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(短編集)

我が家の問題



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【この小説が収録されている参考書籍】
我が家の問題

我が家の問題の評価: 4.30/5点 レビュー 77件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全77件 41~60 3/4ページ
No.37:
(5pt)

家族という方程式の解き方・・・

精神科医・伊良部シリーズで直木賞をものした作家の短編集である。
人を食ったようでいて、最後にカタルシスをもたらす伊良部の不思議な魅力は、この作家の持つ天性の感性によるものだろう。なので、エッセイはもちろん、暗いテーマの長編を通しても、社会の実相と登場人物との関わりにリアリティがあるので、全く飽きがこない作家である。
全編、ありきたりの日常の中の「我が家の問題」に対して、ドンッと背中を押されて初めて訪れる変化を、肯定的に受け入れるよき妻、よき夫、よい子供に自分を重ね合わせながら一気に読み切れる。
個人的にこの短編集の中でのお気に入りは、「甘い生活?」と「夫とUFO」である。

問題を抱える人も抱えていない人にもお薦めの一冊。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.36:
(5pt)

結婚している人は誰もが共感できるはず

奥田英明さんは元々大好きな作家なので、本書も楽しく読めました。

ありきたりな家庭のそれぞれの事情を淡々と描いているだけなのですが
どの話も自分たちに起こりえそうで読んでいて微笑んでしまいました。

個人的には「里帰り」が良かったかな。嫁の実家での居心地の悪さや義父との
会話の難しさとかが本当にリアルに描かれていて「分かる!」と言う感じです。

お勧めですね。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.35:
(4pt)

どうやら夫は仕事ができないらしい

グサっとくるタイトルにひかれ、恐る恐る購入。
とても読みやすい短編集です。
読んでみると、あるある!の連発。
家族の問題を、どの主人公も自分なりに向き合おうとしている姿勢に好感が持てます。
読むとほっこり暖かくなり、特に専業主婦の方にオススメしたい一冊。

仕事ができない夫の将来に幸あれ!!
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.34:
(5pt)

ホッコリ

何処の家庭、家族、夫婦でも見かける風景を切り取り自在に表現するいつもの手腕に楽しまさせて貰いました。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.33:
(5pt)

オススメです

「家日和」が良かったので、こちらもKindleが出るのを楽しみにしていました。
読み終わって、ホッコリできます。
いろいろあっても、家族っていいなぁ…とおもえます。

「里帰り」が一番好きです。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.32:
(5pt)

「里帰り」を読んで結婚当初のことを思い出した

以前刊行された「家日和」の続編的な短編集だ。「家日和」に収録されたあるN木賞作家夫婦のその後を描いた話もある。「家日和」は夫婦の話だったが、これは家庭の話になっている。夫の目、妻の目、子供の目から、一家の一大事が描かれており、一大事とは言っても結局どれも心が和む内容となっている。
印象に残ったのは「里帰り」だ。結婚して最初の里帰りをどうするのかは大きな問題だ。どちらか一方にしか帰らないなどということは考えられないし、実家が離れていれば日程も交通費も大変だ。相手の実家にいる間は、落ち着かないし気を遣う。自分の実家では相手がどう思っているのか、両親がどう思っているのか気が気ではない。そんな様子がよく伝わってきて、自分の結婚当初を思い出し懐かしくなった。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.31:
(5pt)

「家日和」より粒が揃っている

結末に感心させられる「夫とUFO」など『家日和』に続く現代風の短編家族小説が計6編。多少のムラを感じさせた『家日和』に比べ、作風的に慣れてきたのか、いずれも話にムリがなく、水準的に『家日和』を上回っているように思えた。初めての夫婦喧嘩につながっていく「甘い生活?」、親戚付き合いのしんどさと楽しみを描いた「里帰り」なども面白く、再読に耐える作品集だと思った。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.30:
(5pt)

元気出ます!明日へのビタミン読書

掛け値なしにほのぼの温かになりました。奥田作品のツッコミが足りん!という読者もおられるでしょうが、休みの日に読めば、明日からまた頑張ろう!と思えます、絶対。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.29:
(4pt)

深刻にならずに読めました。

初めてであった作者です。新刊の紹介でタイトルが気になり読み始めました。夫婦も親子も、それぞれ差があり違いがあります。表向き平穏に見えるところにも、いろいろなことがあるのですね。仕事ができない夫、UFOを語る夫、家に帰りたくない夫、私は経験してこなかったけれど、我が家の問題なのですね。問題となる背景がわからないことが多く、それぞれ、様々なのだと思います。軽く読んでしまいましたが、どこの家でも似たような問題を抱えているのでしょう。ちょっと考えてしまいました。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.28:
(4pt)

