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追撃の森
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追撃の森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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ジェフリー・ディーヴァーの本は全て読破していますが、 今回は、いつもより爽快感が無かったです。 それはなぜか?犯人が思いのほか冷血でなかった。 どこか憎めない殺し屋2人組であった、今回は意図的に そのような設定にしているのだと思いますが、私としては 悪は心の底から憎めるような犯人像であればあるほど、 ラストの爽快感が得られるので、ちょっと残念である。 深い何も無い森での、逃走シーンはちょっとダレる部分も、 でもその割に、急な展開も多く、あれ?って感じでした。 女性保安官補ブリンの、内面、私生活での問題などを 深く描いている点は、良かった、爽快感は無かったけれど、 どこか恋愛小説を読んでいる感はあるかもしれない。 とはいえ、ジェフリーのどんでん返しは、いつも素晴らしい物が あり、次回作も心から待ち望んでいます。 | ||||
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ウィスコンシン州ケネシャ郡湖畔の別荘地から緊急通報が発信された。女性保安官補ブリンが訪ねると、そこには男女の射殺死体が。犯人ともくされる二人組に銃撃されたブリンは、傷を負い、武器を失って彼らから逃れるべく深い森の中へ。同行者は、射殺された男女の友人ミッシェル。追われるものブリンとミシェル、追うものハートとルイスの戦いが始まる。 ・・・ 全編の八割は、ブリンとミシェルの満身創痍になりながらの逃避行を中心にストーリーは展開する。知力、体力総動員で罠を仕掛け、ミスリードを試みるブリン。敵もさるもの裏の裏まで読んで執拗に追跡するハート。ブリンとミシェル、ハートとルイスの交互の視点で、追いつ追われつが描かれていく。 女たち対男たち。そして、女たち、男たちそれぞれの不協和音。語り始められる女たち、男たちの過去。人間模様が鮮明になっていく中で、対峙する二つのチームの駆け引きが、緊迫感を盛り上げる。 孤立無援の追跡劇の中でおこる様々な出来事、新たなトラブル。優位がすぐさま不利にめまぐるしく変わるどんでん返し。相当ヒネリが効いているのだが、ここで終わりと思いきや、あっと驚く超ド級の大ヒネリが待っている。何かあるはずと読み進めながら警戒をしていたにも関わらず、あっさりとやられてしまった。そこにくるのかぁ。それでもなお、たたみかけるようにヒネリまくられていく。 本作品では、ブリンらの逃避行の裏っ側で、ブリンの家庭の問題が語られていく。前夫からのDVで顎が曲がってしまったブリン。グレてしまった息子に負い目を感じ、再婚した夫との間にすきま風が吹き始めている。それでも仕事に情熱を燃やさざるを得ないという設定。ハートが認め生かしておけないと決断するに至るブリンの本質。この関係性の描き方がとても巧みなのだ。ただ、事件の結果が、この関係性をどう変化させるかについては、もう少し深味が欲しかったなぁ。 ラストの決着の付け方が、やけにあっさりしているのだけど、これはどうだろう。最後の最後でまたヒネられると、読了後、疲れが残ってしまうのは確かではあるのだが。贅沢かな。 | ||||
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