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リオ: 警視庁強行犯係・樋口顕
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リオ: 警視庁強行犯係・樋口顕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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主人公は全共闘世代の次の世代だそうで、全共闘世代の尻拭いをさせられたと愚痴っている。それを何度も何度も言うから、いいかげんうんざりした。主人公のそのまた下の世代からすれば、「あんたらも同じ穴のムジナだよ」と思いながら読み終えた。続編を読む気はしない。 | ||||
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社会問題としての家庭でのネグレクトによる子供への心理的な影響についての著者のメッセージは十分に伝わったが、それを全て世代論で片付けてしまう結末には抵抗を感じる。著者特有の主人公のキャラクターを全面に出したシリーズの展開の中で、今後樋口顕が担当する捜査の中で見せる活躍に期待したい。 | ||||
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樋口さんの、性格なんだか、私は好きくない 心の声多すぎな気がする 読み重ねると大丈夫なんかな? | ||||
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なんと言えばいいのか…物語が淡々と進んでいく感じ。一つに固まっている捜査方針に反して、疑問をぬぐいきれない主人公がえいやぁ!で真相を追及していく流れ。シリーズの1、2を読んだが、事件の背景にあるであろう社会問題を淡々と説いて、広範囲で客観視させ、犯罪に意味を持たせてる印象。今回は戦後しばらくしてから始まった学生運動の話だった…少し苦手だった。 小説を読み進めるスピード感や意外性、どんでん返しなどはないに等しいが、犯罪を生んだ背景の掘り下げが現実的なので、犯人を追いながら社会勉強をさせてもらっている感じ。主人公にはやっぱり共感できなかったが、主人公含め、登場人物は魅力的だと思う。登場人物が語る話はとてもリアル。苦手なテーマだったので気が重かったが、私は役柄に合っていそうな俳優を勝手に想像キャスティングして楽しんで読んだ。(後で知ったが、実際にテレビドラマ化されていたのね…) | ||||
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人気のあるシリーズであるのは知ってましたが、20年前の本なので 古さを感じてしまいます。団塊の世代が引退してもう10年ですから。 東京に今では勿論淫行条例あります。 リオって何なんだろうと思ってたのですが、そう言う事なんですね。 | ||||
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俺は、駄目な男だぁ~! 娘と同世代の少女に本意気で惚れてまう。 他人の視線が、顔色が、めっちゃ気になるわ、八方美人にはなるわ、気軽に喋れへんわ。 結婚したら、もう恋愛してはいけないわけじゃない。 嫁がいて、さらに、彼女もいたら最高じゃん。 でも、バレるか? 信頼を得るには、他人にあわすだけでは駄目。 はみ出すことを恐れるな。 正しいと思うことは、突き詰めないと。 他人に喋らすより、相手の話を聞くことに徹するべき。 出来ないことは出来ないで、OK。 出来るふりするくらいなら、出来ることを真剣に。 視点を変えれば、今まで見えなかったものが、見えてくる。 それが出来るも才能。 仕事は大切だが、何のために働く? 良い子の仮面をかぶるだけでは、一筋縄ではいかない海千山千には敵わないぜ。 | ||||
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帯に警察小説の名手ってあったから、期待して読み始めたもののそれはすぐさま裏切られた感じ。犯罪ものなのに緊張感がない。今回は失敗かな、いつ読むのやめようかと考え出した矢先、35ページあたり、主人公樋口警部補は他人にどう見られているかとても気になる、そうやって他人の目を気にしている自分が嫌だ、みたいな叙述が始まり出して、虚を突かれた。主人公の内面描写が、こういうタイプの小説にありがちなハードボイルドになっていなくて、なんか普通の悩み相談の悩みのように書かれていて、そういう意味で驚きの逸脱だったので、最後まで読んでしまった。 | ||||
