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愛の重さ
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愛の重さの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.30pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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読み応えがありました。ただ、いつものいわゆる推理小説だと思って買うとがっかりするかも。 | ||||
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前半は愛されない姉と愛される妹の小説だと思って読んでましたが 後半突然宗教小説のようになってクエスチョンマークが脳内に満ちました。 ポールドックは「終わりなき夜にうまれつく」のサントニックスみたいと 感じました。 一晩考えて他のクリスティ作品と鑑みて星を一つ減らしました。 | ||||
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3部作いずれもそれぞれに面白く読んだが 本作の展開は、ありがちな予想を良い意味で裏切られる。 クリスティの人生への深い洞察がうかがえる。 | ||||
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全体的に退屈 登場人物の会話も堅苦しく結末もあまり納得できませんでした アガサクリスティーは好きな作家ですがこの作品は感心できない | ||||
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クリスティーがウェストマコット名義で書いた、普通小説の1冊。原題は「The Burden」、直訳すれば「負担」とか「重荷」になる。それを「愛の〜」としたのは甘っちょろいといえば甘っちょろいのだけれど、内容がまあそうなのだから適切ではある。 いつもウェストマコット名義の作品を読んで感じるのは、やはりストーリーテラーとしての巧さだ。本書は典型的な「起承転結」の体をなしていて、メリハリの効いた構成でグイグイと読ませる。「転」の導入で一瞬失速したかに思えるけれど、それは「結」へ飛翔するためのタメであったことが、たたみかけるようなクライマックスに至って分かる。この巧さはさすがりクリスティー、と舌を巻く。 本書は立派なミステリーだと思う。ラストには意外な結末まで用意されている。例えば短編集『死の猟犬』に収められているような、ちょっと不思議な味わいのミステリーに属する隠れた傑作、といっても過言ではない。普通小説などというと敬遠するファンもいるかもしれないが、プロットの構成力、心理的切れ味、リーダビリティーといったものは、ミステリー作家クリスティーと変わらぬ高品質であることは論を俟たない。ウェストマコット名義の作品はもっと読まれるべきだ。 | ||||
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姉妹の関係、がテーマの 愛の小説です。 だけれども甘ったるいロマンステイストは さほどないのでこの作品は読みやすいと思います。 主人公であるローラは 妹であるシャーリーに愛情を注いでいる 心優しい姉。 しかしながらある恋人が出てきたとき 彼女らの関係には微妙なものが… 時折出てくる ローラの唯一の友 ボールドックの言葉は 非常に心にしみるはずです。 でも、実は彼の言葉に ローラの暴走を止めるメッセージは あったのです… ローラの妹の 凋落した姿が見られるのは ノックすという男の出てくる章です。 そう、わかる人にはすぐ彼女だと わかるはず。 そして、完全に生気を失った シャーリーは… 良かれと思ったことが 必ずともそうとは限らない… 悲しい運命を描いた1冊です。 だけれども最後には 一応ハッピーエンドは ありますけどね。 | ||||
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愛を一手に独占する赤ん坊の妹に対して、死んじゃわないかと思った姉。 それでも、火事のときに、夢中で助け出そうとした人間性。 人間の性格はなかなか直せないが、 愛されることによって変わるかもしれないという望みは残った。 愛するときの重さと、愛されるときの重さの、性格が違うことが分った。 どちらか一方では、手抜かりなのだということを感じた。 ps. 解説において、ハンセン病に対する時代的な認識の限界について断りがある。 原作を書き換えると、時代的な認識の限界が分からなくなるので必ずしも書き換えは必要はないが、最低限、解説では言及がある。 | ||||
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人を愛するって 難しい 運命の人を見つけることも 難しい でも 可能性はない たとえそれが どんな 試練を伴っていても と 感じました | ||||
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実は意外と読みやすいという事を、まず初めに挙げておきたいと思います。家族関係、兄弟、姉妹関係、恋愛関係、結婚関係等の人生に於てだれもが多少は内包するだろう問題が、軽妙な会話調の文体の中でどんどん深いところへと肉薄していきます。人間の最も深いところを読み解き、且つ物語りとして完成させた、なかなか凄い一冊です。僕は高校生の時、これと同じくクリスティの純文学系作品、「春にして君を離れ」を読み、かなり衝撃を受けました。興味のある方は、この2冊とも読まれるのも個人的にはオススメです。 | ||||
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今回、この作品を最後に、アガサの愛の純小説シリーズ全六作品に初めて接して、痛切に感じたことがある。アガサの純小説作家としてのこれだけの実績が、なぜこれまで、もっと評価されてこなかったのだろうか?アガサは、長編ミステリの第一人者として培ってきた、読者の好奇心、集中力を最後までそらさないミステリのプロット作りの技を純小説にも巧みに取り入れており、類い稀なストーリーテラー振りとあいまって、いずれの作品も、ミステリ作家の余技どころか、並の純小説作家を凌駕するレベルの作品に仕上げているのだ。当初、これらの作品が、メアリ・ウェストマコット名義で出版されたという事実の裏には、アガサ自身に、「アガサ・クリスティー」というブランドを外したところで、純粋に作品自体の内容だけで、純小説作家としても評価されたいという願望があったはずと思うのだが、その後、こうしてアガサ作として再出版されてきたことによって、「ミステリ作家アガサ・クリスティー」というあまりに絶対的なブランド力が、その正当な評価を阻んできたのだとしたら、大変残念なことではある。さて、この作品だが、アガサは、プロローグで、いきなり、兄と妹だけに強く向けられた父母の愛情と、それを敏感に感じ取った姉が抱く深い悲しみと憤り、残酷なまでに妹に向けられた子供らしいストレートな嫉妬心を描いており、姉の心情が、痛いほど、読者の胸に突き刺さってくる。アガサは、出だしから、読者の心をわし掴みにしてくるのだ。この物語は、「愛すること」と「愛されること」、「愛されることは、重荷を背負うこと」をテーマに進んでいくのだが、アガサは、この作品でも、ミステリ仕立てのプロットをベースに、どんでん返しの結末を用意している。ある意味では、アガサは、「愛」をメインテーマとしながらも、このシリーズでも、ミステリを書き続けていたと言えるのかもしれない。 | ||||
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