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塩の街
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塩の街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全169件 141~160 8/9ページ
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――世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。 単行本に追加されたノブオくんのセリフより、拝借します。 世界に塩害が広がったことによって、出会った恋、気づいた恋、決意した恋、世界がいずれ崩壊するだろうという中でこの物語の人々は恋をしていました。 好きな女が塩になるのを見たくなかった、彼女を助けるために動いた、そのついでに世界が救われた。なんて素敵な理由でしょう。 真奈のために危険な行動も厭わない秋庭に、秋庭がいてくれれば世界なんてどうでもいいと言えてしまう真奈。 甘さは控えめ、ですがどれだけ相手を想っているかとても伝わってきます。 | ||||
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さっすが、有川浩! 人間が塩化し、世界が崩壊していくというSFチックなストーリーながら 乙女心をギュッとつかむ胸キュンな展開がたまりません。 世界を救うために立ち上がった男は、 世界を救うなんて大層なことを考えていたわけではなく、 ただ好きな女の子を塩害で失うのが怖かった。 この世界に彼女がいるから・・・ただそれだけの理由で男は世界全体を救った。 やばいやばいやばい(>_<) とにかく女はこういうのに弱い。 難しいことはナシに、このストレートさがたまらないっ! 有川浩さんってこういう女のツボをついてくるのホントにうまい。 2人のやり取りもイチイチドンピシャでズキュンとくる。 自衛隊というゴツイ男の世界を舞台にこんな甘いラブストーリー・・・。 このギャップがいいんです。 たった一ヶ所しかない挿絵も効いてます(^_^)v | ||||
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タイトルから連想すると、世界が塩に変わっていくものかと思いきや、人間が塩の オブジェになってしまう恐ろしい話です。 簡単に説明すると、宇宙から飛来した謎の巨大物体が、世界中に落ちたその時から 生きている人間が塩の塊に変化し、その後もその現象は、はっきりした原因や因果 関係など不明な<塩害>として続いていく。 そして、そんな世界になった時、普通に暮らしていては出会うことなかった、女子 高生・真奈と空自の戦闘機乗りだった秋庭が出逢い、さらにその2人が、<塩害>に かかり残された時間がわずかしかない2人の人間と関わったことで、世界が再び 変わることになるというストーリーです。 それにしても、以前読んだ『クジラの彼』でも、思ったことですが、有川さんの書く 人物は、女性が強くて、男性が臆病です。 何しろ、塩害を止めるために、危険な任務についた秋庭は、「単に好きな女が塩に なるのをみたくなかった」という理由で、真奈のいるこの世界を守ろうとしますが、 その当の真奈が、「たったひとりが手に入れば世界が滅びてもいい」と、恐ろしい くらい正直な気持ちで秋庭の任務を止めようとします。 そして、最後には、そのものすごく自己中心的な想いと同じくらいの強さで、無事に 帰ってくることを信じて待つことができる面も持ち合わせています。 恋する女性の想いは一途で強いです。だからこそ、物語はもちろんハッピーエンド。 『クジラの彼』同様、とっても大好きな1冊になりました。 | ||||
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文庫を先に読んでおり、番外編に釣られた一人です。 文庫のリメイク版というよりも、マイナーチェンジに近いか?といった感じでしょうか。 殆どが初期に近い形に戻され、設定も少しずつ変わり。 年齢設定が変わったことで、少し見方も変わった気がします。 上に戻ったことにより、自然と目線が上になった様にも取れました。 私はこっちの方が好みです。 あとは例の部分がごそっと抜けたことで、物凄いびっくりしたわけですが。 でも確かに読めるけど、文庫読んでると物足りないなぁとも取れます。 この辺は好みですかね。 他に目立って変わったというのはないとは思いますが。 初期作品であることから、まだ本編に甘さが少ないですが。 番外編は有川さんらしいです。 元々塩の街は糖分少なかったとは思うので、図書館やクジラほど甘さはないですけど。 図書館危機並の甘さを期待はしない方がいいとは思います、はい。 個人的には文庫とハードカバーで初めて一冊になった気がします。 文庫がまだの方は、読み比べてみると差がハッキリして両方の良さが判ると思います。 | ||||
