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ナイフ



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【この小説が収録されている参考書籍】
ナイフ
ナイフ (新潮文庫)

ナイフの評価: 4.01/5点 レビュー 90件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.01pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全90件 61~80 4/5ページ
No.30:
(4pt)

中学生の視点から

最初に読んだ時は「ありえない」と思っていましたが、

ナイフを読んでから学校生活を送るうちに

「本の内容と似たようなことは、私の学校でも起こっている」

ということに気付かされました。

“「ハブるのはゲーム感覚」”

“いじめる気は無くとも、いじめを止める気も無くて見物客になる”

“いじめている側といじめている側が親友になる”

そういうリアルな物語にに胸がチクリと痛みます。

私にはこの本の話の一つ一つがフィクションだとは思えません。

中学生もその親もこの本を読んで

いじめの実態を知り、理解するべきだと思います。

ただ、いじめについて書く上で仕方ないことだとは思うけれども、

性的描写もあったので、そこだけはちょっと読みずらかったです。
ナイフ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ナイフ (新潮文庫)より
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No.29:
(1pt)

中学生より

教室になぜかあったので、友達と読みました。

「ありえない」「ないない」

の連発でした。

急に「あんた、今日からハブだから」

と言う、言われる中学生はまず確実にこの日本にはいないでしょう。

こういう小説がリアル、現実と取り上げられるから、

私たちは過剰に心配されちゃいます。

あまり、あぁ、これが実際におきているんだ、

中学生も大変だな、とは思わないで欲しいです。

でも、ほかの話は面白かったです。
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No.28:
(5pt)

いじめ に関わる人間の困惑

この書では、「いじめ」の問題をいくつかの短編によって、いじめられる側、傍観者側、親側など様々な視点から描いている。「いじめはいけない」というメッセージは全編を通じて伝わってくるが、各物語で語り手の視点が違うことにより、いじめている側の不器用な心理、親の子に対するもどかしい心理なども共に感じられ、読み終わると多くの感情を抱えこんで頭が整理されていない気分になる。

また、少しバーチャルな部分が各話に挿入されているところが、シリアスさを緩和あるいは強調していて効果的だ。
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No.27:
(5pt)

いじめは複雑

これほどリアルにいじめに関わる子供の心情を書いた小説は見たことないです。
 
 ただ、いじめられるのが「辛い」「憎い」ということだけではない。
多感な時期の子供達はいじめをどう受け止めるのか。
彼らの社会でいじめられるということはどういうことなのか。
 
 大人ならかつて一度は味わったことのある恐怖を思い出させる
怖い本だなあと思いました。
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No.26:
(5pt)

上手い

いじめを取り扱った作品。
 個人的には重松清の中でエイジに続いて好きな作品。
 とにかく、いじめの描写がリアルで、それにともなう子供の感情があまりにリアルだと思う。日本の子供たち全てに読んで欲しい秀作。
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No.25:
(5pt)

強さについて考えました

いじめられている子どもとそれをなんとなく感づいている親の気持ちがどれだけのものかわかり、胸が引き裂かれるようだった。
少年野球を教えている自分は、やや多動な子どもをついしかってしまい、他の子どももそれをなんとなく察し、その子を嘲る風潮がある。その子どもはまだ小学生だが、本人がどこまで傷ついているかわからない。しかし、自分がしてあげるべきことははっきりした。いじめている方にそれが当たり前だと思わせてはいけないし、自分も配慮しなければならない。すごくためになったと思っている。
自分が親になってのことも考えた。正直「ナイフ」の父親のような男にはなりたくない。劣等感を感じながら生きている親の姿。それはなんとなく子どもに伝わると思う。凛とした父親でありたいと思った。
また、変に強がって先輩ぶっていた頃の自分を思い出した。作品中でのいじめになんとか耐えようという子どもの姿と、現実での自分が先輩として強がる姿が重なって思えた。今思えば後輩からは滑稽に移っただろう。「何がんばっちゃってんの」と。
強さとは何だろう。
この本を読んで考えた。それは、自分を律し自己啓発を行うことだと思う。そしてそれを周りが認めた時、それは「強さ」となるのではないだろうか。
もちろん、「根性、気合のない子っている」という作品中の言葉も印象深いが、自分は強くあるぞ!と思った。
作品中、ビタースイート・ホームだけは雰囲気の違う作品で、結婚したらこんな風に妻を思える夫婦になりたいなとも思った。
いい作品です。
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No.24:
(5pt)

これが現実?

