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エイジ
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エイジの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 81~100 5/6ページ
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この小説の舞台は中学校2年生なのですが、それが僕の年とほぼ重なり、 夢中になって最後まで読みきってしまいました。 この小説の著者、重松清さんのこの年頃の感情、性格の描き方がすごくうまくて、なんだか主人公のエイジがだんだん自分と重なっていきます。家族関係、友人関係、そして好きな女子との関係、それらに全部感情移入してしまい、この本を読んでいない時でもエイジのコトについて考えてしまいます。 物語もラストまでいき、その後には自分の中に余韻が残り、最高の作品だったことを再確認できます。物語はとりあえず終わったのに、モヤっとしたものが残るんです。良い意味で。 何度もいいましたが本当に良い物語で特に中学生ぐらいの年の人におすすめします。 | ||||
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「クラスメートが連続通り魔事件の犯人だったら・・」 と、犯人となる少年を心情を、犯人のクラスメートの視点で描いていく。「通り魔事件の犯人が、クラスメートだった」なんて非現実的な話だけど、 その中に、恋愛や受験、部活、友達関係、親に対する反発なんか、 中学生なら誰でも経験していることが絶妙に絡ませていあるから 現実的な話となっていて面白いんだと思う。思春期の中学生の頃の、一言では言い表せらられない、 混沌としていて、不安定で、反抗的で 何も考えていないようで、実は悩んでいたりして 冷めているようで、実は熱かったりもする 微妙な時期の心情をみごとに描いている。この本、誰が読んでも面白いと思う。 ・これから中学生になる人、 ・今、中学生の人、 ・昔、中学生だった人。 みんな、何かしら関係があって、感じるものがあると思う。 | ||||
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自分の中学生時代の、あのはっきりしない苛立つ様な気持ちが上手く代弁されていた作品でした。自分の意思を貫き通すには周りの目を気にし過ぎて一人立ちできず、少し不安定な、学校が全世界だった自分。読み進めるうちに切なく苦い思い出が鮮やかに蘇ってきました。 それぞれの登場人物もごくありふれた普通の中学生が無理なく描かれており、その人物描写も違和感を感じさせないほど自然で普通です。だからこそ「こんな子いたよなぁ」と思い出したりして、内容にリアリティがあって面白かったです。その中でもツカちゃんのキャラは興味深く、事件を通して彼が少しづつ変わっていく様はあくまで自然で、この小説の救いでもありました。 あまりにも面白いので3日で読みきってしまい、あっという間に重松ファンになっていました。 | ||||
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まるでNHKの「中学生日記」を見ているような内容でした。むろんよい意味で。子供心に縁の無い大人が読むのは無理がある作品です。淡々と主人公であるエイジの心情と身の回りの出来事で進む話は、クラスメイトが通り魔で補導されるという最初が一番の盛り上がり。それがきっかけで主人公が、プチ反抗期をのり越えるまでを描いた作品です。 子供でもなく、大人扱いもされない、不安定な時期である中学時代。お大人びている奴もいれば、ガキッぽいままな奴、その中間などなど、考えればその年頃が一番多感な時期であろう。「少年」「キレル」この作品を読むと、その二つの言葉はとても簡単には説明できない言葉だとわかります。 エイジの心の葛藤は誰しもが経験しているものだと私は感じましたが、皆さんはどうでしょうか? いい大人(私が生涯なりたくないもの。笑)が読むと退屈極まりない話ですが、昔を懐かしむ要素はたくさんあり、自分もそんなことあったなあと、思い出したりすることもあるのではないでしょうか。いろんな問題提起も含む作品ですが、最近の中学生生活が垣間見れて、私はまあまあ楽しく読まさせてもらいました。もちろんここに出てくる中学生がすべてではないでしょうが(笑)。 | ||||