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この本は電撃文庫版も持っていますが、購入を決めた動機は書き下ろされた話の良さでした。 電撃版はターゲットを十代に絞っているからか、細かい描写が抜かれていたり、電撃向けな必要ない描写が足されていたりしていましたが、この単行本にはいらない描写が一切ありません。 一度滅びた世界を再度生きようとする人達の描写は、読んでいると胸が熱くなります。ギリギリの世界で本性がさらされ、それに苦しむ人達の描写は、読んでいて電撃版以上に考えさせられました。 「電撃版持ってるから買わない」と言う方々も、せめて書き下ろされた話だけでも読んで欲しいと思います。 | ||||
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文庫版を持っているのでハード版が出ると知ったときも特に買う気はなかったのですが、新聞広告に「大幅改定!」と書かれていたのでついつい買ってしまいました。…買って良かった。 ある日突然、東京湾に巨大な塩の柱が落下する。同時に周辺の人間達が塩の柱になるという現象が発生する。無政府状態になった日本では、治安が悪化するとともに、塩化は徐々に進行していく…。そんな世界で出会った航空自衛官秋庭高範と高校生小笠原真奈。そんな彼らとめぐり合い別れて行く人達の物語。そして、世界の再生。 文庫版のラストシーンの一部削除と併せて追加された前日・後日談が読ませます。メインキャラ二人の幸せな物語も良いのだけれど、野坂夫妻と入江を主人公とする短編が個人的には好き。本編では描ききれなかったそれぞれの深さを見せてもらったような気がします。もしかすると、高範と真奈よりも深みが増しちゃったかも。 文庫版はこれから世界はどうなるんだろう?という想像の余地を残して終わったけれど、ハード版では丸く収まって解決という雰囲気になっています。そのことを覚悟して読んだ方が良いかもしれませんね。 | ||||
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いや、あるのです。全編を通じて1枚だけ。 その演出が憎い、憎すぎる。 というわけで、買った方は、読むより先に挿絵を開いてしまうこと がないようくれぐれもご注意下さい。 「塩の街」のクライマックスあたりに黒っぽいページがあるので、 位置はすぐわかります。 文庫版がなかなかゲットできず、初めて読んだのでこの点数です。 結局、デビュー作を最後にファン読むことになってしまいました。 本編を気に入った人なら、おまけというよりはかなり分量がある 「その後」も逃せません。 | ||||
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さて、今作品は「有川 浩」のデヴュー作なわけですが、自分はかなり気に入っています。 (ハードカバーバージョンですが・・・) 今回も感じましたが、ありえない、ほんとにありえない非現実的な話を すぐ、近くに横たわっているのかもしれない現実なのでは?と思わせる文章に熱いため息です(”∀”)/// 近作は塩害という、人体を塩化させてしまう奇怪な病気が蔓延している世界で必死に生きていく 、 自衛隊員と 幼さの残る高校生の少女 が主役の物語です。 今作では他に見ない人それぞれの立場にたった考えを写実に言葉を綴った描写に驚かされました。 人の考え、思想ってホント複雑、そして、深くて理解に苦しむ。 だけど、案外そんなに深くよがった考えばかりが重要なものでもなくて 実は、ちょっとした言葉が一番、心にうったえるんだなあ、 なんてなにいってんだか。ダダ打ちしている今の自分が一番わかりませんけど(笑) 有川さんの作品は網羅してる自分ですが これは かなりスキです。 | ||||
