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風の海 迷宮の岸 十二国記
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風の海 迷宮の岸 十二国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全54件 41~54 3/3ページ
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十二国記、第三巻 風の海 迷宮の崖です。 この巻は、胎果として倭に生まれた少年が、祖母の 懲罰のため家の外に出されたところ、神隠しに遭う。 少年は、自分本来の世界で自分の正体と直面し悲壮 感と安堵感が入り混じった感情を持つが、周囲から の期待に応えられるよう努力する。それゆえ、麒麟 という存在、麒麟にかける人々の想いなどを理解す るのに大変有意義な巻です。 読みどころ3つ挙げますと、 (1)泰麒「景台輔、ありがとうございました」 (2)玉葉「少しは人に優しゅうする方法を覚えたらしい」 (3)驍宗「――お助けください!」 「月の影 影の海」を読まれた方は、景麒が良い方 へ変わっていったのを喜ぶ半面、先を知っているの で複雑な心境になるとは思いますが、魅力的ですよ ね。人の成長に関わることで自身の成長・変化にも 繋がり、多くの人のために力を発揮できるように なるって。 | ||||
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アニメを先に見ていましたが、文章で味わう方が泰麒がかわいいです。 この人科白が上手いですね。 が、ホワイトハートで上下に分かれていた意味が分からないほど読みやすく、すぐ終ってしまいました。 このシリーズは面白いと思いながら読んでいますが深みに欠ける部分があり、やはり「大人が読むに耐える」とは言いがたいです。高校生ぐらいが上限かな。 あと、人物のの表情の表現が平板というか独特というか…。 「軽く笑う」とか「顔を顰める」ばっかりなのが気に障って。 そのへんもどっぷりとハマり込めない要因かな〜。 | ||||
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シリーズ一作目「月の影 影の海」とは舞台となる国が異なっており、時間軸も少し遡ります。今回の舞台は「戴」。いかに麒麟が王を選ぶのかがテーマとなっています。 麒麟は普通、十二国外の世界の中心、奉山というところで生まれ育つのですが、今回の主人公の少年、高里要は卵のときに、前回の主人公陽子とほぼ同じ時代の現代日本に流されてしまい現代日本で育ちます。奉山で育つと、麒麟の能力を自然の獲得していくようなのですが、現代日本で育っているために彼は麒麟の姿になることも、外敵から身を守る自身の指令(妖魔)を持つこともなく、とても危うい存在です。再び奉山に帰還した後、「王を選ぶ」ことを当然のように求められるのですが、そもそも「麒麟」であることも自信がない彼…。彼が「麒麟」になる過程は、わたしはこの本の中で一番好きな部分です。家庭教師である景麒(のちの陽子の麒麟)の不器用な家庭教師ぶりが良くて。とにかく一生懸命な主人公がかわいいので、「月の影 影の海」のハードさの後の癒しになります。最後の「試し」もドラマティックですし♪けれど戴国はシリーズ後半に至るまで、ほとんど謎の荒れた国として登場するので、それを思うと、彼が王を選ぶ過程が切なくなってしまいますが…。 | ||||
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ん? あれ? 陽子はどこいったの??? もちろん、1作目の続きかとおもって読み出したものだから 戸惑った。 ぱらぱらと、ぱらぱら漫画みるみたいに「陽子」という文字を探したけど、なし。 うーん? 1作目の500年ぐらい前のお話か。 と、納得。 でも、1作目にはまりきっていたので 前作で、これからーってとこで終わっちゃって (ぅぅ・・・・ってなっていたので) この物語は飛ばそうかとも本気で考えた。 でもでも、後作の本を先に読んで、飛ばしたとこをそんなことで知っちゃうのは もっといやだったので、しかたなく(?)読み進めた。 すごくやさしい物語だった。 みんな六太がすき あたしもすき 穏やかに展開していく物語です | ||||
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アタシは番外編である『魔性の子』を先に読んでいたので、 プロローグが知っている場面で、すごく嬉しかったのを覚えています。 特に今作から、いよいよ現実世界を離れ、小野不由美独特の 『あちらの世界』だけで話がすすんでゆきます。だから入門編として、 ちゃんと先に出ている『月の影〜』は読んでおいた方がいいかもしれない、と思います。 この世界観に……いきなりは、入れねーんじゃないか?と。 幼い泰麒の、本当にあどけない、純粋な姿に、変にキュンとなります。 登場人物の中では、悪く言えば「ウジウジしている」泰麒は、あんまりアタシの 好きなキャラではないんですがね(苦笑)でも、この素直さは萌えでしょ。 愛されて、愛されて……甘やかされる姿が、まどるっこしい! ちゃんと王を選べるの?こんなんで?という想いで、下巻へGO! | ||||
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『十二国記』の中でも好きな作品の1つ。人間の心理の光と影を描ききる小野先生の巧みさに鳥肌を立て、はまり込むきっかけになった一冊でもあります。 本書を含む『十二国記』シリーズには、さまざまなキャラクターが登場しますが、そのどの人物の心の動き方にも不自然さがなく、どこか同調してしまいます。シリーズを読破している間中、「そうか、あの感情はこういう言葉だったんだ!」という感動を何度も味わいました。 『十二国記』は、ファンタジーとリアリティのバランスが絶妙で、読後感の良さも、小野先生の作品の中で群を抜いています。まだ読んでいない方は、まずはもちろん『月の影 影の海』から。そして、シリーズ2冊目の本書で、小野先生の「心理表現」の振り幅の広さを、ぜひ感じてほしいです。 | ||||
