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悪女について
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悪女についての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.52pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全85件 21~40 2/5ページ
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出会う人の数だけ 万華鏡のように 印象の異なる彼女 | ||||
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作りも面白く、想像力が掻き立てられるいい作品でした。いつも面白い有吉さんなので、当然と言えば当然かもしれませんが、さすがは有吉さん!と感心しました。 | ||||
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話が面白くて,どんどん読み進めた、、、で、、ほんとうはどうなの?ってところが知りたい気分です | ||||
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前半の時代背景がまだ自分が生まれていない頃ではあるので、知らないがゆえに逆に面白かった。 本当にこんな人が居たんだろうなとも思えるし、こんな人が生きていける時代だったと思う。 誰も悪く言う人がないく、どれが彼女の本当の姿なのか?と思うが、すべてが彼女なのかもしれない。 今のITの世の中だからこそ、余計に面白く思えるかもしれない。 一読の価値あり! | ||||
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出生からウソで塗り固めて 何人もの男をたぶらかし、 身ごもればそれを武器に 同時並行で数人から莫大な金をしぼりとり、 宝石と土地転がしで成り上がった 虚飾の女王・富小路公子の口癖は 「愛」「夢」「美」。 すみずみまで 生々しくリアルで、身の回りの プチ悪女たちの断片が 次々に浮かんで重なった。 二人の息子のうち、 公子がなんの期待もかけなかった できのよくない次男が いちばん母親の本質を見抜き、愛し、 「ママは夢のような一生を送った 可愛い女だったんだよ」と 証言するエンディングに、 「可愛くなければ悪女じゃない」という 有吉佐和子の美学が炸裂している。 27人の証言によって 富小路公子の素顔と所業を 戦後日本の復興、なんでもありだった時代背景、 貴族や華族の没落を織り交ぜつつ巧みに 浮かび上がらせ…とみせかけて 1章ごとに 公子の新たな顔と、あっと驚く権謀術策が現われ、 最後の次男の告白で 煙に巻かれつつ そうだったのか、と深く頷いてしまう 有吉佐和子の筆力、構成力…豪腕に魅了された。 | ||||
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語る人によって悪女になったり夢のような女になったり。最初はひどい女だと思っていたが、最後まで読むと、なんだか分かる気がした。そのがむしゃらさは憎めない。 | ||||
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『悪女について』(有吉佐和子著、新潮文庫)を読んで、3つのことが心に残りました。 第1は、有吉佐和子が、こんなに官能的で面白い小説を書いていたのか、という驚きです。これまで読んできた有吉作品――『雛の日記』、『華岡青洲の妻』、『出雲の御国』、『恍惚の人』、『複合汚染』――とは、まるで雰囲気が異なっているからです。 第2は、謎の死を遂げた美貌の実業家・富小路公子というヒロイン自身は姿を現さず、生前の彼女を知る27人の関係者に対する作家のインタヴューによって、公子の虚実が浮かび上がってくるという作品構成の奇抜さとストーリーテリングの巧みさに、思わず唸ってしまったことです。 その27人は、夜学の同級生(男性)、小学校・中学校の同級生(女性)、公子母子が住み込みで働いた主家の娘、最初の夫、最初の夫の母、公子が住んでいたアパートの住人(女性)、公子が勤めていた宝石店の同僚(男性)、宝石店の経営者の妻、宝石店の経営者、公子の注文服のデザインを担当し続けた高級洋服店チェーンの経営者(女性)、二番目の夫の顧問弁護士(男性)、二番目の夫の母、公子の邸宅の住み込み家政婦、二番目の夫、公子の遊び仲間の元華族の女性、上流階級の女性を対象とした会員組織の事務員(女性)、会員組織の仲間の女性、宝石職人(男性)、公子の掛かり付けの獣医(男性)、公子が経営する富裕層の女性専用会員制フィットネス・クラブの顧客の銀座のバーの経営者、公子の母、公子のテレビ出演を担当したテレビ・プロデューサー(男性)、公子の年下の婚約者のフィットネス・クラブ支配人、公子の長男、公子母子が住み込みで働いた主家の息子、公子の掛かり付けの病院の婦長、公子の次男――という多彩さです。 インタヴューに応じてくれた人の中には、公子を褒め称える、絶賛する人たちがいます。「掃きだめに舞い降りた鶴のように見えた」、「あの人は誰にでも誠実」、「私をよくかばってくれたものでした」、「温和しそうな、もの静かな女だから、それに肌のきれいな色白の女でした」、「義理堅い」、「あの人の性格は、潔癖でした。心の清らかな人だという印象が僕には強く残っています。・・・僕は、女が、しかも彼女のような若さで、人の二倍も働いているのに感動しました」、「金離れのいい、綺麗なお金の使い方をなさる方だったんですのよ。・・・心が美しくて透明な方だった」、「御立派な、心の美しい方」、「いい子だなって思ったよ」、「お肌が白くて、若さが漲っているようでしたもの」、「あんな善良で、優しくて、清く正しいものが好きな女は知らないよ」、「私は大好きだった」、「あの方は本当に人扱いがお上手でいらっしゃいました」、「ママは頭がよかったし、努力家だった」と。 一方、公子を悪く言う人、眉を顰める人もいるのです。「お金(手切れ金)を寄越せと言ってきたんですよ」、「それなのに、主人を飛び越えて、いきなり私に、大きなお腹を見せに乗りこんで来たんですから」、「顔色一つ変えないのだからな」、「女としては恥しいほど、あの人は悪徳の持主でした」、「あんな、とんでもない女」、「関わりあいのない人には面白い話かもしれないけど、たまったものじゃないですよ、関係者は」、「とにかく僕には、母が手塩にかけて僕を育ててくれたという記憶は何もないのです」と。 公子と深い関係にあった男たちの言葉は、かなりあけすけです。「驚いたことに、女房のときはそんなこと感じもしませんでしたが、一人子供を産むと女の躰は変りますな。僕は、情痴に溺れるというのは、このことかと思いましたよ。前より、もっといい女になっていたんです。・・・彼女との関係は、彼女が死ぬ四日ばかり前まで続いていました」、「優しくて、涙もろくて、美しいものが好きな、夢みたいな女でした。抱きしめると溶けてしまうような躰を持っていました」、「彼女の躰がマシュマロみたいに柔かかったことと、肌が滑らかで最高だったのは分りました。・・・セックスの方も、まるで処女みたいで、子供二人産んだの信じられないくらいでしたよ。恥しがりでね。女ひとりでバリバリ働いてるときの大胆さとか、社長として威厳に盈ちて僕らに君臨しているときとは、まるで別人のようでした」、「それからずっと二十年間、彼女が死ぬまで、僕たち二人の関係は続きました。彼女は僕の子供を二人も産みましたし」。 また、公子の死は他殺なのか、自殺なのか気を揉ませながら、最終章まで引っ張っていくミステリ的手法はなかなかのもので、十分愉しめます。 第3は、一度しかない人生なのだから、他人の思惑など気にせずに、生きたいように生きるべきだと、著者が言っているように、私には思えたことです。 | ||||
