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エイジ
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エイジの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 61~80 4/6ページ
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この本に描かれているエイジたちの時代は98年くらいだろうか。その時中学2年、まさしく私も当時同じ学年であった。その頃、確かに犯罪の低年齢化、「少年」による事件は社会問題になっていたように思う。当時の私にも、それらに対する何からの考えがあったと思うのだが、やはりどこか他人事であり、私自身、周りを見る余裕なんてなかった。だから、エイジと私の中学の頃とを比較すると、エイジは大分オトナに感じた。それでも私も日々真剣に何かに悩み、考え、必死だった。だから、すごく共感できる所が多かった。とにかく内容は素晴らしかった。同級生が良くて、とてもリアルで、中学生ってそうなんだよな。と何度も思った。友人関係とか意識とか小学生の頃とは劇的に変わるよなと。私は20過ぎて初めてこの本と出会った。当時の自分が読んだらどんな事を感じたのだろうか。 | ||||
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ひところ世間を賑わせた「十四歳」をテーマに描いた作品ですが、あまりに小説としてうますぎて、というのも、今の「十四歳」がやりそうなこと、思いそうなことでストーリーの軸を作りながらも、今の「十四歳」がやりそうにない、思いそうにないけれど、かつての「十四歳」がやりそうなこと、思いそうなことを同居させて描いていく作者の手際の良さが度を越えていて、あざとくさえ思えました。この作者の作品はどれもうますぎて、僕はちょっと苦手です。でも、僭越ですが、あまり本を読まない人に本を読むことのすばらしさを説明するのにうってつけの一冊だと思います(決して揶揄ではありません)。 | ||||
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重松先生は本当に人の心の中を書くのが上手い。 特に中高生の心理描写は本当に上手い。 自然と話に引き込まれていく。そんな感じがします。 もちろん話の内容も面白いのでお勧めです。 | ||||
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自分は中学生の時にこの本を読んで衝撃を受けました。まるで中学時代の自分が感じていることをそのまま本に書いたみたいで、思春期の心の荒みや行き場の無い破壊衝動、本当にリアルな本だと思う。大人になってから読み返すと格好つけたがりのくせの躓くとすぐ逃げる子供の頃の自分を思い出す。 「いつの時代でも私たちは大人が思っているよりもずっと一生懸命に生きていると思う。色々なことを必死に模索し拾い上げたり投げ捨てたりしながら自分の道を進んでる。」という最後の解説の部分を読んだ時いろんな意味で救われた。是非中高生や大人の方々に読んでもらいたい。 | ||||
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本書を読んだ人は必ず自分の中学生時代のことを思い出すのではないでしょうか?恋愛・友達・クラブ活動等、家族よりも仲間が大切だと感じ始める年代。そして青春時代の始まり。 誰しもがそんな時代を経験して大人になっていきます。たった数年間の学生時代に中にすごく多くのことを経験します。そしてそんな時代は二度と戻ってきません。もっと勉強しておけばよかったなとか、もっとスポーツをしておけばよかったなとか、あの時好きな人に告白しておけばよかったなとか…。そんな後悔することもある年代だから青春なんだと思う。 そんな青春時代を思い出させる本です。いま中学生の子供を持つ親も、これから中学生になる子供を持つ親も、子供が成人してしまった親にも、これから親になる人にもお勧めの本です。 | ||||
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中学の頃に繰り返し読んだ。 主人公、中学生の姿が本当に良く書けていて、物語の中の日常的な場面が自分の普段の生活と共通するものもあってストーリーに没頭してました。 イラストもとても良いです。 | ||||
