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(短編集)
鍵のかかった部屋
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鍵のかかった部屋の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全47件 41~47 3/3ページ
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この密室が解けるか?と挑まれているような短編集(四作品)でした。 本格物としてかなり秀逸なトリックで、驚き&面白さは抜群。 着眼点がすごいです。 どうしてこんなトリックが思いつけるのか、さすがは貴志先生。 ただ、トリック重視なので、ストーリーやキャラクタにあまり動きがなく、 その点が残念だったかなと思います。 探偵の榎本さんと、弁護士の青砥先生はあい変わらずで大好きです。 ただ、キャラクタの書き込みが「硝子のハンマー」などに比べて薄い味なので、 シリーズ二作(硝子のハンマーと狐火の家)を読んでいないとおもしろみが減るかなぁと思います。 四番目の「密室劇場」は賛否両論ありそうですが。 私は貴志先生お得意のおふざけとして、肩の力を抜いて読みました♪ | ||||
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著者の作品は黒い家と硝子のハンマーだけ読んだことがあります。 後者が気に入っていたので、今回購入してみましたが・・・ 結論から言うと、文庫化を待てばよかった(笑) 4編収録されていますが、最初の2編で気力が萎えまして。 あと2編は1日ずつ時間が空いたときに読みました。 短編だということは承知の上で購入しましたが、やはり物足りなかったです。 フーダニットの余地はほとんどありません。 長編の構想から漏れた密室トリックの解説編という感じです。 表題作となっている「鍵のかかった部屋」は、膨らませれば良質なミステリーかつホラーなエンターテイメント作品に描けるように思い、残念でした。 文庫で買って、移動中の読みものでよかったかな。 腰を据えて読むような本ではないので、ご注意。 とりあえず、硝子のハンマーで活躍していた榎本氏や純子先生に再会できてうれしかったので、★3で。 | ||||
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防犯コンサルタントの榎本と弁護士の純子のコンビが難事件に挑むシリーズの3作目。今回は4つの密室トリックに挑む短編集で、どの話もよく考えられていたと思う。 「密室劇場」は衝動的な犯行であり、あまり細工がなくイマイチだと思ったが、それ以外の3つについては「本当にこんなことできるの?」というくらい非常によく考えられており、特に表題作「鍵のかかった部屋」が好きだった。 短編作だとさくっと読める反面、どうしても密室トリックにのみ重きがおかれるような構成になってしまうのだが、今後は硝子のハンマーのような長編作にも期待したい。 | ||||
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貴志祐介さんの防犯探偵シリーズの最新刊、第三弾です。 第一作、「硝子のハンマー」(長編) 第二作、「狐火の家」(短編集) 第三作、「鍵のかかった部屋」(短編集)となります。 当初はまさかシリーズかするとは思っていなくて驚きましたが、話が続けば続く程、榎本と青砥先生に味が出て来ていい感じです。 内容は、サクサク読みすすめられるのですが、そのトリックを頭の中で再現するのがなかなか難しいです。 今こーなってあーなって………あれ!?!?みたいな。 マンガで図説付きで見てみたいなぁとも思ったりしました。 硝子のハンマーのような長編物もスゴく面白かったので、また長編出ないかなぁと考える日々です。 | ||||
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レビューを書くのは初めてですが、拙いながらも書かせていただきます。 私はずっと貴志さんの本が好きで、出版されたものは全て読んできました。もちろん密室シリーズも一作目から大好きでした。ですが、三作目の本書は変わらぬ面白さはあるのですが、なんとなく物足りない気がしました。具体的な理由としては、 ・四つの作品が一冊の本にまとまっているためなのか、一つひとつの話が短いこと ・四作あるうちの二作で、犯人の視点から描かれているわけでは無いにも関わらず、犯人がほぼ明らかになっていること が挙げられます。それと、個人的ではありますが、私は最後の劇団シリーズ(?)があまり好きではありません・・・ 理由の説明をさせていただきますと、 まず、話が短いことについては、厚みはあるのですが、話に引き込まれる度合いが違うと思います。密室もので話を長くするのは大変だと思いますが、今回は全体的、特に二作目以降は、場所の移動や日時の経過の描写、それに読み進めていくのと同時に事件が起こっていくような進行形の描写が少なく、主人公の動きも少なかったように思われました。少なくとも私は、本書の作品よりも一作目の「硝子のハンマー」の方が入り込み易かったように感じました。 また、犯人がほぼ明らかに、と言うことですが、私はこれによって楽しみが半減してしまったように感じられました。もちろんこのシリーズはあくまで密室ものですので、目的は犯人探しではありません。しかし、犯人を限定してしまうことによって必然的にどのような手段を使ったのか、動機は何か、など、ミステリの醍醐味が少なくなったように感じました。 これらの理由から物足りなさを感じ、残念ではありますが★3つとさせていただきました。 | ||||
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毎回ながら、情報量と知識の詰まり具合は"流石"だと思う。 貴志祐介氏は、あらゆるジャンルにアンテナを張り巡らせて、大量の情報を収集してるのだと思う。それを小説に練り込み、ひとつひとつの作品に生かした緻密さは完璧だと感じる。 四本の短編集なのだけど、まず一本目、二本目と貴志祐介氏の真面目さがよく(良い意味で)出てる気がする。 犯人はわかっているのに、そのトリックを見破るまでの読ませるテクニックは毎回ながら流石で、飽きさせない。なにより、クラシカルな内容(トリック)なのだろうと思いきや中身をきちんと見れば奇抜で、暴かれるときは"こんな方法だったのか.."と驚かされた。 ここまでのトリックだと逆にすっきりする。 犯人が殺人を犯した心理的なものも純粋で、無駄な描写も省かれてる点は、逆に好感が持てた。描写などなくても、純粋な殺人故に予想がつくし、読者を冷めさせない。 三本、四本目は、最初の一、二本目とはまた違った新鮮を感じて、こちらは貴志祐介氏の遊びを感じた。 四本目は、なぜだか泡坂●夫の作風のようで、少し違和感を感じたけど、これも読者を飽きさせないようにされているのかも。 鍵というキーワードでここまで楽しませてもらえるとは思わず、このコンビ(青砥&榎本)も面白い。 ところで、ここまで鍵について詳しい&書けるなら、貴志祐介氏もこの小説の榎本のようなテクニックがあるのだろうか。 とても気になる。 | ||||
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貴志さんって有名な方だったので、ミステリにたいして 興味なかったのに読んでみました。 本書は、書きおろしではなく、角川書店の雑誌に掲載されたものを4本まとめて収録しなして発刊したものです。 どれもテーマは「密室」。 犯人は最初から検討ついているのですが 密室であることを否定できないと犯罪を立証するのは 難しいといいった設定です。 「鍵のかかった部屋」の章は、本当に完全な密室に思えるのに、一つ一つ細かい点から、密室犯罪を立証していく構成に面白いと思いました。 1つ1つが70ページくらいで完結するので、ちょっと息抜きしたい時に最適です。 私自身は、この密室暴く戦い以外の部分、たとえば犯罪心理というか、なぜ犯罪を犯したのかといった内容をもっと詳しく知りたかった分、本書では物足りなさを感じましたので、★4つとします。 エンタメとして30分くらいで読みたい方には最適だと思います。 | ||||
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