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ロスジェネの逆襲
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ロスジェネの逆襲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全37件 1~20 1/2ページ
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けはいち ではなく けはいね です笑 | ||||
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池井戸潤さんの本です。 半沢直樹ものの3作目ですね。今回は、「半沢直樹のロスジェネ論」という趣の本でした。 物語としては、東京中央銀行の子会社東京セントラル証券に出向(左遷)している半沢。 部下には森山というロスジェネ世代がいて、バブル世代の半沢に「ケッ」という目を向けている。 そんな東京セントラル証券に、電脳雑伎集団という新興IT企業から、企業買収のアドバイザーになってくれないか、という話が持ちこまれる。 電脳雑伎集団は、東京スパイラルという新興IT企業を買収したいと言うのだ。 ところが、そのアドバイザーの話は、親会社の東京中央銀行に持っていかれてしまう。 筋が違うじゃねえか、ということで怒る半沢たち。しかし、親会社の力は強い。 そんななか、東京スパイラルから、アドバイザーとなるよう要請され、半沢たちはアドバイザーに就任。 東京中央銀行(親会社)=電脳雑伎集団 vs 東京セントラル証券(子会社)=東京スパイラル という企業買収合戦に展開していく…。 なんとなく、東京スパイラルのカリスマ社長瀬名は、ライブドアのホリエモンを連想させるし、 企業買収が、なんとなくライブドア事件を連想させるので、そういう事件を枠組みにしているのかな、とは感じました。 とはいっても、話が複雑で、昨日の敵は今日の友というか、コロコロと立場が変わるので、出勤前にぶつ切りで読んでいる人間としたら、いちいちそんな複雑な関係を覚えられねえな、なんて思っていましたが、 ただ「人物相関図」が付けられているので、これは助かりました。 僕は、半沢直樹はあまり好きじゃないんですが、やっぱり、この本でも好きになれないんですよね。 というのも、基本的に「オマエの弱みを黙っていてやるから、かわりにこれをやれ」式の脅迫しかしないし、 いつもワンパターンだなぁ、と思わないではないんですよ。 ただ、今回は森山というロスジェネ世代がいまして、 このロスジェネ世代、僕と同世代でして、考え方とか共感するところがありました。 大量採用のおかげで頭数だけはいるバブル世代を食わすため、少数精鋭のロスジェネ世代が働かされ、虐げられている。 世の中は、森山たちの世代に対して、なにもしてくれなかった。まして、会社が手を差しのべてくれるとも思えない。(26㌻) という、少し世の中に対して拗ねているところなんて、非常に共感できる。 でも、そんなロスジェネ世代を、半沢は籠絡していくのですが、その半沢の視点が、やたら上から目線なのが、すこし気になりました。 「オレたちは新人類って呼ばれてた。そう呼んでたのは、たとえば団塊の世代といわれている連中でね。世代論でいえば、その団塊の世代がバブルを作って崩壊させた張本人かも知れない。いい学校を出ていい会社に入れば安泰だというのは、いわば団塊の世代までの価値観、尺度で、彼等がそれを形骸化させた。実際に彼等は、会社にいわれるまま持ち株会なんてのに入って自社株を買い続け、家を買うときには値上がりしたその株を売却して頭金にできたわけだ。バブル世代にとって、団塊の世代は、はっきりいって敵役でね。君たちがバブル世代を疎んじているように、オレたちは団塊の世代が鬱陶しくてたまらないわけだ。だけど、団塊世代の社員だからといって、全ての人間が信用できないかというと、そんなことはない。逆に就職氷河期の社員だからといって、全て優秀かといえば、それも違う。結局、世代論なんてのは根拠がないってことさ。上が悪いからと腹を立てたところで、惨めになるのは自分だけだ」 「部長はどう考えてたんですか。組織とか会社とか」 「オレはずっと戦ってきた」 半沢はこたえた。「世の中と戦うというと闇雲な話にきこえるが、組織と戦うということは要するに目に見える人間と戦うということなんだよ。それならオレにもできる。間違っていると思うことはとことん間違っているといってきたし、何度も議論で相手を打ち負かしてきた。どんな世代でも、会社という組織にあぐらを掻いている奴は敵だ。内向きの発想で人事にうつつを抜かし、往々にして本来の目的を見失う。そういう奴らが会社を腐らせる」(158~159㌻) とか、「オレはずっと戦ってきた」というどや顔がうぜーなーと思わないではないんですよねぇ。 