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有川さんにしては、珍しくテンションの低い作品でした。でも、それだけに淡々とした文章に引き込まれ、小説中の出来事を体験している気持ちになりました。 悲しみ、怒り、むなしさ・・・。人間のあらゆる感情と愚かさ、醜さがリアルに描かれ、迫ってくるようでした。 何の気負いもなく、真っ直ぐに書かれているだけ余計に、痛かったです。でもその痛みは、逃げるのではなく、受け止めなければいけない痛みなんですね。 『塩の街』では、人間のエゴだけでなく美しい部分も描かれています。 塩害に侵されながら、塩になった恋人を海に運び、最期は自分も塩となって恋人と海に溶けた青年。 この青年の話は、何度読んでも素敵だなぁと思います。 私はハードカバーの方しか読んでないんですが、文庫版とは大幅に変えた所があるそうです。設定もちょこちょこ変わっていて、文庫で親しんでいる方には「あれ?」と思う場面もあると思います。 単行本版には、本編の外伝にあたる短編も入っており、個人的には野坂夫妻の話がとても好きです。 『塩の街』は有川さんのデビュー作ということですが、『図書館』シリーズや『空の中』『海の底』とは決定的に違う(と思う)点があります。 それは、ヒーローが文句なしにカッコイイことです! 有川作品は皆、それぞれ魅力があるんですが、『塩の街』は違います。次元が違うカッコよさなんです!この人のためだけでも、読む価値があると思います。 | ||||
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文庫版でも何度も読んだこの作品。ハードカバーでの刊行を期に ある場面が削られたが、それが非常に好い方へ作用していて、 より自衛隊三部作の「陸」と言えるようになったと思う。 筆者の作品は筆者自身も言うように、ベタ甘なラブストーリーに SFを絡めた作品が多く、その点を称えたレビューも多い。 だが、あえて違う点から見てみると、筆者の魅力は作品にたびたび 登場する「冷静でドライでいけ好かない」人物が発する竹を裂く ようなセリフにあるだろう。認めたくない本質をとらえたセリフは、 苦味という隠し味だと思う。 最後に、あとがきで少し触れてある読者には見えない制作側の様子は 興味深いものである。 | ||||
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災害なのかエイリアンの侵略なのか判然としない大災害の後の荒廃した世界を舞台とし物 語が始まる。大量の死者発生により機能不全に陥った社会では、暴力も横行する。 そんな社会で、少女と青年が出会う。 死に直面して、見栄や打算が洗い流された人たちの、純粋な気持ちによる行動が感動をよ ぶ。明日死ぬかも知れない世界だから、今を精一杯生きる人たちが美しい。 そういう小説です。 自衛隊や米軍も登場し戦闘もありますが、この本の本質は、極限を生きる人たちのヒュー マンドラマです。 極限状態の世界が舞台となっていることにより、「愛」や「友情」、「自分の命を投げ出 して愛する人の命を救う」という、陳腐になりがちなテーマさえ、感動をもって読むこと ができます。 | ||||
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そんなにボリュームのある本でもなく、1日程度でさっくりと読めました。 世界崩壊という危機に対して定番の「世界を救う!!」とかいう訳ではなく、 「登場人物がそれぞれ、自分は最後にこうする」ということが書かれてます。 しめくくりとしてあとがきに書かれている内容が全てだったんでしょうが(笑) まぁ、そんなに深く考えることなく、楽しく読めました。 次はやっぱり図書館シリーズが読みたいなぁ〜〜〜。 | ||||
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有川さんを追いかけ始めました。 本屋大賞になったりとか、追っかけてきた甲斐はあるかな、と感じました。 一言で言うと、結晶が落ちてきて、人が塩になっていくお話。 もう犠牲者が出ないようにと解決策を見出すのだけれど、 それに対しての真奈ちゃんが芯が通ってて好きです。 この本については、自衛隊と恋愛要素は半々ぐらいなのかな。 この人の本はもっと甘かったりとか、何かドンパチやってたりとかしますが、 そういう要素がすきなら有川さんの本は好きになれるのではないでしょうか。 | ||||
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ライトノベルには挿絵がある。果たして意味はあるか? 購買層へのアピール?とっつきやすさ?世界観の補足、いや、読み手の想像力の固定化?美少女萌え? 上のどれでもない理由を、この作品のクライマックスに見ることが出来た。 私は震えが身体を走ったが、あなたはどう感じるだろうか… 3割読み進めたら、もう止められない。いや、ヒロインが心配で心配で(笑 結末までの3時間、眠れませんでした。 揺さぶられたい人、必読!このストーリー、厚みが半端じゃないですよ。 | ||||
