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花の鎖
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花の鎖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 1~20 1/5ページ
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親子三代の物語で、読み続けて、点と点が線になって繋がっていく心地よさがストーリーの中にありました。私はやっぱり、祖父の和弥さんが素敵な人だったなと思います。最後、祖母の美雪さんが車椅子で、孫の梨花と和弥さんが設計した美術館を訪ねるシーン。和弥さんは、美術館に様々な人(足が悪い人、車椅子の人)を想定して設計した建物で、車椅子の人でもちゃんと進めるスロープを当初から設計してくれてた。そこに和弥さんの優しさを感じたし、歳をとった美雪さんとようやくそこで逢えたんだ、と思って嬉しくて笑ってる和弥さんの顔が浮かんで涙が出ました。家族をつくって、命を繋いでいく事って、鎖で繋がれていくようなもので、親、子、孫、それぞれの歴史の上に成り立っているんだなと。家族を作れていない私にとっては、とても尊いものと思ったのと同時に、少し切なくもなりました。とっても綺麗なストーリーだと思います。読んでる途中、なんどもきんつば食べたくなりました。ストーリーの中に出てくる梅香堂のきんつば、きっと美味しいんだろうな。 | ||||
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本書では各章ごとに「雪」「月」「花」のパートに分かれており、それぞれ「美雪」「紗月」「梨花」という三人の女性の視点で物語が展開していきます。 「美雪」は大学卒業後、母方の伯父が役員をしている建設会社に事務員として就職し、そこで未来の夫となる「和弥」と出会います。 彼女はひそかに彼に好意を寄せていましたが、ある日、伯父からお見合いを勧められ、仕方なく足を運んでみたところ、お見合い相手はその「和弥」でした。 晴れて二人は結婚し、新婚旅行先は山好きの「和弥」の希望で「上高地」でした。二人はなかなか子宝には恵まれなかったものの、穏やかで満ち足りた結婚生活を送っていました。 絵の得意な「紗月」が大学時代に描いて、山小屋に展示して貰っていた高山植物のイラスト数枚が、出版社の人の目に留まり、有名作家の山岳小説の表紙として採用されます。 その結果、イラストレーターとして画集まで出版して貰えることになり、彼女は公民館の絵画教室で講師をしながら、週に四日、「アカシア商店街」にある和菓子屋の「梅香堂」でアルバイトをしています。 「梨花」は「アカシア商店街」にある英会話スクールの「JAVA」で子どもたち相手に講師をしていました。ところが、ある日突然、「JAVA」は経営破綻して、彼女は無職になってしまいます。 さらに、唯一の身内の祖母の「美雪」は体調を崩して入院しており、早急に手術を受けさせる必要があるのに、無職の彼女にはその手術代が用意できません。 困り果てた「梨花」は、地元の「山本生花店」を通して、毎年10月20日に、母の「紗月」宛に豪華な花束を贈って来ていた「K」という人物に、経済的支援を申し出ることを決意します。 肝心の「K」の身元が分からない「梨花」は、「山本生花店」の跡継ぎで小中高の同級生でもある山本「健太」に、「K」の住所を突き止めるよう頼みますが、「健太」はその情報を入手することができません。 ここまで読んで、最初に出てくる「美雪」というのが、イラストレーターをしている「梨花」の祖母であり、母の「沙月」はすでにこの世にいないということは、お分かり頂けたかと思います。 さまざまな人間関係が絡み合った複雑な「花の鎖」が、最後、ときほどけた時の爽快感が何ともいえない連作短編集でした。 | ||||
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湊さんの小説を続けて読んでますが、白ゆき姫殺人を読んだ後だったからか、こちらは読み進むうちにおやっ?あれっ?もしかして?と面白さがどんどん迫ってきました。頭の中で整理できず、紙と鉛筆を取り出して書き出してみたら、自分なりの答えが導けました。そういう意味でも楽しめました。 | ||||
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本屋さんで「物語で数独を作ろうと思いますー」という言葉を見かけて購入。 読み進めるとその意味がわかりました。 メモしながら読みましたが、引き込まれてつい一気読みしてしまいました。 | ||||
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湊かなえさんは偉大だ! | ||||
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始めは何が何だかわかりまへんでひたが、よく練られた作品だと思います。 | ||||
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久しぶりに読んだ小説だったので登場人物の関係がよくわからなくなり、途中から紙に書き出して人物相関図をつくったら、なんとなく結末がわかってしまった(笑) それでも「合ってるかな~」と最後まで楽しく読めましたし、サプライズもありました。 湊かなえらしい小説で、ちょっと影がある感じ。 以前、ドラマになったらしいので見てみたいです。 | ||||
