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血霧



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【この小説が収録されている参考書籍】
血霧(上) (講談社文庫)
血霧(下) (講談社文庫)

血霧の評価: 3.20/5点 レビュー 25件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.20pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 21~25 2/2ページ
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No.5:
(2pt)

上巻は良かった

毎年恒例のクリスマスプレンゼント、コーンウェルの新刊です。

上下巻を読み終えた感想としては、「あんまり面白くなかった」です。

上巻は、スカーペッタ、マリーノ、ルーシー、ベントンらいつものメンバーの描写もすっきりしていて、核となる事件の内容も謎が深まっていく展開も良かった。
が、一方の下巻は、スカーペッタらが独自の検査や捜査で謎を解決するのではなく、一般的な捜査で単に謎が解決される様子が描かれているだけのようでした。いつものメンバーのもったいぶった言動に共感も憧れも感じられず、何だか「勝手にやってれば」と思ってしまったのは私だけでしょうか。

結局、主人公であるスカーペッタのことを好ましく思えなくなってきたのが面白くない根源かも。
「自分は完璧超人でない」と思いつつも、毎回完璧超人のように振る舞う成長しないキャラクタのように見えます。初期はとても人間味溢れるキャラクタだったのですが…。

多分暇つぶし程度に次巻も買いますが、期待は出来ないだろうな〜。
血霧(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:血霧(下) (講談社文庫)より
4062774364
No.4:
(1pt)

やっぱりゴミ箱行き

評価の高いレビューが載っているのでポチった。読んだ。ダメだ。どうでも良い細部の記述に字数を取られている。それが雰囲気を盛り上げない。失速した、というより墜落中の作家である。9.11、あるいはリーマン以前の、まだ上げ潮だった時代の作家で、バブルも影響して欠陥が隠されていた。テーマへのコンセントレーションが無い。今回もゴミ箱行き。前巻にて終了。
血霧(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:血霧(上) (講談社文庫)より
4062774356
No.3:
(4pt)

「もうやめよう」と思った方にこそぜひ勧めたい

毎年末の恒例行事である検視官シリーズ最新作。
今年は早めの出版で、暮れの忙しい時期に入る前に読了できたので
ありがたかった。

今作は前作「変死体」の続編。
前作終了以降まもなくから始まり、数日間を描く。
冬場の悪天候の中での物語が多かったが、今回はサヴァンナで暑さと戦う。
前作の事件の背景や、秘められた忌まわしい血脈や人間関係を掘り下げる中で、
スカーペッタは更なる凶行に巻き込まれる。

冒頭、スカーペッタは多くの謎と疑問と不安を抱えたままベントンの反対を振り切り
サヴァンナの女子刑務所を訪れる。
釈然としない面会を終え、ホームグラウンドから遠く離れた地で
更に謎めいたトラブルに次々と出会い混乱したりうんざりしたり怒ったりする内に、
遂には旧知の人物達の複雑怪奇な策略によりサヴァンナに呼び寄せられたのだと知る。
スカーペッタを巻き込んだ張本人であるジェイミー・バーガーはだらだらとした説明を
続けるが、その目的のひとつはスカーペッタに対する助力であるという。
のらりくらりと分かりづらい釈明を繰り返す彼女は、果たして敵なのか?味方なのか?
既に行われた複数の凶行の真相も分からぬままスカーペッタは抜き差しならぬ状況に
巻き込まれているようだが、そもそも何が起こっているのか、スカーペッタに
迫っているという脅威は一体どんなものなのか、そもそも脅威が迫っているというのは
事実なのか、スカーペッタにも読者にも、訳がわからない。
というような展開で上巻半分くらいは使ってます。
ここでうんざりしたら負けです。

ここ数作と同様、急激に進化している最新鋭の捜査技術(情報技術や鑑識テクニック等など・・・)を
折込みつつ物語は進んでいくが、残念ながらそれらはあまり生かされていない。
しかし、殺害方法や犯行に用いられるテクニックは過去の検視官シリーズで扱われた手口を
彷彿させるものが幾つか有り、シリーズのファンは興味をそそられる。
派手なアクションはないが、旧作同様の細かな洞察や推理はふんだんに盛り込まれているので、
サスペンスものとしては十分な作りかと思う。
一時、もう作者は燃え尽きてしまったのではなかろうかと心配したが、
個人的には、もう充分持ち直したと感じている。
特に終盤、大きく物語が動き核心に近づく過程はスピーディで緊迫感にあふれ、
初期作品のクライマックスで味わった魅力にかなり近い。
平仮名いっぱい水増し作戦や、死んでる人が生きてたりキャラクターが次々に
トチ狂ったり年齢や時系列が破綻したり、スカーペッタさんがどこに行っても
老若男女に異常にモテモテでルーシーは超絶ウルトラ大天才億万長者とかの
ファンタジー描写てんこ盛り、といった混乱作品が続いたときに
諦めてしまった旧来のファンの方にこそ、ぜひとも改めてお試し頂きたいと思う。

