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クラインの壷
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クラインの壷の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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小説内で、PCの記憶容量が1MBだと言われたときには、そんな時代に現代で通用する設定の小説が書かれたことに大いに驚いた。 発表当時は相当鮮烈な作品だったのだろうと思う。 しかし、現在はSAOをはじめ、VR等のゲーム内に入り込む小説が溢れているので、本作の驚きは少ない(もちろん、こちらが元祖だとはわかっているが。) また、タイトルからしてネタバレなので、オチで驚くということはない。 本作の現代的意味は、ラストの恐怖が、現実味を帯びていることに気付かされる点にあると感じた。 | ||||
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「岡嶋二人?」なんか面白い名前の著者だなぁ、と思っていましたが、今更ながら調べてみたところ、なんと!と言うか、やっぱり!と言うか、井上泉さんと徳山諄一さんというコンビのペンネームでした。 お二人は、残念ながら、1989年に本作「クラインの壺」を最後にコンビを解消、それぞれの道にお進みになったようです。 井上さんは井上夢人と名前を変え、そのまま推理小説を中心とする作家に、徳山さんは田奈純一と言う名前でテレビ界でしばらくはご活躍していたようなのですが、最近は音沙汰が無く、消息不明のようです。 主人公はゲームブックのシナリオ大賞に応募。大作を書き上げるも、400字詰用紙200枚のところ実に4倍の800枚と容量を遥かに超過した為に失格に・・・。ただし、その作品に目をとめたヴァーチャルリアリティを扱うゲーム会社から原作を使わせて欲しいと依頼を受け、200万円で契約。有頂天になる主人公。 遅々として、ゲームの開発は進まず、暫く先方からの連絡も無かったが、ある時、原作者として完成したゲームのモニターをやって欲しいとの連絡が入ります。 いそいそと出かける主人公。そこで出会ったもう一人の美人モニター。二人で代わる代わるヴァーチャルリアリティの世界に入って行くことに。徐々に好意を持ち始める二人。そんな時に起きた彼女の突然の失踪。 どうしても納得できない主人公は、やはり失踪に疑問を持つ、彼女の友人と調査を開始します。しかしながら、調査の途中もモニターを続けた為に、徐々に現実とヴァーチャルの世界の区別がつかなくなって行きます。 果たして、彼がいる世界はどちらの世界なのか?どうして彼女は失踪したのか? 驚愕!且つ曖昧な事実があなたを待っています。 「クラインの壺」という名付けは、まさに本作にピッタリのこれ以上ない題名だと思いました。本作は今でも、内容的に全く色褪せていないので、刊行当時(1989年)は、相当に画期的な先品だったと思われます。SFミステリーがお好きな方には是非お勧めしたい一冊です。 | ||||
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読み終わった後に、ざらざらとした不愉快さを感じた作品です。30年前に発表された物ですが、読んでいる時に「あなた、すごい未来を予想しているわね」と感心しました。現在はVRも既にありますし、PCの機械が味気ない、もっとかわいくしたらいいのにとセリフで、私はアップルのデザインに力を入れたPCを思い浮かべました。 読んでいるうちに、多分、こうなんだろうなという予想はありました。そしてその通りに話は進んでいくのですが、最後の判断は読者に委ねている形で終わります。これが私の不愉快さの原因になっています。最後どうなったのかという結末を読者に委ねる形に関しては嫌いじゃない、けれどもあまりに何も残らない後味の悪さ。救いも、トリックが解明したという爽快感もない。なんだかなという印象を持ちました。 | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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推理小説が読みたくて様々なレビューを見ていてこちらの本に出会いました。 話は非常に読みやすく、すらすらと読める内容でした。特に癖もないので推理小説?ミステリー小説を初めて読む方にはいいと思います。 | ||||
