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遙か南へ
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遙か南への評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.83pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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見世物小屋から抜け出た奇怪な人物と妙な相棒のロードムービー的小説。読んでも読んでも面白くならない。結局、何が言いたかったのか、読んだあといくら考えても分からない。 | ||||
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’95年、「このミステリーがすごい!」海外編第15位にランクインした、“脱ホラー作家宣言”したマキャモンの三冊目の長編。ひとつ前の作品『少年時代』も、この年同第2位にダブルランクインしている。 1991年8月、ヴェトナム帰還兵のダンは42才。枯葉剤の後遺症で白血病、脳腫瘍を患い、余命いくばくもない。そんな彼は、はずみで銀行員を撃ち殺し逃亡することになる。彼はもちろん警察にも追われるが、銀行が懸けた賞金目当ての二人組−ひとりは三本腕のプロの賞金稼ぎでもうひとりは、胴元から押し付けられたプレスリーのそっくりさん−にもつけまわされる。 そして逃亡行の途中で、顔半分に痣のある若い娘アーデンを拾い、気は進まぬながらも彼女の目的に付き合う羽目になる。 この4人の“アウトサイダー”が「生きる場所」を探して、南へ、南へとさすらう物語が本書である。 「彼から見れば、わけのわからないのが人生だった。なんの考えもなく造られた迷路のようなもので、彼やアーデンや賞金稼ぎのあの二人組といった、似たような人間たちが、目隠し状態で、行く手を阻む壁にぶつかりながら通路をうろついているのだ。」 本書は、ヴェトナム以降の病んだアメリカを象徴するかのようなフリークス趣味が顔を出し、最後はファンタジーの世界へと突き抜けてしまうロード・ノヴェルの傑作である。 | ||||
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半分ファンタジーのロード・ノベル風作品。それぞれに(たとえ自分自身が原因だったとしても)問題を抱え、苛まれている登場人物が、救いの地を求めて旅をする。 マキャモンの作品はどれもそうだが、弱い立場にある人間に対して、優しい視線を注いでいる。(元?)ホラー作家の作品だけあって、雰囲気はホラー風のところもあるが、基本的には人間ドラマであり、下世話なところはない。アメリカ南部を舞台にした古典へのオマージュとしても受け取ることができるだろう。 | ||||
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「もうホラーは書きまっしぇん!」 と、言った後にマキャモンさんが書いた作品です。 恐怖って人それぞれの捕らえ方がある訳なんで、本作品の一癖も二癖も ある登場人物は、何となくホラーティストに溢れているような・・・。 と、書いてしまうと、恐怖作品かと思われてしまっては困るんで、 やっぱホラーでは無いと言っておきましょう。もちろん、「スワン・ソング」を読んだ方は、マキャモンさんが、 恐怖だけを描くような事は無いと、判っているでしょう。 その通りで、本作品も最初から最後までノン・ストップで次々に エピソードが起こり、最後にはマキャモンさんって人間が好き なんだなぁ~と、しみじみとした、後味を味あえます。ノンストップと言っても、丁度良い加減のスピード感で、マキャモン さんらしく、丁寧に描写しています。原書で読みたいねぇ・・・。 | ||||
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ひところモダンホラーの旗手といわれたマキャモンだが、本書や佳作「少年時代」のような脱ホラー後の作品のほうが質が高い気がするし、私は好きである。SFでないのなら、果たしてこの人物はどうなってしまうのだろう、という不安を常に読み手に抱かせながらも比較的淡々と進み、かつ納得のいく(賛否あろうが私は納得できた)締めくくり方を示す展開も巧み。でもアメリカの南部には行きたくありませんね。 | ||||
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出てくる人達は皆なにか問題を抱えている人ばかり。しかも、「何をしたらいいのか分からない」というのではなく「どうしようもない」という悩みを抱えた人達である。「自分探し」というような甘さはないと思う。切迫した物語の展開とラストシーンとの対比がこの作家を好きな人にはたまらないのではないかと思われる。(私だけでしょうか) | ||||
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