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エイジ
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エイジの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 101~101 6/6ページ
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この本を読んで思い出したとが2つある。もう何十年も記憶の外に在った事柄だ。ひとつは中学生になって買ってもらったギターのことである。エイジと同じように父親が珍しく奮発して買ってくれた。そしてやはり同じようにしばらく爪弾いてやがて鳴らなくなた。「禁じられた遊び」だけがレパートリーとして残った。家族は最初のほうこそいろいろと皮肉を言っていたが、やがて何も言わなくなった。なんてものわかりのいい家族なんだ。もうひとつ。中学2年の頃だったか、この作品と同じく、同級生が逮捕された。窃盗である。しばらくの間彼は戻ってこなかった。今考えると少年鑑別所に行っていたのかもしれない。私はエイジみたいに彼と自分とを重ね合わせて、犯罪を起こすときの気分を自分の中に発見したり、成績が下がるというようなことは無かった。私が好きだった女の子は彼の彼女だった(はずだ)。しかし彼女のことを本気で心配はしなかった。今思えば冷めた中学生だった。しかし何か形にならない取りとめの無いことを考えたような気がする。彼が私達の教室に帰ってきたとき、少し怖いワルガキだった彼が、大人びて見えたのは私だけだったのだろうか。 この作品に出あい、中学生は中学生の数だけいるのだ、とりあえずはそのことだけは確認した。 | ||||
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