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ロスジェネの逆襲
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ロスジェネの逆襲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全746件 741~746 38/38ページ
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池井戸氏の直木賞受賞2作目。 舞台を金融界に移して主人公には半沢直樹、 あの「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」で タフさと知性で難局を突破したはみ出し銀行員です。 銀行の子会社である証券会社に飛ばされた半沢はIT大手から あるベンチャー企業の買収のアドバイザーを依頼されます。 しかし、内部から裏切りが出てその案件は親会社の銀行に横取りされてしまいます。 怒った半沢は買収対象のベンチャー企業側について親会社相手の戦いに突き進むのです。 この作品には、企業買収、公開買付、ホワイトナイト、時間外取引、粉飾決算、与信管理といま話題の金融用語が満載ですが、 かつて三菱銀行本店融資部に在籍した池井戸氏にとって最も得意な分野です。ですから複雑なビジネス関係が実にわかりやすく描かれています。 しかし、本作品のテーマは、「組織と個人」であり、「仕事と生き方」です。 半沢は部下であるロスジェネ世代の森山に対して繰り返し語りかけるのです。 「正しいことを正しいと言えること、世の中の常識と組織の常識を一致させること。 ただ、それだけのことだ。ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価される、 そんな当たり前のことさえ、いまの組織はできていない、だからダメなんだ」 「どんな小さな会社でも、あるいは自営業みたいな仕事であっても、 自分の仕事にプライドを持っているかどうかが、一番重要なことだと思うんだ」 「仕事の質は、人生そのものの質に直結する」 親会社銀行+大手IT企業VS半沢+ベンチャー企業の買収劇は二転三転し、 最後まで目が離せません。練り上げられたプロットに読者は翻弄されることになるでしょう。 そして迎えたラストページ、不覚にも涙で文字がかすみました。 男の矜恃を描いた一級のエンターテイメントとして本書を推します。 若い人にこそぜひ読んでいただきたいと私は願っています。 | ||||
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買収合戦、バブル世代とロスジェネ世代の世代間ギャップ、親会社と子会社の軋轢等、取扱っている題材はトレンディだし、取締役会への件なんかは展開が上手なのでぐいぐい読ませる。 娯楽小説なので、コンフリクトチェックが無茶苦茶だとか、インサーダー情報の取扱いが違法の域にあるとか、ファイヤーウォールなんかどこ吹く風なところ、に難癖をつけるはナンセンスだし、安心してドキドキできる展開は非常によくできている。 が、それ以上でもそれ以下でもなく、集団左遷なんかでも使われた結構古典的な展開で、オリジナリティが高いかというとそうでもない気がする。 | ||||
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「オレたちバブル入行組」「オレたち花のバブル組」に続く、 スーパー銀行員・半沢が主人公のシリーズ第3作。 直木賞受賞後第2作ということだが、 池井戸潤はまさに、今一番油が乗っている作家ではないか。 本作も期待を裏切らず、寝る間を惜しんで 一気読みをしてしまった。 エンターテインメントの王道を行く展開で、 主人公の活躍に思わず快哉を叫んでしまう 爽快な読後感は、他の作家では味わえないものだ。 「池井戸潤にはずれなし」とは、 いろいろなところでよく聞くフレーズだが、 今回も堂々たる作品で、満点の出来。 これからも乱作せず、いつまでも 読者の期待に応える作家であってほしい。 | ||||
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企業の中、特に銀行内の勧善懲悪ものは、池井戸さんの真骨頂です。 草食系などという言葉が全く不似合いな熱い男たち。 権謀術数でのし上がろうとする者たち、自分の仕事観、倫理観と意地を通そうとする者たち。 企業買収の攻防中で織りなされる虚虚実実の駆け引き、古いテーマかもしれませんが わくわくしながら読み進めました。 読後感もすっきりと納得。こうじゃないと。 文庫になるまで待つのはもったいない。 ぜひ、手にとって読んで楽しんでいただきたい1冊です。 | ||||
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今日購入して一気に読みました。 今日はここまでにしとこうと思わないほどおもしろかった。 所々に名言があって、明日への活力をもらいました。 次回作を楽しみにしています。 | ||||
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ずっと楽しみしていた本作。 発売日が各情報で違って、3日連続で本屋に行き、そして今日(日にちだと昨日)やっと手に入れました。 そして先ほど読み終わりました。 そんぐらい楽しみにしていたし、そんくらい面白かった。 今作はロスジェネ世代との対決ということで、ロスジェネ世代とどんな対決をするのかと期待していたら、まさかの共闘! そして、要所要所でロスジェネ世代の部下に対して半沢が言う言葉がまさに、世代で分類することの無意味さと、一方でロスジェネ世代への期待が感じ取られ、ものすごく納得させられた。 ロスジェネ世代は、苦しい境遇の中で育ったことで自然と社会への疑念を持ち、だからこそよりよい社会を構築していくことができる、という趣旨の半沢さんの言葉には、大きく共感し勇気をもらった気がする。 また、半沢のような外向きの銀行員がトップに立てば、日本経済はこんな長い停滞に陥らなかったんじゃないかと思う。 現実世界において、半沢のようにお客様の方向を向く優秀なバンカーは実際はそこそこいるんじゃないかと思う。 しかし、そのトップに立つ人物やその周りの人物もそうかというと、現在でもそこには内向きの論理が存在し、内向きの論理で育ってきた人ばかりなんじゃないかと疑問に思ってならない。 現に、先月くらいの某雑誌にはいまだに某メガバンクにおける旧行の派閥争いが掲載されてあり、銀行が依然変わりきれていないように感じた。 今作に関しては、半沢の妻の花も出てこないし、近藤の出番もほぼ無く、そういった点では少し残念だったが、小説としての面白さとか緻密さ、スケールはより増しており、とても面白かった。 なんにせよ、年齢的には当たり前だが半沢はまだ頭取にはなっていないから、続編があると勝手に思っている。 今年になって「俺たちバブル入行組」「俺たち花のバブル組」、そして本作と立て続けに読み、銀行員という職業への理解だけでなく、人として必要なことっての学ぶことができたと思う。 | ||||
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