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(短編集)

我が家の問題



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【この小説が収録されている参考書籍】
我が家の問題

我が家の問題の評価: 4.30/5点 レビュー 77件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.30pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全77件 61~77 4/4ページ
No.17:
(4pt)

家庭の味

家族間で展開する6編の短編集。
どこの家庭にもありそうなことをユーモアとちょっぴりジンとくるストーリーたちです。
どのストーリーも家族の愛や絆を感じさせます。
家庭を持つ私としてはほのぼのと楽しく読めました。最後の「妻とマラソン」は読後に一番ジンときました。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.16:
(5pt)

さすがは奥田英朗

「最悪」「邪魔」で奥田英朗のファンになった自分だが、最近は「マドンナ」「ガール」
「家日和」といった作品の方に惹かれている。大きな事件が起こるわけではなく、誰にでも
あるような日常のちょっとしたトラブルをコミカルに描いているわけだが、本当にありそう
な話ばかりで、ついつい自分の身近な出来事とダブらせたりしている。奥田氏とは年齢も
近いので共感する部分も随分と多い。
そんなわけで今回の「我が家の問題」だが、やっぱり上手いな〜と感心。
この家庭のその後はどうなったかな?とちょっと想像したり、心配してしまうような終わり
方は、短編小説のお手本とも呼べる見事さだ。

2編目の「ハズバンド」は、この旦那はこの先大丈夫なのか?などと心配になるが、少しで
も前向きにやっていこうという奥さんの健気な感じが良い。
3編目の「絵里のエイプリル」は、実際には子供たちの勘違いというハッピーエンドにする
のか?と思ったら裏切られたが、現実問題に子供なりに立ち向かう姿勢を応援したいと思っ
た。
一番気に入ったのが5編目の「里帰り」。こんなに上手くいく家庭はあまり無いと思うが、
こんな感じで里帰りが出来るのが理想かな。ほのぼのとして心が温かくなった。

サクッと読める良作。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.15:
(4pt)

時とともに移り変わる夫婦関係

「家日和」の続編的短編集。
日常の小さな出来事とそれに右往左往する登場人物たちに、
今回も笑わされ、共感し、心が温まった。

特にラストの「妻とマラソン」。
「家日和」の「妻と玄米御飯」の続編になっていて、
時とともに移り変わる夫婦関係の変化が、繊細に描かれていて、よかった!

本城直季さんの写真を用いた装丁が、これまたよい。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.14:
(5pt)

日本の縮図?

タイトルと帯の「どうやら夫は仕事ができないらしい」という文字に弾かれて買った作品。

笑いあり、両親の離婚という重いテーマもあり、日本中どこかにこんな家族がいるんだろうなーと思ってしまう。
個人的には「夫とUFO」「妻とマラソン」。ほろりと泣けるいい話。

今、家族間に会話が無いとか、マンネリ化してきた人が読むときっかけになるかもしれない。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.13:
(3pt)

心には響かず

普通の家庭の普通にありがちな、きわめて身近に起こりうる問題が題材です。
皆さんがおっしゃるように、心理描写も身近ゆえに感じる部分ですね。

何かで悩んでいらっしゃる方や、反対に平凡な生活を送られている方には
読んで共感を得るところがあると思います。
家族のありがたさ、前向きさを味わうためには良い作品なのでしょう。

ただ、サスペンス好きの私にはかなり物足りませんでした。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.12:
(4pt)

家族の基本単位は夫婦と親子

装丁からして「家日和」の続編的存在ですよねー。しかし前回も思ったけど、この表紙って実写?それともミニチュア?
たぶん写真だと思うんですけど、ミニチュアっぽく見えます。だから作り物の小説とリアルな家族って、実は見分けがつかないんですよね。

 とまあ、それらしい解釈を付けたんですが、「すばる」に連続発表した作品ということで、いわゆる中間小説ってやつですかね。
純文学っぽさもあり、一定の面白さもあるっていう。

 なんかコンセプトが見えてこなかったんです。それぞれの家には、それぞれの事情があるよねー ……… って、そんなの当たり前じゃん!
うーん、なんでこの短編集かなあって、やや不満に思いながら読み進めました。

 しかし、しかし、やったー!!
 ラストの「妻とマラソン」最高によかったです。小説なんだから事実そのままのはずはないけれど、奥田自爆私小説っぽくて良かったですー。太宰治の「桜桃」かよ。有名作家の妻が勘違いして講演会を開いたり小説を書いたりしたがるって、それ書いたらやばいんじゃないですかーー!?
 ふふふ。面白かったでーす。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
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No.11:
(5pt)

