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(短編集)
噂の女
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噂の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 21~40 2/3ページ
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氏が一番奥田英朗らしいと言われるだけあって、他の作者にはこの空気は出せないだろうなという感じ。 ほんとにおしゃべりだけで作品を成り立たせているし、そのおしゃべりがその地方に生きる人々の生活を教えてくれる。 ただ、氏の他の作品を読んだ上でこの噂の女にたどり着いてほしいなと願ってしまう。 その方がおもしろさが倍増されるからである。 | ||||
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面白かったです! 女性の強さしたたかさ、翻弄される男、、面白いですよ!結構! | ||||
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普通のどこにでもいるような女性の変化裏の顔 周りの噂が浮かぶようで面白かったです | ||||
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糸井美幸という女を軸にした連作短編集。 糸井美幸は確かに気になるし、そそられる。 でも一方で目立たない不幸な家庭の女が短大デビューして成り上がる成長小説でもあったりする。 気が付けば糸井美幸を応援しそうになっている自分がいた。 | ||||
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人間が持つ破綻してしまう弱さ、滑稽さが、魔性の女に対して抱く感想に凝縮されていて、面白かった。 男を踏み台にしてゆく噂の女糸井美幸。 踏み台にされなかった男が、糸井美幸に最初そそられて、彼女の情報を収集して、勝手に妄想して欲情したり冷めたりする男心の描き方も笑える。 | ||||
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昔は地味だった田舎の女が「噂の女」 お金好きな性悪女のはずなのに、どの短編をみてもそんな感じで終わらない 不思議に面白い小説です 噂の女がめっちゃいい女に感じる奥田さんの書き方がいつも通り好きです | ||||
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奥田さんの話はいくつか読んで、いつも面白い話を書く人だなと思っていました。 今回の「噂の女」は主人公、いといみゆき自身の心象風景はまったく描かれず、20代前半から時系列に出世魚のごとく男を踏み台に大物になっていくみゆきを中心に、田舎の(岐阜らしいですね) しがらみやら、見えないバリアやら、絡まっている人たちがメインロールを演じる話です。 毎回、はっちゃけた強引なキャラの人と、そんなんを相手にしないといけない気の弱い損な役回りを押し付けられる人が、なんだか田舎にありがちな面倒くさい問題を解決しようと、いといみゆきを前面から側面から絡めて、発奮しているさまで、短い章の終わりはいつも気の弱い「語り口」の、もう逃げたくなった、とか、もうやめたくなったとか、で終わるんです。読んでいて内田百閒の冥途を思い出しました。 単純に、読んでいて面白かったので満足です。特に私は檀家の話が面白かったかな。 | ||||
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なんということのない女が変化(変身)して世の中を変えていく姿に面白さを感じた。危ない場面も想定したのだが、どうということなく切り抜けていく生き方が痛快でもあった。 | ||||
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著者の作品は、時々、面白そうなのを選んで、読むが、これはおもしろかった。なぞの女性の、不思議な行動を、田舎町を舞台に、主人公と交わる登場人物の群像を、描く,傑作。 | ||||
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地方都市のシガラミと市民を小馬鹿にしている公務員の話。 糸井美幸は田舎の普通の女がやれることで一番どデカイことをやった女。 | ||||
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連作短編のような体裁で、糸井美幸という毒婦の行状を描いたユーモラスでブラックな作品。 最初はこんな女も居るんだろうなという程度に糸井美幸が描かれるのだが、少しずつストーリーは盛り上がり、後半は特に面白くなる。しかし、結末がどうにも残念。糸井美幸に翻弄される男どもの愚かな行動がユーモラス。 | ||||
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この作家のテンポのよい文章と表現力には毎度感心します。ストーリーは最後にどう決着するのかと思いながら飽きることなく読み進めることが出来、奥田英朗らしい終り方をします。 | ||||
