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(短編集)
我が家の問題
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我が家の問題の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 1~20 1/4ページ
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前作の『家日和』も良かったけど、シリーズ第二作のこっちは、さらに良かったです。「話がマンネリ化して、読むの、途中で飽きてしまうんじゃあ‥‥」と、読み始める前はちょっと不安なところもあったんですが、杞憂でしたね。相手を気遣い、心配する妻や夫、あるいは子供の思いに、鼻の奥がつんとなったり、胸がじんわりしてきたり‥‥‥。こころ癒やされる、後味のいい短編集やなあ思いました。 『家日和』と登場人物がかぶる短篇では、「おっ! 登場人物の●●●●、また出てきたな。ああ、こっちは前の話から四年経っているのか。どれどれ、どないなことになっとるんや」てな感じで、話の中にすっと入っていってましたわ。 「甘い生活?」「ハズバンド」「絵里(えり)のエイプリル」「夫とUFO」「里帰り」「妻とマラソン」の六篇を収録。 マイ・フェイバリットのイチ押し短篇は、「里帰り」かなあ。 夫と妻の実家である札幌と名古屋、それぞれのお国ぶりがユーモラスに、からりと軽やかに描かれていて、ナイスな読み心地でした。それぞれの地域ならではの個性を、著者がいい方にとらえて誉めようと頑張っている‥‥そんな趣(おもむき)も感じられて、くすりとしちゃいました。 | ||||
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普段着の内容で面白い、短編が読みやすく、内容は軽いがどれもどこか自分が抱えている悩みを包含し共感する。 | ||||
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みんな、何かしら問題を抱えて折り合いをつけながら、決して解決する訳じゃないけど、それでも毎日過ごしていってる。 プッと吹き出したり、ジーンとさせられたりと色んなお話があって、読み進めていくとドンドン面白くなっていく小説でした。 | ||||
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奥田英朗ファンなので、面白かったです。 伊良部総合病院シリーズやララピポ、ガールなど短編を読んでいて面白いと感じる人はおすすめです。 | ||||
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奥田さんの短編は、相変わらず心地よい。すごい感動とか、考えさせられるとかはないけれど、読後感がとても幸せです。難しい本に疲れた時に。 | ||||
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10年ほど前に奥田英朗を大人買いした。 その時に買ったのが『家日和』『我が家の問題』の2冊だが、なぜか積読になっていた。 絶賛積読一掃年間を始めたので、読んだ。 家とか家族をテーマにした短編6本ずつで、計12本。 そうそうとか、くすりとか、させられる。 主婦の心理などの描写も卓越している。 その中に主婦が内職として住所録をPCで打ち込み、フロッピーに記録して担当者に渡すというシーンがある。 フロッピーとは懐かしい。 初出はいつかと見てみると、『家日和』収録作品の初出は2005~2006年である。 その頃にはまだフロッピーを使っていたのか。 てっきりCD-Rなどに変わっていたと思っていたのだが・・・。 それにしても、この人は手に汗握るミステリーも凄いが、こうしたほんのりした家族の情を描かせてもうまい。 もちろん、伊良部シリーズなども捨てがたい。 小説スバルに連載されていたもので、実はこの2冊の続きに『我が家のヒミツ』という3作目もあるらしい。 3部作なら、これも読まずばなるまいw | ||||
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安定感があり安心して楽しく読めました。ジンとくる話もあり得した気分です。家シリーズで一番泣けるのは妻とマラソンだと思うのだがどうだろうか。家シリーズで我が家が一番好きかも。 | ||||
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なぜこれほどまでに人の心情を見事に描くことができるのか。1行目から共感の連続、最高の面白さ。「わかる、わかる」「そう、そう」とページがめくる手が止まらない。やはり奥田さんは天才だと思った!心が温かくなるし読後感も「読んでよかった!」「自分だけではないんだ」と思える。特に、私も仕事ができないので「ハズバンド」に書かれた内容は胸に突き刺さるリアリティ!面白過ぎる!奥田さんの小説は全部読みたい。 | ||||
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前作「家日和」も傑作だと感じましたが、この短編集も素晴らしい。 まだ「我が家のヒミツ」なんてのもあるんですね。うわー 楽しみ! 基本的に登場人物が皆都会人でドライなのに、健気で家族愛に溢れているのがいいですね。 読んでいてほっこりして、読後感もスッキリです。僭越ながら各話を寸評すると……、 1 甘い生活? これは主人公の気持ちがよくわかる。奥さん、SNSにはまってそう。それも写真投稿メインの。 好きな映画にMy Life is just like a showってセリフがあるんですが、息が詰まるだろうなぁ。 でも結末が人間的でよかったです。結婚生活にも倦怠期があるのかもしれませんね。 2 ハズバンド あー うちの夫もちょっとポンコツなので気持ちは痛いほどわかりました。 この話の奥さんほど優しく健気ではありませんが、せめてゆっくり安らげるよう気を使いますね、 まるで「内弁慶がバレたパシリの息子」を持つ母親のような心理描写に、笑ってしまいました。 3 絵里のエイプリル この話はもう少し続きが読みたかったです。 自分も思春期の頃、絵里のように家族が空気に感じられていたことを思い出しました。 4 夫とUFO この話が一番面白かったです。いやー 読んでる分には笑えるけど、こんな風になったら怖いわあ。 オチも、さもありなんって感じです。この奥さん、滅茶苦茶いい女ですね。 5 里帰り 通過儀礼の話ですね。確かに、親族づきあいって家や地域によって全く違うからなぁ。 ドライな都会人の立場からの里帰りはユーモラスで、なかなか素敵でした。 6 妻とマラソン この話もよかったです。『家日和』最終話の続編なんですね! 主人公である旦那さんの描写が奥さんへの愛に溢れていて、読後とても温かい気持ちになりました。 子供が独立するというときに、こんな関係でいられたら素敵ですね。 以上です。最終話の読後感が、より一層この本の価値を高めているように感じる構成でした。 | ||||