夫婦で読むのにおすすめ

あまり本を読まない愚妻も恩田氏の小説は短編のみ読みます。伊良部シリーズなど。
久しぶりに出た氏の短編集なので、私が「くだらない韓流ドラマを観るくらいならよっぽど面白いぞ!」と言って読ませました。
その後、愚妻からは
「帰りにどこか寄ってきてる?」とか「いつも誰とお昼食べてるの?」や
「お弁当作ろうか?」など 日頃 あまり会話のない夫婦にしてみれば ギク!とすることを
言われました。
結構 なさそうでありそうな 肩ひじ張らずに読める短編集です。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
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No.10:
(4pt)

日和から問題へ

「家日和」の続編です。
タイトル通り「日和」から「問題」に変わり内容も前作より重いものになりました。

奥田英朗さんの作品は、ライトな作品とブラックな作品に別れますが、
短編集はライトな作品が多く、とても読みやすいです。

今回の中の一作品が「家日和」の続編で、嬉しかったです。

心が温まる安心感のあるストーリーと
心の持ちようの大切さ、
日常生活での話すというコミュニケーションの重要性を感じさせてくれます。

「家日和」が☆5つなので、「我家の問題」は、1つ少なくさせていただきます。
※「家日和」は、レビューしていないです。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
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No.9:
(5pt)

目端の利いた短編集

家庭をテーマにしたとてもうまい短編集です。前作『家日和』が非常によかったので、こちらも楽しみに読みました。期待を裏切らない内容でした。
 文章は気取りがなくとても読みやすいです。登場人物の現代的な心の機知をうまく描いていると感心します。目端が利いているというか、どの話も日常生活の一場面をいきいきと描写しています。

 それにどの話も、登場人物が平凡な人ながら品がよく前向きで、読んでいて元気になります。

 ぜひ『家日和』、『我が家の問題』に続けて、家庭もの短編集をまた出していただきたいと思います。

 本書の最後の話「妻とマラソン」は、ちょっと私小説が入っているのかなと思う作家の家庭の話ですが、『家日和』の「妻と玄米ご飯」と同じ家庭が舞台のようでした。「大塚康夫」家シリーズももっと読みたいです!
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
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No.8:
(4pt)

家族を描いたユーモア小説

「家日和」に続き、家族を描いた6作品が収められたユーモア小説です。

帰宅拒否に陥った夫とマラソンにはまった妻を描く2作品は夫の視点から、仕事が出来ない夫とUFOが見えると言いだ出す夫を描く2作品は妻の視点から、両親の離婚を描いた作品は子供の視点から、実家への里帰りを描いた作品は夫婦の視点から、各作品の視点は異なりますが、最後が前向きな結末で終わっている点は一致しています。

個人的には、「家族っていいなぁ」と思わせてくれる「里帰り」と「妻とマラソン」、終わり方が爽快な「夫とUFO」がお奨めです。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.7:
(5pt)

やっぱり、いいです。オクダワールド。

「家日和」がかなりよくて、自分に実生活にも反映させた体験を持つものとして、続編ともいえる今作を堪能。
家庭にはそれぞれ、外から見えないいろんな悩みややっかいなことがあります。
いろんな意味でかなりハッピーエンドになっていますが、それもあえてうれしく受け止めました。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.6:
(4pt)

家族の姿はあなたで決まる

奥田さんの作品は大好きで、たくさん読んでいます。
この作品はどこにでもあるどちらかというと困った家族の有様が紹介されている。
どんな旦那であろうと、妻の心持次第で変えていける的な、ゆるーい感じのストーリーなのですが、そこに奥田ワールドがある。
どんどん読めるし、読み終わったときの、ほんのりと心があったまるのは、まさしく奥田ワールド。
一読の価値あり。
 奥田さんの次の作品もぜひ愛読したい。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.5:
(5pt)

丁寧に描かれた家族小説です

完璧すぎる妻のせいで帰宅拒否症になった夫。
里帰りのしきたりに戸惑う新婚夫婦…。
誰の家にもきっとある、ささやかだけれど悩ましい6つのドラマ

1 甘い生活? 2 ハズバンド

3 絵里のエイプリル 4 夫とUFO

5 里帰り 6 妻とマラソン

の6つの短編が収録されています。

どれも日常のひとこまを切り取った内容ですが
ともすれば平凡な内容に落ち入りがちなテーマを
登場人物の心理描写の上手さでとても素敵な作品に仕上がっています。

妻と夫、そして子供たち、それぞれの今時の心理描写が見事です。
丁寧に描かれています。
文章に無駄もなく共感出来る場面も多々あり久しぶりのヒットです。

早く次の作品が読みたいです。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.4:
(5pt)

