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彼の個人的な運命
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彼の個人的な運命の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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<三聖人>シリーズの第三弾。シリーズの初作「死者を起こせ」を読んだ際にも感じた事だが、ミステリ味は薄く、その代り、作者のユーモア味、諧謔味、文学的嗜好によって、"読ませる物語"を読者に提供する作風という事が分かった。本作もその例に漏れないが、ミステリ味は益々薄くなり、読み応えが全くない。 また、推理を担当する物語の中心人物は元内務省のルイであり、<三聖人>は単なる使い走りといった役どころ。<三聖人>シリーズに無理やり本作を当て嵌めたという印象が強い。更に、前半にある伏線が張られているのだが、日本人にはお門違いもいい所(オスレなんてゲームを知っている日本人が居るだろうか? 勿論、作者は日本語に訳される事を予期していないが、訳者が何とかすべきだったろう)。その癖、「ルイ+<三聖人>」が匿う発達障害の容疑者の青年(嘘はつけない)の「犯人は***」という言葉を無視し続けているのだから、整合性に欠ける事著しい。 フランス・ミステリ界と言えば、鬼才、異色作が多いが、作者(及びその作品)はその枠から外れている。どちらかと言うと、英国流ユーモア小説の趣きが強く、ミステリ色を廃してその方面を目指した方が良かったと思う。 | ||||
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