あえて記すが、前作に至るまでの検視官シリーズを未読の方には120%お勧め出来ない
(そういった方が読むことはまず無いと思うが)。
登場人物たちの人間関係や今までの事件の経緯が分からなければ今作の
ストーリー自体が理解できないばかりでなく、各登場人物の行動原理や倫理観などが
全く意味不明で、全員がアタマのおかしい人物に思えてしまうだろうから。
スカーペッタをはじめ、各登場人物たちの生い立ちや人生、とりわけ
仕事上のキャリア遍歴や恋愛遍歴などが恐ろしく複雑で突飛もないものであることが
当シリーズの特徴でもあるが、そういった背景をある程度以上理解していないと、
なぜこんな行動をとるのか?なぜこんなことを考えるのか?
というような基本的なことが一一全く理解できないだろうと思う。
正直、シリーズ全作を複数回読んでいる私も、あれーこの人こんなコトする人に見えなかったんだがなー
という違和感と何度も戦った。
初見の方には全く理解不能だろう。
もし興味をお持ちであれば、シリーズ全作品を通してお読みになることを強くお勧めします。

尚、作中でいくつか描かれる凶悪な殺人事件のうちの重要な一つは、我々日本人にとって
忘れがたい未解決事件と極めて類似したディティールを持っている。
とても驚いた。
作者は何らかのかたちで、我が国の事件を参考にしたのではなかろうか。

また、作品には関係ないことであるが、装丁というか、内容外で気になった点を二つ。
ひとつは、下巻の裏表紙に重要人物のネタバレ的な顛末がダイレクトに書かれている。
できれば書いて欲しくなかった・・・
二つ目は、帯には作者コーンウェルの近影が。
作品内に描かれるスカーペッタと同様にお歳を召した作者であるが、これまた
スカーペッタと同様年齢不詳なほどにまだまだお若くお美しい。
いやいやむしろ、お若くなってません・・・(スカーペッタと同様に)?
目鼻立ちも幾分か、より彫りが深く精悍な、頼りがいのあるお顔に為られたような印象。
もはや作者の投影はスカーペッタではなく、ベントンなのか・・・?
大丈夫ですか?
血霧(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:血霧(上) (講談社文庫)より
4062774356
No.2:
(5pt)

長い付き合いになった・・・・・・

初めてこの本を読んだ読者はいったい何のことやらわからないだろう。この本はちょうど1年前にリリースされた前作、「変死体」の続編だからだ。前作を読んでないと、(上)の最初から話の筋が分からなくなる。

 この「検屍官」シリーズも本書で、19作目。第一作目から順番に読んでいるのとそうでないのとでは、まったく面白さが異なってくるというのは、この手のシリーズものにつきもののこと。とりわけここ数作は、個々のキャラクターの過去のしがらみが作品にあからさまに出てきているので、昔から読んでない読者には全くその面白味がわからないだろう。

 逆に第一作から読んできた者にとっては、これほど面白いシリーズ物も、まあ、ないだろう。何しろ、作品とともに、登場人物の個性が刻々と変わってくるのが、手に取るように分かるからだ。

 iPhoneとかiPadのように秒進分歩で進化するIT機器類をリアルタイムで使いこなすケイとか、ルーシーを眺めることができるのも本書を読む際の楽しみの一つである。初期の頃は、パナソニックのTough-Noteを使っていた・・・・・

 本書でもお馴染みの面々が登場する。ケイ、ベントン、ルーシー、ピート・マリーノ・・・・
しかし、ここ数作の傾向通り、派手な立ち回りはない。最後の決着は、ルーシーの放った一発だけ・・・・・・
血霧(上) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:血霧(上) (講談社文庫)より
4062774356
No.1:
(5pt)

尼崎の自殺は本当に自殺だったのか・・・・・

本書の舞台となるジョージア州女子刑務所(GPFW)で、自殺を装った囚人の不自然死。同じような自殺(?)の方法で死んだ尼崎のあのおばはんのケースを思い出させてしまう。果たして本当に自殺だったのか、果たして・・・・・・・


血霧(下) (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:血霧(下) (講談社文庫)より
4062774364

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