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花の鎖
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花の鎖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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3人の主人公たちの関係が段々とわかってくるのだが、そのときに何もインパクトがなく、「ああそう」という感じで最後までいってしまった。 | ||||
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3つの物語が平行に進んでいく。 くりかえし出てくる花ときんつば。 時代や背景がわかりにくい。 妙に妻が純情な気がしたが、 絵のモデルとなった渓谷に行くシーンは 美しい映像が浮かぶようで、好きだ。 ラストになるにつれ、からんだストーリーが見えてくる。 わかりにくさは、このためだったかと。 だから、ひとりひとりの深みもいま一つな気がしたのかも。 ドラマでは、中谷美紀が美雪なのかしら? | ||||
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湊かなえさんは久しぶりに読みましたが、うーん、この作品は私的には微妙でした。最後まで読むと、それなりに納得もするし、そういうことかという感動もなくはないのですが、そこに至るまでがとにかく退屈で、おもしろくなかったです。当たり障りのないというか、なんかうぬぼれをひた隠しにしたような魅力のない女性3人が主人公ですが、花屋の息子といちゃいちゃしたり、女性を「あんた」と呼ぶ男性と親しくなったり、子どものいない夫婦の専業主婦だったり。その日常があまりにも普通で緊張感がなくて、謎と言えば、毎年花を贈ってくれるKというのはだれでしょうということだけで。もたもたと進むので、途中でどういうことなのか、だいたいのことはわかってしまいました。起伏のない淡泊な文章で、怖いことを書くのが私的に湊かなえさんの好きなところだったのですが、起伏のない淡泊な文章で、起伏のない淡泊な話を書かれると、ちょっと読むのが苦痛でした。ドラマ化されたようですが、たぶん、ドラマで見た方が感情移入しやすくておもしろいと思います。 | ||||
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衝撃のデビュー作であった告白を読んで衝撃を受けて以来、湊かなえ氏の作品はすべてチェックし続けてきた。 日常に突如落とし穴のようにして現れる不幸とそれを取り巻くように、複雑に絡み合う人間関係。 どんな善良な人間であってもどこかに必ず隠し持っている本能的な汚い感情を実に素直に描く湊氏の作風はページをめくるのですら待ちきれなくするほど私を引き込んでいった。 今回の花の鎖もきっとそのような作品であるに違いないと思って嬉々として手に取ったのだが、残念なように少々期待外れだったようだ。 もちろん、小説としては今回も非常に素晴らしいものである。安定した文章とストーリー運び、最近の作家に多い奇をてらったような演出も表現もなく、非常に安心して読める。 おそらくこれが湊氏の作品でなかったら、正直、評価はもっと高かっただろう。 しかしながら残念なことにこれは湊かなえの新作であった。 上述したように、湊氏の作品の魅力はストーリーの底で渦巻くドロドロとした人間の感情を隠さずに描くことだ。 そしてそれを魅せるために、登場人物一人一人の人物像を掘り下げる必要がある。 彼女の作品のうち特に気に入っている、告白、夜行観覧車、贖罪ではこのはっきりとした背景を持つキャラクターたちのおかげで登場人物同士の擦れ違いや、異常性、狂気を本物のように感じることができた。 しかし、今回のこの花の鎖ではキャラクターの掘り下げが他作品に比べて甘かったように感じる。 そのように感じた理由として、まず第一に1つの章に3人の話をブツ切りで放り込んだ今回の作風である。非常に短い文章(1章の1/3)ですぐに物語の視点が変わってしまうことから、全体を通してあわただしく話が進んでいったような印象が残ってしまった。 それが登場人物たちへの感情移入を難しくさせた原因かもしれない。それでも今回の主人公である3人の女性たち、梨花、美雪、紗月の人物像を(かろうじてであっても)つかむことができたのは彼女の実力がなせる技だろう。 それに対して、彼女たちを取り巻くいわゆる脇役たちに関しては、みなストーリーの主軸に大きく関わってくるのにもかかわらず、掘り下げはほぼ皆無である。 そのためラストのシーンで描かれた脇役たちの言動に対する主人公の思いにいまいち共感ができず、どうもしっくりこないまま終わってしまったと思わずにはいられなかった。 相変わらず複雑な相関関係をうまく描いていた作品であったことから、これが3人の主人公たちのみでなく、脇役たちの章もあれば間違いなくより面白い作品になっていたであろうから実に残念である。 また主人公3人の関係性や謎の人物Kとの関係、そしてKから毎年花が届くようになった理由なども湊かなえ氏の過去の作品と比べたら、どこか物足りない、いいかえれば捻りが足りないと感じさせるものであった。 特に主人公たちの関係は感のいい読者であれば最初の章で気づくことができるだろう、だがこの花の鎖ではそんな読者へのフォローがないままストーリーが進められていく。 恐らく、作品中盤で判明するこの3人の関係性が読者を引き込む第一のポイントであったと想像できることから、このポイントで「あぁ!」となれなければそのまま感情の盛り上がりもなくラストまで行ってしまうのは、やはり問題があるように思われる。 最後に、ここまで書いたが「花の鎖」は十分に良作である。湊氏の作品を読んだことがない読者であれば非常に楽しめる作品であるとも言っていい。 だが、彼女の作品を追いかけ続けた読者からしてみたらやはりどこかもったいない、と感じさせる物であったことは否定できない。 | ||||
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語り手がコロコロ代わり、集中できなかった。 きんつばが何回も出てきてしつこい。 特に、感動はしなかった。 | ||||