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すごくおもしろかったです。湊かなえの作品は、本当にラストが読めず、感動します。 | ||||
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あまり、読みやすいとは思えなかった。内容は、自分にはあまり、面白くなかった。 | ||||
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その時、その時の時代背景に頭がついていくのが大変でしたが最後になるにつれて読むのが止められませんでした。 | ||||
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花に纏わるストーリーを期待して購入しました。少しずつ引き込まれていきます。 梅雨の時期の読書に最適です | ||||
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読み進めてある点でそれぞれがつながった時の爽快感がとても良かったです。 人物の描写、言葉遣いの違いもさすがでした。 | ||||
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自分は割と、はまると一つの分野や一人の作家に入れあげる方かもしれない。 湊氏の作品を最近好んで読んでいる。きっかけはYahoo!の記事で同氏がこれだけヒットを飛ばすのに絶妙に直木賞に引っ掛からないことをネタにした記事であった。 そんなイヤミス大家の湊氏。実は本作はイヤミスではありません。むしろすっきり爽やかな終わり方。まるで恩田睦氏を思わせる作風。 ネタばれになりそうなので、表現が難しいのですが、彼女一流の母と娘をモチーフにした物語展開。途中までは、分かりづらい展開だなと思っていたが、実はそれこそが物語を面白くしている所以であるのは読み進めていくうちにわかります(逆に物語の中盤で気づいてしまったら、その後の展開がある程度読めてしまうのは残念)。この複雑でわかりにくい部分が徐々に分かる感覚は皆さんにも味わって頂きたい。 そして、最後の加藤泉氏の解説がまたいい。タイトルにも書いた二度読みを勧めています。・・・なんて書くと解説から読む方がいらっしゃいますが、ぐっとこらえて先ずは一読頂きたい。そして解説を読み、ああなるほどと感じて頂けたら是非再読して頂きたい。きっと楽しめると思います。余り他に類を見ないエンターテイメント小説でした。内容もさることながら構成も含め私はうなってしまいました。 お勧めです。 | ||||
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安価で綺麗な本をありがとうございました。 | ||||
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最後の章で、全ての伏線が明らかになり、とてもすっきりしました。 | ||||
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前半は3人の女性の日常が進んでいくのを追うだけでしたが、後半一気につながります。ずっと続いた縁だったのだとわかりました。悲しくて優しい本でした。 | ||||
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Kとあえてキーとなる人物をイニシャルにすることで3つのストーリーの繋がりを隠す工夫がされています。 ネタバレにはなりますが。。 事前に3つのストーリーが時代が3世代ずれていることを意識しながら読むと面白いと思います。 2回目はそのように読んでみます | ||||
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1度読み終えて「ああ、そうだったか」と構図の巧みさに感心した。 解説者の勧めにしたがってすぐに2度目にとりかかった。物語の構図をわかったうえで読み進めると、登場人物たちの仕草や言動にも背景が見えてくる。登場人物たちの心の動きがより感じられ物語に巻き込まれてゆく。ラストで主人公が涙するシーン、われ知らず私も泣いていた。清々しい涙だった。 | ||||
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読み終えてすぐにきんつばをAmazonで注文しました。きんつばが食べたくなるお話です。 | ||||
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無職となり金銭的に困窮してしまった梨花。幸せな夫婦生活を送りながら不運な夫に心を痛める美雪。学生時代の友人の頼みに気持ちが乱れる紗月。名前に花、雪、月がつく三人の女性の、別々の物語が交互に語られる。 本作品は、殺人事件の類を扱った謎解きミステリではなく、予想外の展開で物語が一つにつながっていくという趣向を愉しむものだ。 分かってしまえば単純明快だが、三者三様の物語に深みがあるからなのか、伏線がばらまかれていても一読では気づかない。二度読みしてみるべきなのだろうね。それはそれで面倒ではあるのだが。 | ||||
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