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エイジ



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エイジの評価: 4.23/5点 レビュー 101件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.23pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全101件 21~40 2/6ページ
No.81:
(5pt)

青春小説

主人公は中学生のエイジ。中学2年の2学期の頃、彼の住む街では連続通り魔事件が起きていた。それも20件以上。犯人は若い男らしい。

エイジはニュースを見ても他人事だと感じてしまうという。その気持ちは分かる。私も、子供の時はそうだったからだ。実社会に直面していない子供にとっては、景気が悪化しようが、外国で戦争が起ころうが、単なる友達との話のネタに過ぎない。

そして著者自身の体験によるのか、あるいは取材に基づくのかは分からないが、今時の中学生のリアルな日常が描かれる。

やがて、その通り魔が逮捕される。犯人はエイジの同級生だった。その生徒の気持ちを想像するエイジ。どこにでもいる、フツーの中学生のようでいて、エイジの内面は非常に危うい。読んでいてハラハラさせられる。実際の社会で事件を起こす子供も、この小説のようにちょっとしたきっかけで「キレてしまう」のかもしれない。しかし、人の気持ちや立場を思いやれるのが「成長する」ということなら、確かにエイジは人として成長している。青春期のエネルギーは、どこかで発散しなければ暴走してしまうものなのだろう。

そんなことを考えさせながら、物語は進行していく。ダイナミックな展開や仕掛けはないが、青春期の複雑な心情とその危うさを描ききった、読む価値のある小説だ。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.80:
(5pt)

aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa

aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.79:
(5pt)

子供に買ったけど、結局親が読みました・・・

「口笛番長」を気に入った子供が読むかと買ってみましたが
まずが親が読んでみました。
中学生の男の子の子供から大人に成長する難しい時期の心と体の変化を
通り魔事件に絡めて描いた深い作品。
内容的にちょっと小学生には早いかも・・・。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.78:
(5pt)

14歳の少年の心情が、あまりにも生々しく描かれている

主人公、中学2年生のエイジの心情が「これでもか」という位、リアルに、生々しく描かれており、おもわず怖くなってしまいました。
自分の中学時代を今、目の前に無理矢理見せつけられているような。
心の奥がえぐられるような。
すぐそこにエイジがいて、触れれば感触がちゃんと伝わってくるような。
それほど、立体的で存在感のある主人公でした。

連日起こる通り魔事件の犯人が自分のクラスメートだったという事により、「何かが分からなくなった」エイジを軸に置いたストーリー。
読み始めたら止まらなくなり、モヤモヤする所はあるものの、とても惹きつけられます。
ですがそれ以上に、14歳の少年の姿をここまで立体的に、鮮烈に描き出した重松先生に脱帽です。

「きみの友だち」「きよしこ」に続き、重松作品を読んだのはこれが3作目ですので、重松先生を語るにはまだまだ早い身分です。

ですが、これだけは言えます。

重松作品の登場人物は、間違いなく自分の、すぐ目の前にありありと存在していて、彼らの空気、体温さえも感じられる。確かに命を持って生きている。
この日本のどこかに実際に存在している彼らの日常を、「本」という媒体を通して覗き見しているような。
そんな感覚に陥るのです。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.77:
(1pt)

非日常性のある小説のほうが好き

中学生の日常を描いて、終わりでした。最近は、意外性を小説に期待してしまい、この手の小説が物足りなく感じてしまいます。通り魔の同級生、キレる本人、不良風の友達、優秀な同級生、片思いの女子、、、。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.76:
(4pt)

リアリティを感じる瞬間を持つ作品

誰でも自分の知っている世界が題材になっている小説を読むと、実際にそこで起こっている事とのズレを感じるのではないだろうか。「ふつうそんなことは言わない」、「そんな考え方で行動していない」という内部にいると当然共有している常識がそこにはない。にもかかわらずなぜ、リアリティがあると評価されている作品があるのだろうか。

本作をよんで感じるリアリティは、現実の同じという意味なのではないのだろう。登場人物の言葉、心情のどこかに現実とつながっている何かがあるとき、当事者として共感を覚え、リアリティを感じるのではないだろうか。その意味で、より多くの読者に引っかかるように、非日常的な事件の加害者に同化する視点、被害者に同化する視点、当事者に同化せず現象を読み解く視点といった多面的な切り口を用意している点は作者の筆力というものだろう。誰に共感するかは読者次第というわけである。

