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汚れた檻
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汚れた檻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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ブリーダー業界の人が読めば、さぞ反感を覚えるだろうと思う。B級ホラー映画は、主人公に「そっち行っちゃだめ」と言いたくなるような脚本が多いが、本書はその意味でまさに王道。筆力は抜群だが、まったく救いがなく、読後感がひどいので、著者の作品を読むのは、しばらくやめておこう。 | ||||
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面白い | ||||
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活字が苦手でこれまで小説は読まずに来ました。冷たい熱帯魚や愛犬家連続殺人事件の情報を得るにあたり、この物語に行きつきました。 夢中で読み2日で終えました。 先が気になって読む手が止められなかった。小説ってこういうものなのでしょうか。 | ||||
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怖い…という事はないのですが、最期まで飽きずに、ああ、こういう結末かぁと。 救いがない終わり方が嫌いな方にはお勧めしません。 ★ネタタバレ注意 偶然出会った、同級生の牛木。 彼から儲かる仕事を紹介される。 彼はペット(犬)のブリーダーだった。で、一郎の土地を借りたいと言う。 仕事内容も確認しないで、Okしてしまう一郎。 ところが、その仕事というが、犬の殺処分だった。 直接手を下すことはなくとも、中国人の王さんがテキパキと処分していく。 王さんに部屋を貸して欲しいとまで言われて、OKしてしまう一郎。 どんどん深みにはまり、殺人事件までおきてしまう・・・その隠蔽を手伝わされ・・・ といった感じです。 | ||||
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埼玉愛犬家連続殺人事件を元ネタにしているようだが、実際の事件のほうが100倍怖い。 これはその劣化版でしかない。 ブリーダーが売れない犬を処分して、トラブルになった相手を殺してました。 ただし、最後は投げっぱなしで犯行グループの背景などは一切明かしません。 こんなコピペ以下の話に金を払うのは馬鹿らしい。 | ||||
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あまりの閉塞感に呼吸をしていることを忘れてしまった。 本作で描写された地方の空気は紛う事なき本物のそれである。退屈で、でもそれこそが平和だが、長いこと戦争や争乱から遠のいたこの国の住民はそれに気づいていない。 主人公は、迷ってしまった一人の若者だ。金がほしい。だが苦労はしたくない。でも仕事はしたい。でもできれば面倒な思いはしたくない。楽がしたい。金属加工工場の生活からどうにかして抜け出したい。でもそのためには何にもしていない。やる気すら無い。 そんなどこにでもいる、筋の通っていない人間である。 うまい話には裏があると誰もが人生の中で学ぶ。 本作の主人公もそうだが、彼の場合は巻き込まれた事件の質がとんでもないレベルで残忍だった。もちろん、小説であるためある程度創作されている部分はある。だがこの小説の基となった『埼玉愛犬家連続殺人事件』はその後、日本国内の凶悪事件で例を見ない残酷な事件として歴史に名を残すことになった。 ペットビジネス。可愛らしい犬や猫。人間がいなくては生きていけないそれらの動物が、悪意ある人間に利用されるとどういった末路を辿ることになるのか。そしてそういった人間たちはどうなるのか。 我々が普段目にする空。その空の向こう側に神がいるとすれば、神はこの人間たちをどう思うのか。 『冷たい熱帯魚』と並ぶ、ノワールホラーの傑作の一つだ。 | ||||
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映像が頭に浮かび上がります。トリッキーな伏線がなく人間の怖さが出ています。うなぎ鬼もそうですが映画になったら面白そうです。原作をいじらず「冷たい熱帯魚」あたりのクオリティで。 | ||||
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イヤミスに分類されると思います。 ストーリーも気味が悪く、後味悪くてインパクトがあるのですが、 それ以上に、どんよりとした北関東の雰囲気と作中に登場する無教養でガサツな人々の描写にはうんざりさせられます。 威圧的なヤンキー、中途半端なやくざ、持ち主とは不似合いな高級車、レジャー施設がショッピングモールのみ。。。 妙なリアリティが感じられ、私自身が仕事で北関東に住んでいた頃を思い出してしまい、最悪の気分になりました。 | ||||