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「家日和」という短編集を読んだのですが、その続編ともいうべき、面白い短編集です。今回もどこからでも読めます。 今回もさまざまな家庭を描きながら、家庭で起きる問題という統一したテーマがあるおかげか、前回の短編集より文章も整理されていて読みやすいように感じました。 1話、「家日和」で出てきたお話と同じ家庭が出てきて、子どもたちも大きくなっていて、親近感が湧きました。 | ||||
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とても読みやすかった。どれも日常的なことで、ひょっとしたら、読者のなかに、我が家の問題、盗み撮りされた?と思えるような、それでいて、最後は丸く暖かく明るい希望で終わっている点が良かった◎ 一気にファンになってしまった‼ | ||||
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Book Guard さん、初めて購入しましたが、本の状態が評価より、綺麗で新品同様で、嬉しくなりました!また、利用させていただきます!本の内容も良さそうなので、今から楽しみです! | ||||
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面白くて集中して一気に読めました。次々読みたくなるような感じです。 | ||||
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NHKのドラマをちょこっと見て面白かったので原作読んでみました。 家族にはちょっとした問題が必ずあるんではないでしょうか。 いろんな引き出しがある奥田さん、すごいです。 | ||||
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面白い。色んな家庭を垣間見る(笑)一気に読みました。寝る前の読書には最適❗ | ||||
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ナオミとカナコから奥田英朗さんにはまってしまい、手に入るものから読んでいます。ハズレがないです。 | ||||
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「我が家の問題」(奥田英朗) 平成29年2月23日読了 前作「家日和」は、「いい人はみんな家にいる」というキャッチフレーズで、主婦、失業した夫、在宅のイラストレーターなどの日常を綴っていました。 本作「我が家の問題」は、その名の通りそれぞれの家庭の問題について、主人公がどう向き合って行くのかが描かれていて、前作同様6篇の短編小説となっています。そのどれもが、主人公や家族の何らかの働きかけによって光明を見出して終わります。その光明に、私たち読者の心は癒され、得も言われぬ温かな感情を抱くようになります。それが心地良い。 当然、問題は簡単に解決されるものではありません。そんなに安直に解決したり解消したりしてしまっては、リアリティーがなく、鼻白む話になりかねません。ここは作家の技量が試される所です。 話の結末、昇華の仕方、奥田英朗さんはそれが素晴らしい。話の終末は決して問題を解決しているわけではありません。けれども、さわやかでとても心地よく私たちの心に響いて来ます。私は本の良し悪しは読後感がいいかどうかだと思っています。才能ある作家は必ず読後感が素晴らしいのです。それは結末が悲劇であろとうなかろうと同じです。 ◇ 「新婚家庭。出来すぎなくらいの奥さんなのに、気詰まりで真っすぐ家に帰るのが苦痛な夫」、「夫が仕事の出来ない男であることがわかり苦闘する主婦」、「父母の離婚の危機を感じ取り、心の置き所に悩む娘」、「UFOとの対話に逃避する夫の危機を守ろうとする主婦」、「里帰りをめぐる夫婦の感情の機微」、「ランニングに執着する妻の気持ちの深層をさぐる夫」と、それぞれの話をめぐる主人公の動きが面白い。 特に父母の離婚の危機に対し、友人や知人の反応から自らの心の平常を見出していく女子高生の会話や心の動きが面白い「絵里のエイプリル」。 会社の行事に参加し、夫が仕事の出来ない人間であることを知り、ある方法で夫の立場を変えようと奮闘する主婦の話「ハズバンド」。愛情に満ち溢れていて気持ちいい。その主婦が赤ちゃんに投げかける言葉が面白い。 「めぐみは、おなかの中の子供に言い聞かせた。君が大きくなったときに望むことは、冗談が通じること、諦められること、二つだけです-。」 「サウスバウンド」以来、ますます奥田英朗ファンになりました。 | ||||
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我が家の問題はどこか他人事ではないストーリーでとても読みやすかったです。各家庭それぞれ問題を抱えているもの。でもどこかほっこりなる小説でした。 | ||||
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奥田英郎さんらしい世界観が満載でした。 特に最後の章がお勧めです。 | ||||
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2011年刊行。2007年に刊行された「家日和」の続編と言ってよい。どちらも、どこの家庭にも起こり得そうな出来事や小さな事件を、ほのぼのとしたタッチで描いた短編集であり、しかも全6編から成るところまでそっくりだ。現に本作中の「妻とマラソン」は、「家日和」中の「妻と玄米御飯」に登場した作家一家の後日談なのである。 前作で心の琴線に触れるコツを掴んだ作者の筆致は益々冴え、本作は一層の滋味掬すべき短編集となった。 殊に、両親の離婚に揺れる現代JKの微妙な心理を描いた「絵里のエイプリル」は、他の5編とは趣を異にする遣る瀬無さが印象深い。また「里帰り」では、ただそれだけのテーマでよくここまで人情の機微が描けたものだと、改めて作者の筆力に感嘆させられた。しかもこんなに読後感が清々しい作品も珍しい。 仕掛けの多い大作もいいが、本作のように一見誰にでも書けそうな小品でこそ、存外作家の力量が試されるのではないだろうか。 | ||||
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