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25時
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25時の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全20件 1~20 1/1ページ
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映画はもう何度か観ている。原作は今更ながらに読んだ。 ナットやジェイクが彼に抱く印象、記憶に残る逸話の数々がモンティの人物像を魅力的にしている。 なんというか美しさと賢さと強運を享受して生きてきて、本人はそれが恵まれたこととも思っていない。ちょっと愛着障害入っていそうでもある。それほど持っている人が享受してきたものをみな失うまでの最後の1日を読者は見届ける。 スラッタリーのモンティへの男の友情、ナチュレルへの欲望、それが炎と化すようずるいやり方で誘導されてモンティのスラッタリーへの頼みは叶えられるシーンが最大の見せ場であるが、 名脇役ドイルとの出会いのシーンを冒頭にしているところとか、どうとでもとれるラスト(死んだ?逃亡した?逃亡成功したもう一つの人生を夢想し刑務所に向かう?)だとか、いちいちいい具合に心掴んでくれる傑作であった。 訳で残念な1箇所があった。メアリーのブーツ、改訂する時はドク・マーテンズからドクター・マーチンに直してほしい。 | ||||
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やっと、ベニオフのデビュー作を読みました。 さすがです。 こういう清冽なデビューを果たした作家なのですね。 私は、『卵をめぐる祖父の戦争』に魅了され(二度も三度も読み返し)た読者です。 ベニオフの他の作品も読んでみたいと思って、この『25時』を手に取りました。 やはり読みやすく、物語にすっと入ることができ、あっという間に読み終わりました。 でも、『卵をめぐる…』ほどの感動はありませんでした。 仕方がないですね。 青春物語としては共通していますが、時代も設定も全体のテーマもまったく違いますから。 でも、心の底の深いところを(直接的な言葉ではなく、そこはかとなく)描き出すという点では、やはりベニオフだ!と思いました。 この作家、脚本家としても超有名な作品を書いているのですね。 あの『ゲーム・オブ・スローンズ』も。 小説のなかの台詞がやけに生き生きしているのも、それで納得です。 ファンとしては、彼にはもっと小説を書いてほしいですが!! | ||||
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麻薬密売人のモンティは26歳。幼い頃消防士になることを夢見みていた、スポーツマンでハンサムなモンティは、高校生にして麻薬の売買いに手を染めてしまう。誰もが認めるいっぱしの男。美しい恋人に、豪華なフラット、スポーツカー。有名クラブには顔パスだ。ところが得意の絶頂は長くは続かない。突然の麻薬捜査官の訪問で終止符を打つことになる。 麻薬不法所持で7年の判決を受け、モンティは、明日収監される。刑務所での過酷な日々を思い悲嘆にくれるモンティ。父、恋人ナチュレル、親友のジェイコブとスラッタリーは、モンティの別れの夜に集う。残された時間はあと24時間。 ・・・ 海外ドラマや翻訳小説で知る限り、あちらの刑務所はハンサムな白人男性にとって、悲惨なところであるらしい。本作品でも、死を選択肢とするモンティの憂鬱さが重くのしかかってくる。真冬のニューヨークの寒々とした空気感が、清々しくもありながらブルーな気分に拍車をかけるようだ。 モンティが収監されることに動揺する人々。父は息子の金で商売を続けたことを悔やんでおり、高校教師のジェイコブと投資銀行トレーダーのスタッタリーは、友情を保ち続けていくことの困難さを感じている。ナチュレルはモンティの金で贅沢をしていたものの、どこかでホッとしている自分を発見する。プロローグで死の淵から救った犬のドイルだけは、モンティに対して真っ直ぐに親愛の情を示す。 本作品は、そんな登場人物たちが織り成す24時間の物語だ。裏切りあり、すれ違いあり、友情の再発見ありの濃密な一夜である。交わされる会話は、おしゃれすぎず、かといって野暮ったくもない。いい頃合だ。サイドストーリーもストーリー全体に厚みを持たせることに成功していると思う。モンティに懇願され、スラッタリーが心ならずもとった行動とは何か。それははたして友情の証だったのだろうか。 締めくくり方が特に素晴らしい。刑務所に向かう途中、街並みを眺めながらモンティが見たのは、白日夢? それとも、未来?一抹の寂しさをともなった余韻を残していく。 | ||||
