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六月六日生まれの天使



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【この小説が収録されている参考書籍】
六月六日生まれの天使
六月六日生まれの天使 (文春文庫)

六月六日生まれの天使の評価: 2.67/5点 レビュー 18件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.67pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全18件 1~18 1/1ページ
No.18:
(4pt)

ミステリーを初めて読んだ

知り合いから進められ読んでみました。
ストーリー展開が楽しくてすいすい読ませてもらいました。最初は展開が変わりやすいので把握するまでアレ?って感じでしたが面白かったです。
六月六日生まれの天使Amazon書評・レビュー:六月六日生まれの天使より
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No.17:
(4pt)

著者初の叙述トリック作品

鮎川賞の密室トリックやアリバイトリック系を得意にしていた愛川氏が挑んだ初の叙述トリック一本勝負の作品である。
暴力団絡みの男女の複雑な時制と入れ替わりのトリックが進行していく。
魅力的な冒頭の謎に比べて全容が明かされてると意外にシンプルな話なのだが、もともと叙述トリックはストーリーを普通に組みなおして見たらすごく単純な話になるのはいわば当然なので、仕方ないと言える。
叙述トリック系としてはオチが判明しても即真相が分かり、衝撃が与えられるというよりは再度じっくりと再考してそういうことかと分かるやや複雑なオチになっており、叙述トリック作品の定番の読後の強烈なインパクトはあまりないが、十分読ませる作品。
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No.16:
(1pt)

複雑に書けば複雑になるというだけ

叙述トリックを扱った作品にありがちな、大して面白くない話をとことん分かりにくく
書いただけの作品とでもいうのだろうか
主人公は都合よい部分だけ記憶を忘れ、男にも特殊な設定をつけてと下ごしらえは完璧だ
カンボジアだのポルポトだのと無駄な話も多く、やがて明らかになる真相もとにかくごてごてと
していてああそうといった感想しか湧いてこない
マスクやサンタにも大した意味は無いとあらすじもやや詐欺っぽい
よほどのマニア以外は手を出さない方が無難だろう
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No.15:
(5pt)

これはなかなか凄いです。

通常の時系列の物語と最近から遡行していく物語が交互に入り組み、ちょっと
構成が分かりにくいかなぁとは思いますが、全体に非常によくできています。

同一人物かと思えば実は別人?(その別人ともうひとりの人物は同一人物?)
同じようなエピソードがあり、共通の人物(それも二人)と関わっていくので
もう完全に騙されます。
『私』の名前(フルネーム)は何? プロローグの殺人シーンの真実とは…?
その他の登場人物のキャラクター設定も謎めいていて、展開もおもしろいです。

読み返しながら完全に理解するのに結局休日丸1日を費やしてしまいましたが、
こんなに熱中させてもらったのは久しぶりです。
この著者の作品は今回初めてでしたが、個人的にこの仕掛けは、歌野晶午や乾
くるみ、我孫子武丸らの上をいく、もっと評価されていい作品だと思います。
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No.14:
(2pt)

ディテールの濃淡が……

まず本作品は叙述トリックを用いており、
作者は巧みな筆力で、うまく読者を誘導しています。

ただ人物設定があまりに都合がよすぎます。
もちろん小説なので、多少のご都合主義は致し方ないですが、
ここまで行き過ぎてしまっては興ざめしてしまいます。
また主人公にこれといった魅力がなく、感情移入できませんでした。

しかし問題は全体の4分の1くらいを占めているだろうセックスシーンの描写。
これは本編とは何の関係もなく、サブプロットにさえなっていません。
まるで枚数を稼ぐために書いたような感じです。
一方で、暴力団についての記述にはあまりにもリアリティがありません。
この二つの対比が作品全体に薄っぺらさを醸し出してしまった感があります。
全体的にもディテールの濃淡が目に見えて分かるのは読み手として厳しいです。

筆力がものをいう叙述トリック自体はうまく描けていますし、構成も見事です。
でも☆2の評価しかできないのが残念です。
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No.13:
(1pt)

発想としてアリかもしれないが…

「必ず読み返したくなる」に惹かれて購入。以前に同様のキャッチコピーがついていた、乾くるみ『イニシエーション・ラブ』
の大どんでん返しが悪くなかったので、同じような期待を持ったのだが…

記憶障害という設定のために物語の説明が徐々にされていく。記憶喪失体験をなぞる意味ではおもしろいが、わくわくするわけでもない。
「この先どうなるんだろう?」とワクワクドキドキしながら先を読むのではなく「なんだかよくわからないので先を読んでみよう」という感じ。
しかも別の意味で「読み返したくなる」つまるところ読み終わってもよくわからない。
よくわからないので読み返したくなるのと、隠されていた部分がわかってしまってからもう一度読み返したいというのは違うと思う。

