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静寂の叫び
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静寂の叫びの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.37pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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作者が好き!! | ||||
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評判通りの傑作、且つ残酷でした!!皆様のレビューは読んでおりませんが、今回ネタバレを犯した人はディーヴァー作品への出入り禁止となります・・・。いつもながらのドンデン返しで、近くにいる奴を疑えの鉄則どおりに、注意深く読んでいくと、ディーヴァー先生の頭の中が少し解ってきました。ヒントは「物語の流れが急に、あれ??何で」と思う箇所が、後々の伏線となっているのです。そこを当てると、一人笑いが止まりません!!今も笑ってます。 | ||||
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これ、これだよ。ディーヴァーはこうでなくちゃ。 ライムシリーズ、キャサリンダンスシリーズを読んだあとの感想です。 ディーヴァーの特徴である多視点からの描写も、監禁されている場所が焦点となっているので、それほど気にはなりません。ただ、話を膨らませるため監禁された少女と危機管理チーム交渉担当者の妄想じみた心の交流も微笑ましいといえば微笑ましいですが、ぐさりとくる切れ味はないです。不自然といえば、不自然です。主ストーリーと並行するサービスといえばそうなんでしょう。主旋律からそれほど逸脱はしていない、この著者のお約束ですね。 ささいなことですが、p322上段〈ハンディはあの中に焼夷弾並の装置をしかけてあるんだぞ、巡査部長〉とあるけど、〈しかけて《い》るんだぞ〉でしょう。ちょっと違和感がありました。ライムシリーズの「スキンコレクター」以後の作品よりは、かなり読ませてくれました。しばらくしたら、もう一度読み返さなくては。 | ||||
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ベン ロペス著「ネゴシエイター―人質救出への心理戦」の解説に、この本があったので、図書館で借りて読みました。 ジェフリー・ディヴァーの本は、初めてです。 借りたのは、文庫本ではなく、単行本なので、上巻・下巻通しで読んだことになります。 小さな活字で460ページあり、ストーリーも、何人もの人たちが、それぞれの動きで登場するので、なかなか読み応えがありました。 何日かに 分けて読み終えました。 多くの人が高く評価されていますので、その通りですが、 私としては、ドラマチックではあるが、本当らしくないと気になるところがあったので、星四つという感じです。 気になるところは、 (1)交渉担当者ポターが人質メラニーに対して好きになり、メラニーも同じですが、今一つ本当にそんなことあるかと疑問です。 (2)物語の最後の方で、メラニーが生まれて初めて車を運転するが、初めての運転で、そんなに遠くまでうまく行けるだろうか? (3)メラニーがプリシラを殺害するが、おとなしい女性が、あばずれ相手に、そんなにうまくできるだろうか? 読み終えた頃に、ちょうど新聞で、この著者の新作「ゴスト・スナイパー」の広告が載っていたので、この作品も読みたいと思っています。 | ||||
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凶悪な脱走犯が、聾学校の教師と生徒を人質にして廃屋になった食肉加工場に立てこもった。 犯人との交渉にあたるのは、FBIきっての交渉のプロ、アーサー・ポーター。 脱走犯のリーダー、ルイス・ハンディとポーターの駆け引きと、 人質になった聾学校の教師、メラニーの活躍がこの小説の大きな二つの縦糸である。 周囲の人物やその行動も良いスパイスになり、ハラハラドキドキの一流のサスペンスに仕上がっている。 終盤ではいくつかのどんでん返しがあり、クライマックスへ向けて読者を一気に引き上げていってくれる。 