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中学生の視点から、少年犯罪を描いた作品。 きわめて丁寧に中学生の生活ぶりを追っているので、共感が持てる。 身近なところで起きる少年犯罪というテーマは、石田衣良の「うつくしい子ども」と同じ素材だけど、料理人が違うとこうまで味が違うのか、って感じがします。重松さんらしく、ほろ苦いけど後味がよくしあがっている。 このテーマに興味のある方は、「うつくしい子ども」もあわせて読むことをオススメします。 | ||||
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読んでいくうちに主人公エイジに感情移入 してしまい、あっというまに読み終えてしまい ました。 エイジみたいな中学生活を送れたら 最高だと思います。(同級生が通り魔事件の 犯人で捕まってしまうのは切ないけど・・・) この作品に自分が中学生の時に出会いたかったです。 | ||||
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私が最も小説に望む、「キャラの個性」がよく出来ていると思。 エイジを始め、色々なキャラクターが生き生きとしていて、共感しやすい作品です。 ストーリーも面白くてサクサク読めました。 実際に読んでみれば分かります。 | ||||
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主人公・エイジと同じ日に日直をやるはずだった前の席の生徒が,通り魔事件を起こして逮捕されてしまう。“自分は彼になってしまうのか?”・・・そこから始まる彼の逡巡の日々が,勉強,部活,家庭,さらには淡い恋愛を通してつづられる。 クラスメイトの味付けが秀逸。典型的ガキ大将のツカちゃん,悲運の秀才・タモツくん,プロ市民予備軍?の小松までも,なぜか憎めないキャラになっている。自分の中学時代の同級生のみならず,教室,廊下,階段,トイレの風景まで,鮮明によみがえります。 自分の家庭を「ホームドラマみたいだ」とあざけり,ちょっと反抗を見せたりしても,結局は切り離せない葛藤。中学2年生という時期が見せる身体と心の急激な変化。主人公自身に重大な出来事はほとんど起きないけど,周囲の人々との関わりを経て,主人公の内面が少しずつ変わっていく様子を描くのは,やっぱり重松の真骨頂。 | ||||
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人間は常に変化してゆく生き物だ。だけど、小説上でそれを書くのはすごく難しい。たいていは、読者に、「あ、作者はここで主人公をこう変えたかったんだな」とばれてしまう。そんな風に切れ目が出来てしまっている小説が多い。だけど、『エイジ』では、現実の世界のように「いつのまにか」一回り大きくなる少年を、とてもたくみに描き出している。そこが、この小説のすごいところだ。 また、主人公のエイジの思考を細かく、順を追って描写している点においても、すごいと思う。『エイジ』には、ごまかしや、知ったかぶりや、わざとグロテスクに書いた部分がない。暗い、苦しい雰囲気になっても、それがあまりにもリアルだから、読者は嫌な気持ちにはならないと思う。 青春文学に興味のある人、あの、窮屈だけど輝いている時代をもう一度経験してみたい人は、ぜひ読んでみてほしい。勿論、現在エイジと同じ中学生をやっている人にも、おすすめする。読後にはきっと、すがすがしい気持ちになるだろう。 | ||||
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私が4番目に読んだ重松清さんの作品。 これまで読んだ3冊はすべて短編集で、長編の作品はこれが初めてでした。読んでみると、とても面白かったです。 私が読んだ4冊の中で一番好きな作品はこれです。内容としては、中学生の行動や想いが生き生きと書かれています。 自分が中学生の時に同じ事が起こったら、と感情移入しながら読めました。お薦めの作品です! | ||||
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子供の心理描写が非常に的確。 クラスメイト、それぞれの役割もきちんとつけている。 中学生、あるいは、何もわかってない大人は読んだほうがいいと思う。 今の,てゆうか、ちょっと前の、中学生の真実の一端が確実にこの本に含まれているから。 | ||||
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自分と相手との関係が煩わしくなって断ち切ることが「キレる」だそうだ。なんだそりゃ。「この中学生達の冷めた感覚、わからない」 「先生、もっとしっかりしろ」そんな感じだろうか。「キレる10代」問題は大人にあると思う。引っぱたいてでも正しいほう(まえ)を向かせる、そんな大人がこの作品には登場しない。そんなにスマートな大人で子どもに何を教えられる!?間違っているかもしれないけど、大人はもっとぐいぐい子どもを導くべきだ。自分にも迷い戸惑う中学生期があった。しかし自分には、「負けらんねーよ」自分達に真正面から態度で示してくれる先生がいた。今の先生達、もっと頑張ってくれよ!!不満に思いながら読み進めたが一つだけ。最後のクラスの雰囲気が好きだった。懐かしかった。そうくるんだっ、と暖かくなった。 | ||||
