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脳髄工場
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脳髄工場の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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何か、すごく印象に残るといった話はなかったかな。 ああ、なるほどね、と読み終えてまず思う感想。それぐらいかな。 | ||||
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すごいタイトルだなぁ…。腰が引けてしまうようなタイトルですが、内容はそこまでグロくはありません。むしろいつもの小林泰三よりマイルドです。SFホラー短編集で「人間とはなにか?」というテーマを感じさせる話が揃っています。 一番面白かったのはいじめられっ子の主人公が理想の自分を作り出し対話するドッペルゲンガーのお話。内容的には王道ですが一番起承転結のバランスがとれていました。あとは設定的にはインパクトがあるものの締め方が尻すぼみな短編が多かった。 文章は読みやすいです。たまに専門用語の羅列のような文章があるのは困りましたが基本的には読むのに苦労しません。☆3くらいかな。もう少しパンチのきいたストーリーが欲しかった。 | ||||
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過去作で見られた禍々しさは鳴りを潜めてしまっているが、小林節は変わらず健在。 狂気に満ちた人と人のつながりを鮮明に描くその筆はとどまることを知らない。 そんな本作は、短編と掌編で構成されており、表題作の脳髄工場を読み終えると ティータイムのような、ほんの束の間の開放感がある。 人によっては、これを蛇足に思うかもしれないが、緩急をつけることで真に迫る話が引き立つのだ。 力不足あるいは衰退を感じるのも致し方ない。今回の狙いにそぐわなければ本を閉じるしかないのだ。 実をいえば自分も多少物足りないが、新規の読者には受け入れやすい世界観ではあった。 だが、何度もくりかえすが小林っ子からすれば、満腹感は味わえないだろう。 このようにパワーダウンした本作がお勧めできないかといえば、そうでもない。 ほとんどの話に、人の尊厳または生命という大きなバックボーンがある。 自分という世界に異物が混じりこんだとき、今の君の意思は異物か君自身かどちらだ? 機械に心はあるのか?また、ないと言い切れる根拠はどこにあるのか? 多少退屈な話もあったが、こうした主題が常に見え隠れするものだから、考えざるをえない。 うーむ。自分もまた、脳髄工場の話のように、○○が確定しているのかもしれないと考えるとき この作品の真の恐怖を骨の髄まで味わうことになるだろう。 今、あなたが考え実行したことは貴方の自由意志によるものか、それとも‥。 | ||||
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他の方のご意見同様、普通っぽくなった気はします。 というか洋画で出て来そうなシーンといおうか「さよなら銀河鉄道999」の命の火のカプセル製造シーンといおうか、そういった印象で不気味さのカラーがこれまでの著者のカラーとは異なるという印象はあります。 でも十分に不気味だし移植を受けていない自分が正しいのか移植を受けた女性が正しいのかパラノイアに陥っていく様はありがちな描写とはいえベースがベースだけに不気味さを増していて楽しめました。 スプラッタ物は小説も映画も好きではないのですがデビュー作以来、氏のモノだけは別です。 | ||||
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長編から短編まで、彼の作品を読んできました。 いつまでもまとわりつく後味の悪さが大好きだったのですが、 小林泰三氏の作品の持つ絶望感をこの作品集は楽しむ事ができませんでした。 次の本に期待したいと思います | ||||
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待ちに待った新刊を楽しく読ませてもらいました。 やっぱり、小林泰三のテイストは独特で面白いですね。 確かに氏の真骨頂であるグロや狂気は押さえ気味ですが、それでもしっかり 小林泰三してるのが不思議です。 もっと完成度の高い作品もありますが、グロ描写が少ない分、本作は未経験者 にお勧めです。 | ||||
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久々の短編でしたが、いやはや……。 「C市」はラヴクラフト好きなので楽しめたのですが、 「脳髄工場」や「タルトはいかが?」などの作品は ロジックにこだわりすぎてなのかは分かりませんが、 先生独特のエロ、グロ、後味の悪さがどこか薄れているような……。 「停留所まで」に至っては普通の都市伝説としか思えません。 先生のこれからに期待して、星三つです。 | ||||
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「玩具修理者」、「酔歩する男」を読んだときはすごいと感じ、「人獣細工」で怖さを感じ、「肉」で面白さを感じ、この先どうなるかと楽しみにしていたのに・・・。 はっきり言って、最近の作品はパワーを感じない。 この作品もそうだ。 小林泰三はどこへ行ってしまったのか? | ||||
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面白いことには変わりないのですが、いつも程の凄さが無いように 思います。中にはただのよくある怪談話の様なものもあり、 なんとなく違うといった印象を受けました。 | ||||
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著者の作品は一通り読んでいますが、本作は今までの作品群と比べると少し物足りませんでした。どの短編も水準以上の出来ではあるのですが、著者ならではの「よくこんな設定考えたなあ」という話がほとんどなく、全体的にオリジナリティに欠ける感が否めませんでした。特に幾つかの話は、読み始めてすぐに元ネタ(ラヴクラフトやA.I.など)が透けて、結末を容易に想像できてしまったので、不満が残りました。 全体として水準以上の短編集であり、多くの話が短くてサクサク読み進められるので、買って損はないと思います。著者の次回作に期待します。 | ||||
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