しかし、最後の最後、おそらく他のレビュワーの方が大どんでん返しといったものは、 僕にとっては苦い後味しか残さなかった。 どんでん返しの魅力は、ある一つの事が崩れ去ることにより、その場の風景全てが崩れ去って、 全く新しい風景が出てくるところにカタルシスを感じるものだと思う。 本書の最後のどんでん返しは、結局そうはなっていないと思う。 少なくとも僕は、誰に感情移入してよいか分からなくなり、 苦い後味しか残らなかった。 間違いなく傑作と思われるが、読後感はあまり良くなかった。 しかし、僕にとってこの本が最初のジェフリー・デーヴァーであり、 ボーン・コレクターなどの評判の良い傑作群を読んでみたいという気持ちには十分させてくれた。 | ||||
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ライム物も 読みつつ 『青い虚空』・『悪魔の涙』 『静寂の叫び』と ディーヴァーの世界に 浸っていますが 読まずにいられない‥でも 犯人と人質のハラハラする物語が 永遠に終わってほしくない‥ でも終わり。あれっ まだこんなにページが‥という「至福の素晴らしさ」でした。 | ||||
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聾唖学校のスクールバスが3人の脱獄囚に乗っ取られ、廃屋同然の食肉加工場に立てこもる。従ってタイトルの「静寂の叫び」とは、乗っ取られ、監禁された生徒の叫びなのだ。 FBI危機管理チームのポターは人質解放交渉の責任者だが、生徒の一人が銃弾で撃たれ死んでしまう。教育実習生のメラニーは、頼りにならないFBI・地元警察の救いを待たずに、独力で生徒たちを助けようとする。 特に期待をしてなかったが、冒頭からラストまで、これほど面白さが持続する作品も珍しい。ジェフリー・ディーヴァー、なかなかやるじゃないか。 | ||||
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聾学校の生徒と教師が乗ったスクールバスが脱獄囚に乗っ取られ、廃屋となった食肉処理場に籠城。 FBIの交渉人ポターと犯人グループのリーダー格ハンディとのかけひきがストーリーの中核となっている。 人質が聾学校の生徒というのが設定の妙。 真意のほどは定かではないが、交渉術のノウハウなどがかなり細かく描写されています。 息詰まる展開と情景描写、ラストの急展開は、さすがディーヴァー、上下2巻を飽きさせずに読ませます。 ただ「最高傑作」とは少しオーヴァー。★4つ。 | ||||
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1995年発表の本作品は、ベストセラーが続出の「リンカーン・ライムシリーズ」発表前の傑作として、評価されているようです。 アメリカ・カンザス州のハイウェィを走る、教員の運転するローラン・クレール聾学校のスクールバスは、教育実習生のメラニー・キャロルほか、生徒8名を乗せていたが、交通事故現場に出くわし、停車した。 それは、脱獄囚3人を乗せた車とカップルの乗った車の事故であり、脱獄囚3人はカップルを殺害したうえ、スクールバスを乗っ取ってしまう。 やがて、到着した食肉加工場跡に彼女達を人質に立て籠もった彼らに対し、FBI捜査官のアーサー・ポターは工場敷地内に止めたバンを司令室として、交渉を始めるが…。 本書は、人質解放交渉の舞台裏を描いた先駆的な作品だと思われますが、90年代後半から、交渉人の存在がクローズアップされ、立て籠もり事件を題材にした類似の物語やドキュメンタリーが作られたせいか、現在の自分にとっては、見たことのあるような「交渉シーン」となっていたのが、正直なところです。 しかし、本作品は次の点で、恒久的に独創性のある作品になっていると思いました。 一つ目は、メラニーを初めとした人質が「聾者」という設定になっていること。耳の聞こえない彼女たちの視点で、立て籠もり現場を描くことで独特の緊張感を保つことに成功しています。 二つ目は、現場を「食肉加工場跡」としたこと。かつて家畜達の終焉の場となったその場所は、いつ「死」が訪れるかもしれない人質達へ暗い影を落とす、象徴的な舞台装置となっています。 三つ目は、「どんでん返し」。人質解放へ向けた中途のサスペンスはもちろんのことですが、読者の予想を裏切る展開が待ち受けています。著者の作品を読むのは2冊目ですが、現代のミステリにおいても、意外な結末が重要だと著者は認識していると感じました。 | ||||
