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さよならダイノサウルス
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さよならダイノサウルスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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タイムマシンを使って過去へ、しかも6470万年前の世界へ旅する物語。と、そのように言うと単純に聞こえるが、この物語が目論んでいるのは「恐竜がなぜ絶滅したのか」に対してSF的な回答を与えることであるのはもちろん、「火星と木星の間に小惑星帯がなぜ存在しているのか」という謎への答えを提供することでもある。当然ながらそれらの答えはSF的なものなので、現実の仮説として有効なわけではないのだが、しかし一方で、それらの回答をでっち上げるために持ち込まれた「ゼリー状の生物」の「その後の顛末」は、一体「****」がどこからやってきたのかということに関する「実際にある仮説」そのままだったりする。邦題のタイトルに引き摺られて「心温まるアドベンチャーSF」だと思ったら大間違い。むしろソウヤー版「ジュラシック・パーク」。 | ||||
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恐竜絶滅の謎を解くためにタイムマシンで白亜紀にトラベルした科学者二人は、そこで言葉を発する恐竜と出会う。恐竜がしゃべる謎とは?絶滅の理由とは?という冒険SF。 まず恐竜が言葉を話すというファーストインパクトがユニーク。ここでぐっとつかまれた。その後、しゃべる恐竜との交流をまじえながら、その正体と白亜紀の環境に迫っていく過程は冒険小説としても心躍るものだった。ばらまかれた伏線が回収され、描き出される身近なテーマもずばっと決まってお見事。緻密さにこだわる読者には向かないかもしれないけれど、大上段に構えられた奇抜な設定と、ばらまかれた伏線を豪腕でもって回収していく展開でSFの楽しさを存分に味わわせてくれる傑作。 | ||||
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何ら汚れや破損もなく良い状態で到着し、とても満足しています。 時間旅行を起点としたこの物語は、日進月歩のSF界では既に古典でしょうが、未だ面白いテーマです。 また、白亜紀末の恐竜絶滅の推論と絡めている点も興味深く、楽しんで読みました。 。 | ||||
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作品の骨子となるアイデアは評価したい。 が、ストーリーとしては私は評価しない。 登場人物も少なく、比較的狭い範囲での事象が並んでいて ストーリーが進んでいくのだが そこには ドキドキ感が不足している。 謎解きのような趣をみせてくれた『星を継ぐもの』(J.P.ホーガン)は 何度読んでもおもしろかったが たぶん本作は 二度以上読もうとは思わないんじゃないかな。 ちょっと期待はずれでした。 | ||||
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タイムマシンを扱ったSF小説や映画は多々ありますが,タイムマシンがなぜ存在しなければならないのかというところまで踏み込んだ作品を読んだのは本書が初めてでした。 本書は「秒読み」と題される章の間に「境界層」と題される章がはさまれるかたちで進行します。 「秒読み」の章は,古生物学者である「わたし」と同僚「クリックス」が恐竜絶滅の謎を解くためタイムマシンで過去へと遡る物語。 クリックスは私の古くからの友人であったが,現在私の元妻とつきあっており,わたしとは性格が正反対だ。当然いろんな場面で意見が対立する。恐竜が跋扈する世界でのとんでもない発見。恐竜絶滅の原因どころか,巨大な恐竜が存在する理由までが明らかにされるのだ。 「境界層」の章では,妻と離婚をしていない時のわたしが自分のPC内に自ら記載した覚えのない日記を発見する。この日記の内容がなんと「秒読み」の章の物語なのである。記載された内容から自分が記載したに違いないが,これは一体どういうことなのか。わたしは妻をクリックスに奪われる運命なのか。その謎を解くためタイムマシンの開発者を訪れるという物語。 ソウヤーのSF小説は見事なエンターテイメントですが「ターミナルエクスペリメント」同様,妻との不仲や父との関係など妙に人間くさいところがあり,これらが物語と密接に関係しているのです。 一つの作品を読み終わると他の作品も読んでみたい,そう思わせるのがソウヤーの魅力です。 | ||||
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恐竜絶滅の原因やタイムマシンで過去に遡ることの理論付けなど、さまざまなアイデアが盛り込んであり、SFを読む楽しさを存分に味わうことが出来ると思います。 また、予算不足でタイムマシンに使い古しのロッカーが設置されているなど、リアリティがあるような無いような細かいくすぐりも個人的には好ましく思いました。 | ||||
