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エイジ
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エイジの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全101件 1~20 1/6ページ
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キレる少年という表現が当時マスコミを賑わせた。 現実には少年犯罪は激減しており、キレる少年なんて増えてはいなかった。 マスコミが作った虚像なのだ。マスコミは常に治安の悪化を叫び続ける。今だってそうだ。 現実には犯罪が激減して、刑務所を減らすところさえ出てきてるのに。 この小説もキレる少年の心情を描いた作品だが、現実認識が誤っているので当然、作品としても誤っているとしかいいようがない。 どうして小説家やマスコミ、評論家は政府統計すら見ないのか。 なんで治安が悪化してると思いたがるのか。子供が凶悪になってると思いたがるのか。 どれだけ子供に寄り添って書こうと、間違った認識からは間違った答えしか出ない。 | ||||
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重松さんの作品を初めて読みました。中学生が起こした通り魔事件を筋にした小説ということで,わくわくどきどきを期待して読みました。事件が起こるまではふむふむと思いながら読んでいましたが,事件が起こっても,犯人が分かっても盛り上がらず物足りないです。それは「分かった」「分からない」など葛藤,不安,悩み,苛立ち等,エイジや回りの中学生の心情が後半でこれでもかというくらいずらずらと出てくるだけだからです。ちょっとうんざりしました。事件の経緯や動機,事件を起こした中学生の内面などほとんど描かれていません。そこのところを期待して読んだのですが。推理小説ではないことは分かりましたが,多感な中学生の心理を代弁して小説にまとめたのでしょうが,当事者の中学生を置いてきぼりにして周りの子どもたちの会話文や心内語を多用しているのでくどい感じがします。家族,先生には言えないことでもたとえ間違った行為を行ったクラスメイトにはなにがしらのアプローチがあってもよさそうです。また,あえて作者は書かなかったのだとは思いますが,先生たちも誰一人事件のことに触れないのも不自然です。結論,中学生一人一人が何をどのように考えようと,それについて周りの人間がとやかく言うのは余計なお世話ですが,中学生は乱暴な言葉使いをするのが当たり前,だけれども,中身は誰でも純で大人が考えている以上に複雑なんだというのを言いたかったのでしょうか。 以上,とっくに思春期が過ぎ去ったおじさんの感想です。 | ||||
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主人公の葛藤が伝わってきました。少年犯罪をマスコミが取り上げる世の中、正しいことを報道して欲しいけど、彼らの先の人生はどうなるのだろうなど、考えさせられる一冊でした。 | ||||
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中学二年生の少年エイジを主人公に、二学期開始からの三カ月を描く。登場人物はどこにでもいそうな普通の男子中学生とその家族、同級生たちである。そこに発生する、連続通り魔事件の犯人がエイジたちの同級生だったことが、彼らの日常生活に波紋を投げかける。 神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件)の翌年である1998年の新聞連載小説で、おそらく事件に影響を受けて書かれた作品だろう。あとがきでは、テレビなどで報道される少年犯罪のニュースから、同級生として事件を体験した少年少女たちがどのような心境だったかを想像したことが創作の動機として明かされている。作品内に登場するゲームソフトタイトル(『XI』)などからも、連載当時の時代を舞台としていることがわかる。 家族、学校、友だち、恋愛、部活、勉強、性、イジメなど、中学生らしいテーマが一通り盛り込まれている。通り魔を扱ってはいるが、前述の神戸連続児童殺傷事件のような残虐性は低く、サスペンス的な要素も薄い。学校内で起こるイジメも極端に陰湿なものではなく、基本的には平和な中学校生活がベースになっている。主人公と家族との関係性も非常に良好で、両親とテレビゲームに興じるような温かい家庭生活が描かれている。このように総じて微温的で、小中学生も含めて多くの読者が読んで支障のないソフトな小説になっている。一方、心の闇に深く切り込み考察するといった、踏み込んだ内容ではない。 例えるなら、『中学生日記』に連続通り魔事件を織り込み、教師の活躍を削いだぐらいか。作品の時代的に、「キレる」「うざい」といった言葉がまだ新鮮だった頃を思い返す。本作が当時、どのように受け取られたかわからないが、20年後の今読んでかなり長閑に感じた。 | ||||
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子供の時間潰しに十分でした | ||||
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問題提起なんじゃないかしら、これは。 臭いものに蓋をしたり、知っているのに知らないふりをする風潮にぽとんと石を投げ込まれた感じ。 | ||||
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青春小説ではない。 人生で最も微妙な時期である中学生時代を男子の『僕=エイジ』の心のなかから描いている。 | ||||