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デレク・パーフィットの傑作『理由と人格』の訳者あとがきを読み、忽然と「肉はもう十分食べた」と思い、魚菜食(主義?)に転じたてからちょうど十年。『アニマル・ライツ』という著書をもつマーク・ローランの才気に満ちた映画論『哲学の冒険』の第7章は、食肉(解体処理)の対象となる動物にとって人間こそが「エイリアン」であるという事実を突きつけてくる。見ないでおく知らないでおくことはどんな存在論を構成するのか? とこんなふうな指摘を並べただけで、なにか恥ずかしい自分をカミングアウトしているような気分になる(それこそ、いろいろな意味で!)。そして「傷つく」というこの感覚はダイアモンド=クッツェー(=コステロ)から教えられた。 本書の主役は「食肉解体工場」(の廃屋としたところにディーヴァーの鋭さがある)であろう。原題は「乙女の墓場」であるが、小説冒頭で予感させるほどむごたらしい殺戮が続くわけではない。わたしはむしろ工場の描写や家畜たちの慟哭を書き込むディーヴァーの筆致に緊張したが、人質解放の本筋は安手の「ピカレスク小説」として読んだ。本作より一年まえに発表されたハンターの傑作『ダーティーホワイトボーイズ』よりは数段劣るそれとして。お得意の「どんでんがえし」もいわゆるショートケーキに載っている半乾きの苺のようなもの。なくてはつまらないが、食べてみてそれほどおいしいものではない。邦題『静寂の叫び』がとても意味深い。差別語との格闘であったであろう訳者の苦労は察してあまりある。 | ||||
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いわゆる"人質立て篭もり事件”が、ここまで面白く濃くかけるものなのか。 上下巻に分かれているが、スクリーンに映し出されるかのように鮮明に現場が見え 犯人や人質の息遣いも充分伝わってくる。 映画を観ている時、「あ〜、これでもう解決だ」と思うときがある。 そういう時、時計をふと見るとまだ時間が残って入る! 「これから状況がかわるのだ。どうなるんだろう」と思ったことが誰しもあるだろう。 まさに、この本もそんな感じだ。 下巻も終盤で終わりに近づいてるのにまだざっと100Pは残っている。 これで終わりのはずがない・・・そんな期待を膨らませながらい1ページ1ページ大事に読み進める。 上巻では、内部抗争。下巻では驚愕の結末へと流れていくさまは素晴らしいの一言。 この作品の凄いところは、最後まで読者をあきさせないところにある。 | ||||
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幾多の人質解放交渉に目覚ましい成果を挙げてきたFBIの危機管理チームが召集されたカンザスの片田舎。三人の脱獄囚がろう学校の生徒達を人質にたてこもる。FBIが挑む人質解放という名のゲーム。 交渉人ポターは、犯人の思考に同化して突破口を創りだすという交渉技術のみ。その技術が、冷静にして凶悪、狡知にたけた犯人にどこまで通用するか。全てはポターの判断にゆだねられる。不測の事態に悪化する状況下ポタ-は主導権を回復するべく電話回線の向こうにいる犯人との交渉に全能を傾ける。 人質の少女たちを通して語られるろう者の世界。その奥行きと広がりの豊かさが、人質交渉のハ-ドさと交錯し、物語に豊かなコントラストを与えている。人質解放交渉という非日常を日常にするポタ-の哀感と実習生メラニ-の若さ。更にタフな悪党ル-・ハンディ-の強烈な悪の魅力が物語全体を引き締めている。 ポタ-によれば、FBI流の危機管理とは、あらゆる可能性を想定し被害を最小限度に抑えるに必要な犠牲なら躊躇しない、およそ感情や情緒の介在する余地ないものだという。その前提からブラフを連発するポタ-。人質の運命は盤面上で翻弄されるピンボールのように、得点を更新し、掛け金を釣り上げながら、OUT穴に向かって転がり落ちていく。 中年男と若い女性の恋愛感情なぞの適度な通俗性で読者サ-ビスもするが、決して下品に堕すことがなく、善きことへの信頼をストレ-トに表明するディーヴァーの力強く前向きな作風は、根っから下品で根っから性悪説な私のようなひねくれ者には、とても染みる。 | ||||
