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眠れぬイヴのために
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眠れぬイヴのためにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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思っていたよりもディーヴァー節が鼻についた。どういうことかというと、お粗末ともいえるような思わせぶりな描写。深みがない。人物像がちぐはぐ。各人の行動が唐突とも思える行動を取るが、どこか説得力がない。会話も薄っぺら。とくに姉妹二人の行動と会話に首を傾げざるを得ない。妹のせいで、姉の教え子が亡くなってしまいビンタまでしたのに、たった数ヶ月で媚びを含んだように共同経営を願い出るとか、「こんなのありか」と混乱してしまった。 各人のエピソードも冗長で、底が浅い。陳腐なセックス描写には思わず「これはいかんだろう」と笑ってしまった。 これがサイコサスペンスか? 翻訳でも、ピストルと銃が混在して、なにがどう違うのか混乱してしまった。どちらかに統一すべきだろう。〈手には狩猟用のライフルとピストル〉〈オーエンは銃を置いた〉〈銃に四×四の弾丸をこめ〉〈銃をこっちによこせ〉〈オーエンはピストルをポケットにしまい〉などなど。 p239上段〈追ってを返し打ちにしようと企んでいるのだろう〉は〈返《り》打ち〉だろうし、p207下段〈ところが、マイケルが仕掛け線を張ってあったんだ〉は〈マイケルが仕掛け線を張って《い》たんだ〉でしょう。p417上段〈完全に頭はおかしいわ〉は〈頭《が》おかしい〉でしょう。 | ||||
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本書は、アメリカを代表する“モダン・ホラー”の巨匠、スティーヴン・キングに絶賛され話題を呼んだ、ジェフリー・ディーヴァーの’94年発表の出世作である。 記録的な嵐が近づく夜、巨漢の妄想型精神分裂病(統合失調症)患者、マイケルが精神病院から脱出した。彼は半年前に起きた惨殺事件、通称「インディアン・リープ事件」の犯人だった。彼は裁判の証言で自分を有罪にした女性教師リズのもとへ、狡猾な手段で追手を欺き、一歩一歩着実に近づいてゆく。 一方、それぞれの思惑から、嵐のなか、執拗にマイケルを追う彼の主治医、賞金稼ぎの元警官、そしてリズの夫。 追う者と追われる者、個々のドラマやエピソードが過去・現在に渡り綿密に書き込まれ、臨場感たっぷりに、サスペンスと謎を盛り上げてゆく。 はたしてマイケルはリズに恨みを晴らそうとしているのか・・。そもそも「インディアン・リープ事件」とは・・、そしてその真相は・・。また、リズとその妹との謎めいた確執のわけは・・。 ついにマイケルはリズの家にたどり着き、相対する。そこで恐るべき真実がやっと明らかになる。 私は、たった一晩の出来事ながら、延々と引き伸ばされるストーリー展開にジリジリしてしまった。しかしこの宙吊り感覚こそが、この物語の読みどころなのだろう。 本書は、ディーヴァーが、後に“ノンストップ・ジェットコースター・サスペンス”の名手としての地位を確立するきっかけをつかんだ、“モダン・ホラー・サスペンス”である | ||||
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