帰りたくなりました

家に帰りたくなる。妻や子供に無性にありがとうと言いたくなる。そんな作品でした。作者の作品を読むのは始めてですが、特にハズバンドにはほっこりきました。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.27:
(3pt)

家族を巡る、6編の物語

家族関係が主題の、6編の短篇集です。

「甘い生活?」:32才の夫が主人公。30才の妻と二ヶ月前に結婚したばかりの新婚なのに、結婚生活に息苦しさを覚える今日この頃。
「ハズバンド」:結婚して1年半。半年後には第一子が生まれる予定の妻が主人公。夫が、仕事が出来ないと気づいてしまった。。。
「絵理のエイプリル」:2つ年下の弟の居る、高3年の娘が主人公。どうやら両親は不仲で離婚の話が出ているらしい。。。
「夫とUFO」:中学生の娘と小学生の息子が居る、結婚14年の専業主婦が主人公。夫がUFOと交信していると言い出して。。。
「里帰り」:3月に結婚したばかりの30才の夫が主人公。夫は札幌、妻は名古屋が実家。初めてのお盆に、両方に里帰りせざるを得ない事になって。。。
「妻とマラソン」:中3の双子の息子が居る、46才小説家の夫が主人公。妻がランニングにハマっていて。。。

それぞれの家族にとって、大問題があって。
では、どう解決すれば良いのか。
結局、本音でぶつかるしか無い。それで家族が壊れるにせよ、やり直せるにせよ、別々の人格を持った「人」の集まりなのだから。
話の中では、我が家の問題がすっきり解決する訳では無いけれども、そんな事を思わせる短篇集です。
ちょっとハットして、なんだかイイなと思わせる読後感。良い話達でした。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.26:
(4pt)

伊良部ぬきで解決する。

基本構成は、大ヒットした伊良部シリーズと同じ。

もっとも、伊良部のような特効薬は、登場しない。

家族の問題を自分たちで解決していく姿は、共感と好感を持てた。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.25:
(4pt)

問題点の浮き彫りの仕方の巧みさと共に、作者の温かい眼差しが光る秀作

「甘い生活?」、「ハズバンド」、「絵里のエイプリル」、「夫とUFO」、「里帰り」、「妻とマラソン」の6つの作品から成る「家族の問題」に係わる短編集。その内、3編は夫の視点から、2編は妻の視点から、1編は子供の視点から描かれている。家庭を持っている身にとっては、本当に"身につまされる"作品である。

特に、リーマン・ショック後の経済不況期を想定舞台として、妻の視点から描かれた「ハズバンド」及び「夫とUFO」は狂おしいまでの切迫感が読者(特に既婚者)に迫って来て強い印象を残す。これに対する妻の対策が"健気"としか形容の出来ないもので、会社務めの既婚男性が読んだら、「こんな妻が居たらなぁ〜」と思わずには置けないステキな(ファンタジーとも言える)逸品。問題点の浮き彫りの仕方の巧みさと共に、作者の温かい眼差しが光る。

夫の視点から描かれた「甘い生活?」、「里帰り」、「妻とマラソン」は、新婚時代からある程度(作品毎に異なる)の結婚生活を経た夫婦が誰しも感じ得る機微を掬い取って、これまた巧み。特に、熟年夫婦を扱って、ラストも清々しい「妻とマラソン」を短編集のラストに配置する全体構成の妙も光る。私が好みの<伊良部シリーズ>("癒し"のシリーズ)とは見かけ上は全く異なった味わいを持つが、本作も疲れた人々への"癒し"を念頭に、家族あるいは人生を生きて行く全ての人々へエールを送ったとの印象を強く感じさせる秀作だと思った。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.24:
(5pt)

『家日和』に引き続き、やさしい気持ちになりました

『家日和』の続編のような形の短編集です。

それぞれの家庭には、それぞれの悩みがあって
すべての人にいろいろな人生があるんだなあと
あらためて思わせてくれます。

日常生活の
しかもひとつの家庭内の問題で
ドラマティックな筋書きはないにもかかわらず、
『家日和』のときと同様に
「どうなっていくんだろう」と最後まで読みたい衝動を抑えられなくて困ります。
寝る前に読みだしたらいけませんね。

そして今回も
読後にやさしい気持ちになります。
すれ違う人たちにも
この人も頑張ってるんだな、と思ったりして…。

メインとなる夫婦だけではなく
そこに出てくる子供たちの描写も
「そうそう」と思わせるところがたくさんあって
おもしろいです。

お話は6編。
『甘い生活?』
『ハズバンド』
『絵里のエイプリル』
『夫とUFO』
『里帰り』
『妻とマラソン』

私が好きなのは
『甘い生活?』・・・新婚なのに、完璧な妻なのに、家に帰りたくない…
『ハズバンド』・・・夫が会社でお荷物?
『里帰り』・・・お盆…互いの実家へ里帰り
『妻とマラソン』・・・妻がランニングにはまった
です。

