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脳髄工場
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脳髄工場の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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内容は良い。良質な短編集である。 ただ、紙媒体では最後のページに「初出&所収一覧」が載っているのに対しKindle版ではそれが省かれている。こうした初出を見て「『脳髄工場』だけは書き下ろしなんだな」とか、「大体1998年から2000年にかけて書かれた作品なんだな」と知るのも読書の楽しさの一面だと思う。どうか初出も載せていただきたい。 | ||||
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何か、すごく印象に残るといった話はなかったかな。 ああ、なるほどね、と読み終えてまず思う感想。それぐらいかな。 | ||||
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すごいタイトルだなぁ…。腰が引けてしまうようなタイトルですが、内容はそこまでグロくはありません。むしろいつもの小林泰三よりマイルドです。SFホラー短編集で「人間とはなにか?」というテーマを感じさせる話が揃っています。 一番面白かったのはいじめられっ子の主人公が理想の自分を作り出し対話するドッペルゲンガーのお話。内容的には王道ですが一番起承転結のバランスがとれていました。あとは設定的にはインパクトがあるものの締め方が尻すぼみな短編が多かった。 文章は読みやすいです。たまに専門用語の羅列のような文章があるのは困りましたが基本的には読むのに苦労しません。☆3くらいかな。もう少しパンチのきいたストーリーが欲しかった。 | ||||
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一言で言うなら、ありがちな感じです。世にも奇妙な物語、的な、? | ||||
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C市、アルデバランから来た男は今一。タルトはいかが?は落ちが今一。それ以外は★5の出来。 脳髄工場は世にも奇妙な物語のエキストラ(香取慎吾主演)という作品に似てると思った。友達は乙一っぽい。アルデバランから来た男は映画のドラえもんっぽい。 | ||||
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過去作で見られた禍々しさは鳴りを潜めてしまっているが、小林節は変わらず健在。 狂気に満ちた人と人のつながりを鮮明に描くその筆はとどまることを知らない。 そんな本作は、短編と掌編で構成されており、表題作の脳髄工場を読み終えると ティータイムのような、ほんの束の間の開放感がある。 人によっては、これを蛇足に思うかもしれないが、緩急をつけることで真に迫る話が引き立つのだ。 力不足あるいは衰退を感じるのも致し方ない。今回の狙いにそぐわなければ本を閉じるしかないのだ。 実をいえば自分も多少物足りないが、新規の読者には受け入れやすい世界観ではあった。 だが、何度もくりかえすが小林っ子からすれば、満腹感は味わえないだろう。 このようにパワーダウンした本作がお勧めできないかといえば、そうでもない。 ほとんどの話に、人の尊厳または生命という大きなバックボーンがある。 自分という世界に異物が混じりこんだとき、今の君の意思は異物か君自身かどちらだ? 機械に心はあるのか?また、ないと言い切れる根拠はどこにあるのか? 多少退屈な話もあったが、こうした主題が常に見え隠れするものだから、考えざるをえない。 うーむ。自分もまた、脳髄工場の話のように、○○が確定しているのかもしれないと考えるとき この作品の真の恐怖を骨の髄まで味わうことになるだろう。 今、あなたが考え実行したことは貴方の自由意志によるものか、それとも‥。 | ||||
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小林先生の初期作品の完成度はあまりにも高く、それに比べると若干の力不足は否めない。 が、あの小林ホラーの根底である「方程式ホラー」は健在である。 「謎」と「解」。それらが作品中で見事に解き明かされ、登場人物を狂気へと追いやる。ただの醜悪な描写だけではない、ある種の美しさを持った小林ホラー。 表題作である脳髓工場にはそれがある。 小林ファンなら安心して読めると思う。 | ||||
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僕は彼の作品のグロテスクな描写が嫌いだ。吐き気がするとかそういうわけではなく、単純に退屈だからだ。いつもグロ描写が始まると読み飛ばしていた。で、今回の作品の表題作はグロ描写が皆無であった。彼の哲学というか、人間の錯覚をズブリと射抜かれたような気がして「なるほど〜」と感心した。SFホラーといったところか。面白かった。 | ||||
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全体の短編を通して「生きてるとはどういう状態なのか」「人間はたんぱく質のかたまりなのか」 「人間の尊厳とは」など、そのような問題を提起する作品が多いと感じました。 京極夏彦の「姑獲鳥の夏」にあったような、 「私たちが5分前に、今までの人生の記憶を植え付けられ、ふと出現した訳でないと、なぜ言い切れるのか」 という疑問を延々繰り返される感じ、というか。ふとした、駅のホームで電車を待ってる瞬間や、 友達と笑い合って、ふと「あれ、この子だれだっけ」と思う瞬間など、 脳が一瞬止まる感じがずっと続く感じです。 薄気味悪いけど、そこにある種の真実もある気がして、すごく面白いです。 非日常のこの感覚を物語にまで昇華させたことで、読んでてグングン不安になります。 それすら癖になったらそれは、この作者の目論みに、まんまとはまったということです。 | ||||
