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月は怒らない
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月は怒らないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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気に入ったこと。人間の深いところに触れている。 | ||||
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ミステリー? 哲学? ファンタジー? 恋愛もの? どうなるんだろうとハラハラしながら読みました。 で、結局、何も起きなかったような… これはこれでアリだと思いました。 | ||||
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認知症のおじいちゃんの、その様を表した描写が忘れられません。 社会の理不尽や人の欲に翻弄されながらも、そんな横暴な他人すら自分でもあるかのように受け止める、自分の人生を生きている若い主人公に感動しました。 | ||||
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垣根涼介さんの本です。 暴力のニオイをただよわせる梶原、チャラい大学生弘樹、警察官の和田。三人の男が、一人の女恭子の家に通う。恭子は誰に頼るでもなく、執着しない。常に距離を置く。 そんな恭子に、この三人の男は惹かれていく。 はたして、恭子と三人の男の関係は…? なんというか、ちょっと宗教がかっているというか、メンタル的なものをすごく重んじている感じの本でしたね。 ただ、どういうふうに物語を収斂させていくのかな、と思いながら読んでいたのですが、そういう収斂的なおもしろさではないと思いました。 | ||||
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先月、ぼくとしては珍しく、読み始めた小説を途中で放り投げた。 それが、垣根の『人生教習所』だった。 この著者の本では『ワイルドソウル』『ヒートアイランド』『君たちに明日はない』などが秀逸だが、最近は『信長の原理』や『人生教習所』など、外れが続いている。 で本書だが、一人の女性をめぐる3~4人の男たちの物語である。 一応うまさで引っ張っていて、時々引き込まれるのだが、やっぱり全体としては無理筋な話である。 あとがきに著者自身が人生とは何か、などと悩んでいた時期の作品とある。 そうした自分の思いがぶつけられた作品だとは思うが、読者を満足させ得ているかと言えば、疑問符が付く。 | ||||
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シリコン入りのぺニス、哲学的な考察、が相まって、さすがやね。芸風が幅広い。 時代物でマジでブレイクする直前の作品やけど、シリコン入りのぺニス~というワードが、垣根らしくていいよね。 | ||||
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人格がどこか壊れている市役所勤めの恭子と、彼女を廻るやはりどこか人格が壊れている男4人の話。 垣根涼介はたまに精神的な作品を書くよなぁ( ̄▽ ̄;) | ||||
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アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
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以前から作者のファンで今回、この本を読みましたがとても良かったです。 最後の終わり方も含め。 あとがきでも書かれてましたが、作者は宗教書などを多く読まれたとの事で 以前よりも哲学的な記述が増えた気がします。 その点も含め共感・勉強になったというか。 また読み直したいなと思います。 ラストは感涙致しました。 | ||||
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そこまでの感動はなかったが、娯楽本としてはまずまずかと思う。 | ||||
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石になりたいって話は、君たちに明日はないの話でも出てくるから参考にした人がいるのかな | ||||
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と、思って読み進めているうちに三谷恭子さんに惹かれていきました。オレもひょっとすると・・・(笑) 映画化されたらどういうキャストになるのだろうと考えたら、恭子・・・麻生久美子さん、梶原・・・松田龍平さん、弘樹・・・神木隆之介さん?、和田・・・誰だろ?、私的にはこんな感じ。 とにかく面白く読めました。 | ||||
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勤務先の市役所に自転車で通う女「恭子」をめぐる 三人の男。 多重債務者の借財の整理を生業とする梶原彰、 学生の小倉弘樹、 交番勤務の警察官和田 まあ、要するに「みつまた女」なんですけど。 それが垣根さんの技でとてもも独特の世界になっているんですよ。 恭子が週に一度日曜日に話をする記憶障害のオオキド老人との話で 仏教の止観がわかり、 それが恭子にとっては月であったということ。 それに感応する男たちが恭子に惹かれるということ。 月は自らは光らず相手の光を反射するんだよね・・・ 女・月・受動的な光 これまたステレオタイプなのに、 それがまたそうならないのが垣根ワールドの不思議 最終、恭子は顔を切られちゃうんだけど、 リアルで切られた女を知っている私にすれば なんとも切なかったんだけど。 まあ、それはともかく本来はとんでもなく「どろどろの愛欲の世界」を ここまで淡々とした諦観の世界にする垣根さんの腕はすばらしいです。 | ||||
