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海を失った男



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【この小説が収録されている参考書籍】
海を失った男 (晶文社ミステリ)
海を失った男 (河出文庫)

海を失った男の評価: 4.00/5点 レビュー 13件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

作者にシンパシーを持てる読者だけに通用する、困った類のアンソロジー

作者の作品を読むのは「輝く断片」に次いで二度目。その「輝く断片」は玉石混淆のアンソロジーであり、読み手を選ぶ作者の気難しさを感じさせるものだったが、本アンソロジー中から「玉」を見出すのは難しい。

編者は<人間的SF>と称しているが、作者の関心が、普段見落としがちな日常生活における大切なもの、愛の形の自由性といったものに向けられている事は良く分かるが、如何せん、読んでいて面白くないのである。意表を突いたかに思える結末も、何でこの程度の事をこうした形式で描く必要があるかが理解不能な短編が多い。例えば、愛の形の自由性を謳った「三の法則」に宇宙人を登場させる必要があったのか ? 中編と言っても良い分量を掛けた「成熟」の結末の平凡さ加減は何なのか ?

着想の妙やストーリー展開の巧みさで読ませる短編は皆無で、作者にシンパシーを持てる読者だけに通用する、困った類のアンソロジーだと思った。
海を失った男 (河出文庫)Amazon書評・レビュー:海を失った男 (河出文庫)より
4309463029

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