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こういう叙述トリックは貫井徳郎も使っているので、途中で判る。途中で判っても許せると思うほど見るべき所はないように思える。 | ||||
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※ネタバレ 途中からどんどん先が読める展開に…。 雪月花のあたりで、もしかして梨花が美雪の孫なのかと思わせられることは惜しい。 割とシンプルな話で読みやすかったが、ラストを読んで興醒め。 Kなどと称して花を贈り続ける理由がそれ?という感じだ。 というか嫌がらせ以外の何ものでもない(と私は思うが友達のひとりはロマンチックだと言っていたのであまり気にしないでください)。 それに登場人物の関係は、少しわかると芋づる式に分かってしまうのはいただけない。 美雪の話はそこそこ面白かったが、よく分からない人間関係の中にいきなり読者を引きずり込む紗月やKの存在を追う梨花の話はあまり読み進めたいという気持ちにならなかった。 ミステリーと呼ぶにはあまりに陳腐、エンターテインメントと呼ぶにはあまりに気持ちが盛り上がらない中途半端な作品。 湊かなえのファン以外が読んだら特に何も感じないだろう。 湊かなえのファンは過去作と比べて色々と思う所があるだろう。 しかしKというからNのためにのような展開を警戒したが、そうではないみたいでほっとした。こういうイニシャル系は特に面白くないので今後やめてほしい…。 | ||||
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湊かなえさん。物語がどうこうより完全に「作者」読み。 告白がよかったのでつい。。。 わかりにくい!の一言でどんどん読み進められず話にも入っていきにくかった 相関図を製作してもう一度読もうと思う 「雪月花」このキーワードの順番で読み進めると少しわかりやすいかも 追記 二回目相関図を作りながら読みました 「鎖」の意味が見えてきました 何度も読むと少し深い気もします | ||||
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湊さんの小説の面白さは、別々の登場人物が創り出したストリーを最終章で、なるほど、そうだったのかと思わせる接点を見せて繋がるところにある。今回も、三世代の若き日の事件を最後に繋げて見せてくれたが、これまでの作品に比べて、とても、読みづらくストレスを感じた。なぜなら、まず、時代背景となる事件や社会描写がないので、時間を錯覚して、事件の前後と関係が理解しにくいのだ。次に。語り部となる女性たちも、都度、事件ごとに話をリードするため、誰の話しだろうとページをめくりなおすこともしばしば起こる。これは、読書の楽しさとはちょっと違う。 結局、想像する年齢と関係から、昭和30年代から現代の祖母、母、娘の三世代の学生生活、恋愛、結婚を織り交ぜた物語なのだが、時代が前後しながら物語が進む構成なので、最終章で、正式(?)に苗字と相関関係が明かされるまで、その関係が世代も含めてよくわからない。これをうまい作品構成術と言ってよいのか?疑問が残る。 次回は、優しい構成で読者を唸らせるミステリーを期待する。 | ||||
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湊かなえさんの独特な作風と毒を含んだ内容が好きで全作読んでいますが、 今回は物足りない感じが残りました。 元英語講師の梨花、結婚後、子供ができずに悩む美雪、絵画講師の紗月。 そして、3人の女性の人生に影を落とす謎の男「K」。 3人の女性の話が平行して進んで行く形は頭を柔軟にして置かないとかなり読みづらかったです。 イニシアルKなる人物もたくさん出てくるので、推理しながら読み進めるのも楽しさよりは苦痛でした。 淡々と話が展開されて行きそれぞれの人物描写が甘く、誰にも感情移入出来ずに終わってしまいました。 面白かったかと聞かれれば正直あまり面白くなかったです。 次回作に期待したいです。 | ||||
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湊かなえさんの独特な作風と毒を含んだ内容が好きで全作読んでいますが、 今回は物足りない感じが残りました。 元英語講師の梨花、結婚後、子供ができずに悩む美雪、絵画講師の紗月。 そして、3人の女性の人生に影を落とす謎の男「K」。 3人の女性の話が平行して進んで行く形は頭を柔軟にして置かないとかなり読みづらかったです。 イニシアルKなる人物もたくさん出てくるので、推理しながら読み進めるのも楽しさよりは苦痛でした。 淡々と話が展開されて行きそれぞれの人物描写が甘く、誰にも感情移入出来ずに終わってしまいました。 面白かったかと聞かれれば正直あまり面白くなかったです。 次回作に期待したいです。 | ||||
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英語塾がつぶれて無職になった梨花。新婚後の幸福で不安な生活を送る美雪。絵画講師の紗月。三人の女性の物語が、謎の人物「K」もからんで、交互に語られ、進んでいく。そして、最後に三つの物語が収れんする。ミステリー仕立てで、読者をミスリードさせる仕掛けも用意され、それなりに形はまとまっている。しかし「湊かなえ」らしさがない。湊かなえから、おどろおどろしい情感や、偽善への怒りをとったら、普通のミステリー小説しか残らない。「告白」の作者には、小さくまとまった美しい話を作るのでなく、もっともっと狂気をはらんだ、毒をもった小説を書いてほしい。 | ||||
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英語塾がつぶれて無職になった梨花。新婚後の幸福で不安な生活を送る美雪。絵画講師の紗月。三人の女性の物語が、謎の人物「K」もからんで、交互に語られ、進んでいく。そして、最後に三つの物語が収れんする。ミステリー仕立てで、読者をミスリードさせる仕掛けも用意され、それなりに形はまとまっている。しかし「湊かなえ」らしさがない。湊かなえから、おどろおどろしい情感や、偽善への怒りをとったら、普通のミステリー小説しか残らない。「告白」の作者には、小さくまとまった美しい話を作るのでなく、もっともっと狂気をはらんだ、毒をもった小説を書いてほしい。 | ||||
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