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夜啼きの森
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夜啼きの森の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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本著は1938年に起きた津山事件をもとにした半分ノンフィクションの作品。 事件に至るまでの軌跡(犯人が事件を起こすに至る鬱屈)が 冒頭から9割以上に渡って描かれている。 しかし正直、ここが長すぎる。 そして肝心の事件のあらましがほとんど描かれていない。 たえず、他者への妬み・嫉み・悪口と夜這いなどの田舎の慣習が描かれている。 事件に興味がある方はほとんど参考にはならない作品に思う。 | ||||
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"ぼっけえきょうてえ"が凄かったので、同作者の作品を読んでみた。 とにかく読みづらかったです。 岡山弁がかなりキツくてなってたからなのか 淡々とした話作りのためか は分かりませんが(多分両方) 何度も躓き、スラスラと読める作品ではありません。 | ||||
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1938年に岡山県で実際に起こった津山33人殺傷事件を題材とした作品である。史実に即して書かれているため、ノンフィクションとフィクションの中間のような、中途半端な作品になっているが、私はもっと著者ならではの主観を入れるべきだったと思う。この事件の起きた村の状況は良く描写されているが、犯人の描写は常に第三者の視点からで、彼の心の中は読者が想像するしかない。そのため、彼をこの様な犯行に駆り立てたものが何なのかが掴みきれず、大した盛り上がりもなく読み終えてしまう。史実の検証よりも、著者の想像力に期待していた私は完全に裏切られてしまった訳である。よって☆は2つ。 | ||||
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テーマとして扱っている事件は、著者の故郷で起きたことである。その辺りを含めて読んだが、展開が淡々としていて、感情移入がし難かった。というのも、元の事件の主人物を中心にすればシンプルに読み易かったと思うけど、膨らみを出そうとしてか、その周りの視点が織り交ざっているのが余計だった。これは読み手の構え如何ですな。事件を読むか、それを抜きにして岩井作品を純粋に読むか。それと、いくつか岩井作品を読んだが、これまで以上に岡山弁がかなりキツくて読み辛かったです。 | ||||
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老婆が静かに語り出す、過ぎ去った日々のこと。それは故郷の、怖い森の記憶。彼女の弟の物語とはいったい? 「岡山」「姉」「弟」というキーワードででオヤ?と思い、続く「夜這い」「肺病の母」でハタとひざを打つことうけあい。ああ、あの有名なアレですね。一夜での、岡山大量××事件。横溝正史や島田荘司、山岸凉子など当代一流の語り手がもうすでにこのモチーフを語りきっている気がしないでもない。それゆえか、本作は主役ではなく、彼をとりまく人々の目からあの事件を語っているのである。工夫なのだろう。しかし、外堀から埋めて主役の人となりを浮き彫りにするまでは至っていないようだ。ひなびた貧しい農村の閉鎖された雰囲気、閉塞感はよく出ているものの、やはり事実をそのままなぞった!箇所と、著者の想像の描写との間に乖離を感じずにいられない。下手にあの事件を知っていると、現実との差異にとらわれて楽しめないようだ。しかし、フィクションとして読もうにも、あまりに実際の事件とディティールが似ているんだもんなあ。何が狙いなのかイマイチわからない小説。 | ||||
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