いじめをテーマにした短編集。
この作品では、ここまでするかと思うような酷いイジメも描かれています。自分が小・中学生だったときには、確かにいじめはありましたが、ここまでは無かったと思う。しかし、実際には起こっているとも聞きます。
第一に、本人と周りの人間の葛藤に考えさせられる作品です。
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No.23:
(5pt)

目から涙はこぼれなかったけれど

読んでいて、なんと言うか、心の中の弦をそっと弾かれるような、そんな感じの表現が随所にある。
内容はイジメを扱ったもので、重松氏の描写が素晴らしいので、そのせいで非常に辛く感じる部分もあった。
しかし、最終的にどの話も読後感が良い。
登場人物が苦しみながらも前に進む感じが良い。
前に進むといっても、大きな一歩を踏み出すのではなく、ほんの少しだけにじり進むという感じ。
作中人物のその小さな一歩を、読んでいて応援したくなる。
架空の人物だと分かっていながらも、ついつい応援したくなってしまう。
涙がこぼれるというほど心を揺さぶられるわけではないのだが、ほんの少しだけ前向きになれる。
そして、そのほんの少しの前向きさが長く続く。
そんな良い本。
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No.22:
(4pt)

なまなましい!

読んでいる途中、ちょっとしんどくなった。
でも「イジメ」って大事な問題だし、逃げちゃダメだと
最後まで読みました。
その分、描写が上手いんです。
そしてよくココまで生々しく書いたな!って思いました。
でも一冊を通して、登場人物のみんなが、弱くても
負けずに闘っているんだよなぁと思って
ちょっとあったかくなりました。
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No.21:
(4pt)

同世代の父親として、共感☆☆☆☆できます!

特に、『ナイフ』の父親のセリフ「お父さん、臆病者だから、なにもできないど、でも、一緒にいてやる」「お父さんのこと、嫌いか?情けないと思うか?でも、お父さん、それしかできないんだ」は、泣けました。
いじめは、本当に嫌だ。どんな理由があっても、絶対に許してはいけない!絶対に、いじめられる側を攻めてはいけない!いじめる側を、ほんの僅かでも正当化してはいけない!でも、いじめる側も、エビスくんのように、実は大きな心の傷を負っているという事を、みんなが真剣に考えなければいけないと思う。
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No.20:
(4pt)

「エビスくん」はとにかく泣けます

私が初めて読んだ重松本が「ナイフ」です。
文庫ではなく1997年に発売された、単行本で読みました。
それ以来、重松清さんは大好きな作家の1人になりました。いじめをモチーフにした短編集ですが、「エビスくん」で号泣。
小学6年生のひろし、重い心臓の病気を抱える妹ゆうこ。
ある日ひろしのクラスにエビスくんという男の子が転校してきます。
最初から泣ける、中盤で泣ける、ラストでも泣ける。
泣きたい方読んでください。
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No.19:
(4pt)

衝撃!

「ワニとハブとひょうたん池で」を読んで、衝撃を受けた。
ここに描かれていることは、みんな生だ。
作家はどうやってこんな小説を書いたのだろうか?すごい。
少女の痛さや強さがとてつもなくリアル。いじめに対する作家の観察眼に脱帽。
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No.18:
(4pt)

うまいなぁと素直に首を頷ける

確か重松さんの作品ではじめて読んだ作品です。若い方向けなのが丸解りなので学校の図書館に置いてありました。
読んだ時は少しびっくりするのと同時に、やはり大人の目から見たらいじめというものは完全悪なんだろうと実感させられます。ただ、その子供達が本当にリアルというか、心描写がとにかくリアルです。確かに普通の中学生が読めば「わかるわかる!」となるのが多いのですが私は初めて自分の客観的視点が本当の自分の視点と重なるような気がしました。
そんな中学生ばかりじゃないんだよ、と言いたいところもあります。
でもやはりいじめという在り来たりで陳腐なテーマものなはずなのに、読みやすく心地よくしてしまうのは重松さんの文才だと思います。ふと振り向くと其処にある日常、の筈です。いじめをやめよう、という呼びかけとかが入ってないいじめ題材の本を読んだのはこれが初めてなので、嬉しかったです。別に自分がいじめてるわけでもありませんが。
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No.17:
(5pt)

リアル

ここに描かれているのはイジメの現状です。親に知られたくなくて必死に隠す者、妹のために耐え忍ぶ者、幼なじみを救えない者・・・。遠い話のように感じるけれど、すぐそこにある現実です。
かっこよく戦うわけじゃない。守ってくれる友達がいるわけでもない。でも、これが現実。はっきりいって、かっこ悪い主人公たちです。でも、かっこ悪いけれど必死に戦う主人公たちはとても素敵です。暗い話だと思われるかもしれませんが、読み終わったとき明日も頑張ってみようかなと思える話です。疲れたときにぜひ読んでみてください。
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No.16:
(5pt)