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「エンダーのゲーム」のラストよろしく、バーチャル空間と信じて人殺したら、本当に人が死んでいたみたいな 仮想と現実が錯綜する作品なのかと予測してました。 冒頭は、”それで逃げてる”のかと思ったら・・・。 十何ページか読んで、なんか盛り上がらなさそう・・・と思ったら、本当に淡々と進んでしまった。 舞台装置は面白いのに、余り活かしきれてないような・・・。 結局のところ、ある種の夢オチですね。それで主人公が壊れてしまうのが何とも・・・ですが。 それにしても、新井素子の解説(?)が酷いですね。なんだこれ。 | ||||
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バーチャルの世界に翻弄される 主人公の心理が良く分かる。 ラストは少し物足りなかったが、 この手の本としては まあ楽しめた。 | ||||
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ストーリーは失踪した女友達を探す、探偵物ですかね。 男女のやりとりが、かまいたちの夜と似ています。 怖くはありません・謎解きです 中盤から盛り上げて面白いのですが、読者が受けるラストが2つあるので、ストレスが残るスッキリしない本です。 | ||||
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普段はあまり先読みをせずに素直にどんでん返しを楽しむ方なのですが、 そんな自分でも、最初の数十ページでラストの展開が手に取るようにわかってしまい、 初読の段階でほぼ読み分けが出来てしまいました。 その意味ではとてもフェアに書かれているともいえます。 古さを感じさせないというレヴューが多いようですが、 先駆者としての評価は理解できるものの、個人的にはどうしても古さを感じてしまいました。 バーチャルリアリティものだったら、このオチだろうという想定以外の何物でもありませんでした。 ただ、心理描写は非常に巧みで、自分の人生をコントロールしているのは自分自身ではないのかもしれないという主人公の恐怖がリアルに迫ってくるので、今後生きていく上でトラウマを残すような余韻が残りました。 やはりミステリーというよりはSFの古典的名作という印象です。 | ||||
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最初の10ページを読んだ時点で話の全貌に予想がついてしまいました。 それは今まで私が似たようなテーマの小説や映画を観てきたからです。 そのため、読み進めて出てくる伏線にもあらかた気づいてしまい、 物語の展開に新鮮さを得ることはありませんでした。 しかし、別の意味での衝撃を受けました。 89年にこの内容を思いつき、作品として纏め世に生み出した 著者の想像力と構成力、筆力は素晴らしいと思います。 刊行間もない時期に出会っていたならば、 間違いなく自分の中でも傑作の1つであったと思います。 | ||||
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とある新感覚なゲーム機のモニターをする事になった、平凡な青年の物語。あまりにリアリティがありすぎて、何が現実で何がゲームなのか分らなくなって…と、終始そんな展開でした。シナリオに定評のある作家さんだとお聞きしたので、楽しみにしていたんですがストーリー自体は淡々と進みます。グッと引き込まれる展開も無く、先が気になって仕方ない!…とは一度も思わなかったのですが、不思議と500ページ弱もあるこの作品を一気に読み切ってしまいました。読み終わっても、ぜひ他の人に薦めたいと言うほどの作品では無いのですが。ストーリーもラストもありがちなものだと思います。でもやっぱり最後まで読まされてしまう筆力はすごいなと感心してしまいます。他の作品も読んでみようと思いました。 | ||||
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「これが通れば何でもあり」というものが幾つかある。薬品による記憶の改変、後催眠による遠隔操作、そしてバーチャルリアリティもこの範疇だろう。これだとどんな状況でも作り出せる。この作品はそういう意味でミステリーではなくSFである。 | ||||
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作品が出版された当時でしたら斬新な感じで良かったのでしょうね。しかしながら現在はバーチャルリアリティの世界もかなり現実的なものになってきているので、作品の内容自体が非常に時代を感じてしまいました。 作中ででてくる単位「テラ」も当時は途方もない容量だったと思うのですが、現在は現実的な容量なので、、「テラ」でもクライン2を実現する事は不可能だし、って思ってしまいます。 内容も現実と非現実が交錯してしまい今自分がいる世界はどっちの世界??ってもうありふれた感じですね。 「昔の作品」として、名作映画でもみる感覚で読まれるとよいのでは、と思います。 | ||||
