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ブレイズメス1990
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ブレイズメス1990の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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本書(海堂尊『ブレイズメス1990』講談社、2010年)は『ブラックペアン1988』の2年後を描く桜宮サーガの一作である。これから始まるというところで終わってしまうため、他の作品と比べると、作品単体としてはスッキリしない印象である。 バブル経済期に現代医療の問題は出ていたという点が著者の問題意識である。そのか一つの解としてスリジエ・ハートセンターを提示するが、バチスタ・シリーズでは主人公サイドの人間である高階権太には到底受け入れられない発想である。しかし、本書の高階は『ブラックペアン1988』以上に青臭く頭が固くて精彩を欠く。そのために考え方の対立する天城雪彦の独壇場になっている。後のバチスタ・シリーズでは高階は病院長になっており、本書で天城が描いた未来図とは反対の結果となったように見える。どうして、そのようになったか、経過の作品を読みたくなる。 本書では金持ち優先の医療という天城の主張を誰も論破できない。しかし、格差社会の進展した日本は本書で想定した以上に深刻な状況である。国民健康保険料の値上げによって健康保険料も納付できず、健康保険証を取り上げられ、基礎医療すら満足に受けられない人々が増えている。貧困という問題意識から医療の問題に切り込むアプローチがあっても面白いと考える。 | ||||
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最後まで、それなりに楽しみながら読みました。 しかし、文学作品としてのレベルは低いとも感じました。 まるで「賢い中学生が書いた小説です」という印象です。 難しい医学の用語や描写が出てくるのを除くとストーリーとしては陳腐だと思いました。 特に、ボブについてのエピソードが嫌いです。「そんな弱い人なら、そこまでにも来なかったでしょ。」と思いました。 次の作品は読まないかもしれません。 | ||||
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極北クレイマーの最後に出て来た世良にびっくりした。ので、ブラックペアン1988から彼にどんな事が起こって、ああなったのか少し分るかと思って読み始めました。 孤高のエトワール天城に何らかの影響をうけたのか?とか。しかし、2年しかたってないんだから、そんなにかわってるわけがない。 この頃は花房さんともいい感じだったのに…速水にとられちゃんだよな〜とか他作を振り返りまくり。 あんまり天城については姿が思い浮かばない。すごく素敵な風情な人だと思うんだけど。 凄いも孤独な部分もわかったような気だけしています。 いやー、発行本全部時系列に並べて読み返したくなりました。 | ||||
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どうですかね。微妙なところです。天城先生のキャラは いいとして。取り巻いている状況のスケールが大きすぎて 非現実的に思えてしまう。 モンテカルロでのカジノの大盤振る舞いや、公開手術なんて ちょっと現実味がない。 天城先生の素性がもっとはっきりすれば呑み込めるかもしれませんが、 わざわざ単行本を購入するほどでもなかったかな…という印象が あります。 | ||||
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ページをめくる瞬間瞬間がワクワクしてたはずなのに、振り返ってみると、んー?と腑に落ちませんでした。謎が分からない、という訳じゃなく、面白さという意味で。 前作「ブラックペアン」が面白かっただけに、残念です。 読めば分かりますが、次回作はでます、9割方は。こんなこと書いていいのだろうか。 もしかしたら、この本は次回作の「上」巻部分なのかも。 期待。 | ||||
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『ブラックペアン1988』の続編。一連のバチスタシリーズの中に世良医師のシリーズが誕生したのか?しかも『ブレイズメス1990』は序章の趣きがある。これがどう転がって、現在へ(そして未来へ)続くのか楽しみだ。 しかし小説として見るとこの本はとても作りが雑に見える。キャラクターの個性に依存しすぎていることや、既存のキャラクターの存在感が希薄になっていることや、いつものことだが、医療についての問題意識がストーリーより前面に出てしまうことなど。もう少し時間をかければいくらでも書きようがあるだろうに。もったいない。『深夜特急』や『ブラックジャック』を思い出した。世良医師の青さに御大たちが甘すぎるのが物足りない。 | ||||
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『ブラックペアン1988』の続編かと思われます。 モンテカルロでの世良医師と天城医師の出会いはテンポがよく、 エンターテイメント性に富んでいて、ページをめくるたびにワクワクしました。 しかし対照的に後半の公開手術の場面は、少々テンポが暴走気味。 もっと天城医師の現状の医療体制に対する腹立たしさや思いを描きこんでくれたら その後のマッディボブとのやりとりも 水戸黄門的大団円のようなスッキリした気分で読めたのではなかろうか。 でも見方を変えると、 『スリジエ1992』のような続編に向けての序章なのではないか!? と海堂ファンは期待してしまうのです☆ 最後にスペシャルゲストの若かりし姿がちょこっと登場なんかしたりして。 楽しめる一冊でした。 | ||||
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