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「卵をめぐる祖父の戦争」に感動し、この作品にトライしたのだが、この作品は生理的に受け入れられなかった。 ケチな麻薬の売人が刑務所に入るか否か、うじうじと悩んでいるだけで、読んでいて非常につらい。 その設定が受け入れられるならば、その時間を美しく過ごすとこや、男の友情とか心に触れるものはあると思うが、そこがクリアできないとただのナルシストの煮え切らない物語になってしまう。 日本は麻薬がアメリカのように常態化している社会でもないので、その点でもピンとこないものがある。 思春期に差し掛かる頃、或いは青春期を迎えている頃に読めば、自分が日頃気付かないでいるものの大切さ、それを失うことの悲しさなど、評価が全く変わってしまう可能性もあるが、現時点で30過ぎの自分には軽薄で無責任な青年の物語にしか思えなかった。 感傷的過ぎるきらいがあるので、女性向きの作品でしょうか。 | ||||
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映画を字幕なしで見てたのもあり、原作を読み返してみた。 このベニオフという人にはこれからも注目していきたいなと思う。 日本語になってしまっているので、なんとも言い切れないのだが、文体が非常にシャープで、温度が低い。淡々としながらも一気に読ませてしまう筆力はかなりのものがあると思うし、その温度の低さがユニークでもある。 男の友情についても考えさせられます。映画もすごく良かったし、物語の世界観を丁寧に追いかけていたので、本を読んで興味をもったら、ぜひ観てください。うらぎられません。 星ひとつ足りないのは、読み終わった後の感慨とか、感動がちょっとだけ長く続かなかったから。 基本は淡々とした世界観なんで、そこは仕方ないところかもしれないですが。 淡々と進み、読み終わった後も余韻がながい作品をこの作者なら書けるんじゃなかと期待しています。 | ||||
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映画を字幕なしで見てたのもあり、原作を読み返してみた。 このベニオフという人にはこれからも注目していきたいなと思う。 日本語になってしまっているので、なんとも言い切れないのだが、文体が非常にシャープで、温度が低い。淡々としながらも一気に読ませてしまう筆力はかなりのものがあると思うし、その温度の低さがユニークでもある。 男の友情についても考えさせられます。映画もすごく良かったし、物語の世界観を丁寧に追いかけていたので、本を読んで興味をもったら、ぜひ観てください。うらぎられません。 星ひとつ足りないのは、読み終わった後の感慨とか、感動がちょっとだけ長く続かなかったから。 基本は淡々とした世界観なんで、そこは仕方ないところかもしれないですが。 淡々と進み、読み終わった後も余韻がながい作品をこの作者なら書けるんじゃなかと期待しています。 | ||||
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経済学の本を読んでると、よく波及効果というのに出くわす。ケインズとか 乗数効果とか。もう少し身近にゆうと、ネズミ講とかマルチ商法というやつ。 そう退屈な受験勉強で暗記した世界恐慌とニューディール政策というアレ。 この物語に喩えると。 麻薬というのは違法だから、複雑に販売経路がふくらむ。一人の密売人が もうけてると、当然そいつは、最低でも10人以上の取引相手がいる。その10人 はたいてい街のチンピラや不良なんだけど。そのチンピラもやはりピラミッド を構成していて。つまりチンピラの下にもそれぞれ10以上いるわけ。とすると、 結局エンドユーザーいい換えると100人以上のガキの青春を、吸い上げてきたのが、主人公モンティというわけ。 自業自得だよな。青春は deel じゃなく feel この経済原理を知り抜いていたから、ウォール街の友人は批判的だった、 一方、同情的だった高校教師は、自己責任がどうとか言ってたが… 自分はモンティにVIP招待されたクラブで女子高生と… 高校生くらいのガキに誘惑と危険を判断できる責任能力があるだろうか? アレ?コレは映画版の話だっけ? まあ、日本では未成年の責任能力は制限的に捉えるのが常識だが… PS●日本じゃあ身近に感知できないかもしれないけど。例えば、水谷『夜回り先生』を読んでみると。まあ青春を蝕むドラッグの凶悪さが、心で理解できる。かけがえのない価値に気づけよ。 | ||||