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漫画や映画と違いダイレクトな視覚情報が乏しい分、小説を読んで怖いと思ったことはほとんどありません。例外はホラー小説として有名どころの一角、「黒い家」くらいでしょうか。良質なホラー小説を探していた時に見つけたのがこちらの一冊。正直知らない作家だということもあってさほど期待しないで読みましたが、これが掘り出し物でした。怖い。めちゃくちゃ怖い。ホラー小説というジャンルの中ではかなり上位に位置する作品なんじゃないかと個人的には思います。久々に怖かった! 他の方もレビューで言っている通り、本作には幽霊などといった超常現象は出てきません。いわゆる人間の恐ろしさを取り扱った作品になってます。 不穏な気配を存分に晒し出しつつ、肝心の情報は小出しに小出しにしていく演出が上手いですね~。この得体の知れなさ、読んでいてぞわぞわとします。 主人公はクズ一歩手前くらいの典型的なダメ人間。運が悪いというか引きが悪いというのか、面白いくらいの転落人生を歩んでいきます。要所要所で選択を迫られ、主人公はいつも最悪の選択をしてしまう。「これはまずいんじゃないか」と自分自身思っていても、やめておけと周囲からいくら忠告されても、長いものに巻かれ金に踊らされどんどん取り返しのつかない状況に陥っていく。流されやすく拒否というものを基本的にしない主人公はけっこう見ていてイライラします。イライラしますがこれはこれですごくリアル。絶対こういう人間たくさんいる(笑) 本作がホラー小説ということを考えればまあオチはこれしかないよねという感じで残り数ページになった時点で終わり方については大方予想がついていましたが思った以上に尻切れトンボ。面白かっただけにちょっと残念。あと主人公は呑気通り越しておバカなので、危機管理能力ゼロ、行動能力ゼロな主人公にイライラする人はご注意。どうしてこんな目に合ったのにそんな行動を取るんだよと何回も突っ込むこと請け合いです。細かい粗は気になりますが、総合的に見ればホラー小説としては水準以上の作品でしょう。特に曽根圭介の小説が好きな方にはおすすめ。 | ||||
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イチロウは、絵にかいたような、うだつのあがらない、明るい未来のなさそうな29歳。 北関東の小さなプレス工場で上司に理不尽な嫌味を言われながら、単純作業をこなす鬱屈した日々を送っていた。 そんなとき、競艇場で偶然会った小学校の同級生牛木。彼との出会いは、あっという間に一郎を恐ろしい世界へと引きずり落としていく。 最近は、登場人物がまるで人形のようで、全く生気を感じられないような小説も多い中(本格ものに多いよね)、この小説の中の人物たちは、読んでいると、彼らがまるで目の前に現れたようにありありと見えてくる。存在感が半端ない。 一郎が、牛木たちの罠にからめとられていく様子にはとにかくドキドキした。もちろん、彼にも落ち度はあるが、逃げ道が塞がれていく過程は迫力だ。 「ホラー」のカテゴリーなので、結末はこれで良いのかもしれないが、この先を知りたかった。もっともっとすごいことが起きていくのかも?などと、想像してしまった。 到底「好きな」本とは言えないが、今後、どんどん作者の本を読んでいきたいので、★4つです。 | ||||
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高田侑さん、「うなぎ鬼」ですっかりファンになりまして2作目。 こちらはちょっとスローペースで物語が進んでいくんですが、最後のほうはたたみかけるように落ちていきます。 どん底まで。 ある意味、「うなぎ鬼」のほうが救いがあったと思いますが、こちらのほうが救いようがないです。 実際にあった事件を元に書かれてるという噂?ですが、本当にありそうなお話ですね。 高田氏の作品は、そういうところが怖いです。 ホラー小説といえば貴志氏が大御所ですが、この方は隠れた名品を書く方だと思います。 | ||||
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凄く怖い。ただそれだけ。最後まで読ませる本ではあるが嫌な感じしか残らない。 | ||||
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私自身、過去に動物業界の仕事に就いていただけに、内容が空恐ろしかったです。 この方の作品は初めて読みましたが、ホラーという点を除いて単純に小説としてみても、非常に面白いと思いました。読みやすく、どんどん先へ進めます。 | ||||
