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葦と百合
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葦と百合の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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柳田国男の『遠野物語』、中井英夫『虚無への供物』などの書名をちりばめつつ、一つの殺人事件を核として衒学的に展開する。衒学的に展開はするのだが、やがて物語は現実と幻想の境界を失い、いわば霧散してしまうのだ。それゆえ結末から遡って分類するならば、これは推理小説ではない。推理小説の語り形式で綴られる幻想小説であり、しかも優れた幻想小説ではない。幻想とはもちろん現実ではないことなのだが、本書ではその現実と幻想との境が不明確なままに終わる。現実ではないことで幻想の存在が際立つのであるならば、両者の境界が曖昧なのは読者としては腰の据わりが悪い。それこそが「メタフィクション」なのだ、と言うのだろうか? だとするとメタフィクションではない方が面白い、という結論になるのだが。 | ||||
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途中まで面白かったけど後は最後までイライラ…。現実と妄想が交錯するところが魅力なのかもだけどやりすぎてややこしいだけ。なぜこんなに評価が高いのだろう | ||||
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20歳前に読んだ時、とても興奮したものだが、15年以上経って読みなおしてみると興ざめしてしまった。 この作品は失われたコミューンと失踪した青春の恋人という舞台装置が上手く効いていて、若い頃にはそのロマンチックさに惹きこまれたものだが、今読んでみるとコミューンはとても不自然でその舞台装置の陳腐さは読むに耐えない。 日本でそのようなコミューンがありうると思えるようなリアリティーが余りにも感じられないのだ。 ただし、文章と構成はこの作家はいつも抜群に上手いので、推理小説の亜種としては完成度が高い。 若い人が初読ならばおそらくかつての私のように惹きつけらられるだろう。 年をとって読みなおしてみると技巧だけが目立つ作品であり、通俗的とさえ感じてしまった。 この作家が別にリアリズムを追求しているわけではないことは承知しているが、推理小説マニアの大学院崩れ(最近では創作科に就職されたそうですが)ならではのペダントリーと技巧と雰囲気だけで作られた作り物の世界であることを確認させられた。 その技巧の確かさに免じて星は3つ付けておくが、決して評価しているわけではないことを肝に命じていただきたい。 | ||||
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「グランド・ミステリー」でも思ったが、この人の文体はとにかく読みにくい。過度に修飾された表現は一向にイメージが湧かず、却って読み手にストレスを与えるだけだ。「グランド~」同様、ここでもそれは後半に読み進むと意図されたものだと分かるが。 | ||||
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