中でも加害者の心情に同化していく主人公エイジの心情が丁寧に描かれており、彼に共通点を見出だし共感する読者が最も多いことは想像に難くないが、私は終始冷静に事象分析するタモツが終盤、学校から塾へ向かう途中メロンパンを一心に食べるシーンが印象的だった。冷静に分析家もどこかで当事者で、当事者であることはどことなく情けなく、笑いを誘う。どんな人にも当事者である場面があるのだ。私のもっともリアリティを感じたシーンである。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.75:
(5pt)

やっぱり良いです

流星ワゴンから松重作品を読んでいますが、どれも集中して読みふけることができる数少ないお気に入り作家のひとりです。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.74:
(5pt)

悪・犯罪そんなのは自分から遠い世界の話だって思ってた。でもこの話を読んで意外と近くにそれはあって、すぐ手を伸ばしたところには悪に手を染める自分がいる。少しでもふれてしまったらもう後戻りできない。この世界の危険さ、自分をコントロールする難しさを知った。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.73:
(5pt)

おもしろそう!

重松清さんの本をいろいろ読んでいますがこれは若い人にも読んでほしい本です!
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.72:
(5pt)

面白かったです!

あるテストの問題に使われていて、面白いなとおもったので買うことにしました♪

共感を持てるシーンがいくつかあり、すぐに読んでしまいました!

ちなみに私は本を読むことがあまり好きではないのですが、この本は何回も読めます!
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.71:
(3pt)

残念なところ

犯人が分かった時、クラスのみんなはどんな気持ちだっただろう。次の日の教室の様子を見ていると、なんか別落ち込んでいるような様子は私には見えなかった。それが残念なような気がする。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.70:
(5pt)

中学二年生の気持ちに少し近づく!

今度、中学生になる男子をもつ母親として
思春期の男の子の心の動き、変化が表現されている本なので
現実と結びつけながらとても興味深く読むことができました。
最後は色々な問題を克服していく...成長していく子供たちの話に
反抗期も期限つきなのかなとちょっと明りの見える話でもありました。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.69:
(5pt)

ニヤニヤしてしまう

誰もが経験する中学生時代
そこに、その時点に存在するリアルな感情が生々しく表現され、自身の中学時代を思い返し「あぁ、よくわからないけどわかる」と共感しついニヤニヤしてしまう

それに対し中学生を見るオトナ、中学生の息子を見る親
こちらも気持ちが共感できてしまう自分が居てさらにニヤっとさせられました
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.68:
(4pt)

非行少年と普通の少年との間は、紙一重か

妊婦の子どもを殺した犯罪少年は、例えば、将来、結婚し、妻が妊娠したときに、思い出すのだろうか。一生背負っていく辛さは計り知れないものであろうと慮る一節があった。
犯罪(暴力等)に駆られる衝動と、実際に犯罪するということの間には、紙一重なのかもしれない。文中には、消しゴムをコンパスで刺すシーンが取り上げられていた。刺さるときに強い反発を感じるが、刺さった後の柔らかさなど。不安や憎しみを抑えきれずに何かをしてしまうことって、意外に身近にあるのかもしれないと思った。

しかし、実際に何かをしたら、一生背負っていくべきものなのだ、「かわいそう」か「許せない」かに関わらず。犯罪に限らず、何かをするということは、多かれ少なかれ、一生背負っていくのだ。忘れるなら、忘れてもよいが、忘れられないものには一生付き合っていく義務がある。
そのようなことを、読後、考えさせられた。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.67:
(5pt)

息子にも読んでほしい。

個人的には「通り魔」よりも「岡野君」との関係性に興味を強く持ちながら読み進めました。

自分が中学のころに、エイジのように、もっと自分の気持ちに素直にもがいてみるんだったな・・と後悔したり、子供が大人に話せない理由にうんうんと納得したりするのと同時に、息子が中学生になったときには、それをしっかり見守れる親でありたいと思いました。