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「通り魔の犯人は同級生だった・・・。」 こんな宣伝文句に惹かれて、あれ?これって薬丸岳の「Aではない君と」みたいな作品なのかな?と興味を持ち、思わず購入。 読んで、「あーしまった!作家は重松清氏だった。」と思い知るも時既に遅し(笑) 宣伝文句から超ドロドロを想像するも、重松氏の作風で、ドロドロなんてある訳もなく・・・。この人はどんな内容も爽やか~っと書いてしまうのを忘れていました。 ということで、本書は移り気な非常に繊細な少年の心情を描いた綺麗すぎる青春小説となっています。自分にとっては、ほぼ忘れかけていた気持ちが、なんとなく甦ったようで、胸がチクチク痛みました。 若い頃ってなんで、あんなにイライラしたり、悩んだりできたのでしょうか?精神と肉体のバランスが取れていないから??? でも、幾ら肉体的に若くても、あの頃に戻りたいか?と聞かれれば、今だから言えるのかもしれませんが、当時の自己の存在のあまりの恥ずかしさに、「いえ、結構です。」と答えるだろうなぁ。(笑) 他の人はどうなのでしょうかね??? | ||||
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時期は定かではありませんが、確か中学生の時に読んだ記憶があります。 当時、いつのまにか自分を重ねて真剣に読んでいました。 いい意味での「可能性」と言う言葉しか知らなかった私に悪に染まる可能性もあるのだと教えてくれた作品です。 悪は常に自分の中にも存在し、何がきっかけで芽吹いてしまうかわからない。一度芽吹いてしまったら、きっと後戻りはできない。 当時の若さ故の危うさ、脆さに恐怖を覚えた作品で一生忘れないと思います。 思春期に読むことができ良かったと思います。 | ||||
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amazon商品紹介から以下、 受賞歴 第12回(1999年) 山本周五郎賞受賞 内容紹介 ぼくの名前はエイジ。 東京郊外・桜ヶ丘ニュータウンにある中学の二年生。 その夏、町には連続通り魔事件が発生して、犯行は次第にエスカレートし、ついに捕まった犯人は、同級生だった――。 その日から、何かがわからなくなった。 ぼくもいつか「キレて」しまうんだろうか? ……家族や友だち、好きになった女子への思いに揺れながら成長する少年のリアルな日常。山本周五郎賞受賞作。 主人公「エイジ」が事件と遭遇し心の葛藤と向き合っていく成長物語と言えばいいかな。 1998年に『朝日新聞』にて連載され、2000年7月20日にNHK総合テレビで本作を原作とした同名のテレビドラマが放送されたらしい。 東京近郊のニュータウンに住む中学2年生のエイジ(高橋栄司)の日常生活を通し、連続通り魔を実行した同級生、挫折したバスケットボール、好きな女の子、元親友への想いをリアルに描く(Wikipediaより)。 ありそーな事柄を織り込んだ話となっている。通り魔とか愚蓮とか色々。 だからリアルさが増して面白いし読み進めてしまう。 最後、「キレる」について。なるほどそういう解釈なんだと知った。 問題が心とともに複雑になっていって最後に昇華される。 きれいにまとまった作品だと思います。 | ||||
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自分の前の席の子が通り魔だった 主人公のエイジ。 他にもごく普通にいそうなキャラの子たちが 出てきます。 このあたり、綿密に調べていらっしゃるのでしょう。 重松本にはいつも感心させられます。 中1の娘がこの本で夏休みの感想文を書いたのですが 思わずうなってしまう内容でした。 | ||||
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重松清は好きで、よく読んでいます。ぼく達と同じぐらいの年齢の登場人物が多くて、とても読みやすいです。 「エイジ」の主人公は、普通の中学二年生。お父さんとお母さんはとても仲がよく、家族思いです。でも、高校二年の姉やエイジは、わざわざ誕生日パーティーを開いて、ケーキを用意してくれるような両親が、嫌いではないけれど少しうざったく思う気持ちもあります。エイジという名前は、漢字で書くと「栄司」ですが、AGEという英語にも読めます。それはお父さんが若い頃に好きだったバンドの名前だそうです。そのバンドから名前をつけたのかと聞くとお父さんにはぐらかされました。お母さんは、普通の女の子がそのまま大人になったような性格で、姉が耳にピアスの穴を空けた時には、夕ご飯を作らずに、ヘッドホンをつけてずっとユーミンの音楽を聴き続けるような人です。ここでは思わず笑ってしまいました。 友達は頭がよく、何でもできるけれど、クールなタモツ、クラスを笑わせることを生きがいにしている少し不良っぽいツカちゃんなど。そして密かに好きだと思っている相沢志穂。 エイジは膝の故障でバスケ部をやめてから、気持ちが晴れません。そんな時、町で連続通り魔事件があり、とうとう襲われたために流産した女の人までが現れました。初めは人ごとのように思っていたのですが、とうとうつかまった犯人がなんと同級生のタカちゃんだったのです。 この時からエイジの心の中が揺れ始めます。まったく目立たないタカちゃんがどうしてあんな事をしたのか? 興味本位でタカちゃんの写真をくれという塾の生徒、急に校門前での出迎えや見送りを始めた先生達、あんな事はしないでねという母親、根掘り葉掘り質問をするマスコミ、それらすべてに対してエイジはいらつきます。そして、自分とタカちゃんはどこがちがうのか? 自分自身そうなっていてもおかしくないのではないか? そのうちエイジは自分が通り魔になったことを空想し始めます…。 この小説は登場人物一人一人がとても丁寧に描いてあり、しかもそれぞれの人物に物語があり、それがストーリーにつながっていきます。 例えば、エイジは相沢志穂から話しかけられて一瞬舞い上がってしまいますが、実はバスケ部でコンビを組んでいた岡野が、部員からシカトされているので、戻って助けて上げてほしいという頼みでした。