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弁護士探偵物語・天使の分け前
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弁護士探偵物語・天使の分け前の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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帯に大賞受賞作って書いてあったし、現役弁護士鮮烈!!デビュー作!なんてあったので、お金を出して買っちゃいましたが、全然???な本でした。これで大賞賞金1200万円なんて気前がいいなぁ…。 読んでいて気になったのは、会話が全部皮肉の応酬になっていることです。主人公の弁護士も刑事も医者も若い女性も19歳の女の子も、同じレベルで皮肉な問いかけを皮肉な言葉で返しています。年齢・性別・属性無視の一本調子。更には主人公の視点で語られる風景描写や過去の出来事も斜に構えた表現だらけで、ストーリーを読み進んでいても変化が見つけられません。序盤の過去の説明は長すぎ、展開もどこからが山場なのか不明です。正直、流れにメリハリが感じられません。後半のドタバタ展開は書いていて規定枚数が残り少なくなってのことかと考えてしまいました。そんなことばかりが、気になってしまって小説の筋が印象に残りませんでした。 このような作風が文学賞主催者の意図だとしたら、私が誤って選択してしまったということなのでしょう。 こう言っては作者の方に失礼かもしれませんが、誰かに読んでもらいたいから書いたのではなく、日頃の仕事上の不満を小説にかこつけて発散させたような印象を受けます。 それをお金を払って買ってしまった読者は被害者ですよ、弁護士先生。 | ||||
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プロットに重きを置かず、キャラクターの特性に重きを置く小説(小説には無限の可能性があるというのは本当の様だ)をライトノベルというそうだが、本書はそのキャラクターの設定すら非常に軽やかで、チャンドラーからミスチルまでを一つのキャンバスに描こうとする点で秀逸としか評価しようがない。ハードボイルド小説を読みたければお勧めできる一冊では全く無いが(そのような場合、原僚や藤原伊織、矢作俊彦といった正統派で十分である)、ポストライトノベルなる世界を見せてくれる点では一読の価値がある。もちろん、私は正統派を読みたかったので星の数を増やすことは出来なかった。レビューがシニカルに過ぎると思われるかもしれないが、それは本作品のシニカルさを評価してのこととご理解いただきたい。 | ||||
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