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眠りなき狙撃者



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【この小説が収録されている参考書籍】
眠りなき狙撃者

眠りなき狙撃者の評価: 3.00/5点 レビュー 9件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全9件 1~9 1/1ページ
No.9:
(5pt)

綺麗だ、綺麗だ、綺麗だ

乾いた文体で描写は細かく、展開も早く、終わり方が特に良い小説でした。
主人公よりもファム・ファタールのほうがキャラクターが立っていて、
笑ってしまうくらいろくでもない女で好感が持てました。
中盤くらいからウィルフォードの「コックファイター」を思い出させる展開を迎えるんですが
そこから物語はさらに加速して、おもしろくなっていきました。

本作が最高傑作のようですが、自分は「愚者が出てくる、城寨が見える」のほうが
キャラクターたちが狂っていて、暴力的でエンタメ性も高くておもしろく感じました。
現状新品では「眠りなき」と「愚者」の二冊しか手に入らないのが悲しいです。
パルプ・ノワールなどが一部で再評価されつつある昨今、ぜひ復刊してほしい作家のひとりです。
眠りなき狙撃者Amazon書評・レビュー:眠りなき狙撃者より
405400735X
No.8:
(3pt)

テンポの緩急が合わず、

短くも読了へ時間を要した。文体は乾き、主人公も強いやら弱いやら。軽蔑する父と重なる結末は虚しい。猫の表紙は冗談キツい。
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No.7:
(5pt)

その簡潔さに衝撃を受けるノワール小説の逸品

引退を決意した殺し屋が様々な事件に巻き込まれ・・・というお話。
まず、あちこちで書かれているように、無駄を一切排除したような簡潔な文体に感銘を受けました。贅肉を極限まで削ぎ落として、体脂肪率0%までなったような凄まじさまで感じられる文体。それなのに、一種のスタイリッシュさをも感じさせるという離れ業をやってのけた著者の筆力に脱帽です。
次に、主人公の殺し屋、マルタン・テリエという殺し屋がとても魅力的に描かれており、実際に存在したら嫌な存在なのに、小説を読んでいる間はこの殺し屋に憧れてしまいました。あまり使いたくない言葉ですが、かっこいくてクールで最高でした。
文庫で200ページくらいの短い小説ですが、物足りなさなどは微塵も感じさせないフランスのハードボイルド/クライムノヴェル。フランスといえばメグレ・シリーズくらいしか読んでなかったので、この小説で所謂ロマン・ノワールに開眼しました。これからも、こういう小説を読んで行きたいと思います。
ノワール小説の逸品。是非ご一読を。
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No.6:
(1pt)

あくまでも個人の意見で。。。

映画化になったそうですが、ちょっと心配です。(間違いなく見ません)文章もストーリも浅く感じたのは私だけかもしれませんが・・・。
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No.5:
(5pt)

満足

コメント通りの状態であって、中身には折れや破れもなど何の問題もありませんでした。
Amazon同様に、高く評価します。
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No.4:
(1pt)

精神疾患

主人公は孤高の人ではない。歪な人間何系に翻弄され、
別れ話をした恋人に逆上・復讐されてもじもじするような情けない男です。

決して最強の正義のヒーローでもなく精神の異常を期していく男です。
晩年の異常行動がとても悲しい。

無慈悲に人を殺め、容易に窮地に落ちる主人公は狙撃者ではありません。
非業の退役軍人で高性能ライフルで正義を下していく狙撃者でもありません。

主要武装はハンドガンのみで、高性能ライフルを手に取ることも無く、
武器の造詣もとても浅い。

だから「狙撃者」ではなく「暗殺者」か「殺し屋」の題名の方がフィットする。

スエール感は乏しく、頁も少なくラストがトホホなので読み応えが無い。
救いは訳が上手な点だけか? 残念。
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No.3:
(1pt)

贅肉を削ぎ落とした…

贅肉をそぎ落とした…と紹介されていた、確かにストーリー展開は分かり安いが情景や感情移乗という側面では如何な物だろうか?ガンやシューティングのくだりはもっと寄り道して書いて欲しかった そうする事で自分が其処に居るようになれるから。
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No.2:
(5pt)

ハードボイルドの極北

引退を望む腕利きの殺し屋と、それを許さない組織との争い。この小説はよくある設定にもかかわらず、安易なヒロイズムやヒューマニズム、そしてセンチメンタリズムの一切を拒んでいる点で、他のハードボイルドと一線を画している。

映画のように分かりやすく素早い展開にもかかわらず、読書の速度は制限される。それは読者が行間に哀愁を読み取ろうとするからではない。漠然と読んでいると、何を読んでいるのかわからなくなってしまうほどに緻密に構築されているからだ。しかも乾いた冷徹な文体は一切の心理描写を拒んでいるので、読者は意味を考え、動機を推測しながら、物語に最後まで引き摺られていく。徹底して即物的な描写はまるで主人公にまとわりつくハエのようで、ユーモラスだが時にグロテスクでさえある。

読後のカタルシスもない。むしろ呆然としたというのが正直な感想。でもそれゆえに、もう一度読み返さずにはいられない。こんな小説を、至れり尽くせりのサービス精神にあふれた日本で読むことの場違いさ。いや、どうしようもない息苦しさは双方に共通しているか。
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No.1:
(1pt)

もっと親切さが欲しい

私の好きなアラン・ドロン主演「最後の標的」の原作本です。
 内容は、映画とは違い、ドロンが演じた主人公が若い(と言っても、30近くだが)殺し屋です。なお、カトリーヌ・ドヌーブが演じたヒロインが20半ばです。
 さて、肝心の内容は・・・大藪春彦の小説を徹底的に簡略化した感じです。残念ながら物足りない。その上、ハヤカワの小説のような登場人物一覧がないのが痛い。一覧を設ける親切さがあれば良かったのに。
眠りなき狙撃者Amazon書評・レビュー:眠りなき狙撃者より
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