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後に重要になってくる奉麒のお話です。前半である上卷では倭から蓬山へと連れて来られ「人間」ではなく「麒麟」として扱われる生活、それを理解しながらもタイキの中に様々な悩みがある、、と言ったところでしょうか。 私は最初のシーン、女怪・汕子の涙が出るような愛情の深さに何十ページもいってないのにさっそく感動をしてしまい今でも記憶に残ってます。タイキもタイキで何故「日本」では違和感があったのか、とか自分は「人」ではなく「麒麟」であることを子供ながらに受け止め回りの女仙達に気を使う、、という何とも奥ゆかしい健気な子供で見守ってあげたいという温かな気持ちにさせてくれます。 まるごと一冊が奉麒について書かれてあるのでタイキが好きな方は充分に満足して頂けるのではないでしょうか?そればかりではなく蓬山についてのことや麒麟が王を選ぶに至るまでのことなども書かれているのでフィクションでありながらも興味深いです。 | ||||
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内気でいじめられっ子の小学生が、異次元へと消えてしまった。 その世界では、彼は麒麟という神獣で国を救うべく大きな役目を背負っている。それを頭で考えて割り切れるほど大人でもなく、理解できずにいれるほど子供でもない。そんな微妙な時期の少年が、自分の力のなさに悩みながらも成長していくストーリーです。 自分ができないことを思い悩んで自分を責めてしまう泰麒の姿がいじらしかった。子供はもうちょっとのびのびしてるほうがいいとは思うけどね。 身近にいたらちょっと急かしてしまうかもしれないくらい内気な泰麒だけど、それも可愛いと思えるのは子供の特権かな。 麒麟を中心にした「十二国」の世界が面白かった。 | ||||
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十二国記、第二弾。今回は蓬莱国(日本)で人間として育った幼い麒麟・泰麒(たいき)が主人公。 日本の家では、なすことすべてが家族にため息をつかせる「鬼っ子」のようにして育ったが、それは麒麟(王を選ぶ神獣)であったゆえのこと。しかし、本来の国に帰っても、今度は異国での育ちゆえに、泰麒は麒麟としての自分の力を信じられない。このあたりの少年の心の揺れがとても繊細に描かれています。 前作で、主人公・陽子の迷いや揺れは非常に動的だったけれど、ここでは静的なものを感じます。とくに泰麒が、「天啓」を経ずして王を選ぶシーンでは、いいのか、それで、と心で呼びかけていました。その後の罪悪感に打ちひしがれるくだりでも、一緒に悩んだり。 全く見事に作者の術中にはまってしまいます。それが読書の醍醐味というのでしょう。中篇ですが、読み応えは十分です。 | ||||
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このシリーズの中でたぶん一番人気のパート。 しかしこの話の内容はアニメ版とほぼ同じなので、アニメから入門した人はこれから読んでも新鮮さは味わえないような気もする。本書に登場する泰麒はシリーズを通して重要な役割を担っているので、本書は泰麒のキャラが色濃く出ていて、ある意味人物紹介のような印象もある。なので大人しい内気系男児がツボにはまってしまう母性強めの人にオススメ。逆に小野女史独特のホラー的描写が好きな人には少し物足りないかもしれない。 | ||||
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風の海 迷宮の岸 これは、戴国の雄の麒麟、泰麒の話。番外編だと思った人、実は『月の影~』の続編です(と、あとがきにあり)。 蝕に襲われた泰麒の卵果、つまり泰果は、蓬莱――日本に流されてしまった。女怪である汕子と、女仙たちは酷く心配するが、その10年後延麒と廉麟によって、再び蓬山へと帰還した。 続きはご自分の目で読んで確認してください! | ||||
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日本から異世界十二国に迎え入れられ、自分が人ではない存在「麒麟」であることを知った少年の成長と冒険を描いた十二国記シリーズ第二作です。 あまりに傷つきやすく優しい少年にはらはらしながらも、応援してしまいたくなることうけあいです。自分の無力さを感じながら、それでも必死で自分のすべきことを探す彼の姿は、色々なことを教えてくれていると思います。 | ||||
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「月の影 影の海」の続編であるこのお話は、前回の主人公同様に現代に人間として生きてきた小さな男の子の話です。 突然、自分は別世界の麒麟という生き物であり、麒麟という生き物の使命を果たさなくてはいけないという責任を負わされます。その事を小さな男の子は、彼なりに受け止め、純粋な心で必死に自分がどうあるべきかを考えていきます。 「月の影 影の海」には凛としたものを感じますが、この作品は慈愛のようなものを感じます。 | ||||
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スケールの大きさと設定の緻密さは田中芳樹の「銀河英雄伝説」を思わせるが、両者の共通点はそれだけではない。読者にとって嬉しい最大の共通点は、これらが何よりもまず「おもしろい小説」であることだろう。小野不由美の十二国記シリーズの中でも、幼い麒麟が主人公である本書は、少なからぬカタルシスが得られる一冊だ。将来への不安で、あるいは自分の犯した行為に対する後悔やおそれで、胸のふさぐような思いをしたことのあるすべての人にお勧めする。 | ||||
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