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心の深いところを探っていくような描写がすばらしい。 「ライ麦畑」の主人公が不可解な心理を露呈するように、 この物語の主人公にも突発的に不思議な感情が起こることがよくあることに気づく。 この物語では、その過程が「ライ麦」より深く描かれていると感じられたので、すばらしいのだ。そういう気持ちはきっと誰にでも起こることなのだ、と読んでいて感じた。 | ||||
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私は、この本を読むまで中学生がメインの小説を読んだコトが無い。 主に読んでいた本は推理小説や伝奇など。あとは高校生がメインの小説などがあった。 それなのにこの『エイジ』を読むことにしたのは、図書館でこれの紹介文が目に入ったからである。 「キレる」という言葉。最初は、カッとなる意味でのモノとして受け取った。だが、次第に、その紹介文だけでも違うような気がしてきた。 なら、読んでみよう。 そんな気持ちで予約し、二週間後の借りたその日一日で読んでしまった。それだけ、この物語には引き込まれる。 私は今、高校1年生だ。 つまり、つい最近まで中学生。エイジ達と同じような生活を送っていたのだ。 私を作中の言葉で表せば『マイナー系』なのだろうか。それとも、ツカちゃんや、タモツくんのような『メジャー系』なのだろうか。それは他人の判断だから自分で考えるコトでもないような気がする。 だけど、マイナー系でいたいとは、思わなくなった。少し、話がずれた。 私が言いたいのは、これだけ物語に引き込む文章は、是非読むべきだというコト。 それは、図書館で本を返した日にこの本を近くの本屋で買ってしまったという私の行動が、この『エイジ』を薦めている一番納得できる行動なのではないか、とも思った。 | ||||
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初めての重松作品。ということでじっくりと読みました。$N$話の運びは上手で、流れるように読めたけれど、・・・うーーーーん。。。なんだかリアリティに欠けるというか・・・。どうしても、「オッサンが中学生ぶって書いてる感」が払拭できていない感じが。いまどきあんまり「チョー」とか使う子もいないし。$N$ただ、それぞれのキャラクターの味付けはかなりよくて、特にクラスのお調子者=ツカちゃんなんかはとても生き生きと描かれていたように思う。$N$$N$長編なので、まあそれなりの読み応えはあるかも。 | ||||
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自分も中学生になった気分になった。 とても、詳細に書かれていて、文章としてはとても読みやすい。 主人公、「エイジ」の視点で物語がすすんでいるからだ。少しのあらすじを読んで、全て読んでみたけど、一気に読みきった。これを、「若者」の考え方として、扱っては欲しくない。 これが、全ての中学生の考え方とも思って欲しくない。ただ、こういう気持ちを持っていることを忘れてはならない。 と思った。 今の自分の考え方の原点って、中学時代に出来たような気がする。 そのとき触れた本や、音楽や、人によって出来た部分って大きいと思う。 その変化がすごく描かれていて、爽やかさと同時に、ああ、自分はもうこの道は通ってきたんだな、と思った。でも、瞬間に心が中学時代に戻った。あの瞬間は、なかなかないとおもう。 | ||||
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物語自体はけっしてつまらなくはないと思います。 問題提起的な内容で、そこそこ読めるし。 でも「大人が大人のために書いた大人の自己満足のための物語」という感じがして、読んでいて不快でした。 描かれている中学生達もあまりにステレオタイプというか、表面だけをなぞっているに過ぎないのに、いたるところに「俺は他の大人と違って、君たちのことわかってるんだよ」みたいな匂いがプンプン。 「わかった気になっている」というのは一番怖いことです。それを押し付けられるのは子供にとって一番傷つくことです。 あまりオススメはできないです。 タイトルセンスが好みに合ってるので、他の本も気になってたのですが、さすがに買う気を失いました。 | ||||
