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ミスター・グッド・ドクターをさがして
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ミスター・グッド・ドクターをさがしての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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医師の転職を斡旋する会社に勤めるいずみは三十二歳。クライアントは落ちこぼればかり。上司はやる気ゼロ。男に遊ばれ、飼い猫は入院中……。舌打ちしながら家を出る毎日に刺激はなかった。だが、ある日を境に周囲で不穏な事件が連続して起こる。露出狂の出没、臓器移植の隠蔽、医師の突然死――。彼女は自身の再生もかけ、事件の真相を追い始める。 | ||||
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帯に「医療ミステリーの新機軸」とあったが、残念ながらミステリー的な要素はほとんどなく、肩透かしをくわせられたような読後感が残った。 ストーリー展開も、いまひとつ。医師転職斡旋会社で働く元キャバクラ嬢が、クライアントの医師とかかわる中、様々な事件に遭遇する、というこの設定自体は面白いのだが、いかんせん主人公をはじめ登場人物たちのキャラクターが現実離れし過ぎていて、完全に物語のリアリティーを失わせてしまっている。文章に深みがないし、一人よがりとも思えるような筆致にも、なかなかついていけなかった。結局、最後の最後まで「こんな人はいないだろ」「こんなことにはならないだろ」という疑問ばかりが募る小説だった。 何を言わんとしている小説なのか、という点もはっきりとしなかった。昨今の医師の体たらく振りを嘆き、不正を暴いていく主人公ではあるが、最終的な目的は、自分の結婚相手となる医師を探すことにあった……。これには、かなりげんなりさせられてしまう。女性の生き方について、割と真面目に記述しているところがあっただけに、そのわずかな期待感が、「なんだぁ〜」という落胆に変わってしまうのだ。主人公が、容易に、かつ無節操に、男性に対して女性としての武器「セクシー」さをアピールする場面がたびたび出てくるが、これも結果的には、嫌悪感を生み、主人公への感情移入を妨げている。 いずれにせよ、医療ミステリーということで、重厚な小説かと思いきや、存外に軽いタッチの小説であった。 しかし、この著者が書く小説は、こういうものだ、とはじめから割り切って読めば、それはそれで面白いのかもしれない。 | ||||
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