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真実の行方
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真実の行方の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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何十年か十何年か前に映画を観て、全てに於いて凄い作品だと思っていた。 自分は若くて未熟だった。 PCも無かった。 ので、インターネットもありゃしない。 時代は変遷し他者の意見も容易に読む聞く事が出来る。原作が意外に低評価なのと、原作のほうがいいという両方の意見があったので読んでみた。大体、原作と映画があると原作の方が良いので。自分としては。 ちなみに、長く生きていると本も映画も同じ作品を十代から始まって三回くらい観たり読んだりする事があるが、自分の経験値と精神年齢が変化して、昔の名作を「何が良かったのか?」としか思えない経験多々あり。 これも、その一つだった。 映画では、被告人の稀に観る個性と狂気に魅せられる。功名心と勝つことを最優先する弁護人とそのチームと共に視聴者もその世界に引き込まれていき感心したモノだった。話しのテンポや、各人の演技の見事さも大きな要因だ。 ラストのどんでん返しでの「嫌な感じ」よりその展開と結末にしてやられてしまった。 ところが、今回原作を読むと、作品としての出来は素晴らしいのだが物凄く後味が悪かった。 原因の一つは本で情報量が増して背景や各人の人物造形が濃くなり、感情移入も増したところで、全てが裏切られるからだ。 作中の弁護士一人では無い。 自分の裏切られた感も大変なものだ。 小説でそこまで思わせるのは完成度は高いのかもしれない。 もう一つ考えられるのはこれを初めて観てからの歳月で人間の、自分の、醜さ卑怯さ理不尽さを知らしめられ続けた事で観え方が変わっている。 別にハッピーエンドでなくても良いのだが、 この場合ハッピーエンドがあり得るかいう問題もあるし、 何がしか「それでも人間は人生は良いものだ」 と思わせて欲しくなった。報われなさは現実だけで沢山である。 雑に言ってしまうと、 書籍も映画も何かというと「死体がゴロゴロまたは殺し方が残虐」、「武器と戦闘術の濫用」、 「連続殺人、サイコパスもの」、「サバイバルモノとバトルモノ」が溢れてそれを観るのが娯楽とされているように感じて殺伐とする昨今。 人生はつらくて理不尽な事が多い。でもたった一つの何かで掛け替えが無く素晴らしいモノにもなリ得る。 生きるのは一仕事で大概疲れているので、せめて芸術は希望を表現し語って欲しい。 あるいは絶望を描くことによって希望を想起させて欲しい。 年月を経て、何回読んでも観ても「名作だ」 と再確認し再発見する作品もある。 本作と映画はもう読まないし観ないだろう。 | ||||
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DVDを購入したつもりでしたが…届いたのは古いボロボロの文庫本でした、こんなはずでは無かった | ||||
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