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やはり奥田さんはこのような小市民(主人公?である美幸は全く小市民ではないが) を描かせると抜群に上手いし、面白い。 どんどん増長していく美幸像がどこまで行くのか?と思わせ読んでいてハラハラする。 終わり方が消化不良と言うコメントの方もいたが、これ以外に上手い終わり方は無かった のではないだろうか?と思えました。 | ||||
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最初の話を読み終えた時、この調子で残り9話いくの、と不安を覚えましたが、そこは実力派の作者らしく、最後まで読者の興味を削ぐことなく読ませていると思います。 謎の女・糸井美幸の行状が、各物語の主人公を通して、謎を残しつつも明らかにされていきます。その主人公は、サラリーマンやOL、無職の女であったり、会社社長や檀家、はたまた刑事と実にバラエティーに富んでいます。 最初は短大デビューの単なる軽そうな女性から始まり、最後は犯罪の匂いがする危険な女まで、美幸の変貌ぶり(最初からなのかもしれませんが)が物語として楽しめます。 物語の構成上、美幸の視線から語られることはありません。しかし各話で決して善人ではない登場人物たちが、実に狭い世界の中で美幸に振り回されている様が、コミカルながらも哀愁を醸し出している雰囲気が作者らしいと感じました。 | ||||
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噂の女、糸井美幸。 とある地方都市で、何とも人間らしい人間、利己的で愚かな登場人物達の10の物語。 そのそれぞれに糸井美幸が登場する。中古車販売店の事務員や麻雀荘のアルバイト等として。 10の物語に登場する人間達が、糸井美幸に関わり、観察し、対話し、そして彼女にまつわる噂を耳にする。 物語が進むにつれて徐々に糸井美幸の素顔が明らかになって行く。 いや、ちょっと違う。 私は騙されているのかも知れない。 或いは、糸井美幸に関する噂を鵜呑みにして彼女の人物像を勝手に作り上げたのかも知れない。 糸井美幸に関して得られるファクト、つまり容姿、所有物、職業、発する言葉や、起こした行動だけに注目した場合、 グレーな部分はままあるのだが、彼女に関する決定的な「噂」を肯定するだけのファクトがないのである。 人間は噂話が大好きだ。そして、その噂話をもって憶断するのも大好きだ。 芸能人相手にやるのはいいが、実生活で大事なのはファクトだ。それを思い知らされた。 噂の女、侮れなし。 | ||||
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久々に奥田さんの本読んだ。 挿画と装画も良いですね。 とある地方都市 既得権益、コネ、根回し、誹謗中傷、利権、天下り、もみ消し、美人局、情報操作、シガラミ、権威と権力の癒着 貧困ビジネス、薬剤不正取得等々 その他あるあるズルばかりの社会。 平気で嘘をつく人たち。 この本の中に正義の人は誰一人登場しないのである。 そう、利己な人のお話ばかり、利他という匂いもしないのである。 一人の悪女を軸に見えてくる現在の社会構造。 きっとあなたの周りでも普通にあるでしょう(笑) | ||||
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なつかしい、とても、懐かしいぃい。 岐阜弁のオンパレード! 地名・・・。 それぞれ違う女性の短編集かと。 思いきや。いやいや、一人のおんなじ女性の噂のお話し。 もやもや感と、いうのか。 これを【余韻】と呼ぶのか。 真相は定かにはならない。 でも、岐阜だ、もの。 『柳ケ瀬の女』もあって。 『スカイツリーの女』で終わっております。 | ||||
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久々の奥田さん、もちろん図書館で借り読み。 魔性の女が馬鹿な男どもを手玉にとり・・という話。。 肩肘張らずにスイスイ読めました、お勧めです。。 | ||||
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新刊でしたから問題はありません。内容も面白くただいま友人の中を走り回っています。 | ||||
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中古車の販売店の事務員、雀荘のバイトの女、高級クラブのママ。 いずれの女も、その名は糸井美幸。 年は20代後半。 短大卒の普通の女性が、わずか数年間でどうやって、のし上がっていったのか。 元同級生、仕事の同僚など、関わりを持つ人間たちの眼を通して 最初は浅く薄い線だった糸井美幸という女の姿が、いつのまにか 深く濃い線となり、次第に強く刻まれてゆく。 前半はあくまで低く、響かない調べが次第に音色を高めてゆき、最後に 絶頂に至る。 ラベルのボレロのよう、ですかね。 | ||||
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