなく、都会のマンションで日常生活をおくっているなかでの怪奇を、現代から過去に溯って調査していくシチュエーションは悪くはない。ただ恐怖感というのか、悪寒がはしるというのか、そういうのを単純に期待する作品ではない。
残穢 Amazon書評・レビュー: 残穢より
4103970049
No.111
(5pt)

吾輩は小野不由美である〜『呪怨』の如く「穢れ」は巡る〜

映画化されて『残穢−住んではいけない部屋−』というタイトルが付けられ、2016年1月30日(土)より全国ロードショーが決まった。だからというわけではないのだが、内容は同じなのに文庫版『 残穢(新潮文庫) 』を買ってしまった。

小説家「私」:竹内結子
仮名「久保さん」:橋本愛
※何故か「久保さん」は女子大生に変更された。

「畳を擦る音が聞こえる、いる筈のない赤ん坊の泣き声がする、何かが床下を這い回る気配がする。この家は何処か可笑しい。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べる内、浮き上がってきた『土地』を巡るある因縁。怨みを伴う『死』は新たな怪異の火種となるのか。」

一 端緒
二 今世紀
三 前世紀
四 高度成長期
五 戦後期I
六 戦後期II
七 戦前
八 明治大正期
九 残渣

怖い話を教えて欲しいという「私」の呼びかけに応えた1人、編集プロダクションに勤めるライターである30代の女性・久保さんは最初は背後の和室からの「畳を擦るような音」に悩まされたが、問題の和室を「開かずの間」にしたら今度は「ゴトンと何かを倒した音」が聞こえるようになる。最初が首を吊った着物の女性の帯が畳を擦る音で、次が首を吊る時に倒した台の音らしく、無視するなと抗議せんばかりの悪意に満ちた嫌がらせのようである。しかし、最初の怪音については久保さんには首を傾げるモノを感じた。何故、仕切りの板戸を開いたままだったのか?
本作の主人公である女性小説家「私」は同業者の夫が仕事上の都合で別の部屋に暮らして新居に転居後は同じ空間で生活することに戸惑ったり、懐疑的で淡々とした口調で何か因縁があるのではと先走りがちな久保さんの手綱を引き絞ってどうどうと窘めたりと、何処までも作者の小野不由美女史を体現している。因みに、小野女史の旦那様は綾辻行人(あやつじ ゆきと /本名は「内田直行(うちだ なおゆき)」)氏である。

冷静なようでいて「私」には軽率な一面があり、大晦日の深夜、そんな時間に掛かって来た如何にも怪しい電話にうっかり出てしまい、10代 - 20代前半の男に「今、何時ですか?」と問われ素直に答えてしまったのだ。翌日も答えてしまうが、3日目の晩から出るのをやめて一週間も続いた。久保さんには軽率な対応に密かに呆れられつつも心配されたが、かかってきたのと同様に突如としてイタズラ電話は終わった。
主人公に「音がする」と相談を持ちかけ物語の「端緒」になった久保さんは理由を問われたら「土地の歴史を調べている」と説明するという怪奇探偵の小池壮彦(こいけ たけひこ)氏の機知に倣って調査を行い、やがて実話怪談の蒐集家にして幻想小説・ノワール小説を執筆する平山夢明(ひらやま ゆめあき)氏及び福澤徹三(ふくざわ てつぞう)氏も2人の調査に関連して登場する。

調べ始めた久保さんは或る事実に遭遇する。岡谷マンションから転居した梶川亮(かじかわ あきら)さんが他のアパートで首を吊って亡くなったのだ。その直前、ドラマのように「夢から覚めても夢の中にいる」という不思議な現象を体験し、彼が末期の挨拶に訪れる夢を繰り返し見たため、大家の伊藤さんのショックは大きい。しかも彼の死から1年後に入居した住人が幽霊を目撃したが、それは梶川さんの死の原因である着物の女性の首吊りだった。事件のことは承知の上で少々強引に入居した2人だったが、自殺したのは男性で今までに女性は入居したことすら無いと言っても信じようとせずに次々に出ていってしまう。普通、その部屋で自殺したと考えるのは当然だが、実際にその女性は二駅も離れた自宅で死んだのだ。岡谷マンションに化けに行って、そこから梶川さんに付着して彼を死に追いやった後も居座っているということになる。