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何人もの登場人物が一人の女についてさまざまな話をする。良い人という人もいれば、二度と関わりたくないと言う人もいる。多角面から女の素性、裏の顔が見え隠れする。名作です! | ||||
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とても面白いと思いました。過去を封印、、、少し「砂の器」を思い浮かべました。 | ||||
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太田社長の隠れファンとして、興味深かったから即購入しました。 文章も読みやすいし、主人公に興味がどんどん出てきています。 老眼もなんのその! 最後まで一気読みしそうです。 | ||||
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主人公のいくつかの特性、品位ある静かな話し方、風格、それに愛嬌、これらを駆使すること、それから、泣きわめくのではなく、静かに愛らしく涙をこぼすこと。その涙で、彼女は実に多くの資産を手にする。無一物から巨万の富を築く彼女の道程には色々な作為があるが、資産家とか持っている人から取るのがルール。宝石ならダイヤモンド、花なら芍薬を愛するというくっきりとした人物造形も冴えている。 美女である点はあまり書かれていないけど、魅力ある女は実は孤独が作るんだ、ということがよくわかる | ||||
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本命の男は、誠意のない男。でも、誠意のある男じゃなくて、魅力のある男を愛したんですね。 主人公とそれぞれの男たちの関係性も様々。 本命、パパ、恋人、結婚相手、友情、ビジネスパートナー、好きにさせるだけでOKの男。 どれも純粋な役割分担。ぜんぶ主人公はそれとわかってて仕掛けてる。男はなんだかんだ言って主人公と関われてみんな幸せ。 悪くて、最高に魅力的。 | ||||
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主人公自身ではなく、周囲の関係者の証言で進むストーリー。 人によって判断は異なる。 また、真実が明らかにされるにつれてやはり悪女かと判断されよう。 でも本人は男社会を逆手にとって女ひとりで頂点を極めようとしたのではないか。 そう考えると道義的にはともかくすばらしい才能の持ち主だったと思う。 憎まれるほど素晴らしい才能にたけた女性か。 事故死、他殺、自殺。 死の結論を明示していないのも良い。 とにかくストーリー構成の緻密なことには脱帽する。 | ||||
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有吉佐和子ここにあり!!という内容たっぷりぎっしりの小説だと思いました。 とにかく読んでみてください。 語り尽くせないほどのすごい小説です。 こんな女性・・・いるようでいない。 すばらしいです。 | ||||
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悪女になるための参考にしたかったでのすが、自分には無理ということが分かりました。面白かったです。 | ||||
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とにかく有吉佐和子の人物描写は神がかり的な部分を感じる。 非常に緻密に設定された登場人物達が繰り広げる連続的なストーリーに引き込まれる。 | ||||
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本書は、女性敏腕経営者の富小路公子が謎の死を遂げたあとに、生前に関わりのあった27人の人たちがインタビューに答えていくなかで、氏が人物像と死の真相が垣間見えてくる、という内容である。 本書を読んだ後に思ったことは、真実は一つではない、ということ。 富小氏はこんなふうにお金を荒稼ぎした、とか、いやそんなはずはない、というように、語る人によって全くその人物像は異っている。 氏が行った「行為という事実」は確かに一つであるが、それがどういう風に見えるか、もしくはその行為に全く気が付かないかは、当たり前だが受け手次第である。 受け手にとって大事なのは事実ではなく、自分が何を見て、どう感じたかであり、それがその受け手にとっての真実である。 つまり事実は一つだが、真実は十人十色である。 一般的に言われていることとは真逆であることに、ハッと気づかされた。 また、どんな風に生きていても、周囲にどう思われるかはコントロールのできないことであり、世間体というのは実にくだらないものだな、とも思わされた。 周囲に目を気にして本当の自分が出せない人におすすめの一冊である。 | ||||
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ある者は彼女を悪女と言い、ある者は心が綺麗な人と言う。突然死んでしまった女性実業家の死の謎に迫るため、27人の男女にインタビューしていく話。公子が魅力的なのでだれることなく最後までワクワクさせられた。 | ||||
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大変面白かった! 映画化?テレビ化するとどんな女優さんが演じるとふさわしい?と思ったりしました。 | ||||
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若い頃に読んで面白かったので、買いました。 期待どおりで、嬉しい。 | ||||
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