■スポンサードリンク
お初の繭
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
お初の繭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.07pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古くさいしゃべり方の女の子達が裸になったりして色々ひどい目にあうホラー小説です。 小さい女の子がひどい目にあっている様を見るのが大好きなので、大変満足のいく作品でした! 露骨すぎる変態描写とおふざけ100%の人物名のおかげで、暗さはあまりありません。 それにしても、主人公が頑張っててめっちゃ健気ですね……。 萌えー!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
旨い酒を呑んだようなあと味。料理の邪魔をしない、いい酒です。地名などのネーミングの点で星ひとつマイナス。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この度はお世話になりました。これをご縁にまたよろしくお願いいたします | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お初は12歳で村の少女達と共に製糸工場に奉公に出る。特殊な蛾を育てて糸を取っているその工場では女工の身体検査などが徹底しており、まだ初潮を迎えていないお初は養蚕の担当に選ばれるが・・・ 物語には、意表を突く展開で先読みを許さないものと、伏線などで先の展開を匂わせておき読者に「ああ、やはり」と想わせるものとあるが、こちらは後者で、それが実に美事。終盤に入って何度「ああ、やはり」と心中で云わせ続けられた事だろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新鮮で面白かったです。けどやっぱり救いが欲しかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品を読んでいて、小説の「滋味」みたいなものを深く考えさせられた。 最近は、「100万部突破!」みたいな本を読んでも、がっかりさせられることが多い。 単に、もっとも裾野が広い読者層(普段、本を読まないような人)をターゲットに、平易な文章でわかりやすく書かれたようなものが多く、事実、そういうものが良く売れているように見える。 この「お初の繭」は、そういう流れからはちょっと外れているところに好感が持てた。 少なくとも「わかりやすさ、読みやすさ=面白さ」だと勘違いしている読者は相手にしていない作品だと思う。 ネーミングのセンス云々は、人それぞれだと思うしかないが、作者の持っているオリジナリティは高いと思うので、次回作に期待する。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
お初は、はるか遠くの製糸工場へ働きに出る。その工場から、期間を無事に終えて帰って来れる者は5人に1人しかいない。傑作時代ホラー小説。 作品を包む世界観が素晴らしい。時代小説特有の侘びさびと、現代人の話し方や、ネーミングセンスが渾然一体と融和して、見事な世界観を作り上げている。 文章力、表現力も一流作家にひけをとらない。 物語はかなり前の方から、大体の結末が見えてくるが、分かっていてもおぞましいオチであった。 ホラー小説大賞の風格漂う一作。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素晴らしい作品。この作品には「現実感のある怖さ」を感じる。 ホラーとは何だろうか?人によっては幽霊や残虐な殺人かも知れないが、本当のホラーとは、人間の心や生の人間が暮らす現実社会にあるのではないだろうかと考えさせられた。 独特の世界観の構築と演出も素晴らしい。ミステリー小説的なドンデン返しを作品に期待するベタなホラーの愛好家は、ストーリーや文体がシンプルだと言うかも知れない。しかしこの作品は、蚕を煮る匂い、滴る汗、工場の湿気までも読者に想像させ、読者を「物語の世界」に引き込む従来のホラー小説にはない文学的要素も感じる。ストーリーを予期できたらいけないのか。逆にストーリーを予期できていても、物語の世界から読者を離さない何かが、この作品にはあるように思う。 ジャンルとして昔話の残酷物語的ホラーとでも言えるのかも知れないが、それを嫌味に出さない文体とストーリー構成には好感を持った。方言や工場の描写などを見ると、筆者の綿密な調査と緻密な作業を感じる。軽いノリのようで実は重厚、薄いようで実はソリッドな印象。これらが分かるリテラシーを持った読者は非常に楽しめる作品だと思う。この作品は『安藤三兄弟の、、、』や『紗央里ちゃんの、、、』といった猟奇的殺人や死体描写、幽霊物の「書き殴り的小説」で溢れる近年のホラーとは対極的な存在で、日本のホラーの新たなジャンルの誕生を感じさせる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書の小説としてのデキについては,私は残念ながら「スゴイ!」とは思えませんでしたが,ドラマ性もあるし,わかりやすい文章(ですます調にはちょと違和感がありますが)で,肩も凝らず飽きずに読めるので秀作と言っていいと思います。性的描写がお嫌いな方にはオススメしませんが,そうでない方には推薦できる作品です。若い田舎娘の方言の会話などは生き生きしておりお上手です。本書の文末には選考委員の荒俣宏,貴志祐介,高橋克彦,林真理子さんの論評が掲載されており参考になります。高橋克彦さんが絶賛されています。 それと本書は,装丁・造本がなかなかいいです。カバーの書名部分は金箔のようです。カバーをはずして表紙を見ると,真っ黒な特殊紙に蒔絵のような絵が描かれています。何ともいえない肌触り。見返しの特殊紙も凝っています。カバー・表紙の絵そのものは,私の好みではなく,特に本扉の絵は何故こうなのかと思いますが,全体としては立派なツクリです。読後には,このカバーの薄暗い黄色が何度も頭に蘇ります。こういう本に接すると,電子ブックではこの喜びは味わえないなあ,なんて思います。装丁は片岡忠彦さん。大日本印刷,本間製本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この、角川書店の日本ホラー小説大賞の受賞作は佳作を含めすべて目を通している。今回の作品はその中でも一、二を争うほどの傑作ではなかったか、と思う。 前回の受賞作の「変身」や、前々回の受賞作の「安藤三兄弟の聖職」といった作品では、小説の出来そのものにおいては、天賦の才の片鱗を感じさせる作品であるものの、肝心の「怖さ」がない、という意味では、そしてホラー小説としてはやはり見劣りするものが多い、という意味では読了感に欠けるものがあった。 今回の作品は、小説として、とくにホラー小説としての「受賞作」としての価値は見劣りするものかもしれない。すべてがひとり語りであり、斬新な発想もなく、小説の構成からしても既にさんざん使い古されたものでしかない。だから他に前代未聞の優秀作があったとしたら、おそらく次点の座に甘んじることになったであろう、と推測できる しかし、この小説は恐怖を感じさせる、ということにおいておそらく一本勝負に臨んだのではないか…。とも思える。小説の出来としては今ひとつ、ではあるが、「怖い」ということにおいては及第点以上のものがある、という意味においては、この作品はやはり「傑作」としての評価を受けるにふさわしいのでないか、という感想だった。 あまり内容に細かい評価を付けるのは、ここではやめよう。やはり読んでもらって、自分が感じた恐怖を体験していただきたい、そういう思いである。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!