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明らかにに埼玉県愛犬家殺人事件を下敷きにしていますが、人間の怖さを描いた作品としては貴志祐介の「黒い家」以来といってもいい怖さです。 あちらは保険業界、こちらはペット業界を舞台にしているという違いはあれ、世の中で一番怖いのは人間であるという点では一致していますね。 ダメ人間の典型のような主人公の一郎が、プレス工場の正社員として採用される直前に、幼馴染の牛木父子が経営するペット店に高給に惹かれ入社する。しかしその高給にはとんでもない裏があった。ペットショップの売れ残った犬猫がその後どうなるのかと誰もが抱く疑問が重要な要素にもなっており、深く考えさせられます。 怖い話ではあるが、文章自体は結構ユーモラスでテンポ良く一気に読める。ワープアの典型のような主人公の心理や生活のリアルさは、もしかすると作者の体験も入っているのではないかと思えるほどリアルで身につまされます。文句なしに面白い。 | ||||
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「冷たい熱帯魚」を観た人には薦められないです。 観てなくてまだこの小説を買う前の人にはDVDを薦めます。 派遣の仕事が途切れて失業したことを家族に隠すために 出勤するふりをして家から離れた公園で読んだエレキベース経験者のレビューでした。 | ||||
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高田侑さんは、社会の底辺でもがき苦しむ人たちがさらにどん底へと落ちていくのを描くのがうまい。この作品もそういった鬱屈とした雰囲気が充満している。「愛犬家連続殺人」がもとになっていることもあるので、同じ題材を映画にした「冷たい熱帯魚」とも描写が酷似する。あまり救いのない話ではあるが、一気に読めてしまう。 | ||||
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酷評です。地元ということもあり、評価も高いので贔屓目で購入しました。 タイトルから「檻」→「監禁」「食人」「残虐な殺人」(ホステルやSAWのような)のイメージでわくわくして読みましたが、実際奇妙な出来事が始まるまでに全体の3割くらいを費やし、前半はうだつのあがらない主人公の性格や生活やその周りの人物の説明のような話です。牛木は最初から出てきますが、「暗い、怪しい」の表現に説得力がなく、怖さは感じませんでした。途中で深い仲になる女性も、必要不可欠な人物だったのかなぁ、と終わったあと思いました。牛木家の人々に気持ち悪さを強調させるような表現が多々あった気がしますが、弱すぎる主人公に感情移入ができず、結果「自業自得?」の話ですか?って感じでした。肝心の「檻」がそんなに使われず、グロいシーンも『愛犬家殺人事件』(元ネタ)の殺害方法かな?と、冷静に思ってしまう自分がいました。しかも、一夜のうち?に設置された装置などずべてが撤去され、何事もなかったようにって笑・・・。リアリティなさ過ぎるし、軟弱な主人公の見せ場的なものもなく、ただただ運の悪い田舎の少年が、金に目がくらんでとんでもない不運に見舞われましたよ。って感じでおわりました。私は後半から速読に近い感じで読み上げてしまいました。群馬出身、がんばって!! | ||||
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若干ネタバレです。 タイトルと表紙から購入前になんとなく内容を想像してましたが、やはりグロい内容でした。 今1つの所として、 このような田舎で見知らぬ人間がウロつくと非常に目立つと思いますが、この手の事に慣れている?犯罪者達は特にお構いなし(主人公も危惧すらしない)。ベンツや恐らくは運搬用として大型のトラックで頻繁に出入りしていたと思いますが、秘密裏にコトを運ぶには犯行向けの場所とは思えませんでした。因みに離れてるとは言え家族がやって来る可能性が高いのに、心配するのは恋人が来る事だけとか… 最大隣家と1km離れてるのに火事場に野次馬が来るのも少し疑問でした。真夜中にわざわざ車などで駆けつけたのでしょうか。 ただ、人物描写が細かく主人公がどこにでもいるような不況に喘ぐ若者という設定は共感しやすく、すぐ話に入り込み易かったと思います。 | ||||
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前に読んだ ノンフィクション作品の 愛犬家連続殺人 (角川文庫) に似ていました、というかその事件を元に書かれたのでしょう。 でも、主人公を若者にしたり工夫があって 一気に読めました | ||||
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この作者の人間観察はすごい! 高田侑さんの本はどれも怖いのですが、この本が私的には一番でした。 主人公を含む登場人物の描き方がうまく、どんどん引き込まれていき、 ページをめくる手が止まらなくなりました。 久しぶりの一気読み! 読後感はめちゃくちゃ悪いです。 | ||||
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