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「ワイルドソウル」から始まった垣根さんとの付き合いですが、本当に芸風が幅広いというか、 一つのところに納まらない作家ですね。 本作は一件地味ですが、自己主張をしない女性が初めて自己主張することによって色々な事が 動いていく様が非常に丁寧に描かれていて、読んでいて飽きさせません。 もちろん、梶原が非常に魅力的な人物であることは認めつつも、本作を魅力的な作品に仕上げて いるのは、弘樹の若さあふれる恋愛観かな…と思います。初めて恋をした頃の、完全自分中心の 恋愛観と言うか。読んでいて若いころを思い出しました。 | ||||
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この作品、地味です。特に前半。今流行の受けそうなキャラも外面か魅力的なキャラも登場しません。主人公にしても、あらすじを読むに、もっと強烈な個性かと思っていました。けれど、書籍としてなんと魅力的なことか。読者に媚びていない。垣根さんの苦渋が滲み出るような作家の骨身を削った作品です。読む価値あり。但し、この世の春を謳歌している人、自分の人生や幸福に何の疑問も抱けないおめでたいタイプの方々には退屈だと思います。 | ||||
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学生弘樹と警官和田の心理はよくわかる。もしかして同じ状況なら自分も同様な心の動きをしていそうな気がする。 しかしヒロイン恭子と、梶原の「心の気組み」は、わかるようでよくわからない。それでも梶原に関して言えば、幼い頃の境遇と体験からそこそこ想像できないでもないが、恭子のそれは、具体的にはまったく書かれておらず、ただ「月を見ていた」というキーワードがあるのみ。 そこを不完全燃焼の感で「描き切れていない」と評することも可能だが、「見えない異性に惹かれる心理」をくすぐられる読者がいてもおかしくない(例えば自分σ(^_^))と思う。描いてしまうことで、限界も見えてしまうこともあるからだ。 個人的には、久々に名作を読ませてもらったという読後感。文句なしの★5つだった。 | ||||
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こういう女性がいたら、確かに魅力的でハマってしまうかもしれない。 | ||||
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「君たちに明日はない」シリーズが好きで、作家読みしました。 明るくもないし、暗くもない、何とも不思議なトーンだぁ、という印象です。湿り気があるとでも言いましょうか…。 淡々としているヒロインには好き嫌いがあるでしょうが、私は好感を持ちました。ヒロインのモノローグが無く、周囲からの描写でヒロインのキャラを語っているからかも知れません。 どちらかというと彼女をめぐる3人の中のひとり、梶原のキャラに大変惹かれました。 | ||||
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垣根涼介さんのファンなので、手にとって買ってみました。 地味だけど、でも気になる。パーソナリティが見えにくくミステリアス、でも魅力がある。 そんな1人の女性を巡る、軽く「クズ」な部分のある3人の男たち。 すごい事件が起きるわけでもなく、淡々とストーリが展開していき、4人の人間が交わっていきます。 淡々としたストーリー展開がつまらんわけでなく、登場人物の設定がつまらないわけでもなし。 それなのに、なぜか、「惜しいなぁ・・・」という読後感。 登場人物のキャラの輪郭がくっきりしていないからかなぁと思います。 メインの登場人物である恭子の性格描写は、もう少し奥行きが欲しかった気がします。 男性読者として読んでいて、ひきつけられる引力がやや弱いのです、この恭子さん。 この本に限って言えば、文庫になるまで待っても良いかと。(垣根さん、すいません。) 恭子の性格の内側にぐいっと踏み込んで、続編・・・といのがあれば、読みたいですね。 | ||||
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「君たちに明日はない」シリーズ4作品を読めば、垣根涼介が身勝手な男性本位の女性観から脱皮した世代なのが読み取れる。 これは現在でもまだ珍しい部類で、若い年代の作家にも、自身が未だに古びた女性観に凭れかかっている自覚さえなく、 もはや古びたままの男女関係を前提として引きずった作品を書き綴っている男性作家、女性作家が、枚挙のいとまもない。 但し、現実の男女の関係の仕方、在り様は確実に旧来と同様ではない。男女関係、男女の係わり方は職場であれ、友人であれ、 無論、恋人同士であれ、精神的に自立した男性と精神的に自立した女性との関係性を前提としなければ、寧ろ、現状では不自然で あろうし、卓抜な目線の作家ならば既に承知している事実である。 私は「月は怒らない」は垣根涼介が敢えて現時点に於ける女性観、男女間の関わり方を改めて検証して提示する作業を試み、 また、読者にも解き明かそうとした作品だと思う。描かれた作品のぎこちなさは作者の作家としての誠実さと思われる。 その成果で「月は怒らない」の後で書かれた「君たちに明日はない」シリーズ4作目「勝ち逃げの女王」が全3作よりも、 伸びやかで、吹っ切れた、快調な書きっぷりなのも大いに頷ける。今後が楽しみな作家であると思う。 | ||||
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