吉兼家に凶事が起こると禍々しい笑みに歪む女性の絵の怪と謎の風音に慄く住職の話を聞き、久保さんだけでなく「私」が背筋の凍る思いを抱くのは至極尤もだと思う。殺人と放火、地下を吹き抜けるかのような風の不気味さが怪異の謎と「穢れ」の恐怖を物語る。
そんな時、子供を産んでは殺し遺体の隠匿方法が杜撰になる程に嬰児殺しを慣れて何とも思わなくなった中村美佐緒(なかむら みさお)の事件が浮かび上がり、嘗て、家族を襲ったり放火をしでかそうとした吉兼家の三男の吉兼友三郎(よしかね・ともさぶろう)が「私宅監置」で座敷牢に入れられても当初は床下を徘徊し抜け出したりしたことが判明し、複数の赤児の泣き声や床下を這い回る気配に該当するかもしれない存在の欠片が見え、一世を風靡したJホラー『呪怨』が簡単に紹介された。

健康上の都合で久保さんが調査から外れた矢先、存在自体が怪である北九州最強の「奥山怪談」が浮上する。奥山家最後の当主の奥山義宜(おくやま よしのり)による家族を皆殺しにした挙げ句の自殺という惨劇が、その後の枝分かれし量産された怪異の震源地だった。別々の場所・別々の家や人を不幸にした怪異は、実は元を辿れば同一の原因があるとわかった時の恐怖は形に出来よう筈もない。最終的に平山氏及び福澤氏と久保さんと「私」の4名で廃墟と化した奥山家の跡地に居住し断絶した真辺家の探索を行う。ただでさえ夜に廃墟なんて不気味なのに久保さんは話に聞いていた謎の風音に内心怯えていたため、ダンプが通り過ぎた時の地響きと風に飛び上がってしまう。

住人の流動性の高さも手伝って怪異は広がる。時を越え場所を越えて「穢れ」が巡るかのように「私」と久保さんの調査は時を遡り、場所を移ってはアウトブレイク(爆発的感染)の果てにパンデミック(世界的大流行)を引き起こした伝染病のような「穢れ」の足跡を追う。まるで『呪怨』『リング』等々の世界のように「穢れ」は人から人へ土地から土地へと感染し、風に運ばれ、蜜蜂に付着して運ばれ他の花の雌蕊に受粉するように広まっては新たな怪異の火種と化す。但し、誰彼構わずではなく心に「負の感情」が巣食う人がそうなるらしい、その証拠に何事も無く平穏無事に暮らす人もいるのだから。しかし、何をどうする訳でもなく結局は「すべて世はことも無し」だ。怪しい事象を求めた先で怪しげな事象が転がっただけとも言える。

一度も主人公が名前で呼ばれることは無いままだが、それなのに違和感は皆無である。
残穢(ざんえ) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 残穢(ざんえ) (新潮文庫)より
4101240299
No.110
(5pt)

吾輩は小野不由美である〜『呪怨』の如く「穢れ」は巡る〜

「畳を擦る音が聞こえる、いる筈のない赤ん坊の泣き声がする、何かが床下を這い回る気配がする。この家は何処か可笑しい。何の変哲もないマンションで起きる怪異現象を調べる内、浮き上がってきた『土地』を巡るある因縁。怨みを伴う『死』は新たな怪異の火種となるのか。」

怖い話を教えて欲しいという“私”の呼びかけに応えた一人である久保さんは最初は背後の和室からの“畳を擦るような音”に悩まされたが、問題の和室を“開かずの間”にしたら今度は“ゴトンと何かを倒した音”が聞こえるようになる。最初が首を吊った着物の女性の帯が畳を擦る音で、次が首を吊る時に倒した台の音らしく、無視するなと抗議せんばかりの悪意に満ちた嫌がらせのようである。