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受験で取り上げられることが多い重松清とのことで、子供に読ませようと買い始めて早や2年。すっかり親子ではまっています。本は図書館で借りることも頻繁ですが、なぜか重松の作品だけは買っています。 それはやはり、どの本からも著者がまるで 現役の小・中学生でもあるかのように、子供たちの息づかいや気持ち・気分がリアルタイムで伝わってくるから・・ エイジは、まあ典型的なちゅー坊。 家族とも会話をするし、学校には好きな子もいる。部活のバスケは足の故障で宙ぶらりんの状態。クラスメートからの受けもいい方だ。そんなある日、同級生が通り魔事件で捕まる。一応いい顔をし、キレル手前でセーブしてるエイジも、いっそう心の葛藤にゆれる。実のところ、周りはムカツクことばかり。エイジの気持ちは読んでいて、痛いほどだ。 彼の名は栄司、ゆれるAgeでもある。 | ||||
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一般に少年犯罪がおこった場合は、被害者に対する同情、そして加害者の異常さを際立たせる報道ばかりが目立つように思う。 しかし、この中では、タカやんの起こした事件を機に、クラスメイトはそれぞれの観方でこの事件について思いをめぐらせていく。そしてそのなかでも、エイジの関心の持ち方というのは、これまで意外と語られてこなかったように思う。 大人によって書かれながらも、いわゆる『大人の考える子どもたちの世界』ではない世界が描き出されているところにこの本の魅力があるように感じた。 | ||||
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主人公のエイジのごく普通の中学生活が 誰にでも経験したことあるような内容で凄く共感が持てた。 エイジだけでなく、彼のクラスメイト、母親に父親、姉に学校の先生。 どのクラスにも居そうなクラスメイトに、どの親も言いそうな台詞 ごく当たり前で普通なことが物語りになっていて 逆に共感を抱けるんだと思う。そのごく普通の生活に訪れる通り魔事件。 一時期、日本では通り魔事件が多発して居た事があり それも未成年の事件が多かった。 読んでる間、その時代背景が脳裏によぎり 当時のマスコミの騒ぎようや、自分の親が言っていた台詞が重なっていった。とても読みやすく、共感しやすく、現代的なストーリーだと思います。 | ||||
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まず、テーマの選択が多様な作品を残している重松清独特で、いつもよくこんなに子どもの気持ち(あくまで私の子ども時代ですけれど)、 煩悶を理解することができるなぁ、と不思議な共感を感じてしまいます。 重松清には純粋な主人公を描いた小学生でも読める作品とちょっと過剰?ともいえるいじめなどの描写をした作品、また、所々に性描写の見られる作品があります。 これは『きよしこ』ほどの心の底からのメッセージ性はないものの、着眼点の面白さから言っても 小学生でも共感できる部類に入れていいと思います。 私自身、朝10時過ぎから読み始め、お昼ご飯を忘れて最後まで一気に読みきってしまい、重松清の世界に引き込まれ、私自身も同級生になったかのような感覚さえ抱かされました。 重松清の問題提起は非常に優れたものであるし、氏の出した結論も、個人的にはうなずけるものであったと思います。 とにかく一度読んでみる価値は十二分にあると思います。 | ||||
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重松氏のこの作品は、まるで下手な翻訳文学のように、日本語の音的な起伏がなかったので、自分にとっては読む必要はなかったと思われた。 小学生でも大丈夫そうな読みやすさだが、それだからといって内容が特に優れているという印象も持てなかった。 悪く言えば、ソツはないけど取り柄はそれ以上にない…。本作を楽しめる人はいると思うが、買ってまで読む必要はなかったし、再読することはないだろうし、重松氏の作品は二度と読まないだろうと思います。 | ||||
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私はレビューを見てこの本を買うことを決めた。見たこともなく、面白いのかどうかも分からないが、とりあえず半信半疑のまま買ってみることにした。しかし実際読んでみると今までの不安をよそに、このエイジの物語はとてもおもしろかった。もし、私のクラスの誰かが人を殺していたら・・・なんて考えたこともなく、もしあったとして、その人が学校に来ても私は冷たい目でしか見れないだろうと思った。 エイジは中学生で、私も共感できるものもあった。しかし、考え方はずっと大人だった。読んでみて自分だったらどう考えるだろうとか、自分だったらどうするだろうと、自分も物語に登場しているような気分にさせてくれた(^_^) | ||||