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2005年発売となっていますが 初版は1989年の作品です。 なので、肝であるパソコン関連の描写が時代を感じさせてしまい 個人的にはいまいちのめり込めませんでした。 設定もいいのですが現代から見ると「かわいいなぁ」といった感じで 悪く言えば幼稚・稚拙に見えてしまいます。 出た当時に読んだならリアリティがあってのめり込めたかもしれません。 時間は残酷だと思いました。 | ||||
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この作品のレビューで怖いと思った人が多そうだが、私にとっては何かむなしさが残る作品であった。 私たち人間一人ひとりは、あるいはすべての生き物は、神か、創造主か、何者かによって組み立てられたプログラムの上を歩いているだけである。 そう、この世界は夢幻、虚構、フィクションである。 岡嶋二人、個人的に好きな作家の一人であるが、好きになれない作品であった。 | ||||
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はじめて岡嶋作品を読みました。わたしはビデオゲームをまったくやりません。ただむかしからごっこ遊びは好きでしたが。 まずこの作品の元になるゲームが、ともに(?)ちゃちな感じを受けました。現実と非現実のせめぎあいは半分ほどから推測でき、プロローグとどう結びつくのか期待しましたが、これはまったく不満に思います。 ヤングアダルト向きのSFミステリーというのがわたしの読後感想です。ただ読みやすさは上級クラスです。 | ||||
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題材は斬新で面白いと思いました。 現実か否か、自分の体験が信じられなくなる怖さが ひしひしと伝わってきます。 ただ… 話を広げるだけ広げてその終わり方!?というのは 感じました。 最後を読んだ時は一瞬えっ、という驚きはあるものの、 すぐに、いろいろな話がなんだか未消化なままで、 宙ぶらりんに終わったような気がしてしまうのです。 この終わり方にしてしまえば、いろいろなエピソードも 一応解決はするのですが… 人によるのかもしれませんが、私自身は「結局どうだった んだろう?」と想像を働かせる楽しさよりも、何も分から なかったストレスの方が勝ってしまいました…(笑) | ||||
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現実と仮想現実の世界。その境はいったいどこにあるのか?読んでいて 分からなくなってしまった。あたかも実際に触れたように、見たように、 食べたように・・・。仮想世界で体験したことを、実際に体験したように 錯覚する。ゲームの世界なら、それはとても魅力ある世界を体験できる ことになる。だが、それを別の目的で使ったとしたら?人が人を操作する ことも可能だ。また、人間の人格を破壊することも可能だ。これは、恐ろしい 兵器となってしまう。彰彦はいったいどの世界にいるのか?その謎が読み 手を作品にのめり込ませる。この作品は1989年に刊行された。だが発想は、 まったく古さを感じさせない。むしろ現代に通じるものがある。ラストは、まだ その先を読みたいと思わせるものだった。気になってしょうがないのだが・・・。 | ||||
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話は面白いし,読みやすいのだけど.ラストがどうしても気に入らない.「SFだから」と言われてしまえばそれまでだが,あんまりだ.あんな終わり方では納得できない. きちんとした結末を提示できないというのは著者の罪ではないのだろうか? | ||||
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虚構と現実が入れ替わり、混交するというのは好きなテーマなので本作を選んだのですが、私的にはもうひとつでした。現実そっくりの体験ができるゲーム“クライン2”のモニターとして原作者の“僕”が巻き込まれる事件。こういう設定は『トータル・リコール』を始め、よく見るものですよね…。出てくるいろいろな要素、展開にしてもどこかで読んだようなものばかりで、ラストにしても「これだけ?」という感じがしました。ワン・アイデアものです。逆に言うと、このテーマがこれ以降にどれだけ進化しているのか、という証明でもあります。なにしろ15年前の作品ですから。非常に読みやすいのは確かで、このジャンルのミステリーを読み慣れていなければ間違いなく面白いとは思います。 | ||||
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