本作の主人公である女性小説家“私”は同業の夫が仕事上の都合で別の部屋に暮らして新居に転居後は同じ空間で生活することに戸惑ったり、懐疑的で淡々とした口調で何か因縁があるのではと先走りがちな久保さんの手綱を引き絞ってどうどうと窘めたりと、何処までも作者の小野不由美女史を体現している。因みに、小野女史の同業の旦那様は綾辻行人(あやつじ・ゆきと /本名は「内田直行(うちだ・なおゆき)」)氏である。冷静なようでいて“私”には軽率な一面があり、大晦日の深夜、そんな時間に掛かって来た如何にも怪しいですという電話にうっかり出てしまい、10代〜20代前半の男が“今、何時ですか?”と問われ素直に答えてしまったのだ。翌日も答えてしまうが、3日目の晩から出るのをやめて一週間も続いた。久保さんには軽率な対応に密かに呆れられつつも心配されたが、かかってきたのと同様に突如として悪戯電話は終わった。
主人公に“音がする”と相談を持ちかけ物語の「端緒」になった編集プロダクションに勤めるライターの久保さんは理由を問われたら“土地の歴史を調べている”と説明するという怪奇探偵の小池壮彦(こいけ・たけひこ)氏の機知に倣って調査を行い、やがて実話怪談の蒐集家にして幻想小説・ノワール小説を執筆する平山夢明(ひらやま・ゆめあき)氏及び福澤徹三(ふくざわ・てつぞう)氏も2人の調査に関連して登場する。

調べ始めた久保さんは或る事実に遭遇する。岡谷マンションから転居した梶川亮(かじかわ・あきら)さんという男性が他のアパートで首を吊って亡くなったのだ。その直前、ドラマのように“夢から覚めても夢の中にいる”という不思議な現象を体験し、彼が末期の挨拶に訪れる夢を繰り返し見たため、大家の伊藤さんのショックは大きい。しかも彼の死から一年後に入居した住人が幽霊を目撃したが、それは梶川さん死の原因である着物の女性の首吊りの光景だった。事件のことは承知の上で少々強引に入居した2人だったが、自殺したのは男性で今までに女性は入居したことすら無いと言っても信じようとせずに次々に出ていってしまう。普通、その部屋で自殺したと考えるのは当然だが、実際にその女性は二駅も離れた自分自身の家で死んだのだ。岡谷マンションに化けに行って、そこから梶川さんに付着して彼を死に追いやった後も居座っているということになる。

吉兼家に関連して凶事が起こると禍々しい笑みに歪む女性の絵の怪と謎の風音に慄く住職の話を聞き、久保さんだけでなく“私”が背筋の凍る思いを抱くのは至極尤もだと思う。殺人と放火、地下を吹き抜けるかのような風の不気味さが怪異の謎と「穢れ」の恐怖を物語る。
そんな時、子供を産んでは殺し遺体の隠匿方法が杜撰になる程に嬰児殺しを慣れて何とも思わなくなった中村美佐緒(なかむら・みさお)の事件が浮かび上がり、嘗て、家族を襲ったり放火をしでかそうとした吉兼家の三男の吉兼友三郎(よしかね・ともさぶろう)が「私宅監置」で座敷牢に入れられても当初は床下を徘徊し抜け出したりしたことが判明し、複数の赤児の泣き声や床下を這い回る気配に該当するかもしれない存在の欠片が見え、一世を風靡したJホラー『呪怨』が簡単に紹介された。

健康上の都合で久保さんが調査から外れた矢先、存在自体が怪である北九州最強の「奥山怪談」が浮上する。奥山家最後の当主の奥山義宜(おくやま・よしのり)による家族を皆殺しにした挙げ句の自殺という惨劇が、その後の枝分かれし量産された怪異の震源地だった。別々の場所・別々の家や人を不幸にした怪異は、実は元を辿れば同一の原因があるとわかった時の恐怖は形に出来よう筈もない。最終的に平山氏及び福澤氏と久保さんと“私”の4名で廃墟と化した奥山家の跡地に居住し断絶した真辺家の探索を行う。ただでさえ夜に廃墟なんて不気味なのに久保さんは話に聞いていた謎の風音に内心怯えていたため、ダンプが通り過ぎた時の地響きと風に飛び上がってしまう。