一気読み必至

ほのぼのとしているようで、実際にあり得る話で一晩で読んでしまいました。
著者は男性なのに文体や描写が女性のようで「オリンピックの身代金」も非常に面白かったですが
異なる文体で書けるところがすごいと感じました。
考えさせられたり、同感したりとても面白かった。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.3:
(4pt)

こんなことあるあると思わず納得しながら読めた

他人から見ると大したことないと思うのだけど、自分たちにとっては困った問題というような、「我が家の問題」を描いた6つの短編集。

相変わらず描写がリアルで、こんなことあるあると思わず納得しながら読めた。1つの作品を除くと「我が家」というよりも「夫婦」の問題が中心だったと思う。

個人的には、「甘い生活?」と「里帰り」が好きだった。

「甘い生活?」は新婚なのだが、何事にも手を抜かない妻を負担に感じてしまう夫の話。最後はどうなることかと思いきや、読後感がよい終わり方だった。

「里帰り」は、結婚して初めてのお盆休みを迎える夫婦がお互いの実家に帰省する話。夫が北海道で妻が名古屋、お互いどのように振舞って苦難を乗り切っていくか。ボクは未婚なのでこの気持ちは分からないのだが、読んでいるだけでなんだか気疲れしてしまう感じがうまく表現されており読みやすかった。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.2:
(4pt)

久し振りの暖かい眼差しで人を描いた奥田作品だが、今一つ、インパクトに欠ける面もある

私は、奥田英朗の新作、「無理」、「純平、考え直せ」を読んできて、「最近の奥田英朗は、一体、どうしちゃったんだろう?」、「作品が面白おかしさえすれば、それで良いのだろうか?」と思っていた。これらは、いずれも、格差社会の負け組を主人公にした後味の悪い作品となっており、私には、未来への希望が全く見えない格差社会の負け組の人生を書きっ放しにしているだけのようにしか見えなかったのだ。それと比べると、この「我が家の問題」は、久し振りに、暖かい眼差しで人を描いた奥田作品に出会ったという感じがする。

ここで描かれている6つの「我が家の問題」は、必ずしも、どこの家庭にもあるような「ささやかだけれども悩ましい」問題ばかりではなく、かなり深刻な問題も含まれている。しかし、どの主人公たちも、最後には、そうした問題を前向きな気持ちで乗り越えていこうとする善男善女ばかりであり、非常に読後感が良いのが特徴だ。ただ、その反面、「無理」、「純平、考え直せ」にあるような毒が全くないこうした奥田作品には、今一つ、インパクトに欠ける面があることも否めない。「あちら立てれば、こちらが立たず」で、作品作りとは、なかなか難しいものだと思う。 

そんな中にあって、この短編集一番の傑作だと思ったのが、「夫とUFO」だった。「夫がUFOを見たと言い出した」、「エムエム星雲からやって来たコピー星人」などと書かれると、読んでいて、バカバカしく思えてくるのだが、これが実は、職場でこき使われるサラリーマンの悲哀を描いたなかなかの物語なのだ。そんな夫を救出しようと、多摩川の堤防で夫と対峙するラストは、滑稽ながらもハートウォーミングな絵になるシーンであり、笑えて、泣けるのだ。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128
No.1:
(4pt)

家族だから、心をぶつけ合うことが大切なんですね。

奥田さんの短編は、登場人物の心理描写やちょとユーモアのある内容がとても好きです。
今回もその期待は裏切らないし、主婦に対する応援歌になっている作品が多い。
私と同性・同世代なのに、どうして主婦の気持ちになれるのかと感心しました。
家庭のピンチに立ち向かっていく主婦の心の動きと行動は、共感が持てるだけでなく勇気さえもらえます。
そんな作品の中、両親の離婚に直面した高校生の話だけが、子供の側から描かれていて切ない気持ちに
なりました。それは私自身の両親も離婚しているので、現実はもっとドロドロしていることは明白なのだ
けれど、親の苦悩や生き方を受け止めていこうとする主人公の精神的な成長が何とも愛おしいからだろう。
そのほかの作品を含め、家族は心をぶつけていくことができる大切な存在であることに改めて気づかされ
ました。ただ、問題のない家庭はないので、もう少し重い内容の話があってもよかったのではないかとい
う点で★を4つにしましたが、これはあくまで本のタイトルとのズレを個人的に感じたにすぎません。
主婦だけでなく家庭を持つオヤジたちにもお勧めの一冊です。
我が家の問題Amazon書評・レビュー:我が家の問題より
4087714128

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