『妻とマラソン』は『家日和』にも登場した家族のようですよ(*^_^*)
N木賞をとった作家さんちの話(*^_^*)

というわけで★5つです。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.23:
(3pt)

安価なものですが

状態は良とありましたが、カバーに破れと本文に大きいシミ・シワがありました。これは「可」の状態だと思います。
到着は早かったです。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.22:
(4pt)

奥田ファンなら必読です

奥田さんの細かい日常描写が見事
ガールとかマドンナの流れの作品です
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.21:
(4pt)

日常における悲喜こもごも・・

タイトル通り、家庭内での問題に悩み・心配し・解決に向けて奮闘する家族の姿を描いた短編集。
妻がいる家に帰りたくない夫がいたり、両親の離婚問題に悩む女子高生がいたり、妻のマラソン大会出場を応援する夫がいる。

他者から見れば大した心配事でなくても、家族の中では大問題となる。
それは家族が何より大事だから・・。
そんな単純なことを改めて思い出させてくれる作品。

非常に後読感が良い。
文章も読みやすい。
6編の内、誰でも最低どれか1編は共感できる話があると思う。

個人的には「夫とUFO」がお気に入り。
夫の変調を感じ、本棚を調べたり、セミナーに潜入したり・・。
物語最後の堤防での夫婦の掛け合いは最高!
妻の夫を気遣う気持ちが痛いほど伝わってきた。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.20:
(5pt)

読後感があたたかい

奥田さんの小説は、邪悪な登場人物が出てこないのが良い。
すっごくできる男もできた妻も出てこないけれど、それぞれが環境の中で一生懸命に生きている。
どんでん返しも、読者へのダマしもないので、安心して読み進める。

とりあえず、ハッピーエンドの結末なので(そこが物足りないという人もいるのだろうが)、
読み終わって、ほっと安心して、とても読後感がすっきりしている。

なんとなく、また明日から頑張ろうという気持ちにさせる1冊である。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.19:
(5pt)

いいなあ〜。

ちょっと甘めだったり、共感しにくい部分もところどころ見られますが、読んでいて勇気と元気をもらえます。
数年後の我が家もいろいろあるのだろうけれど、一生懸命向き合えば、解決していけるのかな。
現実はもっと厳しい場合もあるのかもしれませんが、少なくとも将来にほのかな希望を持てる本です。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.18:
(3pt)

屋根の数だけ多様な問題。

著者の作品は粗方読みつくした著者のファンです。
同著者作品「家日和」があまり趣向にあっていなかったのか、なんたら賞を受賞するほどの出来に感じなかったので
「家日和」と似通ったタイトルの本作品は優先順位低めに設定しました。そのため、発売されてからだいぶ経っての読書となりました。

本書はタイトルに「家」と入っている通り、各家庭でのちょっとした問題をテーマに取り上げた短編集です。
けれど、大体の話は短編の中でまとまりがついているのですが、幾つかのお話はまるで第一章完のような、序章の結みたいな続きを期待させる終結で尻切れ蜻蛉感が否めませんでした。このような事から、短編というよりもむしろ自然に流れていた物語の一エピソードを切り取って文字に起こした文字版無差別アルバムのような印象を受けます。

登場人物は物語同様等身大であり、伊良部医師シリーズのような型破りで痛快な性格を持っている人は登場しません。
みな、この狭いようで広い日本列島のどこかしらに実在してそうな現実味・生活感があります。けれど、大手企業の社員だったり
これまた、大手放送局の社員だったりとなぜか大企業に勤める夫の割合が高く、現実で霞をくって生きている自分には肉食の者達に
心から感情移入することはできませんでした。折角、「家」という多くの人が持っている身近な空間が舞台なのですから
ここは中堅企業の課長とか製造業とか比較的従事人数が多い職種を選択したほうがよかったのでは。

文章力は相変わらずわかりやすく衰え知らずで、すらすらと読み進めることができ、一話一話の短さと相関して実際読破にかかった時間よりも
体感時間的には短く感じられました。人物描写は勿論その周辺事情の描写もあたかも当事者が書いたようで上手いんですよね。

んー、自分が所帯持ちじゃないことも関係しているのか、本作品も「家日和」と同じくそんなに楽しめなかった。舞台が問題なのか
それとも著者には短編形式が向いていないのか。次に「家」関連の小説を書く時は是非長編で執筆してもらいたい。そうすれば
上記の理由が判明するはずだ。ただ、個人的には「家」をかくなら初期作品「邪魔」等のどちらかといえば薄暗いお話を書いてもらいたいです。
カムバック、ダーク奥田。

「家日和」を楽しく読破できた方、もしくは本書未読で奥田作品のファンである方は
読んでみて悪くないでしょう。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128

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