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聾唖学校の生徒と教員を人質に取った、立てこもり事件を描いた作品です。FBIの交渉人アーサー・ポターと犯人ルー・ハンディの息詰まる交渉戦がすごいすごい。綱渡り的状況なのに、ポターが時折「無手勝流」ぽい対応(経験に裏打ちされたものだけど)をするので、そのたびにヒヤヒヤ。 州警察、州知事、マスコミ、役人などこの事件で功名を立てようとする人たちとポターらFBIチームらとの間は当然しっくりいってないわけで、彼らの動きが緊迫した状況を更に面白くしています。要するに交渉だけでもイレギュラーな部分が多いのにその他数多くのイレギュラーがそれに輪をかけてあるので、それだけ面白くなります。交渉の場面を詳しく書いたものは初めて読みました。傑作です。ラストはちょっとかっこ良い(後半はどんどんスピードアップしていきます)。 映画化されたようですが聾唖者をどういう風に演出したのか、観たい気もします。 | ||||
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僕のように「ボーン・コレクター」からディーヴァーに触れた読者は、こういう彼の旧作に触れるたびに裏切られ続けることになるのだろう。いや、がっかりするのではない。確かにリンカーン・ライムの面影を追おうとすれば失望するのだろうがー1作ごとに趣向をかえ、綿密なリサーチのもとディティールにこだわってリアリティを増し、そしてプロットは得意ワザの大ドンデン返しーミステリー・ファンとしては大歓迎の裏切りではないだろうか。 難を言えばリサーチした専門知識を少々ひけらかしすぎて冗長なのと、人物の描写にメリハリが少なく奥行きに欠けることくらいか。それも「ボーン…」などの円熟の域に達したものを読んだあとの贅沢な注文かもしれない。ただ、後に書かれる作品にも共通する要素がある。それは「弱いものが強い」というテーゼだ。ドンデン返しにはプロットも重要だが、ディーヴァーの場合はこの「弱者」がキー・ワードになり、作品の味わいともなる。それに気付いてしまうとドンデン返しがちょっぴり予測できてしまうのが困ったところなのだが。 | ||||
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いつもながらこの作家のプロット作りの巧みさには驚かせられます。 数時間ごとにやってくるタイムリミットという、いつもながらに はらはらどきどきさせる仕掛けが物語のあちらこちらにちりばめられています。 個人的に残念だったのは、魅力的なキャラクターがいなかった ことでしょうか。主人公である警察の交渉人、彼と心を通わせる人質の女性、極悪非道の犯人など、どれもキャラクターを書きこんではいるのですが 魅力を感じる、といったところまではいかず、登場人物が魅力の一つで あるこの作家の作品としては物足りなく思いました。 また、途中から「ちょっと都合良くないか?」と思ったのも事実です。 悲惨な目にあう人質の一人に、読者があまり感情移入して不快に思わないようにキャラクターを書き込んでいなかったようにも思います。 | ||||
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緊張感たっぷりの本でした。やっと解決したとホッとした瞬間、大どんでん返しがあり、またぐぐっと緊張が高まり、最後まで緊張が抜けない本でした。 犯人のような人間が本当にいたら、とても悲しいと思った本でした。 本のタイトルも、読んでびっくり、なるほど、と感心してしまいました。 | ||||
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今でこそボーンコレクターですっかり知名度が急上昇して、その評価もうなぎ上り(映画ははっきり言って、 最悪だったけど)。そのシリーズが世に出る前、 何の気なし(前知識なし)に見つけて読んだときの 印象は今でも思いだすほど強烈。 Deaverはやっぱりこの本から入って欲しい!LincolnRhymeこそいないけれど、そのおどろおどろしさは冒頭の人質拉致から惜しみなく発揮されていて、 そこから始まる悪玉と善玉の頭脳戦(これが相変わらず 悪玉がたいしたやつで)、みなぎる緊張感は、きれる どころかびっくりするような展開があったり… おもしろいのは、タイトルの由来(これは読まないと だめ)。Very Clever! | ||||
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