本棚においておいて、息子がいずれ手に取ってくれたらいいな、と思う作品です。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.66:
(4pt)

子供がいじめを訴えられない理由

いじめを受けたら周りの大人に言えばいい、当然そうするものだと言うが、実際は訴えられない子供の方が多い。何故か。一つの答えがここにある。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.65:
(4pt)

日本版「ライ麦畑で捕まえて」

主人公は東京郊外に住む中学二年生、名前はエイジ、付近で連続通り魔事件が頻発することになるが、その犯人は同じクラスのタカやんだった。
友達、学校、社会、好きになった女の子に想いを揺らす日常を描く。

重松清の著書は本書で4冊目になったが、これが一番好きだ。
他の書には精神的にも肉体的にもイタい描写が多くて、ちょっと苦手だったが、本書にその性向は薄く(その要素もあるが)読みやすい。
重松清の小説には、内容にはヤマもあるのに、書きぶりや主人公の心情はヤマもオチもなく平坦で、いつも「善」も「悪」も「あり」である。
本書では、最後エイジの天晴れな成長が見えたのが自分は嬉しかった。

それに剩え、主人公エイジの心の描き方がとても好きだった。
中学二年生、素直さも抜け、子どもの終りであり大人の始まりでもある。
世の中や社会、家族や友達が「嘘っぽく」感じるが、感性は培われていつつも、それを言葉や行動に移せずにもどかしさを感じる。

新世紀ヱヴァンゲリオンのパイロットは全員14歳という設定で、これも人生で一番多感で感情が揺れ動く時期であるからだ。
ヱヴァを心理学に託けて「解読」した本を幾冊か読んだが、シンジは『Q』でも結局、自分勝手な思考と行動で周りに影響を与えてしまう。
そういった意図があったかは分からないけれど、『エイジ』を読んで、シンジの行動も理屈抜きに「14歳だからね」で片付けられそうだ。

本書を読んでいて思ったのが、エイジが『ライ麦畑で捕まえて』(JDサリンジャー)のホールデン・コールフィールドと似ているということ。
ホールデンは世界が「インチキ」に見え、様々な人と関わっていくが、エイジの「嘘っぽい」と、ホールデンの「インチキ」はニュアンスが違いながらも、根底には似通った14歳のケイオスが絡んでいると思う。

ジョン・レノンを暗殺した犯人が『エイジ』を読んでいたら、これも発禁になっていたかもね、「なんて」。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.64:
(5pt)

◆もしもクラスメイトが通り魔だったら・・・?

中学生の子を持つ親なら誰もが通る道。それは思春期の子とどう向き合うかという問題だろう。
無論、自分だってその道を通って今に至るはずで、その頃の自分を思い出しながら子どもと付き合っていけば良いではないか、と部外者からは思われる。だがそうは上手く物事は運ばない。
たとえ親子といえども違う人格を持つ相手に、自分の思うようには当てはめることが出来ないからだ。
これまで重松清の作品は、様々なところで目にして来た。新聞のコラム欄や雑誌のエッセイ、さらには教科書から学習教材までと、それはもう誰もが何かしら目にしているのではなかろうか。
そのせいもあって、あえて重松清の小説を買って読むこともなかった。
ところが最近、職場の同僚から強く勧められて『エイジ』を一読する機会を得た。同僚が言うには、今どきの中学生を知るにはこの小説が一番手っ取り早いとのこと。もうじき50歳に手が届こうとする同僚の息子さんは3月で大学を卒業予定だが、中学校時代には様々な出来事があったらしい。
人並みに息子の反抗期と向き合ったたくましさは、職場でも健在で、今となっては良い思いでになっているようだ。

『エイジ』のストーリーはこうだ。
主人公のエイジは中学2年生。バスケ部のレギュラーとして頑張っていたのだが、膝を悪くして休部状態。
張り合いを失くして帰宅部生活を送る中、エイジの学区である桜ヶ丘ニュータウン近辺で通り魔事件が起きる。
それは一度や二度では済まずに度重なって、ニュースや新聞などでも報道されるようになった。
その後、捕まった犯人は、なんとエイジと同じクラスの生徒だったのだ。
一方、バスケ部ではエイジの親友である岡野がキャプテンとなり、チームを引っ張っていたのだが、どうやら部員たち皆からシカトされているようだった。そこには深い意味もなく、単なる「ノリ」で一人の生徒を集団で「消して」いくイジメが存在したのだ。