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経済学の本を読んでると、よく波及効果というのに出くわす。ケインズとか 乗数効果とか。もう少し身近にゆうと、ネズミ講とかマルチ商法というやつ。 そう退屈な受験勉強で暗記した世界恐慌とニューディール政策というアレ。 この物語に喩えると。 麻薬というのは違法だから、複雑に販売経路がふくらむ。一人の密売人が もうけてると、当然そいつは、最低でも10人以上の取引相手がいる。その10人 はたいてい街のチンピラや不良なんだけど。そのチンピラもやはりピラミッド を構成していて。つまりチンピラの下にもそれぞれ10以上いるわけ。とすると、 結局エンドユーザーいい換えると100人以上のガキの青春を、吸い上げてきたのが、主人公モンティというわけ。 自業自得だよな。青春は deel じゃなく feel この経済原理を知り抜いていたから、ウォール街の友人は批判的だった、 一方、同情的だった高校教師は、自己責任がどうとか言ってたが… 自分はモンティにVIP招待されたクラブで女子高生と… 高校生くらいのガキに誘惑と危険を判断できる責任能力があるだろうか? アレ?コレは映画版の話だっけ? まあ、日本では未成年の責任能力は制限的に捉えるのが常識だが… PS●日本じゃあ身近に感知できないかもしれないけど。例えば「夜回り先生」を読んでみると。まあ青春を蝕むドラッグの凶悪さが、心で理解できる。かけがえのない価値に気づけよ。 | ||||
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月並みな表現で恐縮だが、男の友情っていいよねと思える作品。自由を失う運命にある主人公が、最後の24時間を友や父や恋人と過ごす話だが、砂糖菓子のような甘ったるい感傷や、持って回った心理描写はなく、徹底したリアリズムがある。 スパイク・リーが映画化をしているが、客観的な視野が確保されているという意味では、そもそも極めて映画的な作品でもある。 ただ日本人にはこの作品の本当の価値の何割かは理解しきれないかな、とも思う。 NYの街へのオマージュが溢れているからだ。 そこで産まれていない人間には、街への深い愛情を、どこまで共感しきれるか・・ 勿論その辺りを割り引いても、一読するに値する事は間違いない。 | ||||
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月並みな表現で恐縮だが、男の友情っていいよねと思える作品。自由を失う運命にある主人公が、最後の24時間を友や父や恋人と過ごす話だが、砂糖菓子のような甘ったるい感傷や、持って回った心理描写はなく、徹底したリアリズムがある。 スパイク・リーが映画化をしているが、客観的な視野が確保されているという意味では、そもそも極めて映画的な作品でもある。 ただ日本人にはこの作品の本当の価値の何割かは理解しきれないかな、とも思う。 NYの街へのオマージュが溢れているからだ。 そこで産まれていない人間には、街への深い愛情を、どこまで共感しきれるか・・ 勿論その辺りを割り引いても、一読するに値する事は間違いない。 | ||||
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こういうやつっているよなぁって男。かっこよくて、ぶっきらぼうなのに誰からも愛されてるやつ。そんなのがモンティ。彼を囲む友人サイドから話が進められていくけど、感情的な吐露みたいなものがなくけっこう延々としていて気に入った。全編に流れているのは主人公のニューヨークへの愛情。私たちはいつかは生まれたところでなく別の街で生きてみたいと思いがちだけど、「一生この街で生きていく」という意識は、そこ自体が世界中のあこがれであるニューヨーカーにとってはもち易いんだろうか。最後の描写は唸ってしまい、阿部昭さんの「司令の休暇」に通ずるものを感じました。 | ||||
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刑務所に収容されるまでの一日が、実に淡々と描かれていています。 最初は低俗な内容の感がありましたが、しかし仲間の感情や主人公の行動などが若者らしく瑞々しく描かれています。読んでいくうちに引き込まれました。 父親とのやり取りやラストはなんとも言えない感動があります。翻訳ですので理解しがたい部分もあると思いますが、ぜひ読んでみてください。 | ||||
