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99%の誘拐



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【この小説が収録されている参考書籍】
99%の誘拐
99%の誘拐 (徳間文庫)
99%の誘拐 (講談社文庫)

99%の誘拐の評価: 3.88/5点 レビュー 81件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.88pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全59件 41~59 3/3ページ
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No.19:
(5pt)

結末が想像付くのに引き込まれる

犯人は分かっているのだ。そして最後の局面にどうなるかも、数パターンの内で想像が付く。でも、だからといってつまらないのではない。犯人が警察をどのように翻弄するのか、身代金受け取りの方法はどうするのかなど、非常にうまい罠が数多く仕掛けてあって飽きさせない。複雑だが非常に疾走感があり、まるでドラマか映画を見ているかのような気分になる。
ただ、動機が最後まで良く分からないのだ。でも、それでいいんだと思う。金銭が目当てでない誘拐なんて、そのくらい複雑な動機の元に行われるのだろうから。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
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No.18:
(4pt)

カンピュータ

いいですねー。コンピュータ関係を駆使したハイテク誘拐。けっこう前の内容ながら、こういったハイテク機器に関しては、さほど古さを感じさせないです。ハイテク攻撃にあたふたしている警察どもの姿が笑える。権力を打ち負かす主役に乾杯ですよ♪ 親父の無念を胸に刻み込んで・・という浪花節のスタイルがかっこいいですな。やはり犯罪するなら明晰な頭脳は必要ということです。凡人じゃ一発でお縄ですから。
99%の誘拐Amazon書評・レビュー:99%の誘拐より
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No.17:
(4pt)

おもしろかった

誘拐をテーマにしたサスペンスは、けっこうなミステリー作家が手がけてましてちょこちょこ僕も読んできましたが、この作品はかなり良かったです。誘拐モノで重視する事は誘拐劇の奇抜さ、身代金受け渡し時の工夫、全体のスピード感でありますが、そのどれもこの作品は上質に仕上がってました。冒頭の手記からハイテンションで、ハイテクを駆使した誘拐劇がラストまで加速しますね。スピード感があるので退屈せずに読めました。実社会で起きている誘拐事件は単純ですから、ほぼ100パーセント犯人は捕まっているようです(人質の生死は五分のようですけど)。それが知能犯となると警察もあたふたするわけで。そのあたり、この犯人の頭脳明晰さが遺憾なく発揮されてるようです。西沢が書いてる解説もかなり読ませるものですよ。岡嶋二人をマイ書籍に加える事に決定しました・
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No.16:
(5pt)

コンピュータ機器の駆使

この作品が書かれたのは、インターネットやメールが一部の人にしか利用されていなかった頃。
しかし、今、読んでも決して古臭くないし、不自然さも感じません。
過去に起こった事件を再現して、父親の夢を潰した犯人に復習をするというストーリーもテンポよく読ませます。
この本は、コンピュータについての解説も多く、聞いたことはあるが理解していなかったことも知ることができます。
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No.15:
(4pt)

今読んでも全く古さを感じません

この作品は1988年に書かれた作品ですが、今読んでも全く
古さを感じません。
日本の半導体産業黎明期、昭和40年代に起こった誘拐事件を
回想する手記から物語りは始まります。
ここでは息子の命のために、自分の会社の将来をかけた資金
5千万円を誘拐犯に渡す父親の苦悩が描かれます。
それから20年後、昭和60年代に再び誘拐事件が発生します。
二回目の誘拐事件では、当時普及し始めたパソコンを縦横に
駆使した犯人と、捜査側とのやり取りがスピーディーに描かれます。
はたして、二つの事件のつながりとは?
ただ、二回目の誘拐では、こんなにうまく事が運ぶのかという疑問がありました。
途中でトラブルがあった方が、物語りは盛り上がったのではないでしょうか。
ミステリーとしてのサプライズは少ないかもしれませんが、読みやすい文章で、
テンポ良く最後まで一気に読めます。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
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No.14:
(4pt)

面白いけど

読後の印象が薄い作品です。
トリックが面白く、読み進めるのは苦にならないですが
トリックや展開に気がとられすぎてしまうというか
人物描写がもうひとつ物足りないというか
どうも今ひとつ心に残らない作品です。
トリックを楽しみたい、このジャンルが好きな方にはお勧めです。
ただ、本を読んで心を揺さぶられたり、何かを得たいと思っている方には少し物足りないかもしれません。
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No.13:
(4pt)

文句なく面白い!

