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占領都市
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占領都市の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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探していましたがなかなか見つからずこちらでやっと購入できました。ありがとうございました。 | ||||
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あまりに濃密な物語に大満足すぎてグッタリ。ジェイムズ・エルロイの「ホワイト・ジャズ」以来の衝撃! | ||||
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前作がとても気にいった作品だったので、期待していたのだが、残念ながら私はこの作品の読み手としてふさわしくない。 観念的であり、当時(占領下)の雰囲気(前作はこれがよく出ていた)もあまり出ていない。 私に純文学として読める能力があればいいのだろうが、途中で放棄せざるをえなかった。 | ||||
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内容の難しさと文章の読みづらさに加え、単純に文字が読みづらくてシンドイ。内容が入ってこない。 | ||||
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日本在住の英国人作家デイヴィッド・ピースが帝銀事件を題材に発表した“占領都市”は、不穏な接近感でわれわれ読者の心を揺るがす。それは、作者が歴史的事件を謎解きの単なる題材としてではなく、人間たちのたくらみと働きかけが相互作用しあって生ずるグロテスクな変形生成の現象として描き出しているからであろう。この作品にとって帝銀事件はより大きな文脈の表れであって、本書を通して読者の頭脳に広がってゆくのは。日本の戦前と戦後を暗黙のうちに覆っている不気味なネットワークの蠢きである。個人の生命と精神を壊滅させていく力のネットワークに”占領都市“東京がとらわれたとき、そこで起きたのが無残かつ地獄的な過程・・・”占領都市“における帝銀事件である。したがって、本書において”犯人は誰だ”的に興味をもたれることに著者は断固として拒否する。実際の帝銀事件については、ご自分でお調べください。 現代作家ピースは、その過程に巻き込まれて死んだ者、病んだ者たちの声を、非情な歴史によって地獄の辺土に置き去りにされた人々の声の鬼気迫る響き合いを、あの世とこの世、夢とうつつの間に聞きとろうとしている。 本書は、TOKYO3部作の第2部で独立した作品として読める。第3部が著されて、全3部作の全容が明らかになった暁には・・・東京を動き回り、人々を呪縛した禍々しきものの正体が示されるであろうか・・・。 I HOPE SO VERY MUCH! | ||||
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本書は、実力派の英国人作家が、帝銀事件を題材に、芥川龍之介の「藪の中」を初めとする古今東西の文芸作品を活かして、全く新しい文芸作品に昇華したもの。先ずは、amazonでのあらすじ紹介、また、実際に読まれるのであれば、375頁以降の参考文献また解説を最初に読むことをお勧めする。 本書は、12章から構成され、帝銀事件に関わった様々な立場の虚実入り交ざった人々の想いが、拡散しつつ、交わりつつ、次第に米国を初めとする連合国に占領されていた1948年の東京、そして日本人を描き出していく。 帝銀事件や終戦直後の日本に造詣がないと、本書の魅力の一つである因数分解された帝銀事件を理解することは出来ないだろうし、一言で”難解”と言ってもいいであろう、様々な文芸作品の手法や引用を駆使した著者独特の文体も中々には馴染めない。これは、神業とも思える訳者の力量の問題ではなく、本書を、過去の帝銀事件に関する作品とは全く異なる、ノワール文学作品として先ず認知しなくてはならないことに起因するものだろう。 しかし、こうした因数や技法を頭に置くならば、本書の一文一文、一語一語の虜となって、幻惑的な舞台に浸る時間の貴重さが分かると思う。帝銀事件だけでなく、戦後の出来事を題材とした作品は数多あるが、こうした形で文芸的に昇華することは、おそらくは、この時代を直接また間接に受け継ぐ私達日本人には困難なことであり、事実、こうした作品は寡聞ながら私は知らない。 一方で帝銀事件を題材とした小説としては「日本の黒い霧」「小説帝銀事件」と「悪魔の飽食」だけを参考文献としていることから、この10年で発表された帝銀事件や戦後日本を題材とした日本人作家による作品と比較することで、日本文学にも堪能な外国人作家を通じた作品の位置付けも見えてくると思う。 | ||||
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