別の場面でも、 「まあ、そうかもな。組織とか、世の中とか」 半沢はこたえた。「だけど、それと戦わなきゃならないときもある。長いものに巻かれてばかりじゃつまらんだろ。組織の論理、大いに結構じゃないか。プレッシャーのない仕事なんかない。仕事に限らず、なんでもそうだ。嵐もあれば日照りもある。それを乗り越える力があってこそ、仕事は成立する。世の中の矛盾や理不尽と戦え、森山。オレもそうしてきた」(213㌻) とか、「戦ってきた」とか強調するんですが、 ホントに「戦ってきた」んすかねぇ。 いえね、俺の職場にも、バブル世代とかいるんですが、やたら口はうまいけど、とにかく行動しない、という連中ばかりでして、 そういうヤツに限って、「オレは組織と戦ってきた」「オレは組織を変えてきた」とか、すげー口当たりいいことばかりを、どや顔で言うんですよ。 もう、半沢なんて、その典型でね。こいつ、いちばん戦ってねーだろ、戦って敗色濃厚になったら、まっさきにケツまくるヤツやろ、という気がしないではない。 半沢の言う事は正論で、まったく批判できない、まっとうなことを言ってるんですが、どうしても行動がそれに伴ってないところがあるんだよなぁ、という、そういうバブル世代の宿痾があるように思えます。 「サラリーマンは――いや、サラリーマンだけじゃなくて全ての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ。会社の大小なんて関係がない。知名度も。オレたちが追求すべきは看板じゃなく、中身だ」(231㌻) 「どんな時代にも勝ち組はいるし、いまの自分の境遇を世の中のせいにしたところで、結局虚しいだけなんだよ。ただし、オレがいう勝ち組は、大企業のサラリーマンのことじゃない。自分の仕事にプライドを持っている奴のことだけどさ」(326㌻) なんて、すごくかっけえこと言ってるけど、それじゃあ、半沢よ、どうして「出向」という形で、銀行員を続けてるの?いっそ、完全移籍したら?と思わないではないんですが、まあ、それを言い始めたら、半沢は銀行辞めてワタミに再就職して、「俺たち花のワタミ組」とか「ワタミの逆襲」とか、そういうのを書いてもらわなきゃいけなくなるんですけどね。 「世の中を儚み、文句をいったり腐してみたりする――。でもそんなことは誰にだってできる。お前は知らないかもしれないが、いつの世にも、世の中に文句ばかりいってる奴は大勢いるんだ。だけど、果たしてそれになんの意味がある。たとえばお前たちが虐げられた世代なら、どうすればそういう世代が二度と出てこないようになるのか、その答えを探すべきなんじゃないか」 半沢は続ける。「あと十年もすれば、お前たちは社会の担い手になる。そのとき、世の中の在り方に疑問を抱いてきたお前たちだからこそ、できる改革があると思う。そのときこそ、お前たちロスジェネ世代が、社会や組織に自分たちの真の存在意義を認めさせるときだと思うね。オレたちバブル世代は既存の枠組みに乗っかる形で社会に出た。好景気だったが故に、世の中に対する疑問や不信感というものがまるでなかった。つまり、上の世代が作り上げた仕組みになんの抵抗も感じず、素直に取り込まれたわけだ。だがそれは間違っていた。そして間違っていたと気付いたときには、もうどうすることもできない状況に置かれ、追い詰められていた」 半沢は、少し遠い目をして、嘆息した。「だが、お前たちは違う。お前たちには、社会に対する疑問や反感という、我々の世代にはないフィルターがあり根強い問題意識があるはずだ。世の中を変えていけるとすれば、お前たちの世代なんだよ。失われた十年に世の中に出た者だけが、あるいは、さらにその下の世代が、これからの十年で世の中を変える資格が得られるのかも知れない。ロスジェネの逆襲がこれからはじまるとオレは期待している。だが、世の中に受け入れられるためには批判だけじゃだめだ。誰もが納得する答えが要る」 「誰もが納得する答え……」 森山は、それを口の中で幾度も繰り返した。 「批判はもう十分だ。お前たちのビジョンを示してほしい。なぜ、団塊の世代が間違ったのか、なぜバブル世代がダメなのか。果たしてどんな世の中にすれば、みんなが納得して幸せになれるのか? 会社の組織も含め、お前たちはそういう枠組みが作れるはずだ」(365~366㌻) とか、ロスジェネに期待してるぜ、と言ってるようにみせて、要は自分らの世代の責任は頬被り、あとはオマエらに任せたぜ!という無責任な投げっぱなしジャーマンを炸裂させてますからね。 うーん、やはり、バブル世代は、全員馘首で、ワタミ再就職しかないかなぁ、と思わないではない感じがしました。 池井戸さんは、自身がバブル世代だから、ということはあるにしても、バブル世代の総括が甘くて、 やっぱり、こいつは信用できねえ、と思います。 しかも、なんだかんだで半沢が銀行に栄転ですからねぇ。 どんだけバブル世代に甘いんだ。 とはいえ、こういう世代間論争、世代間の責任のなすりつけあい、という側面もありますが、全般的には、エンタメ作品として、二転三転のおもしろさは、さすが池井戸さんの本、という感じがしました。 おもしろいです。ただ、人間関係が複雑だよなぁ。 | ||||
