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塩の街
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塩の街の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.79pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全169件 121~140 7/9ページ
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個人的にはそう思いました。 図書館シリーズで有名な著者のデビュー作。 冒頭で登場した人物を主人公だと思い込んでいたら数ページ後に死んでしまって そこから一気にハマってしまいました(笑)わかりやすいテーマと綺麗な文章に 好感がもてる作品。 「塩の街」気に入られた方は著者の「空の中」「海の底」も面白く読めると思います。 | ||||
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最初と2章めがとても良い。 1章目は胸キュンの純愛ラブストーリー。 2章目はヤンキーの死ぬ間際の初恋物語。 正直、表紙を見たときは (>_<)(>_<)でドン引きしましたが 中身はライトノベルではないですね。 ただし、自衛隊の詳細な説明は退屈で飛ばし読みしました。 千里眼シリーズの松岡氏ほど軍オタではないでしょうが やはりとってつけたような違和感がぬぐえません。 ソコがなければ星5つなんですけどね。 | ||||
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好きな人を失う代わりに世界が救われるのと、世界が滅びる代わりに好きな人と最後を迎えられるのと、自分ならどっちを選ぶか。 著者がこの本のきっかけとしたテーマだそうです。 好きって何?恋って何?と聞かれて、日々を平和に平穏に、いろんなものにがんじがらめになって生きている僕らがその答えを見つけるのは難しいことです。こういった問いには、世界の崩壊や宇宙人の侵略などで逃げ道も打算も建て前もなくなったときにこそ、すっとその答えをだすことができるのではないでしょうか。 人間の本質に迫れるのがSFやモンスター系小説の醍醐味であるなら、その意味でこの小説は本当にすばらしいと思います。 | ||||
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図書館戦争シリーズで有川さんデビューし、自衛隊シリーズを 海→空→塩 と読みました。 後期の作品を作品を多く読みすぎてちょっと自分の中の戦闘シーンへの期待値が高くなりすぎていたのか、途中ちょっと物足りなさを感じましたが、さすが有川さん、渾身のデビュー作でした。 基本的にキャラ死にが苦手なので、そういう点もほぼみんなとりあえずハッピーエンドに終わる最後にも満足でした。 いや、でも、やはりちょっと【世界を襲撃した謎の塩隕石のお掃除大作戦】はあっけなかったな。 主人公のお二人が任務前に、「そんな危険な任務にいかないで!」「すまん!」「あ〜〜(涙)」という展開で、これからすごいことがはじまるぞー(ドキドキ)と、期待した分、戦闘シーンほぼ0で「ただいま〜」と帰ってきたのにはガクッと来てしまいました。 しかーし、有川さんの読みどころは登場人物の魅力あふれる絡みと内面描写なので、その部分は100%発揮されており、特に最初の数話は涙腺にほろりとくる部分も多々。 有川ファンは避けては通れない一作であることは間違いないです。 | ||||
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すばらしく良かったです。物語の設定は「宇宙からの隕石らしき謎の物体が次々と地球上に落下後、人々が次々と塩化していくという怪現象があらわれ、人類は為す術もなく社会は崩壊していった」というもの。かなり大胆な設定で、下手をすれば「こんなモン、読んでられっか!」となりかねないのですが、読み始めたらこれが止められません。すぐに物語に引き込まれ、登場人物に感情移入してしまいます。私は出張中の電車の中でこれを読んだのですが、不覚にも電車の中で泣きそうになりました。この小説は有川氏のデビュー作らしく他の『空の中』『海の底』と併せて「自衛隊三部作」と呼ばれているらしい。デビュー作らしく「拙さ」を感じる部分もある。ライトノベル風とでも言いましょうか。しかし、そのテイストがまた初々しくて良いのである。「巧く書けているが面白くない物語」と「拙いが面白い物語」ではどちらに軍配が上がるかは自明の理。他にも『阪急電車』『シアター!』『図書館戦争』などなどたくさんの作品が出版されているようなので、これら作品も読んで有川氏を応援していきたい。 ちなみに、この小説に出てくるカップル「秋庭と真奈」「由美と正」は今風のカップルながら、そのメンタリティーはけっこう古風ですね。『空の中』に出てくる「瞬と佳江」「高巳と光稀」もそうでしたけど。言いたいことを言えない、近づきたいのに近づけない、お互いをかけがえのない存在として大切に思いながら、お互いを思いやりすぎてぎくしゃくする。このイジイジ感がたまりません。 それから、脇役で登場する入江慎吾、ナイスキャラです。海堂尊氏の小説に出てくるロジカルモンスター・白鳥圭輔にも似た圧倒的存在感。脇役が光ってるのも良い小説の条件ですね。 | ||||