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主人公エイジの淡々とした語り口が、通り魔事件を中心に描かれる物語を的確に伝えていきます。いかにも普通の中学生が思うようなことを普通に語っています。日常的登場人物と舞台設定の中での、通り魔事件という非日常的なことという構図でしょうか。肩の力を抜いて読む事が出来ました。2ページ毎に挿入されているイラストは何故か妙に気になるほどの存在感があります。イラストの良さが際立ち過ぎるほどに物語にインパクトが欠けている感もありますが、何処にでもいる中学生という設定なので、それでいいのかもと納得もしてしまいます。それでも主人公が好意を寄せる女の子との幾つかのやりとりは、胸が淡い気持ちに満たされます。 | ||||
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現代の家族や少年の世界を描く書き手として、重松清は秀でた作家である。たとえばこの『エイジ』では、重松の視線は主人公である中学2年生・エイジの内側にあり、そこから世界を眺め、自分と世界のつながり方に呻吟している姿を等身大に描こうとしている。それは、90年代末の東京の中学生が使っていたしゃべり言葉を、そのまま作品中につかうという会話の描き方に象徴されている。マスコミは‘キレる14歳’といったくくり方で、少年犯罪を報じた。それを重松は主人公のエイジやツカちゃんを通して、キレる=凶暴ではなく、他者との関係を「切る」ということを彼らの成長痛への幅のあるまなざしをとおして、そんな単純なものではない、と語っている。理解ある大人に囲まれた子どものつらさ、ということを考!えたことがあるが、まさにエイジたちが語っているのは、そういった大人のあり方にどう反発したらいいのか、どう自己表現をしたらいいのか、その道筋を探す時期の戸惑いなのだろう。この本を読めば中学生のことが分かる、なんて乱暴なことは言わない。でも大人が忘れてしまった、中学生の頃の気持ちや視線を改めて思い出し、考え直すきっかけにはなる1冊である。 | ||||
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重松清の小説に出てくる小中学生はまるで本物のように生き生きしている。会話のテンポがよくユーモアもある。しかし重松作品は面白くて感動的なだけではない。ごく普通の誰もが体験しうる恐怖が描かれているからこそリアリティーがあるのである。 主人公のエイジは公立中学の二年生で、成績もよくクラス委員に選ばれるほど人気がある。三年の抜けたバスケ部では中心選手で副キャプテンをしていたが、成長期に特有の膝の病気で休部する事になり、親友でキャプテンの岡野と喧嘩してしまう。それから歯車が少しずつ狂いはじめる。 エイジの両親は優しくて理解があるが、うそ臭くてうっとうしく感じることがある。片思いの女の子には、クラブの後輩の女の子と付き合っててほしいと言われたり、バスケ部で孤立している岡野を助けてほしいと頼まれたりする。そして通り魔事件の犯人としてエイジのクラスメートが捕まる。そういったことがエイジをだんだん不安定にしていく。勉強時間は増えているのに集中できず成績はどんどん下がっていく。 エイジははじめ通り魔の気持ちを理解できないでいたが、クラスメートの言葉がきっかけで、自分の中にもそういう悪意があることに気づく。そして、想像のなかでクラスメートや通行人にナイフを刺すという体験をする。このへんの描写はまるでホラー小説を読んでいるようにどきどきする。ほんとうに人を刺すのではないかと思われるほど迫力がある。 エイジは自分の中にある悪意を知り、通り魔のクラスメートと根は同じなのではないか思い動揺するが、最後に自分は自分でしかないことに気づく。 本書はひとりの平凡な中学生がキレていく過程を実にリアルに描いている。エイジの行動や考え方から今の中学生の傾向を読みとることは可能だろう。しかし、それを安易に一般化することは避けなければならない。結局のところ、これはフィクションであり、ひとつの可能性にすぎないのだから。 | ||||
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エイジのごく何気ない日常生活が生き生きと描かれている。通り魔の犯人として逮捕された同級生をきっかけに、クラスは事件をそれぞれに受けとめる。誰の心にも潜む闇が、主人公を通じてリアルに伝わってくる。鋭く現代をえぐりだしており、社会や家族に向かって発言できないエイジのもどかしい心境が痛い。読後は爽やかだが、やはりどこかせつない。 | ||||
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