でも、そういう「正しい友情」ごっこのようなことはカッコ悪いと思って拒否します。相沢のことは好きなのに、そして岡野のことは助けたいのに、自分のプライドはゆずらないエイジを描くことによって、揺れる心を表しています。相沢にしても、タカちゃんがクラスメートの女子に冷たくされて、腹いせに犯行に及んだという週刊誌の記事を読んで、それは自分のことではないかと思い始め、悩んでいます。でも最初にタカちゃんが保護観察になり学校に出て来たとき、最初に話しかけたのは相沢でした。高校の教師をしているお父さんにも、タモツにも、ツカちゃんにも、エイジにインタビューした記者にもそれぞれのドラマがあるのです。 このように登場人物一人一人のドラマに夢中になって読んでいくうちに物語が進んでいく感じでした。 重松清は小学生から高校生までの子どもを主人公にします。そして、主人公の心の中にあるもやもやした気持ちを、書いています。主人公はごく普通の人物です。でも、悩みはあります。大人ならストレス解消の方法がたくさんあるでしょう。でも、子どもはお金もなく、訴える言葉の力もありません。そういう彼らに成り代わって彼らの気持ちを書く作家だと思いました。 例えば、イジメのシーンを他の作品でもよく描いています。けれども、いじめられている人物は決して親にも友達にも相談しません。新聞などでもそういう話が載っています。いじめられているのなら相談すればいいと言いますが、もちろんそれは正しいのでしょう。でもなぜ、相談できないのか? それを考える意見はあまり聞きません。重松清はその理由を考えるために彼らのところにまで降りていきます。そして言います。それは彼ら自身にもはっきりわからないけれど、彼ら自身を成り立たせているプライドなのだと。そして、誰にでもプライドがあり、その扱いに悩みながら生きて行くのは大人も子どもも同じなのだと。 | ||||
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Amazonじゃなくてブックオフでたまたま見つけたので購入してみましたが、とても面白くて中学生の気持ちがわかりやすく表現されてて、自分の中学時代と比べたりしながら楽しく読ませてもらいました。共感できる部分が多かった | ||||
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14歳の少年を主人公とするストーリーです。 未成年の犯罪を同じ年代、身近な人の目線から考えるときに参考になるかもしれません。 青春小説で、重く暗い内容ではなく、家族や友人との生活の一部を切り取った内容になっています。 | ||||
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全く面白くなかったです…40代女性です。高評価レビューに惹かれて読みましたが、何が言いたかったのか全くわかりませんでした。 | ||||
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美品でした。 本の購入は初めてでしたけど またお願いしたいです。 | ||||
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少し難しかったみたい。 来年の読書感想文用にしたいと思います。 | ||||
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本書の主人公は、東京郊外のニュータウンに住み、地元の公立中学校の2年生 のエイジ。そのエイジの一人称で語られながらお話が進展していきます。 このお話の初出は朝日新聞の連載で1998年。神戸連続殺傷事件に代表される 凶悪な少年犯罪が起こり、少年法の是非をめぐって様々な議論もなされた時代 である。その「時代」を、本書の中でも随所に感じさせる。 エイジの住む桜ヶ丘ニュータウンで通り魔事件が相次いで起こっていた。妊婦 の赤ちゃんが亡くなってしまうという惨劇も引き起こしていたこの事件の犯人 がつかまった。エイジと同級生の男子生徒である。クラスの中で、目立たない、 エイジもほとんど話したことのない生徒であった。 この本では、このような状況において、学校や担任教師の対応、親や保護者の 対応、マスコミの動きなどをえがきながら、中学校2年生が、友人関係や親との 関係、恋愛や勉強や部活など、生活は様々な側面に取り囲まれていることを、 それぞれ性格の違うエイジ、ツカちゃん、たもつくんという3人の中学生を 通してえがいている。そして、生活の微妙なバランスや心のバランスが崩れる ことで、誰もが「少年A」になりうる心境を丁寧に、たくみに描いています。 扱われている内容自体は少年犯罪ですが、そこだけをフォーカスして世界を 描いているわけではないところがすごいです。日常のちょっとしたトラブル や恋愛感情もえがくことで、「等身大の中学生」の世界が表現され、本書の テーマにより現実感を与えてくれています。 第12回山本周五郎賞の受賞作品です。 | ||||
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ごく普通の中学生の周囲で起こる事件を通して、その心のあり方が実にうまく表現されていると思いました。 彼のクラスメイト、母親、父親、姉、先生たちがリアルに描かれている。 ごく当たり前で普通なことが物語りになっていて共感がわきました。 中学生という難しい子供をもつ親としては、とても参考になりました。 読みやすく、共感しやすく、現代的なストーリーで、特に中学生を持つ親にお勧めです。 | ||||
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思春期の心の機微をとてもよく描いている、興味深い本でした。映画もあるというので見てみたい | ||||
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