子供の視点から『いじめ』を見る

本に著者の写真が載っていて、最初は「著者おじさんじゃん。」って思った。
でも本を読んでいくうちに、「これほんとにおじさんが書いたの??」って思った。
すごい子供の視点から『いじめ』を見ていて、驚いた。
いじめられている子供の気持ちや、その家族の姿を上手く書いていると思う。
自分自身、共感できる部分が多々あった。中学生の人達に、是非読んで欲しい一冊。
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No.15:
(4pt)

ナイフは嫌いじゃないけど・・・。

内容としてはちょっと期待はずれでした。もっと刺激が強いのかと思ってたけどなんか「う~ん・・・」って感じだった。
でも、親の気持ち、子供の気持ちはよく解ってるな~って思いました。
あと、どの作品とも終わり方がさっぱりしてるし、読みやすいから「読んだ!!」って気にはなります。(←大げさ?)一番は「キャッチボール日和」かな。イジメられた大輔みたいな男、個人的に嫌いなんだけど、それを見ていた幼馴染の女の子の微妙な気持ちがよく出てたと思います。
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No.14:
(5pt)

何度も読みたくなります

いじめがテーマとなっている短編小説です。
私が思うに、重松さんは決してきれいごとは言いません。
ひどく人間くさく(良い意味で)、読んでいて小説のなかの出来事だ、では片付けられない真剣さがあります。今悩んでいる人にこそ読んでいただきたいです。やはりいじめがテーマであるし、比較的リアルに表現されているので読んでいて目をそらしたくなるような場面もあります。ですが楽しいばかりが現実ではないですよね。苦しみながら戦う主人公の話を読み終えたとき、私はいつも、明日も頑張ろう、と思うんです。希望とか勇気とかおおげさなものではなく、明日はやり過ごせそうだ、くらいのものです。それでも小さな悩みは消してくれるパワーをこの小説はもっています。
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No.13:
(3pt)

家族小説

題材が題材なだけに、いじめの部分が変にクローズアップされてしまい、
悲惨ないじめ小説のように捉えられてしまっている部分が否めないけれど、
これは家族小説なんじゃないかと思います。
いじめの内容がどうという事ではなく、いじめを受けた子供と家族(親)が
どうやってそれを乗り越えてゆくか、というのが大事な部分だと思うのですが、いかんせんどの話の家族(親)も同じ人物に見えてしまう…。
いじめ描写の部分と同じくらいの丁寧さで、心が分かり合えた瞬間を描いて
欲しかった。
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No.12:
(3pt)

あんまりこういうのは、好きじゃない。

本書のテーマは「いじめ」です。「いじめ」しかありません。著者は何が楽しくて「いじめ」なんか5編も書いて、1冊にまとめたんだろう…。そんな気持ちを抱かせる(私は2つ目を読み終えた時点で読む気力も失せました)、くら~い本です。もしかして「いじめ」はもはや「読む娯楽」になってしまったのでしょうか。とはいえ、「いじめ」についてよく考えたい方にはためらい無くこの本をお薦めします。5つの物語はそれぞれ立場の異なる「いじめられっ子(時に子供だけにとどまらず…)」が登場しますんで、多角的に「いじめ」を考える一助にはなり得ましょう。
ただ、「いじめ」を扱うので、過激な表現があることは覚悟してページを繰って下さい。
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No.11:
(5pt)

読み進むのがつらいけれど、その先にあるもの

本書は小中学生たちを主人公にして、「いじめ」を扱っている短編集である(最後の「ベタースウィート・ホーム」だけはテイストが異なっている)。主人公たちのいじめられ方が尋常ではなくて、思わず活字から目をそらしたくなることもあった。ここで逃げずに読み進めると、「希望」という言葉は安直かも知れないが、何かが心の中に残った。一番印象に残った作品は「エビス君」である。東京から転校してきたエビス君とねじれた「親友」になることになったヒロシ。エビス君はヒロシ以外とは誰も口をきかずに、あらゆる手段を使ってヒロシを執拗にいじめ抜く。さらにヒロシにはゆうこという生死の境をさまよっている妹がいる。生まれたときから心臓につながる血管に異常が見られていて入院生活を余儀なくされているのだ。ヒロシはある種の板ばさみ状態に追い込まれていく。読んでいてかなりつらかった。その先にあるものは、是非本書を手にとって感じてもらいたいと思う。
ナイフ (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ナイフ (新潮文庫)より
4101349134

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