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読んだのはかなり昔で、TV半沢直樹の第一シーズンを見てからでした。 久しぶりに、読み返してみましたが、あらすじを全て忘れていたため、けっこう新鮮味がありました。 1,2作を読んでから本書を読んだわけですが、自分にはTVのあの暑さはあまり感じられません。 1,2,3は共通してますが、主役レベルの登場人物のプライベートはあまり書いて無く、銀行内など、中の話が多くさらに例の倍返しでも文章で読むとそれほどすごいかといえばそうでもなかったです。 やはり、そこはTVの脚本と俳優さんたちの演技のたまものだとTV版の出来に感動したものです。 さて、本書は2020年8月現在、絶賛放映中の第二シーズンの前半部分の原作となります。 内容はもうTVでもやるし、ネタバレする気もないですが、コピー機のくだりは読んでてご都合主義もいいところで無理があるなぁと思いましたが、TV版はいい具合に修正されてます。 他にもやはりどうしても展開上偶然が重なりすぎるところもあり、もう少しひねった方がよい部分も感じられました。 面白いには面白いのですが、淡々とした文体でストーリーの強弱が少し弱い感じなので、迫力などがいまいち自分には伝わってきませんでした。 そういう意味で★3つです。 ものすごく文章を凝る作家ではないので、そこを期待する場合は楽しめないでしょう。 現時点では、TV半沢直樹を補完する意味で読むのがベストかなと自分は感じました。 | ||||
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すでに池井戸作品は多く読んだがやはり直木賞受賞の(下町ロケット)が最高傑作にて、それに続く(ガウデイ計画)や (空飛ぶタイヤ)など小説としてのストーリー性やふくらみがあるものにに作者の持つ知識、経験を生かした銀行や資金問題などを絡ませたものが池井戸氏の作品の真骨頂があり余りにも銀行内部の人間関係や買収劇に特化した本作は終末も含めて感動させる力が足りないと感じた。半沢を中心とする作品はそれなりの面白さはあるが銀行中心になってしまうと専門的な知識もある程度は必要でまた小説としての幅や広がりが窮屈になる傾向になると思う。 | ||||
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池井戸ファンとしては、期待ハズレでした。「下町ロケット」や「空飛ぶタイヤ」の方が読み応えがあります。 | ||||
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文春の担当者には「スカッと」するようなものは作るなと何回も言っているのですがどうしてもやめないので困っています。調べたところこれはゲーム脳になる手法で描かれています。LDPはリバティデモクラティクパーティの略ですが、最近はリビングデッドパーティと揶揄されています。これは第二次大戦末期に特攻兵を官僚が量産しようとした手法ですが、最後に沈んだ空母は「信濃」でした。実際に自己実現や洗脳のノウハウを施された被験者を見たのですが、治りません。薬物でよく効くものがあるのですが、問題は「生来的」な生物としての作用です。これは特に女子が恐れているのですが、「自分が本当に必要としている人と出会えないと動物になってしまう」事と関連があります。政治家の顧客は社会的に不利になった人びとなのですが、すぐに短絡的な結果が出る方向に向かうようです。 半沢は人事部長さえ知らない特命案件を、公然と実施して窓際から本流に復帰しますがそれに伴って出向先の給与水準が母体の銀行を上回ります。そこからさまざまなドラマが展開するのですが、文春とTBSにはそれは知らされませんでした。もしあの会議シーンとかがコンテンツになったら半沢シリーズはずっと続くかもしれません。 | ||||
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ストーリーはともかくとして、対立した時の描写、会話、展開は爽快感をもたらしてくれる。 さすが半沢シリーズと言える内容だと思う。ぜひご一読あっれ!! | ||||
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やはり期待を裏切らない内容で大変楽しませてもらいました。ドラマ化が楽しみです。Z | ||||