しかも暴力団とか性的場面の描写は(自分もそうだが)不快に感じる人も少なくないと思う。

記憶喪失を始め、記憶障害をなぞるような一人称の小説は発想として面白いし、書き方によってはとてもうまく引き込めると思うが、この作品に関してはその手法だけが先に立ってしまっており、ひとつの小説として魅力があるとは言い難いと思った。
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No.12:
(4pt)

記憶障害と全生活史健忘のコラボレーション

自分の過去が思い出せない女と,新しいことが覚えられない男.
この対比がなかなか面白い.味付け次第でいろんな仕掛けが作れそうな設定である.
ストーリー自体は,記憶を取り戻そうとする女の悪戦苦闘が中核である.
記憶がないというのは,なるほどこういうことなのかな,と思わされる.
記憶障害の男の生活像や反応もリアルで,よく調べられているなと感心した.
トリックの本体は,他のレビューアの方も書かれている通り,叙述トリックである.
最小限の記述で読者をミスリードに誘導しているテクニックはなかなか巧みで
帯に「読み返したくなる」と書かれている通りである.
実際に読み返してみると,初読で不自然に感じた部分のほかにも,
ヒントとなるような記述が発見できて,1粒で2度おいしい作品である.
とはいえ,セックスや暴力に関する記述がやたら多いことと,
事件に背景に暴力団を持ってくるという安易さには少々興ざめした.
その点を星1つ減点.
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No.11:
(2pt)

読み返し?

紹介文からもお分かりになると思いますが、叙述トリック系のお話です。
個人的には叙述系は好きなのですが、作品によってデキの差が出やすいジャンルだと
思います。
この作品は叙述トリックしては明らかに「駄」
読み終わって「やられた」感が全くありませんし、読み返したいとも思いません。
というか、読み終わってもよく意味が分かりませんでした。
ただ途中でページをめくるのがイヤになるということはありませんでしたので、一作品
と割り切って読む感覚でしたら不満も出ないかもしれません。
叙述トリックを期待するならおススメしません。
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No.10:
(2pt)

読み返し?

紹介文からもお分かりになると思いますが、叙述トリック系のお話です。

個人的には叙述系は好きなのですが、作品によってデキの差が出やすいジャンルだと
思います。

この作品は叙述トリックしては明らかに「駄」
読み終わって「やられた」感が全くありませんし、読み返したいとも思いません。

というか、読み終わってもよく意味が分かりませんでした。

ただ途中でページをめくるのがイヤになるということはありませんでしたので、一作品
と割り切って読む感覚でしたら不満も出ないかもしれません。

叙述トリックを期待するならおススメしません。
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No.9:
(1pt)

不快・・

叙述トリックであることが初めからミエミエです
性行や暴力団組織に関わる不快な描写が多く、気持ち悪くなりました
ネタ自体も、複数の有名作品を連想してしまうのでオリジナリティがありません
東南アジアに関する記述は、もっと深く関わるのかと期待したので、がっかりでした
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No.8:
(3pt)

必ず読み返すミステリー

巻末の解説は最初に読まないこと。そして読み終わったあと必ず読むこと。
「私」の手がかりを探すのに必死になってページをめくること請け合いです。
二度読みしたくなる本であることは保証いたします。
ミステリーフアンに。
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No.7:
(4pt)

読んで・・・

2回読んでみたくなる・・・
確かに何度でも読みなおせる作品だと思います
小説の利点を生かしている作品であるため多すぎない情報から自分自身で想像し、キーワードから話を読み解いていくことになります。
ほとんどの人は一度読んだだけでは全てのトリックや隠された著者の遊び心を読み取る事は出来ないと思います。
追及しかなり深いところまで読むことが出来れば主人公の名前まで想像することが出来ます。←書いてないんですが・・・
私は今この本を愛読書として持ち歩いています、それほど内容が濃く、逆にそれに気づくことが出来なければ良く分からないトリック小説と解釈されてしまうかもしれません。
性的描写が苦手な方にはキツイと思いますが、私はこの物語にはこの描写も必要となっている部分なので目を逸らさずに読んで欲しいと思いました。
賛否両論ありますが私は良作だと感じます
ただ、じわじわとした内容で、最高!というわき上がるものが無かったため☆を一つ減らさせてもらいました。
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No.6:
(2pt)