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他の方のご意見同様、普通っぽくなった気はします。 というか洋画で出て来そうなシーンといおうか「さよなら銀河鉄道999」の命の火のカプセル製造シーンといおうか、そういった印象で不気味さのカラーがこれまでの著者のカラーとは異なるという印象はあります。 でも十分に不気味だし移植を受けていない自分が正しいのか移植を受けた女性が正しいのかパラノイアに陥っていく様はありがちな描写とはいえベースがベースだけに不気味さを増していて楽しめました。 スプラッタ物は小説も映画も好きではないのですがデビュー作以来、氏のモノだけは別です。 | ||||
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全体に,小松左京や筒井康隆のショート・ショートのような軽めの作品が多かったが,表題作「脳髄工場」は,なかなかよかった。 人工脳髄を付けられた人間の言動は,本当にその人間の自由意志に基づくものなのか? 人工脳髄の送る信号が人工的に作り出したものではないのか? 主人公は,あくまでも自由意志に基づいて生きる人間でいたいと願い,人工脳髄を付けることを頑なに拒んでいたが……一種哲学的なテーマのようでもあるが,本作品の結末は結構意外なものだった(小林泰三ファンなら予見可能だったかもしれないが)。こうして「自由意志」に基づいて本を読み,レビューを書いている私だけど,でも,本当は……というような不気味さを感じた。 | ||||
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長編から短編まで、彼の作品を読んできました。 いつまでもまとわりつく後味の悪さが大好きだったのですが、 小林泰三氏の作品の持つ絶望感をこの作品集は楽しむ事ができませんでした。 次の本に期待したいと思います | ||||
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待ちに待った新刊を楽しく読ませてもらいました。 やっぱり、小林泰三のテイストは独特で面白いですね。 確かに氏の真骨頂であるグロや狂気は押さえ気味ですが、それでもしっかり 小林泰三してるのが不思議です。 もっと完成度の高い作品もありますが、グロ描写が少ない分、本作は未経験者 にお勧めです。 | ||||
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久々の短編でしたが、いやはや……。 「C市」はラヴクラフト好きなので楽しめたのですが、 「脳髄工場」や「タルトはいかが?」などの作品は ロジックにこだわりすぎてなのかは分かりませんが、 先生独特のエロ、グロ、後味の悪さがどこか薄れているような……。 「停留所まで」に至っては普通の都市伝説としか思えません。 先生のこれからに期待して、星三つです。 | ||||
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作者久々のホラー短編とのことで楽しみに買ったらハズレでした。「酔歩する男」などで感じた「めまいを感じるほど」の恐怖が少しも伝わってきません。 それはともかく、「脳髄工場」で自由意志が人にあるかないかという議論を読んだとき不意に『ベルセルク』のこの詩を思い出しました。 この世界には人の運命を司る何らかの超越的な 「律」 神の手が存在するのだろうか? 少なくとも人は自らの意思さえ自由にはできない。 | ||||
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小林 泰三さんの作品は今回が初めてなので、 みなさんのほかの作品より「パワー」がないと書かれていたのですが、 僕にはそう感じませんでした。独特の恐怖、独特の奇妙さ、すべて僕は 気に入りました。もし、みなさんの言うとおり、この作品がほかの作品よりパワーがないというのであれば、ほかの作品もすべて傑作といっていいほど、面白いでしょう。 | ||||
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確かに今までの短編集に比べるとパワーダウンしてます。ただこの人の作品特有のダークな雰囲気は本作も引き継いでると思います。入っている短編は、今までと比べて直接的に怖がらせてくれる話は少ないのですが、どこか奇妙というか、少し切ないというか、なかなか心に残る話もありました。ただ、確かに一度聞いた事があるような話が所々で見られたのが残念です。 | ||||
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「玩具修理者」、「酔歩する男」を読んだときはすごいと感じ、「人獣細工」で怖さを感じ、「肉」で面白さを感じ、この先どうなるかと楽しみにしていたのに・・・。 はっきり言って、最近の作品はパワーを感じない。 この作品もそうだ。 小林泰三はどこへ行ってしまったのか? | ||||
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面白いことには変わりないのですが、いつも程の凄さが無いように 思います。中にはただのよくある怪談話の様なものもあり、 なんとなく違うといった印象を受けました。 | ||||
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表題作の「脳髄工場」というネーミングに興味を持ち買いました。ストーリー自体は面白かったものの、読み進めていくうちにマトリックスシリーズとアイデアがあまりにかぶることに気づき、少しがっかりしました。 その他、最後につじつまの合ったどんでん返しで読者に「あ、やられた」と感じさせる(恥ずかしながら私はやられてしまいましたw)「同窓会」や「停留所まで」「声」などは、読み終わったあと、また最初から読み返したくなる=レベルの高いホラー短編、だと思います。 | ||||
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