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このとんでもないストーリーはどこから生まれたのだろうかと想像すれば、やはり恐竜の繁栄と絶滅に対するひとつの大胆なSF的仮説が基ではないかと思える。そのためには異星人に登場してもらわねばならず、そこでもう一つ、異星人の正体(故郷の星と彼等の特性)に関するアイディアを組み合わせて、だとしたらタイムマシンが必要だとか、恐竜にあることをさせることができるとか、論理的にひとつの小説世界を組み立てていったのだろう。それだけに、様々な謎が最後にすべて解決されていく収束感、カタルシスは見事である。 作者自身も影響を認めているというJ・P・ホーガンの『星を継ぐもの』にも通じる上出来のSFパズラーだ。 | ||||
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タイトル(邦題)からして、ハートフルな、人間と恐竜のふれあいドラマかな? と思いましたが全然違いました。(多少はそういう面もありますが) 結構トンデモ話なんですが、現代でも諸説論争されている恐竜の繁栄と絶滅 のストーリーに、作者は鮮やかな解決を与えてくれます。 よくよく冷静に考えればありそうにない仮説ですが、一方そうであっても納得 してしまうような、アイデアにあふれた夢のあるストーリーです。 主人公の妻との不和、パートナーの学者とのヒューマンドラマが絡まって進み、 やや話が重過ぎて素直に楽しめない感もありますが、全体としては、合格点以上 の優れたエンターテイメントです。 | ||||
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ソウヤーのデビュー作にして全世界にソウヤーという素晴らしい作家の存在を知らしめた出世作。 恐竜絶滅の謎を解いてしまうが、 私はそのメイントリックもさることながら、 ガジェットの使い方が巧いと思いました。 SFは未来予測小説とイコールではないが、 SF作家が予測したテクノロジーは次々と現実のものとなった。 だが、SF界が読み違えたテクノロジーもある。 それはパーソナルコンピュータの普及である。 本書の主人公は常にノートブックPCを持ち歩き、 ラストの大アクションは、プログラムの打ち込みという素晴らしい現代的な冒険SFである。 導入部はギャグかよ! と叫びたくなるすんごい描写から始まるし、 ソウヤーで一番読みやすい作品ですな。 | ||||
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二人の古生物学者が、タイムマシンで白亜紀末期にタイムトラベルをする。二人が旅立った世界には、恐竜と私が予想もしていない物が待っていた。最後に、恐竜の絶滅の謎が解ける。 この物語を読んでいて、知らない言葉に何度も当たりました。そのたびに、PCで検索していました。作者は、科学的な知識だけでなく、サブカルチャーから政治経済まで、幅広い知識を持っているなと検索するたびに思いました。知らなかったことが意味だけでも知れて知識が増えた気になりました。 アイデアが凄い。恐竜の肉の味まで描写されてます。一つのアイデアが別のアイデアを生み、恐竜がなぜ滅亡したのかの回答を導き出しています。また、途中で別の謎の回答も用意されてます。 話の構成が素晴らしかった。主人公の抱えている個人的な問題までが、ストーリーと密接に関わりあっているのが、後半に解り思わずニンマリしました。アイデアの見せ方は、理路整然としていて良かったです。けど、最後が無理やり収束させました。という強引さを感じてしまいました。 | ||||
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もともと恐竜好きなのもあったのと、話に引き込まれたのとで一気に読んでしまいました。(主人公の個人的なこまごました話の部分はとばし気味にしてしまったけど・・)なぜ恐竜は絶滅したかとか、その他のことも最後に謎が解けて、しかも現実とすべてつじつまが合うのですっきり。発想が面白いなぁと思いました。文章が硬くないので子供でも読めるのでは。恐竜好きにもSF好きにも楽しめそう。 | ||||
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物語の舞台はカナダ。タイムマシンで白亜紀に飛んだ古生物学者2人が見たものは、 「待ってよう」 と、いいながらドスドス追いかけてくる恐竜の姿だった……。 どうです、どうです? この導入部だけでも読んでみたくなるでしょ? 言葉を喋る恐竜の正体は○○○だといいたくてたまらない。でもネタバレになってしまうのでいえない。こんなこと、SFには珍しいんじゃないだろうか。 どうして白亜紀には巨大な恐竜が存在したのか。 どうして恐竜は突然絶滅したのか。 そんな科学ミステリーにも答えてしまうオドロキの1冊。 | ||||
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