叙述トリックのための人物設定

本に巻かれた帯からもわかるように、叙述トリックの類の小説です・・・・が。
すごくわかりにくい。
ラスト付近で、「結局はこういうことだったんだ」みたいな説明が、怒涛のラッシュをかけてやってくるのだが、その説明読んでもわからん。
この小説を一言で言うと、
「叙述トリックを作るために、都合のよい人物の設定を作りました」
これが一番適切な表現だと思った。
つか、あまりにも都合良すぎて、理解できなかったんだと思う。
まあ読んでみりゃわかるけど、本当に、トリックのための人物って感じ。
ここまで都合よすぎると、いくらなんでもこれはありえんだろ、みたいな感覚が出る。
内容はハラハラすることもなく、最後まで煮え切らない。
本編と関係ない余談が結構あって、しかもつまらない。
あと交尾しすぎ。
テキトーにページ開いたら、多分、三回に一回は交尾してるシーン出るんじゃないかと思うくらい。
あまりにもヒマでしょうがなかったら読んでもいいんじゃないかなーと思います。
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No.5:
(2pt)

時系列に注意

記憶喪失の女性が主人公?なのでしょうか。
途中の節から時間、年月日が示されるようになります。
私は時系列が前後するとよくわからなくなるので、時系列を利用したトリックはあまり好きではありません。
似た様な登場人物が出てくるので、注意しないとどっちがどっちなのか混乱します。
通勤電車の中で何度かに分けて読むと余計にわからなくなるので、一気に読んだ方が良いでしょう。
全体としてドキドキハラハラするということはなく、淡々と読みました。
ほどほどに面白いので、病院の待ち時間などに丁度良いかもしれません。
友達に勧めるかと聞かれたら、とくに勧めません。
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No.4:
(2pt)

二回も付き合いきれません

「必ず二回読みたくなる」につられて購入しましたが、いかにも女性的な、色やブランドにこだわった描写と、非日常的な展開、エロが肌に合わず、なんとか我慢して読みきりました。
断片的な記憶再生が記述されていきますが、ところどころの不整合が、なんとなく落ちを予想させ、予想どおりに盛り上がりもないまま、わかりにくいエンディングとなりました。
二回も付き合いきれませんが、試みとしては面白いと思いますので★2つ。
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No.3:
(1pt)

理解できない

もともとあまりサスペンスが好きな方ではないので
何とも言えないけど
何が面白いのかさっぱりわからない。
トリックというほどのトリックでもないし
感動するような話でもないし。。。
半分くらい官能小説みたいで気持ち悪い。
宮部みゆきさんの火車とレベル7を足して二で割ったような
話かな。宮部さんの方がずっと文章もうまいし面白かった。
帯にあった「必ず2回読みたくなる」って理解できない。
という訳で☆は一つです。
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No.2:
(4pt)

あなたは実際、誰なの?

初めて愛川晶という名前を見たとき正直、ムーディー系な小説を想像して、一瞬手に取るのをためらった。
なんとなく表紙もちょっとそれっぽいし・・
でも、裏表紙の説明で驚天動地!みたいに書いてあったので読んでみた。
おぉ。
調べてみると、島田荘司センセイ一派(といっていいものか)とのこと。
確かに島田先生ほどの物理・地理・時間的ではないものの、そのトリックの込み入ったところはおんなじ。
で、あなたは実際誰なの?
この質問には実は2つの意味がある。
読んだ人にはわかるけど・・あー言いたい・・でも、これを言ったらおしまいなのよねぇ・・
アイデンティティの喪失という意味の誰、と、モノローグに出てくる意味・・と、ちょっとぼかしておこう。
想像以上に楽しめた。
でも、無駄なお色気描写が気持ち悪かったのと、ある思い入れていた登場人物が・・だったので・・
すいません、★1つ、マイナスで。
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No.1:
(4pt)

異邦の貴婦人

 島田荘司の拓いた小説世界をまた独自のアレンジを加えて展開(そして換骨奪胎)している本格ミステリ作家に歌野晶午、柄刀一などいるが、愛川晶もその一人。巻末インタビューでも一連の島田作品に言及しているが、彼らの作品を読んでいると、『本格ミステリー宣言』を表層的に理解するのでなく、小説作法のその核心部分を的確につかんでいるのが分かる。例えば、本作品では、記憶を喪失したヒロインが、それまでいた部屋から外へ出るためそのドアを開けたとき、それまで信じていた「世界」が反転するさま、その鮮烈さこそ、島田テイスト、「本格ミステリー」の味なのだ。『本格――』の愚直な実践者が往々にして眼高手低に陥ってしまうのは、この点の把握にかかっている。 本作は「私探し」テーマの三部作の最後と作者は言明しているが、島田作品で同テーマの作品といえばなんと言っても『異邦の騎士』である。……というか、本作は愛川版『異邦』かと当初は思ったのだ。――実際、本作のヒロインの設定は、『異邦』のヒロインと同じくしているところがある。作者はもうひとつの記憶障害(しかし近年のミステリにはこれを結構見かけますな)を絡め、欲望と策謀渦巻く殺人行の顛末を、カタストロフィに至るまで、思う存分読者を翻弄してくれる。
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