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私はこの本を姉に薦められて読みました。それまで重松清さんの本は一冊も読んだことがありませんでした。しかし読み進めて行くうちにエイジという登場人物そのものが気に入ってしまい目を離すことができなくなりました。 私がこの本を読んだのはちょうど中学生の時でエイジたちと同年代でした。だからこそ共感できる部分もたくさんありました。中学生の微妙な心を重松さんはちゃんとわかっていて、それをとても上手な言い方で表現しているのも素晴らしいです。また、登場人物のツカちゃんもタモツくんもみんな個性が生きていて読んでいて楽しかったです。 私はこの本を読んで、誰でも「キレて」しまいたい時はあってそれは中学生という複雑な時期にはあって当然なのだと思いました。今でも普段の生活などで疲れてしまった時にはこの本の好きな場面などを読んで元気をもらっています。この本はお父さんお母さんなどにも読んでもらいたい一冊です。 | ||||
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「キレ」てしまったクラスメートをもった中学生が 「キレる」ってどういうこと?と考え出してしまったハナシ。 著者は1963年生まれでわたしに近い世代ですが、著者が 描く「キレる」感覚、「すれ違う人を刺す想像」「周りとの 関係を全部キって逃亡したくなる感覚」は、あ~そんなこと 考えてたっけとドンピシャはまる。ただちょっと考えると、 我々世代が少年だった頃は日本は今ほど「希望格差社会」じゃ なかった。頑張っているとソレナリには何とかなった時代。 今の子供たちって「頑張ってもどうしようもない」って思う子 がどんどん増えているんじゃないか。そういう子の「キレ方」 ってこんなもんじゃないんじゃ、というのが読後感です。 | ||||
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NHKのドラマ「中学生日記」を見ているようです。中学生は中学生で、物語の中の実物大の中学生から学ぶものがあると思いますし、大人(親も含めて)は大人の見方で、謎多き思春期の中学生の理解し難いところを覗く事が出来ると思います。 | ||||
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この本は一言で言うととてもおもしろいです! 値段も安いので何の本を買おうか迷ってる人にはコレがお勧めです | ||||
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突然、クラスメイトが警察に捕まる。僕にはそんな経験はないけど、毎日のニュースや新聞を見ているとそういう経験をしている人ってけっこう多いんじゃないかな?と思う。 そういうとき、彼らはどんな反応をするんだろうか? クラスには色々な人がいる。エイジのような奴、ツカちゃんみたいな奴、タモツ君みたいな奴。色々な反応があるんだろう。こういう事態が学校で起こるのと会社で起こるのとではまったく違うことなのであろう。少年期の危うさというものはすぐにバランスを崩す。エイジのように勇気を持ち、結果的にうまく対応できる人間ばかりがいるわけではない。これは大きな問題提示であると思う。 「エイジ=時代、世代」が勇気を持つことが求められているのかもしれない。 | ||||
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思春期特有の理由の分からない苛立ちやどうしようもなさ、そして少年の成長がとても巧く書かれていると思いました。 ある日、突然クラスメイトが通り魔として逮捕される。実際にこんな経験は僕にはないけど、毎日のニュースや新聞を見ていると、こんな経験をしている人たちが意外なほど多くいるということが分かる。そんなときどういう反応をするんだろうか?エイジのような奴、ツカちゃんみたいな奴、タモツ君みたいな奴、色々な個性のある中で一つの出来事が起きればその個性の数だけの反応があるんだろうか? この作品の中ではエイジが勇気を示した。それで解決なんて虫がいいような気もするけど、そこには意味があった気がする。 エイジ(AGE=時代、世代)が勇気を持つことが今求められているのではないだろうか? | ||||
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