住人の流動性の高さも手伝って怪異は広がる。時を越え場所を越えて「穢れ」が巡るかのように“私”と久保さんの調査は時を遡り、場所を移ってはアウトブレイク(爆発的感染)の果てにパンデミック(世界的大流行)を引き起こした伝染病のような「穢れ」の足跡を追う。まるで『呪怨』『リング』等々の世界のように「穢れ」は人から人へ土地から土地へと感染し、風に運ばれ、蜜蜂に付着して運ばれ他の花の雌蕊に受粉するように広まっては新たな怪異の火種と化す。但し、誰彼構わずではなく心に“負の感情”が巣食う人がそうなるらしい、その証拠に何事も無く平穏で幸福に暮らす人もいるのだから。

しかし、何をどうする訳でもなく結局は“すべて世はことも無し”だ。怪しい事象を求めた先で怪しげな事象が転がっただけとも言える。
一度も主人公が名で呼ばれることは無いままだが、それなのに違和感は皆無である。
残穢 Amazon書評・レビュー: 残穢より
4103970049
No.109
(4pt)

いい

夏に怖い話が読みたくて購入。
こういう小説のような形式で怖い話を読むのは初めてだったが、凄くよかった。
ほのかに香ってくる恐怖と、その恐怖へ中々近づけない絶妙な間。
そして最後も、興ざめするような事もなく、妙に納得させられた。
全体的に読んでいて、どうなるんだろうと前のめりになって読めた。
残穢(ざんえ) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 残穢(ざんえ) (新潮文庫)より
4101240299
No.108
(4pt)

いい

夏に怖い話が読みたくて購入。
こういう小説のような形式で怖い話を読むのは初めてだったが、凄くよかった。
ほのかに香ってくる恐怖と、その恐怖へ中々近づけない絶妙な間。
そして最後も、興ざめするような事もなく、妙に納得させられた。
全体的に読んでいて、どうなるんだろうと前のめりになって読めた。
残穢 Amazon書評・レビュー: 残穢より
4103970049
No.107
(3pt)

いっそ実写化してほしい

「鬼談百景」では酷評しましたが、こちらはホラー作品として楽しめました。
特に「すみません」と何度も謝りに来るくだりが、一番印象に残っています。
読者を恐がらせるための「グロい系」「不気味系」の表現は多々ありますが、
淡々としていてどこか狂っているくらいの方が、逆に本当にありそうでじわじわと怖いです。

でも、この作品は文章より実写の方が何倍も面白いかも?と思いました。
雑多で無駄とも思われる登場人物がスッキリしてリアリティが出ますし
文章ではあまり怖くなくても、ビジュアル化したら相当怖いと思う場面も多々あります。
ヤマあり落ちなしな点も「だからこそ怖いよ!」と、よりプラスに働くと思います。

もちろんCGバリバリで棒読みアイドルを起用するような、薄っぺらくて安っぽい実写化では意味がありません。
呪怨みたいに思わず笑ってしまう白塗りでもなく、純粋に丁寧に淡々と作りこめば
ホラー映画史上に残る、いい意味で後味最悪の名作になると思います。
残穢(ざんえ) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 残穢(ざんえ) (新潮文庫)より
4101240299
No.106
(3pt)

いっそ実写化してほしい

「鬼談百景」では酷評しましたが、こちらはホラー作品として楽しめました。
特に「すみません」と何度も謝りに来るくだりが、一番印象に残っています。
読者を恐がらせるための「グロい系」「不気味系」の表現は多々ありますが、
淡々としていてどこか狂っているくらいの方が、逆に本当にありそうでじわじわと怖いです。

でも、この作品は文章より実写の方が何倍も面白いかも?と思いました。
雑多で無駄とも思われる登場人物がスッキリしてリアリティが出ますし
文章ではあまり怖くなくても、ビジュアル化したら相当怖いと思う場面も多々あります。
ヤマあり落ちなしな点も「だからこそ怖いよ!」と、よりプラスに働くと思います。

もちろんCGバリバリで棒読みアイドルを起用するような、薄っぺらくて安っぽい実写化では意味がありません。
呪怨みたいに思わず笑ってしまう白塗りでもなく、純粋に丁寧に淡々と作りこめば
ホラー映画史上に残る、いい意味で後味最悪の名作になると思います。
残穢 Amazon書評・レビュー: 残穢より
4103970049
No.105
(2pt)

何故、この作品が「山本周五郎賞受賞作」?