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おもしろいです。秋庭さんと真奈の関係がだんだん縮まっていくとことか。 どきどき せかせか わくわく はらはら ・・・って感じですかね?(伝わってますかね?) えっと、絵が不評ですが、私は好きですよ。 秋庭さんとかかっこいいし。男前だし。 真奈ちゃんの性格には好感が持てますね。今時めずらしい、こう、宝物のような?? お互いにお互いのことを想ってるんですよねぇ・・・。 ラブコメ大好きの私にはもってこいのお話。 いや、ちゃんとSFの部分もいい感じですよ?はい。 何度読み返したことか・・・・・。 | ||||
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物語り全体を通して流れる切なさが、作品に綺麗な印象を与えているが・・・実際、綺麗なだけではないのが有川作品の良いところだと。 海に落下した巨大な結晶。 人間が塩と化して行く。 崩壊した街。今はまだ無事でも、いつ塩になるか分からない極限状態。 そんなパニックSF的な外観を取りつつ、実は青年と少女のラブストーリーだったりするところがまた素晴らしい。 また登場人物たちの感情がしっかりと描かれていて、読ませる力のある作品だと思う。 | ||||
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イラストは確かに酷い(笑) 中身の方は……うーん、何だかなぁ。 前半は塩になってしまうという設定が上手く効いた物語で切なさが全面に押し出されていたのでまぁまぁおもしろかったんだが……。 後半は変な方向へ進んでしまっているような気がする。展開が気に入らない。 前半のようなノリで続けて欲しかったと思う。惜しかった。 | ||||
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人が少しずつ塩に変わってしまうという、突飛と言えばかなり突飛な物語だが、それを丁寧に切なく描いている。 描かれた7つのシーンの中で、特に最初のエピソードがよかった。 大きな重いリュックサックを背負って海を目指す青年視点で始まり、エピソードの終わり近くで、この本全体のヒロインである真奈の視点に切り替わる。 青年の口から語られる切ない物語と、ラストの海のシーンが印象的だった。 | ||||
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私はあまりSFは読まないのでSFとして良いかはわからないのですが、なかなか良い作品でした。 人を愛することが人を動かす。愛する人を守りたい。その人の為に少しでも力になりたい。 それはとても素敵なことだと思う。そんなことを改めて考えてしまいました。 ただ、他の方もかなり書かれてますが、確かに絵は良くないかも。この作品はむしろ絵は無くていいいいぐらいかと思います。 | ||||
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『電撃小説大賞』で、【大賞】を受賞した本作品。なによりも圧巻だったのはやっぱりその文章力と構成力。 作品の中にグイグイと引き込んでいく魅力をもっていたと思います。ただ、本格的なSF小説である一方で、物語の重要部分は主要キャラクター達の 感情が揺れ動くさまだったり、現実としてあり得そうな世界の動きだったりするので、 一般的なライトノベルとは少し一線を画しているようなところがあります。 ロボット物でありながら高度な政治的問題とか、ニュータイプという人種に関する云々を描いた、 ファーストの「機動戦士ガンダム」などと近いところがあるのかもしれません。 そういう意味では、20代、30代、40代、そしてそれ以降の年代の方々が、 『ライトノベル』もしくは『SF小説』というものに触れるキッカケと なるために、オススメしたい一冊であると思います。事実、有川先生の第二作、『空の中』は、一般向け単行本として、ライトノベルとは違うところに置いてありますしね。SF小説でありながら、非常に幅の広い読者のシェアを誇る、 傑作であると思います。……ただ、イラストはもう少しリアルタッチの方が良かった気が、しま、す、がー。 | ||||
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