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『図書館戦争』とか、結構好きで読んでいる有川浩の処女作。実際には、当時出たものに大幅改稿、加筆して単行本として出したもの。実際の電撃大賞受賞作とは違う。 だいぶ順番は狂ってしまったが、これで彼女の初期の作品も全部読むことができた。こういうアマアマな恋愛小説も彼女らしくていい。たまには後味のいいラブストーリーも読みたくなる。 ジャンル的には、ライトノベルなんだろうけど、彼女の小説は単純じゃないところが気に入ってる。塩害という設定自体が面白い(結局、謎のままだったけど)。 | ||||
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乱丁ミス、事前の回収が一部間に合わなかったようですね(汗) でも角川さんの方に問い合わせすれば、ちゃんときれいな本と交換してくれますよ。 手にとってしまったら連絡しましょうーー! 内容は基本的にハードカバー版と同じです。 ハードカバー愛読者としては、電撃にはなかった番外編がちゃんと収録されてて嬉しい限り。 もしもこんな世界になっちゃったとしても、こんな風に人を愛したいと思わせてくれる一冊です。本当にオススメ! | ||||
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乱丁回収修正?のためか値段が上がって再発売。乱丁も直ったみたい(本屋で買ったら直っていた)なのでこの本の持つ本来の魅力が十分楽しめます。 | ||||
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長年文庫を読んでますが、こんなにひどい乱丁は初めてです。それも最後の部分に発生している為、「今まで読んできた時間をどうしてくれる!」と思ってしまいます。作家があまりにもかわいそうです。 | ||||
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自衛隊の話と聞いていた。でも自衛隊はこの話の本筋ではなかった。 設定はSFより。だがそれも本筋ではない。 メインは、壊れてしまった世界でも懸命に自分の大切なものを守ろうとする人たちのお話。 そこは壊れてしまった世界。自分の大切な人と、世界とどちらを選びますか? といった感じのテーマでしょうか。 さて個人的にはそんな所よりも、前半から中盤にかけてがものすごい描写力だと思う。圧巻。 壊れた世界の描写。塩害による死の描写。 それは本の構成から見れば、たんなる設定付けでしかない。 しかし、出てくる登場人物をきちんと一人の人間としてしっかり描いている。 もう一気に引き込まれた。 が、後半はいたって普通の恋愛小説。 たしかに一生懸命に生きる姿には感動する。心理描写も筆力半端ない。 いくつか名言も飛びだしてくる。 が、前半に比べるとやや失速気味。 個人的には前半の路線のまま行って欲しかった。 | ||||
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海の底や空の中を読んで、少し子供向けかなと思いつつまさしくライトに読める文体に魅力を感じたのでこちらも購入しました。 ほかの著作もどちらかといえば子供向けアニメを夏休みに親も一緒にみれるように作りました、というような感じではあるのですが、こちらの方がもっと中高生向けかなと感じました。 といっても、つまらないわけではなく、失って大分経つ感情を呼び起こしてもくれました。 ただ、電車でおじさんが読むにはあの挿絵はつらいです・・・。 | ||||
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『塩の街』です。 あとがきで作者自身で述べておられる通り、設定については突っ込もうと思えばいくらでも突っ込みどころがあります。 結局、そういった問題点をスルーできるほどに、世界観やキャラのせつなさなどに共感することができるかどうか、という作品だと思います。 前半の短編形式の部分は、確かに塩になってしまう人の想いのせつなさがあったと思います。ただ後半の自衛隊ネタの部分になってからは、せつなさというよりは単なる恋愛になってしまって、あまり感情移入もできなかったし感動もしませんでした。そういう読者もいるということで。 世界設定はともかく、自衛隊部分は詳細に描き込まれています。 イラストは、ラノベだからといってどうしてもイラストが必要というわけでもありませんし、本書の場合は世界観や内容からいって、『ミミズクと夜の王』のようにイラスト無しの方が良かったのでは。 読んだ本は文庫の11版にもかかわらず、誤字が二つありました。 この作品自体は、デビュー作ということもあって粗もあるのは仕方ないとして、有川浩という作家を世に送りだした、ということでは確かに意味のある作品なのかもしれません。 | ||||
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図書館戦争シリーズで名高い有川さんの作品に、なんだかミスマッチなイラストが鼻についてしまいます。 彼女の作品らしくシナリオは良いのに、イラストによって買い手を逃すような電撃側の売り方がやや粗雑な印象を受けますが、内容は甘めのラブストーリーでありながら彼女らしく軍事ものでまとまっていて楽しかったです。 ただ…やはり、イラストが気になりますね。 作家泣かせなイラストです、ね。その辺が有川作品だと思って探して手に取った方には悲しい心残りになるかもしれません。 | ||||