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時間が無く読んでませんが、 ぜひ読みたい本で購入しました。定年になったら時間気にせず読みたいです。 | ||||
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ロストジェネはでてきますが、地味な活躍。 やはり半沢直樹はすごいという印象です。 現実にみたことあるオチです。 | ||||
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テレビは見たことないが、人気の理由がわかった気がする。 こんな人といればよいなというより、こんな人になろうと思わせる一冊。 | ||||
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ドラマ「半沢直樹」の続きがどうしても気になって、本書を買いました。 旧世代から順にバブル世代、ロスジェネ(ロストジェネレーション)世代、ゆとり世代と続きますが、私はゆとり世代です。ロスジェネ世代の方々は氷河期時代に苦労して就職し、バブル世代の無能な上司に不満を感じ、批判している。この構図は常識なのでしょうか?知りませんでした。ただ、どの世代においても何かしらお不満はあるでしょうが。。。半沢が言うよう「正しいことを正しいといえること。世の中の常識と組織の常識を一致させること。」とっても難しいでしょうね。「世の中にも受け入れられる誰もが納得する答え」をサブキャラ森山が見つけてくれることを期待します。 | ||||
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一気に読み切りました。内容的にはもう少しダイナミックな展開があればなぁと言うのが素直な感想。 | ||||
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因みに私は、池井戸氏の作品は全て読みました。これは半沢が主人公ではないのでは?これだとドラマ化しづらいんじゃありませんか? | ||||
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面白かったですよ。家族にもファンがいるので渡しました。 友人にどう?と勧めましたが、内容が自分には合わないといわれて・・・・ | ||||
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テンポ良く読めます。今回は倍返しのフレーズは・・・ 面白い作品でした。 | ||||
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ひょんなことからKindleを手に入れ、あっと言う間に3冊も購入してしまいました 今までの書籍版と違い読まなければいけない使命感にかられてしまいますね | ||||
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作者の世代論の持論を延々読まされている印象でした。せっかくタイトルになっているロストジェネレーションについて、特に目新しい考察があるわけでもなく、ロスジェネの登場人物がロスジェネならではの経験を活かしてどんな活躍をするのかと期待して読んだのですが、そういうものは感じられませんでした。また、IT企業の売買収の話ですが、IT企業の特徴が話の中にほとんど出てこない印象で、問題の発生から解決策まで、1巻と似た感じで経営者の資質の問題に帰着されてしまい、設定をIT企業にした意味がほとんど感じられませんでした。飛び交う金額のスケールが大きい割に登場人物の行動のスケールが小さく、エンタテイメントといってもビジネス小説なのだからもう少しビジネス的展開がほしかったと思いました。 | ||||
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前回とストリーの展開が似ていて意外性がない。次回のテレビはあまり見る気になれない。 | ||||
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まさに同じ状況の先輩がいます。親会社にいじめられています。良く似ててびっくりです。 先輩にこの本を進めました。落ち着いてから読むそうです。負けるな先輩! ”花ちゃん”に出て来て欲しかったです。それと浅野支店長の奥様の事が気になります。 キット幸せに暮らしておられるとは思いますが、あんな女性は中々居ないと思います。 私の理想の女性です。 | ||||
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