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ニューヨークを舞台に、主人公“モンティ”が刑務所に 収監されるまでの24時間をテンポよく描いた作品です。 歯切れが良いだけではなく、重圧な文章からは今を必死に生きる若者の、 心の葛藤とやり取りが繊細なまでに読み取れると同時に、 友情、親愛、人生観・・・多くが絡み合い、感動をも誘います。しかし、ストーリーが平坦なので、大きな波や驚きはさほど見当たりません。ただ、一度読み始めると最後まで気軽に 読める、所謂誰にでも読みやすい作品だと思います。 | ||||
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とにかくすごくかっこいいよこの主人公!ニューヨークって見かけはほんとににぎやかで忙しそうな感じだけどこの主人公達が生きてるニューヨークはそんなに甘いもんじゃない。暗いし、湿っぽいし、なんか闇の世界っていうのかな。そのなかで、この主人公モンティはなんか将来をじっと見つめてそして自分をみつめて、一筋に一生懸命生きてる気がする・・・。仲間たちの感情描写もすごくて、なんかこっちまでせつなくなっちゃうストーリーだね。。。読んでみて! | ||||
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とにかくすごくかっこいいよこの主人公!ニューヨークって見かけはほんとににぎやかで忙しそうな感じだけどこの主人公達が生きてるニューヨークはそんなに甘いもんじゃない。暗いし、湿っぽいし、なんか闇の世界っていうのかな。そのなかで、この主人公モンティはなんか将来をじっと見つめてそして自分をみつめて、一筋に一生懸命生きてる気がする・・・。 仲間たちの感情描写もすごくて、なんかこっちまでせつなくなっちゃうストーリーだね。。。読んでみて! | ||||
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エドワード・ノートン主演、スパイク・リー監督で映画化された作品。 翻訳が自然で、とても読みやすい。 映画が終了し、スタッフロールが終わるのを待ち、スクリーンの幕が閉じてから一人、席を立つ。そんな読後感があった。 緊張して、見つめてほしい。 主人公のモンティは、全てにおいて才能のある、アウトローの青年。追い詰められた彼は、残された一日の間に、どんなことをしておこうと思ったのか。彼をとりまく、父、仕事仲間、恋人、そして、彼とは異なるタイプの二人の旧友は、彼の人生の瀬戸際に、何を思うのか。 そして、25時に、モンティはどの道を選ぶのか。 ベタであろうがなんであろうが、このレベルでヤラれたら文句はない。 嫉妬してしまうくらい魅力的な友人を持っている方に、読んで欲しい。 | ||||
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エドワード・ノートン主演、スパイク・リー監督で映画化された作品。 翻訳が自然で、とても読みやすい。 映画が終了し、スタッフロールが終わるのを待ち、スクリーンの幕が閉じてから一人、席を立つ。そんな読後感があった。 緊張して、見つめてほしい。 主人公のモンティは、全てにおいて才能のある、アウトローの青年。追い詰められた彼は、残された一日の間に、どんなことをしておこうと思ったのか。彼をとりまく、父、仕事仲間、恋人、そして、彼とは異なるタイプの二人の旧友は、彼の人生の瀬戸際に、何を思うのか。 そして、25時に、モンティはどの道を選ぶのか。 ベタであろうがなんであろうが、このレベルでヤラれたら文句はない。 嫉妬してしまうくらい魅力的な友人を持っている方に、読んで欲しい。 | ||||
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アメリカの小説らしい小説。この本を読むと、なにげない自分の1日がいとおしく思えてくる。 | ||||
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アメリカの小説らしい小説。この本を読むと、なにげない自分の1日がいとおしく思えてくる。 | ||||
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自由に過ごせるのはあと24時間。 主人公モンティは、その中でいろんなこと(恋人、友達、父親、犬など) について見つめ直していく。 ものすごく淡々と、でも苦しんでいるのが手に取るようにわかる。 ラストを読み終わったあと、ほとんど言葉が浮かんでこなかった。 ただすごく悲しいと思った。どんなに愛し合っている同士でも取り戻せないことがあるんだと痛いほど感じた。 とにかく、早くも今年一番の小説です。 ぜひ読んでみてください! | ||||
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