個人的な感想としては、確かに今どきの中学生を上手に描いていると思う。
校門の傍で待ち伏せしている報道陣から声をかけられる(インタビューを受ける)のを喜ぶ生徒がいたり、通り魔の被害に遭った人たちのことを他人事として、特に気にも留めない現状も、なんとなく想像がつく。
ただもっと掘り下げて欲しかったのは、イジメにあう生徒の心の痛み、嘆きだ。逆に、イジメをする側の「ノリ」とか面白半分な態度は、まるで見て来たように描かれている。
一方、後半にいくにつれて、エイジが少しずつ心の変化を遂げ、休部していたバスケ部に戻ろうと決意する。また、通り魔事件を起こした生徒が、謹慎処分後に登校するくだりも含めて、ちょっとしたピークとなっている。
このような盛り上がりが作品に色を与え、鮮やかな輪郭を伴い、青春小説として成功したのであろう。
この小説は、山本周五郎賞を受賞している。万人向けを意識したのか、明るくライトで、青春につきまとう暗い影のようなものは感じられない。現代を代表する青春小説だ。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.63:
(4pt)

自分にかかわるものすべてからキレてしまいたい。

主人公エイジは、同じクラスの同級生タカやんが通り魔事件で逮捕されたことから、自分自身がよくわからなくなってくる。
 次第に幻のナイフで他人を刺す自分を想像している。
 なぜこんなことを考えているのだろう。分からない。

 「キレる、という言葉、オトナが考えている意味は違うんじゃないか。我慢とか辛抱とか感情を抑えるとか、そういうものがプツンとキレるのではない。自分と相手とのつながりがわずらわしくなって断ち切ってしまうことが「キレる」なんじゃないか。」
 いまはぼくにつながれたもの全部からキレてしまいたい。

 そしてエイジがたどり着いたのは
「ぼくは,タカやんとの違いじゃなくて,あいつと同じなんだと噛みしめることで,タカやんにはならないんじゃないか,そんな気がする」
 との境地。
 自らの分からないという気持ちを受け入れることで精神的に一歩前へと歩みだす。
 タモツくんが一心不乱にメロンパンを食べるシーンを見守るエイジ。 
 この時点でエイジは、大人ぶってクールなタモツくんよりもずっと大人だ。
 本書は少年が大人への一歩を踏み出す成長物語なのです。

エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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No.62:
(4pt)

あまりにも息苦しい思春期。

直木賞作家、重松清の描く青春小説。

桜ヶ丘ニュータウンに住む中学二年生のエイジは、大好きだったバスケ部を辞めて退屈な毎日を過ごしていた。同級生の仲良しは、おちゃらけたツカちゃんと、何事にもクールなタモツ君。すべてはどこにでもあるありふれた日常のはずだった。ところが、町を騒がせていた通り魔事件の犯人がじつは同級生のタカやんだったとわかり、エイジたちの中で何かが変わりはじめ……。

青春小説と言っても気軽な明るい話ではありません。
むしろ、暗い。とことん暗い。でも、とてもリアルな話です。

同級生が犯罪を犯す、という通常はあまりあり得ないシチュエーションに惑わされてはいけません。じつは、そこはあまり重要ではないからです。
重要なのは、エイジや同級生たちが何を感じたか。そして、何を思い、どう行動し、何が起こったか。
これらのことは状況とは関係なく、誰もが経験したことのある感覚だと思います。
特別ではない、誰もが感じる苛立ち。

中学生の頃の息苦しさがまじまじと蘇ってくるようでした。
楽しくもあるけど、息苦しい。わけがわからない苛立ち。

淡々とした一人称の描写が余計にその感覚を目の前に浮かび上がらせます。よくわからない例えも、ものすごく効果的です。

中学生の息苦しさをその空気感とともに描き出した、すごい一作だと思いました。
エイジAmazon書評・レビュー:エイジより
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