誘拐の仕方、身代金要求の連絡方法、身代金の受け渡し方法など、
どれをとってもそれは驚くべき方法だった。決して警察に所在を
つかませずに、ハイテクを駆使して動き回る犯人。1988年に
書かれた作品だが、その斬新なアイディアは今読んでも文句なく
面白い。警察と犯人の駆け引きは、はたしてどうなるのか?
息詰まる展開に目が離せない。特に後半からラストまでの流れは
鮮やか!読後感もよく、満足のいく作品だった。
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No.12:
(4pt)

優等生の印象

帯の「はまる確率99%」という謳い文句に惹かれ、買った。
中盤、2つめの誘拐が始まり、まんまとハマってしまった。
誘拐の手口が華麗で、ぐいぐいと物語に引き込まれた。
ただ他の方が仰るとおり、うまく進みすぎた感はある。
優等生…という印象だろうか。
犯人探しやどんでん返し の面白みがなかった分、少々物足りない。
しかし。逆に言うとそういった謎解き等がなく、ここまで楽しめたのは、
やはり岡嶋氏の腕なのだろう。
パソコンを使った誘拐といえど、現在は浸透しているものだし
手荒な手口や、血なまぐさいシーンもなく、若い女性でも楽しめた。
個人的な希望としては、2つの事件後の慎吾の生き方も見てみたい。
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No.11:
(5pt)

仙台乳児誘拐事件

学生時代に読んだ本です。今再度はやっているのですね。
懐かしい。
それはともかく、報道によると、2006年1月に起きた仙台乳児誘拐事件でこの小説が手口が似ているとのことです。
関心がある方はどうぞ。
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No.10:
(4pt)

用意周到に計画された20年をまたぐ二つの誘拐

小さいが最先端テクノロジーを誇りとするイコマ電子工業が、提携先の親会社が倒産したことで存続の危機に。命がけで会社を守ろうとした社長、生駒洋一郎は私財を投げ打ち5000万円で復帰を賭ける。ところがその5000万円を指定して、息子の慎吾が誘拐された。
用意周到にはりめぐらされた犯人の計画に翻弄される洋一郎から無情にも奪われる5000万円。
そしてその約20年後、その慎吾自身が計画する誘拐の計画の意図は?
この小説の醍醐味は誘拐犯との緊迫した追跡劇である。しかも昭和40年代の誘拐と、パソコンが大衆化し始めた昭和60年代のハイテク誘拐の二つのストーリーが楽しめる。両方とも非常に緻密で、読んでいてあきることがない。そして、その2つの誘拐をつなぐ過去の真実が物語の柱となっている。欲を言えば、意外性に欠けることと、2つめのハイテク誘拐がうまく出来すぎていること。途中でトラぶったりしたらもっと面白かったかもしれない。
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No.9:
(5pt)

二つの誘拐事件ー20年間の恨みを込めた執念の復讐劇

そもそも私はミステリーのサブジャンルとしての「誘拐もの」が大好きだ。理由として、
1.あまり殺人事件に発展しないので血腥さがすくない。
2.犯人と捜査側(誘拐被害者)の唯一の接点、身代金受け渡しの際の双方のやりとりの緊迫感・スリル・サスペンスが現在進行形で進む。
3.加えてその際の犯人側が捜査側をまんまと欺く巧緻な知的トリックの鮮やかさ。が挙げられる。
数多くの「誘拐ミステリー」があるが、私のベストスリーは、高木彬光の『誘拐』、法月綸太郎の『一の悲劇』、原りょうの直木賞受賞作『私が殺した少女』である。これらはいずれも上記三つの「誘拐ミステリー」としての醍醐味を味わわせてくれたばかりかプラスαの魅力にあふれた作品だった。
さて本書は20年の時を隔てて起こる2つの誘拐事件の物語である。当時としては最先端のIT技術を駆使した、犯人側の少年誘拐方法と身代金奪取のプロセスは、巧緻を極めていて、あっと驚かずにはいられないが、もともと’88年に初めて出版された本だが、今現在読んでも全く古さを感じさせない。
加えて本書の最大の魅力はすぐれた「誘拐ミステリー」であると同時に、いやそれ以上に一人の青年の20年間の恨みを込めた執念の復讐劇であるところだ。
著者は’82年に『焦茶色のパステル』で「江戸川乱歩賞」を受賞してデビューした、日本では珍しい、ふたりによる合作作家である。ふたりは’89年発表『クラインの壺』を最後にコンビを解消してしまったが、7年間に27もの作品を上梓した。私としては本書を「この文庫がすごい!」と同じ評価はできないが、二人で一人の合作作家岡嶋二人の最高傑作といっても良いと思う。
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No.8:
(4pt)