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自分に自信がなく人からの評価を素直に信じられず過大評価と考えてしまう主人公の刑事、自らも幼年期の辛い体験が傷跡になっている相棒の刑事が、傷ついた少女リオが容疑者となっている連続殺人事件の謎に挑んでいきます。 緻密に丁寧に推理を重ねながら進んでいく筆致はとても好感が持てるのですが、主人公の40歳の刑事が、幸せな家庭をもちながら、単に綺麗だからというだけで、娘と同年代の少女リオを好きになっていくというところが、私には最後まで馴染めませんでした。 ただ、全体としては好印象で、主人公の登場する2作目、3作目を読んでみたくなりました。 | ||||
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警視庁強行犯係・樋口顕シリーズの第一弾です。第三弾「ビート」、第二弾「朱夏」、そして本書と逆に読んでしまいました。やはりシリーズものは回を重ねるほどに完成されていくのだなあということが逆に読んでみて返ってよくわかります。主人公の樋口顕は決してヒーロータイプではありません。ワーカホリックぎみな中年男、妻を愛しているが多くの日本人家庭と同じく愛情表現は控えめ、というより愛情表現は皆無に等しい。一人娘を愛しているが娘が自分をどう見ているか気になる40歳。仕事上も上司や部下の自分に対する評価がどうなのかが気になり、ときどきそんなことをうじうじ気にしている自分がイヤになる。そんな強行犯係係長(ハンチョウ)樋口顕が普通にカッコイイ! | ||||
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2008年の今、警察小説は大流行だ。 今野敏の再評価も、そのことに起因しているのだろう。 でもちょっと待って。 警察小説って刑事が主人公なら警察小説なのか、 警察が舞台なら警察小説なのか。 警察小説の定義がはっきりしないまま、警察小説という言葉だけが 一人歩きしている。 私が思うに、 本当の意味で警察小説と呼べるのは横山秀夫のものだけだ。 あの濃密な小説こそ、警察小説と呼ぶにふさわしい。 そこで本書だが、 確かに主人公は刑事、舞台とも警察である。 しかし、小説から伝わってくる空気が軽い。 キャラ立てもちょっと強引で、正直下手だと思う。 ただ、共感する部分は多々ある。 全共闘世代への総括もそうだし、 取調べとは容疑者の話を聞くことというのもそうだ。 解説に、10年前の作品だが、今読むほうが面白いとある。 まさにそうだろう。 結局総合すると、横山秀夫が好きな人には薦めないが、 いわゆる警察小説が好きな人には、 割りとまともな警察小説ということでおすすめである。 私自身は、このシリーズはもう一冊読んでもいいかなぁとおもう。 | ||||
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数多ある警察小説に登場する人物像、例えば、我が道を行く刑事や職人気質の刑事(悪くいえば偏屈)の対極にあるような性格を持つ人物を主人公にとした警察小説。且つ主人公は警察組織の中で冷や飯を食っているのではなく、ある程度順調に出世の階段を登っている。しかも、上司のその能力を正当に評価された上でのことだ。 しかし、その主人公樋口は、自分に対する他人の評価と自分自身が下す自分に対する評価のギャップに悩む。自分はただの八方美人であり他人(特に上司から)過大評価されていると悩むのである。そんな樋口がそんな自分の性格に悩みながらも、捜査方針に疑問を持ち自ら動いて事件を解決する。 この小説には推理の要素はあるものの、それが主題ではなく樋口という人物を描くことが目的なのだろう。だから、この作品では彼が何故このような人物となったのかという理由が繰り返し描かれる。 著者はそれを「全共闘前後」という世代に求め、樋口に何か出来事がある度に何度も語らせるのだが、正直どちらの世代でもない私にはとにかくクドかった。 また、穿った読み方をすれば、リアルに書かれているように感じられても、実際のところは樋口という人物が警察組織の中で認められるということはあり得ないことであり、著者はその事実を知っているが故に何度も何度も樋口の性格を説明(言い換えれば言い訳)してしまったのでは?とも感じてしまった。 批判的なことばかり書いてしまったが、シリーズ物の主人公として樋口という人間は魅力的だと思うとともに他の作品も読んでみたいと思った。シリーズの他の作品も本作と同じようにクドければ興ざめなのだが、スッキリとしたものであれば魅力的な作品になっているような気がする。 | ||||
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