私は、著者:小野不由美女史のファンでもありませんし、作品を読んだ事もありません。
言える事は、「山本周五郎賞」のファンであり、受賞作は、ほぼ読破しています。

この賞を受賞した作品には、読み応えのある名作、良作が多いです。
たとえば、「エトロフ発緊急電」佐々木譲の手に汗握るスリルあるスパイ小説。
「砂のクロニクル」船戸与一のグルド人の民族性を賭けた戦いの無常。
「火車」宮部みゆきの近年の推理小説史上の名作。など、など、

ですが、「残穢」は、土地に交わる、因縁因果、穢れが、何代にもわたり、禍を齎すという
話であり、ドキュメンタリータッチで描かている点が恐怖ではあるのですが、、、、、。

だから、、、、?と感じてします。

恐怖の本体に迫るものは、霧の中、実際にある恐怖や因縁話は、この小説のとおりだろうと
思いますが、小説として仕上げるのであれば、やはりこのラストでは、不消化です。

逆に、モデルになる話があるのであれば、実録ルポでその話を仕上げてた方が、遥かに恐怖です。

フィクションで書く以上は、同じ山本周五郎賞受賞作「ぼっけえ きょうてん」岩井志麻子女史
の作品の方が、作品としての恐怖度が強いですし、読み物としての完成度が高いと思います。

「残穢」は、今までに無いタイプの恐怖小説である事は間違いありませんが、、、、、、。
残穢(ざんえ) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 残穢(ざんえ) (新潮文庫)より
4101240299
No.104
(2pt)

何故、この作品が「山本周五郎賞受賞作」?

私は、著者:小野不由美女史のファンでもありませんし、作品を読んだ事もありません。
言える事は、「山本周五郎賞」のファンであり、受賞作は、ほぼ読破しています。

この賞を受賞した作品には、読み応えのある名作、良作が多いです。
たとえば、「エトロフ発緊急電」佐々木譲の手に汗握るスリルあるスパイ小説。
「砂のクロニクル」船戸与一のグルド人の民族性を賭けた戦いの無常。
「火車」宮部みゆきの近年の推理小説史上の名作。など、など、

ですが、「残穢」は、土地に交わる、因縁因果、穢れが、何代にもわたり、禍を齎すという
話であり、ドキュメンタリータッチで描かている点が恐怖ではあるのですが、、、、、。

だから、、、、?と感じてします。

恐怖の本体に迫るものは、霧の中、実際にある恐怖や因縁話は、この小説のとおりだろうと
思いますが、小説として仕上げるのであれば、やはりこのラストでは、不消化です。

逆に、モデルになる話があるのであれば、実録ルポでその話を仕上げてた方が、遥かに恐怖です。

フィクションで書く以上は、同じ山本周五郎賞受賞作「ぼっけえ きょうてん」岩井志麻子女史
の作品の方が、作品としての恐怖度が強いですし、読み物としての完成度が高いと思います。

「残穢」は、今までに無いタイプの恐怖小説である事は間違いありませんが、、、、、、。
残穢 Amazon書評・レビュー: 残穢より
4103970049
No.103
(1pt)

年のせいかも

レビューを参考に鬼談百景と一緒に読みました。
二冊とも途中で居眠りしてしまいました。
面白いとも、怖いとも思わないのは歳のせいかな。
鬼の方は子供の頃、今時分、わんさかこの手の話を読みました。
残穢も単調で、この本を側に置きたくないとある作家が言っていましたが
本当??にそう思うのかしら。
ああ、年を取ったなと実感する二冊でした。
残穢(ざんえ) (新潮文庫) Amazon書評・レビュー: 残穢(ざんえ) (新潮文庫)より
4101240299
No.102
(1pt)

年のせいかも

レビューを参考に鬼談百景と一緒に読みました。
二冊とも途中で居眠りしてしまいました。
面白いとも、怖いとも思わないのは歳のせいかな。
鬼の方は子供の頃、今時分、わんさかこの手の話を読みました。
残穢も単調で、この本を側に置きたくないとある作家が言っていましたが
本当??にそう思うのかしら。
ああ、年を取ったなと実感する二冊でした。
残穢 Amazon書評・レビュー: 残穢より
4103970049