綿密な誘拐計画の実行が、どこでばれるかのハラハラ感が

徳山諄一と井上泉(井上夢人)の二人によるユニットであった「岡嶋二人」の作品です。最初の時代における誘拐事件と、それから10数年後、その事件に対する復讐のための誘拐事件は、その事件に関わる人物の関連性、時代が移ることによって可能となるハイテク機器を駆使した綿密な計画・準備・実行と、後に考えると関連性がいたるところに張り巡らされており、面白い。また、綿密に実行されているのに、いたるところに危うく感じる場面があり、最後までハラハラドキドキさせる展開がちりばめられている。最初の事件をトレースしながら、現在の技術によって可能にするリモート操作は、今では少し古臭い感もあるが、さらに現在の技術で実行するなら、どうするか、などと考えながら読むのも面白い読み方の一つです。
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No.7:
(4pt)

完全すぎるのが・・・

文庫1位につられて読んでみました。15年以上も前のコンピューターを使った誘拐事件でありながら、古さを感じさせないのは、私がコンピューターに疎いからでしょうか。この手の、犯人が途中で判って、捕まらなければ良いなと思わせるには少し、魅力不足(というか出来すぎでつまらない)かなと思いますが、スピード感があり面白く読みました。
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No.6:
(5pt)

久々に面白い本でした

電車の広告で「文庫1位」というフレーズを見て購入しました。1位というだけあって、最初から物語のテンポが良く、どんどん読み進められました。ある意味でこの物語は復習劇ですが、残酷なシーンもなく(誘拐はもちろん許されない行為ですが)、非常にスピード感を味わえます。時代をまたいで話が流れて行きますが、あっちこっちに話が飛ばず、読者は頭を整理しつつ読み進める必要はありません。慎吾と間宮の船上でのラストシーンもなかなかです。久々に面白い本に出合えたと思います。
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No.5:
(5pt)

面白かった~

パソコン通信とか今では懐かしい響きだけど昔はこうだったなぁって今になると新鮮な感じです。トリックも良く考えられてて楽しかったです!
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No.4:
(4pt)

新しいテイスト

早いテンポで、刺激的にストリーは展開していく。新しいテイストの、人身を傷つける意図のない身代金誘拐事件だ。強いて言えば、最初の誘拐事件の犯人が、いまひとつ知的で悪人で、真犯人であるという存在感に欠けること、二つ目の誘拐事件の犯人の意図が事件の最初の偶然であっさりと適えられなくなる点が、やや物足りない点と言えようか。存分に楽しめる、作品です。
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No.3:
(5pt)

今でも1番

もう10年以上前に読んだ本ですが、未だにこれ以上の傑作推理サスペンスには、巡り会えません。でも、時代はずんずん進んで、この本で書かれているコンピューター技術も稚拙になりました。でも、引き込まれる世界観は、得がたいものがあります。最初から最後まで一機に読んでしまったのを今でも忘れません。
99%の誘拐 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:99%の誘拐 (講談社文庫)より
4062747871
No.2:
(5pt)

古くない

 誘拐ものは岡嶋二人の得意とする所ですが、これはその中でも最高傑作との呼び声も高い代表作です。また、俗に「後期3部作」とも称される作品群(他は『そして扉が閉ざされた』『クラインの壺』)の一つでもあります。 誘拐というテーマは、どうやら“本格”志向の人には敬遠されがちのようです。かくいう僕も以前はその傾向があったのですが、まあ兎に角、ミステリ好きならば是非読んで頂きたいのです。ハイクオリティなミステリ・スピリットが横溢してますよ。ジャンルとか関係ないです。言わずもがな、岡嶋二人一流のサスペンスフルな筆の運びにぐいぐい引っ張られてしまう事も保証できます。 また、当時のハイテク技術を駆使したストーリー展開も魅力たっぷりですが、そうした先端知識というものは、時代と共に色褪せてしまいがちなのが宿命でもある中、この作品に関してはその心配は無用です。古臭さは感じられません。知識に依存しているのではなく、何よりも先ず物語の骨格となるプロットが秀逸な故でしょう。寧ろ、当時はそういう状況だったのか、などと純粋に好奇心を刺激されたりもしました。云ってみれば、例えば現在のハイテク技術に置き換えても、物語の輝きは何ら曇る事はない、とも言えるでしょうか。 結末のつけ方も切れ味鋭いですよ。
99%の誘拐Amazon書評・レビュー:99%の誘拐より
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No.1:
(5pt)

誘拐物の傑作

『人攫いの岡嶋』とまで言われた誘拐物の大御所、岡嶋二人の傑作だと思います。アイデアだけでなく、その文体も非常に緊張感があり、作品をビシッと引き締めています。
99%の誘拐Amazon書評・レビュー:99%の誘拐より
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