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以前文庫版を読んだけど、 いろいろと違いがあるらしいので購入。 文庫で個人的になんとなく気になっていた秋庭の年齢などは やっぱり修正の結果だったらしく、ハードカバー版でやっと納得の設定。 あとがきで「なるほど」や「なんだそれ編集部」な解説があって嬉しい。 で、一年以上前に文庫を読みながら頭に浮かべた映像、 結構珍しいことにいまだにはっきり覚えているのですが、文庫版のクライマックス。 全部カット! ええ!? おかげでいきなり終わったような印象になってしまいました。 そんなに読みにくかったですかね?かっこよかったのに。 そのかわり後日談が入っているので どちらが良いやら、決めかねる状態。 ハッピーエンド好きな自分には、二人の結末まで読めたのは正直嬉しい。 やっぱり少年少女には文庫。 それより上にはハードカバー。 そんなとこで落ち着いちゃうのかな。 | ||||
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電撃文庫新人賞を受賞した表題作と、その周辺の物語集。 読んでいるうちに、J・G・バラードの「結晶世界」を思い出しました。 比較するのは、ちと酷でしょうが、あちらのは結晶化して滅んでいく世界の退廃的な美しさをみごとに表現したものであり、こちらのは、塩と化して滅んでいこうとする人類の中にあって、なお恋をする女と男の話です。 これはこれで、物語に浸れます。 イラストの使い方もよかったし、あとは、物語の収束がちょっとあっけない感じがする、というくらいなものです。 ラブストーリーとSF好きの女性にお勧めです。 | ||||
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初めてこの作者さんの作品を手に取った者です。 作品自体は他の方も仰るよう素晴らしいものだったと思うのですが どうしても我慢ならない点があったので書かせて頂きます。 帯の宣伝文章が本作品の正しい説明を行っていません。 以下、帯の文章を引用させて頂きます。 “自衛隊三部作”の『陸』にもあたる 有川浩の原点、登場。 塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。 塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた――。 第10回電撃小説大賞<大賞>受賞作にして、 『図書館戦争』シリーズでおなじみの有川浩デビュー作。 本編大幅改稿、番外編短編四編を加えた大ボリュームで登場。 この煽り文句で本編の内容を正しく推測できる人がどれだけ居るでしょうか。 既に図書館戦争シリーズその他の作品を読んだことのある方ならともかく、 初見の方にはとても親切な紹介であるとは思えません。 (ちなみに愚かな私はまさかこんなに愛がメインの物語とは思わず購入してしまい 一読目を終えたときは「何だこの話は!?」と怒りに近い感情すら抱いてしまいました。 そういうものだときちんと認識して望んだ二読目では、登場人物の心理描写・背景描写に ストーリーが分かっているのに引き込まれて楽しむことが出来たのですが……) 「たかが帯で何もそんな熱くならんでも……」と思われる方もいらっしゃると思います。 ですが書店で並んでいる際には帯も大切な本の一部。 せっかく良い作品なのですから、誤解させることのないきちんとした売り文句を示すべきだと思います。 いっそただ大きな文字で『世界が終わる瞬間まで、人々は恋をしていた。 』と書いてあった方が良かったのでは。 | ||||
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有川浩の物語は、 王道の設定に、王道のストーリー展開と、 下手をすればたいしたものでは無いのかもしれない。 しかし、凄く面白い! とても面白い! 舞台設定もストーリー展開もある意味筋が読めるという点が 功を奏しているのか。 純粋に物語りに浸りきってしまう。 キャラクターたちのロマンスも、 読んでいてこそばゆい気持ちにさせられるが、 好きな人にはたまらないに違いない! | ||||
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謎の結晶体により塩化する人々・・・ という設定は面白い。けれど日本の半数 以上の人々が塩化した世界でも困窮した描写が少なく、政府も崩壊した世界で 自衛隊が機能している? 違和感を感じた。 恋愛物は良いけれど、設定の甘さが気になった。ハードカバーで期待した のだけれど残念。 | ||||
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「たった一人が手にはいるなら世界が滅びてもかまわない。」初めて読んだ文庫版でこんなセリフを主人公に言わせることの出来る著者に痺れました。恋愛ものとしても極上だと思うのですが…こんなセリフを言える恋をしたいものです。 | ||||
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文庫本を読んだときには、作者の背景まで思い至らなかったのであるが、この物語を動かす天変地異を阪神淡路大震災に重ねると、喪失の体験の現実感に胸がふさいだ。 現実にはありえないであろう空想の物語は、永遠という幻想を奪われた体験の現実性を有している。 有限性の現実感は、幼い子どもには感じられないものだ。万能感の傷つきは、大人が経験してきたものだ。 万能感に酔うのでもなく、万能感の傷つきに腐るのでもない。この物語は、ラノベの枠組みを超えて、年齢に関わらずに読まれる可能性を持った。 塩の街のその後の模様も三編収められており、文庫本と比べると、設定の小さな変更修正のほか、内容面でも大きな改訂がなされている。それがまた、自衛隊三部作の陸の部としての印象を強くして、本来の姿がこれであったのかと思わせられた。 悲劇に世界が覆われるときにも、どこかに希望は残されている。力強さに満ちたその後を、文庫本を読んだ人にも味わってもらいたい。 | ||||
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